[有 パチ夫の館フロントへ戻る][アルデミー賞一覧]

勝手に、ドラマアルデミー賞2007
(1月-3月クール)




 ドラマアルデミー賞とは、私、有 パチ夫の独断と偏見で各部門において、すばらしいと思ったドラマをその当事者には決して知られることなく、表彰してしまおうではないか、というコーナーです。だから、本家のドラマアカデミー賞ではなくて、アルデミー賞、だいぶうさんくさいですが。この賞は1クールにつき、それぞれ発表され、1年の終わりには、その各クールの受賞作の中でもっとも優れた作品にアルティメット・アルデミー賞を授与したいと思います。それでは、2007年一発目は1-3月クールです。

華麗なる一族
8部門
花より男子2(リターンズ)
4部門
ヒミツの花園
1部門
ハゲタカ
1部門
演歌の女王
1部門


総評

 民放のドラマで平均視聴率20%超えのドラマが3本も出る一方、その次の「東京タワー」まで5%以上も平均視聴率に差があって、視聴率までも大きな格差が生じたクールでございました。個人的にはやはり、不作の部類に入るクールだったかもしれない。「華麗なる一族」「花より男子2」と、TBSが背水の陣で挑んだ高予算作はそれなりに見応えがあった。その他、地味なところで悪くなかったのは「ヒミツの花園」と「ハゲタカ」か。加えて、「東京タワー」は意外とよくまとまっていたし、「特命係長・只野仁」は完全にシリーズの型が定着した。しかし、その他のドラマは出来が芳しくなかった。期待していた「エラいところ」「演歌の女王」の失態は大きかった。不作のドラマに期待して、大ウケした「ハケンの品格」を見なかったというのはかなりドラマのチョイスを間違えたなと、今となっては反省しております…。



作品賞
TBS

 賛否が分かれた今回の「華麗なる一族」だったけども、私は原作や以前の映像化作への知識不足なのか、普通に見応えがあるドラマだったように思えた。まあ、いろいろとツッコミどころの多いドラマではあったと思うけど、ロケハンを通して、あくまで実写にこだわって何とかその時代を再現させようと尽力した姿勢は買いたい。そうした若干、大味な部分も勢いで回避するのもまた、大作ドラマの特長というもの。豪華キャストに、豪華なセット・衣装・ロケーション、やはり、こうした大作感溢れる作品を見るのもドラマを見る上での醍醐味でしょう。



演出賞
福澤克雄、山室大輔

 木村さんたっての希望で、福澤克雄さんが演出することになったとのこと。福澤さんは病気療養ということで、映画「涙そうそう」の監督を降板したものの、病気も回復し、本作で華麗に復帰。これまでのブランクを取り戻すかのように、部分的には山室さんの演出があったものの、全話通して福澤さんが演出し、プロデュースも兼任とまさに大作ドラマを先頭にたって束ねていた。緊張感の雰囲気の演出はさすが、見事だった。

脚本賞
永田優子

 「ヒミツの花園」は好き好きが分かれるドラマだったけども、個人的には間の取り方が意外とツボなドラマだった。キャラクター同士の会話のテンポもいいし、家族ドラマ、コメディ、ラブストーリー、そして、原作もの隆盛に対するちょっとした批判というように、様々な要素が混在していて、企画としてはかなり個性があったように思えた。まあ、それらの要素をもう少しうまく整理してほしい気がしたものの、原作ものが多かった今クールの中、オリジナル作品として影ながら健闘したということで。



主演男優賞
木村拓哉

 社会派作品に木村さんは合わないというように、抵抗勢力は多かったわけだけど、私はこの方でキャスティングは正解だったと思う。この高予算企画を動かせるのはこの人しかいないだろうし、冷酷な現実主義者・大介に対し、夢を追いかけるカリスマ的リーダー・鉄平を演じるということで、夢という言葉を霞ませない存在感という意味では適役だったのでは。2007年は、時代劇映画「武士の一分」、嫌っていた続編への出演となる映画「HERO」、そして、本作と木村さんの新境地を開拓する年のようだ。

