〜TOPICS〜   2003/01/10

 新聞もTVも「学力低下」を話題にするとウケるらしい。もっとも、過去にも不景気の時には、この種の話題がハヤる傾向はあるみたいだけど。

 2002年12月13日に文部科学省の発表した調査結果はニュースや新聞に、はでにとりあげられ、その中で特に「半径10cmの円の面積は?」という小学校の問題が『今の子どもはこんな問題もわからない』というニュアンスで報道された。

 だけど、これってヘンだとぼくは思う。この問題が正答できるには「ハンケイカケルハンケイカケルサンテンイチヨン」という呪文(じゅもん)を覚えていて、10×10×3.14のくり上がりがうまくできればいいわけだけど、それが大切なことなの?

 それよりも「どうして10×10×3.14で円の面積が出るの?」とか、左のような図にして、「円の面積は( cu)より小さくて( cu)より大きい」という問題にした方がいいんじゃない?

 算数や数学の面白くて大切なところは〔感じて〕〔考える〕世界だと思うよ。10×10×3.14=314をくり返しやらせて、暗記させて、それがベンキョウだと思っている大人の感性の方が深刻なモンダイなんじゃないでしょうか。



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