勝手に、ドラマアルデミー賞2004
(1月〜3月クール)
ドラマアルデミー賞とは、私、有 パチ夫の独断と偏見で各部門において、すばらしいと思ったドラマをその当事者には決して知られることなく、表彰してしまおうではないか、というコーナーです。だから、本家のドラマアカデミー賞ではなくて、アルデミー賞、うさんくさいでしょ?この賞は1クールにつき、それぞれ発表され、1年の終わりには、その各クールの受賞作の中でもっとも優れた作品にアルティメット・アルデミー賞を授与したいと思います。それでは、2004年1回目は1−3月クールです。
| 6部門 | |
| 5部門 | |
| 3部門 | |
| 1部門 |
このクールは内容では「白い巨塔」、技術では「砂の器」。
この2つのドラマのためにあったようなもの。
作品賞 |
作品賞はダントツでこれ! まさに完璧な作品。 ストーリーよし、演出よし、演技よし。 どれをとっても一級品。 どのドラマも引き付けない圧倒的な強さがあった。 |
演出賞 |
西谷弘/河野圭太/村上正典 |
これは少し悩みました。 「砂の器」の福澤克雄もいい演出をしていたからです。 しかし、いつも金子文紀が演出になると、何かキレがなくなるんですよね。 「白い巨塔」の場合は演出の人が変わっても、 そのキレは全く変わらず突き通されていました。 これはまさに総合力。 総合力で福澤克雄を上回った。 |
主演男優賞 |
唐沢寿明 |
当初は心配していた。 私は唐沢といえば、コミカルな感じのイメージが先行していたので、 権利欲にとりつかれる渋い、難しい役柄を2クールも演じきれるのかと。 いや〜、そんな心配は本当にご無用でしたね。 実にうまく演じていたと思う。 もう、最終回なんて本当にうまかった。 「砂の器」の中居くんや「プライド」の木村もそれぞれの持ち味を出して、 頑張っていたのですが、ドラマ自体に その人物に「白い巨塔」ほど深みを与えられていなかった。 深みのある役をまさに完璧に演じきった唐沢に栄冠。 |
主演女優賞 |
釈由美子 |
今クールって、女優が主演のドラマってあまりないのよね。 強いてあげれば「奥さまは魔女」と「それは、突然、嵐のように」か。 どちらも低俗なドラマで賞をあげることなど論外なので、消去法で釈ちゃんに。 まあ、「プライド」の竹内結子という手もあったけど、 「スカイハイ」のころにくらべたら、ずいぶんと演技に余裕が出てきたし、 その成長点を竹内と比較対照にして決めました。 |
助演男優賞 |
渡辺謙 |
これが一番、困った。 今回はいい助演陣が多すぎる! 特に「白い巨塔」。石坂浩二、伊武雅刀、上川隆也、西田敏行…。 本当に「白い巨塔」って、1人の演技がいいんじゃなくて、総合的に演技がすばらしいのね。 でも、「砂の器」の渡辺謙さんも捨てられなかった。 「ラストサムライ」のアカデミー賞を逃したことも含めて、話題性の高い謙さんにしました。 |
助演女優賞 |
松雪泰子 |
まあ、今クールは主演なんだか助演なんだか分からない女優さんが多くて困りました。 まあ、竹内さんをここにもってくるということもできましたし、 黒木さんや若村麻由美だってよかった。 でも、「プライド」「白い巨塔」というのは非常に男の色が強いドラマで、 それほど女優の印象は残らなかった。 その中で和賀に同じ宿命を感じる成瀬あさみを演じた松雪さんは、 多少人物の掘り下げが不十分だった印象は受けるが、 第2話の演技が非常に印象に残っているので選びました。 |
脚本賞 |
井上由美子 |
原作の持つストーリーの面白さと重厚な人間ドラマ、 そして、メッセージ性をまさに完璧に脚色しきった井上さんに栄冠。 「砂の器」なんかは、龍居さんもうまくやっていると思いましたが、 ややほころびも目立ったような印象。 「プライド」や「新選組!」なんかも野島氏や三谷氏のように著名な脚本化が執筆しているものの、 とても彼らの持つ個性が全て出せているとは到底思えない。 1クールもまともにもたせることのできない粗悪な脚本が流布している中、 2クールに渡って、全くダレることなく、最後までしっかりと見せてくれた 「白い巨塔」がダントツにすばらしい。 |
撮影賞 |
「砂の器」が映像的には一番美しく、そして、凝っていた。 特に千代吉と秀夫の旅路を春夏秋冬の 美しい映像とともに見せた第10回には参りました。 あれは確実にスタッフはロケハンが大変だし、砂丘の砂が巻き上がるようなシーン なんかはだいぶ時間を待たないと撮影できないだろうから、 苦労したんだろうねえ。 |
編集賞 |
これも「砂の器」だなあ。 第10回の「和賀」のコンサート、今西の捜査会議、 そして、回想シーンを時折、二重音声を交えながら 一気に見せるシーンなどは工夫しているなあ、と感心した。 それだけにとどまらず、全体的に音楽やカメラワークの 組み合わせなどに創意工夫のあとが見て取れた。 |
美術賞 |
ハルたちの集まるバー「FACE OFF」とか、 ハルの部屋とか、チームの着替え部屋とかの非常に小さな小物まで こだわっていたところを評価。 まあ、「プライド」は細かいところ以前にストーリーという非常に大きいところで欠陥が目立ったので、 細かいところがいささか目立たなかったのが、玉に瑕。 まあ、でも私の見ていたドラマの中では細部に一番こだわっていたかな。 |
衣装デザイン賞 |
これも「プライド」。 やっぱり、衣装で際立ったのはこのドラマだよね。 まず、ホッケーシーンで俳優たちが装着しているユニフォームだ、装備だ全部、自作ですものね。 これは大変こだわった様子が伺われます。 |
作曲賞 |
これは「白い巨塔」とどっちにしようかで悩んだ。 「白い巨塔」もサントラの"事件"という曲なんて最高に緊張を高めるすばらしいスコアだと思った。 だけど、やはり「砂の器」だなあ。 最後の2回であれだけ「宿命」を押されて、 交響曲をほとんどフルで流してしまうとはずいぶん思い切っていて、 有効な音楽の使い方をしていると思った。 さらに、その他もオーケストラの重厚な曲のほか 現代的なアレンジの曲などバリエーションもあり、音楽は秀逸だった。 |
メイキャップ賞 |
これは、財前が次第にがんに侵され、 顔色が悪くなっていく様子を的確に表現したことから。 最終回はもちろんのこと、おそらく最終回より以前から、 財前にがんの兆候が表れてくるところあたりから、 少しずつ顔色を悪くしていったのだろうね。 |
主題歌賞 |
ヘイリー「Amazing Grace」 |
今クールはいい主題歌が多かったなあ。 DCTの「やさしいキスをして」なんかもいい曲だったし、ミリオン突破のクイーンもよかった…。 その中でも、ヘイリーという日本では全く無名の歌手を起用し、劇中使ってもBGとして 完璧にフィットする名曲だったということを鑑みて、この曲に。 |
タイトルバック賞 |
このタイトルバックを作るだけで、1ヶ月を要したという超力作。 疾走感溢れるホッケーシーンとクイーンの主題歌がベストマッチ。 作品自体より、このタイトルバックのほうがよかったという評判もちらほら。 |