富豪刑事
| 堤さんはいませんが、 スタッフは「トリック」のスタッフです。 トリックも気になったらクリック!Amazonへ |
|
|
深田恭子の関連作も気になったらクリック! |
放送後の感想
「トリック」のスタッフが作るから期待していたのに、「トリック」とは全く程遠い陳腐な作品だったなあ。やはり、事件のトリックそのものがグダグダすぎるというのが一番の原因。しかし、事件自体がバカバカしいのは、「トリック」も同じ。じゃあ、なぜ、こうも違うのか?それはキャラクターの魅力不足。このドラマの個性だった金にモノをいわせる捜査も前半でマンネリしてきちゃったし、頼みの夏八木さんもどんどんと埋没していってしまった。深田恭子のおっとりした演技が推理ものとしての緊張感をそいでいるし、この深田恭子の演じたキャラクターが推理力のあるキレ者ではなかった、というのも疑問の残る設定。神戸というこれだけの大ボケキャラがいるのに、ツッコミ役が定まらなかったのも大きな問題点。渋いオジサンたちもその他大勢という扱いだったし、「トリック」上田教授、「ケイゾク」真山徹といったように抜きん出る相方がほしかっただろう。とにかく中途半端でやり残しの多いドラマだったと思うな。テレ朝は第2の「トリック」を生み出そうと躍起だけど、次第に遠のいていっているような気がする。
最終話(第10話)「絶体絶命の富豪刑事」 3/10放送 視聴率12.3% 演出:長江俊和
ゲスト出演:及川光博 松崎しげる
評価★★★☆☆☆☆☆☆☆ 3
最終回っちゅうのに、ショボい話だったなあ。まあ、最終回だから気張ったというのは分かるけど、それが見事に空振りに終わっているというか。
今回の話は、夏八木勲さん扮する神戸喜久右衛門さまがハメられ、殺人事件の容疑者に…、というもの。まあ、お店がトレーラーごと動いていたというトリックまではよかったさ。その後のエピローグがもうグダグダだったね。そもそもミッチーが犯人だって、出てきた瞬間に分かったでしょ。最終回になって突然ゲスト出演して、犯人でなければ登場できる場面がないじゃないですか。ミッチーが登場して、拳銃で脅しあいのくだりの出来は非常にヒドい。何よ、あのモタモタした動きは。寸劇にも程があるだろうよ。そして、ラストのお札が世界中に舞い散るくだりも苦笑いがいいところよ。この無茶苦茶な展開ぶりが全くプラスの笑いに変わっていないのよ。全くひどい脚本を書くもんだなあ。
ただ、主題歌となっている「愛のメモリー」の新旧歌い手コンビの共演に関しては面白かった。ミッチーと松崎しげるが交互に「愛のメモリー」を歌いあっているシーンは笑えたなあ。ミッチーに関しても、悪役がかなりハマっていましたし。ミッチーはいい人の役より、こういう憎まれ役のほうが向いているな。是非とも、この極悪「愛のメモリー」兄弟はスピンオフさせて見てみたい。
「愛のメモリー」のくだりや序盤のトリックまではまあ、まずまずよかった。その後がどんどんとダラダラとした展開になっていった。結局、毎回、あれだけ引っ張ってきた筒井康隆さん扮する瀬崎の出番もどえらいチャチなものだったし。こんなに緩い内容なのに、これほどまでにそれぞれの要素を中途半端にしか料理できないとは、実にセンスがない。このドラマはこのクールを代表する駄作ドラマだったなあ。
第9話「学園の富豪刑事」 3/10放送 視聴率11.7% 演出:常廣丈太
ゲスト出演:松村雄基 内田朝陽 岩崎良美 鈴木ヒロミツ 根本はるみ
評価★★★★★★★☆☆☆ 7
今日は久方ぶりに、普通に面白かったんじゃない?もう徹底的なパロディー精神にやられましたね。
焼畑署管内の高校のラグビー部のコーチばかりが襲撃されるという事件が連続して発生。脅迫状が送られていたのにも関わらず、特に何も対応しなかった焼畑署の責任問題が浮上してしまう。そのため、次の犯行は何が何でも阻止せねばならない。そのとき、神戸がある提案をする…。
スゴかった、スゴかった。あの徹底的な「スクール・ウォーズ」のパロディー。山下真司氏自ら大ノリでセルフパロディーしてくれたら、パロディーの中でも右に出るものはないでしょう。そうそう、かつてのドラマ版出演者、松村雄基さん、岩崎良美さんもご出演なさっておりましたね。そして、ドラマ「スクール・ウォーズ」の主題歌「HERO」の印象的なイントロを微妙に音程を変えてアレンジした後ろの音楽も最高。あの微妙な音程のずらし方がいい。さらに、ラグビー部員の中に内田朝陽を堂々と出してくるあたりもスゴい。内田朝陽は昨年に公開された映画「スクール・ウォーズ HERO」に出演しているんですねえ、同じような役柄で。ドラマ版出演者と映画版出演者、そして、深田恭子の制服コスプレまであるんだから、実によくできたパロディーです。笑わせてもらいました。
パロディーといったら、もう一つ。「黒革の手帖」のパロディー。しっかりと黒い革の手帖も登場しておりました。「黒革」のパロディーはつい最近、「特命係長・只野仁」でもやっておりましたし、あの黒い革の手帖は使い回しですか?
