勝手に、輝け!ドラマアルデミー賞2007(10月-12月クール)
勝手に、ドラマアルデミー賞2007
(10月-12月クール)
ドラマアルデミー賞とは、私、有 パチ夫の独断と偏見で各部門において、すばらしいと思ったドラマをその当事者には決して知られることなく、表彰してしまおうではないか、というコーナーです。だから、本家のドラマアカデミー賞ではなくて、アルデミー賞、だいぶうさんくさいですが。この賞は1クールにつき、それぞれ発表され、1年の終わりには、その各クールの受賞作の中でもっとも優れた作品にアルティメット・アルデミー賞を授与したいと思います。それでは、2007年最後は10-12月クールです。
総評 今クールで放送されたドラマの中で、全話視聴率2桁を保てたのがわずか5本のみ。10本が1桁落ちを経験、そのうちゴールデン枠で1桁が慢性化したのが8本もあった。ドラマ視聴率の不振が極めて露呈したクールだった。
そうした中でも視聴率好調を保ったのが、「ガリレオ」「医龍2」「SP」のフジテレビの3本。それぞれエンターテインメントにこだわった力作であり、内容面から見ても、今クールを代表する作品であることは間違いない。特に、深夜枠でありながら、最終回では18.9%を記録した「SP」の健闘は大きい。娯楽でありながら、実験的でもある手法はフジ土曜ドラマ枠ならではといったところだろう。
今クールは、個人的には視聴率と内容面の質の高さはそれなりに相関していると感じた。話題性だけではなく、内容も伴わなければ視聴率に結びつかないことが改めて浮き彫りとなったように思う。 |
作品賞
 | フジテレビ |
「SP」は個人的に本広監督ファンの私にとっては、かなりツボに入ったドラマだった。まあ、かなり趣味に走った感もあるので、賛否が分かれたのは否めないのであるが、私は興味深い企画だと思った。「踊る大捜査線」10周年企画で伏線をはり、「踊る」との共通項を持たせながら、次第に「踊る」ではできない実験的手法、そして、間逆のテーマへと持ち込むというちょっとしたダークさもあり、娯楽と作家性が両立したライトユーザーからマニアまで楽しめるツボを配置したドラマだったと感じた。 |
演出賞
 | 本広克行 波多野貴文、藤本周 |
これまでの親しみやすい軽さのあった本広演出から一転、かなりダーク色が強調された演出だったと思う。そうした意外性もさることながら、アクション演出など、エンターテインメントの見せ方を分かっている本広監督ならではのものも多く、連ドラだと安っぽくなりがちな題材も安っぽさがあまり感じられなかったのはさすがである。 |
| 脚本賞
 | 金城一紀 |
映像作品への思い入れが強い作家の金城氏が映画に続き、連ドラの脚本も制覇。映画通である金城氏らしく、アクションの動きひとつに対しても相当なト書きがあったのだとか。事件の事細かな描写、ちょっとしたところでのユーモアであるとか、脚本が本業ではない作家さんならではの面白みも多く見られたと思う。 |
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主演男優賞
 | 福山雅治 |
相当の役作りをしたことを伺わせ、映画「陰日向に咲く」でも役者であることを印象付けた岡田准一さんも捨てがたいが、今クールといったらこの方でしょう。湯川の役を本業の役者の方にやらせればいいという声もあるだろうが、このドラマの成功は福山雅治さんという驚き半分、納得半分のキャスティングがあったからこそだろう。 |
| 主演女優賞
 | 北川景子 |
「モップガール」は、作品自体については残念な出来だったのだけど、それでも深夜枠では好調な視聴率を獲得できたのは北川景子さんの捨て身とも思える演技があったからだろう。体を思い切り使ったギャグや奇声の演技にも挑戦し、毎回コスプレも披露。谷原章介さんら、周りの経験豊かな共演陣との掛け合いも悪くなかった。 |
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助演男優賞
 | 平田 満 |
今クールは最終回まで継続して、印象に残る助演男優がいなかったような気がする。「医龍2」の岸部一徳さんも印象的だったのだけど、役柄があまりに分かりやすいヒールだったし、最終回の終わり方がね…。その中で、「SP」の平田満さんは普通の中年男性の空気を醸し出しながらも、どことなく狂気を秘めた存在感で最後の最後に静かな狂気を見せ付けた。 |
| 助演女優賞
 | 内田有紀 |
助演女優もこれといって印象的な人がいなかったような…。そうした中でも、内田有紀さんは女優として完全に返り咲いたことを印象付けた。映画「クワイエットルームにようこそ」の熱演、そして、本作での大人の女性の色気、悪女ならではの妖艶さを醸し出し、離婚の記憶も忘れさせる引き出しの多さを証明した。 |
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撮影賞
通常のドラマで使用するカメラとは違い、映画仕様に近いカメラを使い、ドラマに漂う安っぽさを払拭。独特の青みを帯びた映像、クレーン等を用いた大掛かりな撮影など見せ場も多い。 |
| 編集賞
井上の特殊能力を見せ付けるシーンなどのCGを取り入れたシーン、井上の想像を挿入させることで、実際に起こること以上の見せ場をその前に配置するなど、編集にもこだわっていた。 |
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美術賞
何となく安っぽさはあったのだけど、昭和の時代の街並みなどを再現しようとした努力は買いたい。映画館が舞台ということで、映写機にしてもポスターにしても、こだわったのだろうな。 |
| 衣装デザイン賞
男勝りな性格の松方さんでしたが、その衣装だけは毎回、しっかりと変わっており、オシャレぶりはかなり女性っぽかったといえるのでは。時折、斬新すぎる衣装があったのはご愛嬌かな。 |
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作曲賞
福山さんにメインテーマを任せ、最大の見せ場でそのテーマが流れるというのは福山さん、気持ちよかっただろうな。福山さん担当以外は菅野祐悟さんだったが、菅野さんは「SP」の音楽も担当。 |
| メイキャップ賞
手術シーンのこだわりようは前作以上だったと思う。美術というかメイキャップというかは微妙なラインだけど、移植手術シーンの出来映えなどは実に出色だったと思う。 |
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主題歌賞
太郎の荒々しい男らしさと主題歌の荒削りさはなかなかマッチしていたと思う。ここのところTOKIOはビッグネーム書き下ろしの曲を歌うが、長渕節も意外とハマっていたと思う。 |
| タイトルバック賞
「SP」のエピソード変わりのオープニングタイトルも印象的だったが、タイトルバックらしいもので最も印象的だったのはやはり、CGを効果的に取り入れた「ガリレオ」だったかなと感じる。 |
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