主演女優賞
井上真央

 世間一般では「ハケンの品格」の篠原涼子さんが強いと思うのだけど、私はドラマの選択を誤ったので。それでも、前のシリーズのときはリアルタイムでは見ておらず、DVDで見たけども、やはり、主役としてはまだ粗さが残る印象があった。しかし、1年経って、女優は変わるもので、すっかりと主演女優の風格を漂わせていた。リアクションの大きな芝居、繊細に感情を表現する芝居と、メリハリがよく効いた演技になっていて、続編になってドラマ自体もよくなったけど、井上さんを始め役者が皆、よくなった。



助演男優賞
北大路欣也

 木村さんの動の熱演に対し、静の熱演を見せたのが北大路さんだろう。グッと睨み付けるだけで存在感を発揮させるあたりは、さすが、ベテランの功。一部ではただの悪役になりすぎているとの声もあったのだけど、それは鉄平を主役にしたからこそ、二極対立で分かりやすさを出したということで、北大路さんのキャスティングも含め、私は間違っていなかったと思う。その他、「花より男子2」の松本潤さんはもちろんのこと、小栗旬さんあたりは前作に比べ、かなり色っぽくなってよくなった。

助演女優賞
加藤夏希

 「華麗なる一族」での鈴木京香さんの悪女ぶりはかなり強烈だったのだけど、終盤に若干、フェードアウト気味だったので、惜しくも。「花より男子2」の成功の背景にはやはり、滋を演じた加藤夏希さんの存在があったと思う。前作で出来上がっているつくしとF4の空気感の中に、サッと入り込んでいったあたりは、さすが、オタクをカミングアウトしている女優は強いな。加藤夏希さんが話をうまく転がしていたという感じで、この人が抜けた後はちょっと展開が苦しかったと思えたしね。



撮影賞

 スケールのデカい画と、特に最終回の圧倒的なほどの映像美。福澤さんらしい映像へのこだわりが垣間見れたドラマだったと思う。ドラマは映像美というところまで考慮されていないものも多いけど、このドラマは映像美も考えられたものになっていたのではないかな。

編集賞

 実録もの風のカメラワークに、青や緑を基調として、画調を調整させた映像の作り方といい、使いこなせていない部分もあったが、映像の作り方は実に雰囲気があった。照明や光の使い方に関しても、印象的な部分が多いドラマだったように思えた。



美術賞

 アニマトロニクス将軍、法廷画家による肖像画と話題沸騰のものもあったが、豪華の限りを尽くした万俵邸内のセットはスゴかったと思う。時代考証などの指摘もあったが、時代考証との違いは覚悟の上で華麗なる雰囲気を演出したのではないかな。

衣装デザイン賞

 それぞれのキーコスチュームがあって、さらに60年代という時代設定も意識しながら、あれだけの登場人物の服を用意したのだから大変だっただろう。金持ちらしいスーツ姿も多く、デザインもそれぞれ違うので、苦労したのではないか。



作曲賞

 服部隆之さん作曲の「華麗なる一族」の主題歌的な位置づけにもなっていたメインテーマの曲は、かなり印象的だった。個人的には、主題歌等も含めても、今クールで最も印象に残った曲だった。「スマスマ」等でも曲がかかっただけで、ドラマの世界にすぐ変わったし。

メイキャップ賞

 「華麗なる一族」のメイクも手間のかかるものだろうけど、それ以上に縛りが強かっただろうと思うのが、「花男」。コミックものは絶対にイメージが変わってはいけないし、そのキャラクターであり続けさせるというのは実に手間のかかることだろう。



主題歌賞
Flavor Of Life
宇多田ヒカル

花より男子2(リターンズ)

 厳密にはイメージソングということなのだけど、嵐の主題歌以上に盛り上がっていたのは間違いなし。ドラマの一番いいところで「ありがとうと〜」がかかるという演出はあざといけど、成功していたし。歌手の歌うタイアップでは間違いなく今クールを象徴する曲。

タイトルバック賞

 ドラマ自体の出来映えは散々だったけど、何気にタイトルバックだけは賑やかで好きだった。平井堅さんが一瞬だけタイトルバックに出てくれているのだけど、音楽(主題歌・劇中歌)の面でバックアップしていた平井さんの仕事をたたえる意味でこの賞を。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][アルデミー賞一覧][このページの先頭に戻る]