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勝手に、ドラマアルデミー賞2006
(4月-6月クール)




 ドラマアルデミー賞とは、私、有 パチ夫の独断と偏見で各部門において、すばらしいと思ったドラマをその当事者には決して知られることなく、表彰してしまおうではないか、というコーナーです。だから、本家のドラマアカデミー賞ではなくて、アルデミー賞、だいぶうさんくさいですが。この賞は1クールにつき、それぞれ発表され、1年の終わりには、その各クールの受賞作の中でもっとも優れた作品にアルティメット・アルデミー賞を授与したいと思います。それでは、2006年二発目は4-6月クールです。

医龍
-Team Medical Dragon-
8部門
クロサギ
2部門
富豪刑事デラックス
2部門
弁護士のくず
1部門
トップキャスター
1部門
ギャルサー
1部門


総評

 大作ドラマなど期待させるドラマが多かったが、それらが軒並み期待はずれに終わった1-3月に比べれば、平均6点台が4つもあったということはそれなりに豊作だった、ということなのだろう。やはり、その中でも「医龍」は他のドラマの追随を許さず、頭一つ抜け出す格好となった。

 「クロサギ」「ギャルサー」「弁護士のくず」もそれぞれのドラマなりにいいところはあったものの、1話完結構成で気持ちの切り替えがしやすかったこともあるし、各話において出来不出来の差は激しく、決して完成度の高いドラマであるとはいえなかった

 やはり、しっかりと満足できたという点では、今クールは「医龍」のみということになるのだと思う。



作品賞
フジテレビジョン

 医療ドラマという以前にエンターテインメント作として、このドラマを評価したい。日本のドラマは見ていていつも思うが、見せ場の作り方があまりうまくない。このドラマの場合、とても見せ場の作り方がうまいと感じた。このドラマの見せ場の構成のうまさは医療ドラマに限らず、サスペンス作品やアクション作品にも共通していて、この構成のうまさは見習ってほしい。リアリティがあるかどうかは分からなかったが、医療ドラマとしても十分に見応えがあったし、チームの有用性をアピールしたテーマ性もよかったと思う。やっぱり、フジの医療ドラマの質の高さは別格だな。



演出賞
久保田哲史、水田成英

 このドラマの演出は正直、かなり大変ではなかったかと思う。カット構成の細かさに加え、手術シーンの特殊メイクのリアリティにいたるまでかなり気を使った場面は多かったように見えた。それだけでも大変なのに、手術シーンを見せ場として約1時間も見せ続けてしまうという離れ業をやってのけた。それに、その手術シーンを見ても一向に飽きさせないというのがスゴい。これだけ凝った演出を見せ、それをチーフDとして支えた久保田哲史氏の功績は大きかった。

脚本賞
林 宏司

 かなりマンガチックな作調で、序盤のうちはその脚本にハマれなかったというのが正直なところだった。しかし、それに惑わされることなく、最後までそのマンガチックさを堅持したという姿勢が後半にブレを生じさせず、プラスの方向に働いたと思う。1話完結構成で視聴者の興味を引きつつも、しっかりと細かく細かく伏線を張り、ドラマ全体として見ても十分に連関していたし、よくできていたと思う。



主演男優賞
豊川悦司

 チリチリのパーマ頭に赤く塗った頬と、異様な風貌で九頭という役を飄々と演じた豊川悦司。ここ最近は、映画を中心にそのクールなイメージそのままで演じる役が多かったが、久々の連ドラではかなりはっちゃけた演技を披露。賛否はあったようだけど、豊川さんご本人はとても楽しんでいるようだということは画面を通して伝わった。個人的には嫌いじゃなかったし、イメチェンにも成功したと思う。「医龍」の坂口憲二も健闘したが、やはり、ベストのキャスティングではなかったという感は残る。