まあ、パロディーはパロディーで笑わせてもらったのですが、本日はトリック自体も悪くなかった。犯人の目的とスポーツ賭博、なかなかよく考えてあって、とりあえずは納得でした。いつもは無理すぎるトリックが多いこのドラマですから、このくらいのトリックなら上出来です。
福田卓郎さんも前回のヒドい脚本に比べたら、ずいぶんと暴走していた感じはしますが、確実に面白かった。来週はいよいよ最終回。喜久右衛門さまと瀬崎の因縁の関係が遂に明らかにあるようで…。
第8話「富豪刑事の要人警護」 3/3放送 視聴率12.3% 演出:阿部雄一
ゲスト出演:古田新太 濱田マリ 大倉孝二
評価★★★☆☆☆☆☆☆☆ 3
廃棄物処理問題に積極的な行動を示す焼畑市議会議員の暗殺を依頼する文言がインターネットの掲示板上に載った。そのため、焼畑署ではその議員の身辺警護を行うこととなった。ところが、その議員は演説中に何者かによる狙撃に遭ってしまう。それでも、議員は命の危険があるのにも関わらず、演説活動は続けたいと主張する。そのとき、神戸がある提案をする…。
今日は話が全くダメダメ。犯人はすぐに分かるわ、話はあり得ないわで、いいとこなし。というか、議員と秘書がくっついているんだなあ、ということくらいキャスティングが薄っぺらいから見てすぐ分かる。だから、犯人は議員しかいないわな。もう、奥さんにフードつきのジャンパーを着せてあげたところで犯人は議員ですよ、と言っているようなもの。わざわざご丁寧にフードまでかぶせちゃって、伏線出しすぎ。濱田"あしたま"マリは出てきたかと思えば、ちゃちい特殊メイクですぐ死んじゃうしよ〜。大倉くんもほとんどムダなキャストだったでしょ。
そもそも自分の暗殺依頼を自分で掲示板に書き込む奴がどこにいる?そんなことしたら、実際に狙撃されるかもしれないことくらい予想つきそうじゃないですか。そもそもの話がおかしいのですよ。最後も議員バッチで議員を出し抜いたかのような展開だったけど、出し抜くというのは視聴者をだませて初めて使える手法ですから、この回では全くとして成立していないというわけです。個人的には議員本人が奥さんを狙撃したというところまで、トリックが単純だとは思ってもいなかった。強引に秘書が狙撃してアリバイ工作を共謀して行っていたとかいう展開があるのかと思っていたら、議員は狙撃して走って元の場所に戻ってきただけ。あんな風体なのに息の一つも上がっていないというのは不自然すぎる!
蒔田さん脚本のときも微妙だけど、福田卓郎が脚本となると、話がショボすぎる。よくもこんなくだらない内容のために、あんな大掛かりなセットまで組んで、ムダな金の使い方してるよなあ。
第7話「富豪刑事の古美術品騒動」 2/24放送 視聴率10.6% 演出:常廣丈太
ゲスト出演:矢島健一 嶋大輔 大河内浩
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
非常に高価な古美術品が焼畑署管内で美術館へ護送中、何者かによって盗まれた。その古美術品が美術館に飾られる予定の日まで、あとわずか。その日までにその古美術品を犯人から取り戻さねばならない。しかし、何の手がかりもない。そのとき、神戸がある提案をする…。
う〜ん、微妙だなあ。見た感じ、トリックに関しては結構、入れ込んであるのだけど、なるほどと思える節がないんだよなあ。これは演出の問題だろうなあ。演出が実に軽くて、トリックを入れ込んでも軽薄なものに見えてしまう。恐らく「トリック」スタッフが多く関わっているので、「トリック」っぽい演出をしているのでしょう。しかし、「トリック」のゆる〜い堤演出はゲスト陣からレギュラー陣まで「トリック」の世界の中でしかあり得ないキャラクターに設定してあったから、成立していたわけです。それに、「トリック」にはそのトリックに手品のトリックが織り込まれていて、なるほどと思える節があった。しかし、この「富豪刑事」にはトリックにこれといって、このドラマならではの特徴がない。このドラマにイマイチ勢いがないのには、やはり、主人公が嘘くさい割りには周りが完全に現実感を消すことが出来ていないこと、そして、トリック自体にこのドラマ独特の面白さがないことが挙げられるだろう。
まあ、確かに事件を金で解決するという点はこのドラマ独自だし、他のドラマ同様、「あの〜、ちょっとよろしいでしょうか」というキメ台詞がある。しかし、このドラマでは事件の捜査の導入部分にはその二つが役立っていても、事件の解決にはそれほど大きく絡んでこないのが大きな痛手。やっぱり、こういう推理もので押さえておきたい上に挙げたようなことは、事件が解決する際に出てきてほしいものだ。
今回だが、甘く採点しておいた。個人的には、いつもトコトンまで悪い役の多い矢島健一さんが意外や意外、最後まで普通にいい人であったことが驚きだった。ホントのところは★5点にしようかどうか迷ったが、矢島さんに免じて★1つオマケしておいた。
第6話「富豪刑事の遺体捜索」 2/17放送 視聴率11.6% 演出:長江俊和
ゲスト出演:篠井英介 マギー
評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5
3年前の女性失踪事件に関して、その女性の遺体が出てこなくて、その夫を疑うも立件できない状態。そのとき、今は高層ビルが立ち並ぶ場所に3年前、夫が大きな袋を埋めていたという証言が出る。しかし、高層ビルが立ち並ぶゆえ、掘り返して遺体を捜索することもできない。そのとき、神戸がある提案をする…。
う〜ん、微妙な話だなあ。入り組んでいるんだか、陳腐なのか。いろいろ複雑な展開があるわりには、特に展開が気になるわけでもなく、イマイチ魅力に欠ける内容だった。どうも展開の数だけで時間稼ぎをしているようにしか思えなかったかな。その展開の一つ一つが見え透いているというか、オチが今一歩というか。
神戸自身の役にそれほど魅力がないというのもイタいところかな。この人は「トリック」の山田みたいに明らかに推理力にずば抜けていると思える部分がない。意外にまともなことを言ったかと思っても、結構、抜けている部分も多い。結局は全て金で解決という能のない捜査ばかり。そして、周りの方々も間抜けすぎるというのも難点。「トリック」のときも上田はかなり間抜けだったけど、その間抜けぶりを裏付けるだけのキャラクターの面白みがあった。数はたくさんいるけれども、それぞれのキャラクターがイマイチ目立ってこない。
展開やキャラクターの欠陥が後半に来て、ちょっと目立って気になり始めたかなあ。やっぱり、深田恭子の相棒として強烈なキャラクターがいて、その人とのやり取りでテンポを作っていくようにすべきだと思う。でも、深田恭子のおっとりとした台詞回しじゃ、テンポのいいやり取りなんて無理だよなあ。やっぱり、深田恭子主演じゃ、ドラマとして限界があったのだと思うね。