主演女優賞
天海祐希

 やはり、昨年の間宮貴子@離婚弁護士、阿久津真矢@女王の教室を踏まえると、このドラマでの演技が天海さんのベストであるとは思えない。もっと天海さんの個性を活かす方法はあったはずだ。だが、他に目立った主演女優がいなかった。「富豪刑事デラックス」の深田恭子も声のトーンを全く変えず演技の軸はブレなかったのは立派だったが、シリアスから笑いまでメリハリの効いた演技を披露してくれた天海さんのドラマに対する貢献度はかなり大きかった。天海さんは4度目の受賞。



助演男優賞
山崎 努

 いや〜、まんまと桂木に騙されたわ、というのが正直なところ。最終回になるまで、山崎さんのキャスティングの理由が分からなかったけど、ラストシーンでこのドラマは黒崎のドラマというより桂木のドラマだったのだなあ、と実感。山崎さんは1セットから一歩も外に出ることなく、桂木を怪演し、精力的にがんばった山下を存在感で圧倒。また、「医龍」での岸部一徳や北村一輝のそれぞれの役者の特色を活かした憎まれ役も徹底していて、とてもよかったと思う。

助演女優賞
夏木マリ

 原作では男の設定だった鬼頭を女性に変更し、夏木マリをキャスティングしたのは大正解だったと思う。このドラマの場合、小難しい専門用語が多く、手術シーンも何がスゴいのかということを逐一報告してくれなければドラマにのめりこめない。そこを夏木マリさんが持ち前の滑舌のよさと、何かをやらかしてくれそうな見る者をゾクゾクさせるいい意味でのふてぶてしい存在感を余すところなく披露し、ドラマのいいアクセントでありながら、ストーリーテラーとしての役割も果たしていた。



撮影賞

 カットを細かく割りながら、一つ一つのカメラアングルやカメラワークにも趣向を凝らしていて、スローモーションなんかも効果的に使いながら、とてもスタイリッシュにまとめてくれていたと思う。こういう画のドラマは決まれば非常にカッコいいけど、外したらとてもカッコ悪い。このドラマはとてもカッコよくまとめていた。

編集賞

 あれだけの膨大なカットをよくもうまく切り貼りしたな、と感心した。特に、手術シーンの編集なんかはとても秀逸だったように思う。それに加え、音楽も垂れ流したままではなく、場面の切り替えに応じて細かく編集しながら流してくれたことも評価したい。



美術賞

 このドラマの美術に関する手間のかかり方は、前作に比べ、かなりデラックスになった。神戸家の意味もなくデカく、妙な形をしたテーブル、毎度、用意された大量の料理、そして、大量の札束、このドラマをかなりの面で支えていたのは美術チームの貢献だと思う。

衣装デザイン賞

 毎度毎度、奇抜な衣装の数々。深田恭子のムチムチした体を強調した衣装には、特段、深田恭子ファンではない私でも若干ニヤけた。個人的には、第7話で披露した深田恭子のピンクのシェフのコスプレが一番「萌え〜」だった。



作曲賞

 このドラマのサントラはカッコよかったなあ。場面場面に応じて、それぞれ映える音楽がしっかりと用意してあって、うまく使い分けていた。いいドラマには耳に残る音楽があるというのは間違いがないな。劇伴音楽を担当された河野伸さんは「白夜行」に続く受賞です。

メイキャップ賞

 手術シーンでリアルに再現された内臓。どこまでリアルなのかは定かではないけど、ドラマの場合、リアルすぎても視聴者は引いてしまうし、チャチすぎても視聴者は引いてしまう。そこらをうまくバランスを取って、再現された特殊メイクだったように感じた。



主題歌賞
抱いてセニョリータ
山下智久

クロサギ

 今クールはあんまり印象的な曲はなかったのだけど、その中でも一番耳に残ったといえば、この曲かな。「毎度あり〜」のときに流れるイントロの爽快感はなかなか。山下くん本人はMステでイタい目にあっていたけど、「強く強く」なってほしい。

タイトルバック賞

 後半からはなぜか、省略されたギャル文字のオープニング、エンディングのタイトルバックであるレギュラーキャストがパラパラを踊っている様はこのドラマらしく賑やかでよかったように思う。藤木直人の主題歌の歌詞に合わせた後ろのギャル文字CGも芸が細かい。

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