第5話「ホテルの富豪刑事」 2/10放送 視聴率13.2% 演出:長江俊和
ゲスト出演:ガッツ石松 細川俊之 寺田農 小木茂光 大和田伸也 スピードワゴン
評価★★★☆☆☆☆☆☆☆ 3
何で今日はゲストがこんなに豪華なんだろう?この方々はこの手の作品の常連さんは確かだけど、ここまで集団でこられるとさすがにスゴすぎる。これだけのメンバーが揃ったんですからね、期待もしますわな。内容は何なんですか、これ。
焼畑署管内でヤクザの手打ちが行われることになった。抗争がおっぱじめられないように焼畑署内では警備の配置のことが問題となっていた。とうとうヤクザの手打ちのとき、しかし、片方のヤクザの組長が毒殺されてしまう…。
もう今日はやっていることが支離滅裂。まあ、ヤクザの手打ちの直前まではよかったさ。その毒殺のトリックも微妙だったけど、一番の問題はその犯人がガッツさんだったこと。そりゃ、ないだろ〜。何で犯人役にガッツさんがキャスティングされたの?ガッツ石まっ虫だよ。ガッツさんは演技経験が意外と豊富だから、ドラマ出演はまあ、許そう。でも、犯人にはとても見えない。はなわが去年、毎回エンタの神様でボケぶりをゴリ押ししていたから、とてもこの人にはこんな芸当はできんだろうと思ってしまう。この話には基本的にリアリティーはゼロだけど、そんなドラマでもこのリアリティーのなさはヤヴァい。
それと、外人のネタはまるまる余分だったろ。ヤクザの毒殺トリックだけじゃ、話がふくらまないから、オマケ程度に入れたのだろうけど、基本的に話の筋と関係がないじゃない。福田卓郎の脚本の完全なる失敗。
なぜだか、これだけ濃ゆいキャスト群を集めておいて、結局、個性を出し切れた人って、一人もいなかったと思う。何てもったいない使い方をするのかねえ。今、テレ朝は季節外れの特番ラッシュの週だから、この番組も日本対北朝鮮戦仕様というわけ?なら、もっと福田卓郎に脚本を気合入れて書かせろという話。
でも、このドラマ、ずいぶんとレギュラーのキャラクター自体は固まってきたから、渋い役者さんたちの集団珍妙劇だけは笑わせてもらいました。今回、よかったのはここだけだね。事件を解決するのが主旨なのに、イマイチ、キャラクターが前面に出ない脇役のキャラクター頼りのドラマであるとは切ない限り。
第4話「富豪刑事のキッドナップ」 2/3放送 視聴率12.6% 演出:常廣丈太
ゲスト出演:吹越満
評価★★★★★★★☆☆☆ 7
今日は面白かったんじゃない?トリックにもこれといって破綻はなく、このドラマで初めてなるほどね、と思いましたよ。話は会社経営者の高森陽一氏の小学校6年になる息子が誘拐され、身代金1000万円を要求されることから始まる。
まあ、狂言誘拐なんだろうなあ、というあたりは分かってはいたのですが、カバンの入れ換えトリックとか車の傷のくだりとか、あのあたりはスマートな出来だと思いましたよ。狂言誘拐だと分かってはいたのですが、誘拐の事件のくだりもなかなかスリリングで面白かった。検問シーンとかカーチェイスのシーンもあって、割合、お金がかかっているシーンが多くて驚きましたね。
そして、4回目にして、初めて神戸が金によってではなく、自分の推理力で犯人を追い詰めたというくだりもよかったと思うよ。事件の雰囲気といい、神戸の推理力も見えてきましたし、何か「ケイゾク」っぽくなってきたような気がするなあ。
神戸喜久右衛門さまですが、何、この人は若い頃は詐欺をやっていたのか?犯罪者じゃん。そりゃ、汚い金で儲けたなら、事件解決のために使いたいとも思うのかもしれないわな。だんだんと回を重ねるごとに邪悪ぶりを発揮してきていて、この人の過去に何があったのか気になるところだね。
神戸喜久右衛門さまの過去といえば、やはり、筒井さん扮する瀬崎が気になるね。私は今回の神戸が関わっている事件、絶対、後ろで瀬崎が糸を引いているような気がする。恐らく、最終的にはこのじい様二人の争いに美和子が巻き込まれる、あるいは何か関係しているというような展開になると思う。
第3話「密室の富豪刑事」 1/27放送 視聴率12.6% 演出:常廣丈太
ゲスト出演:橋本さとし 佐藤二朗 螢雪次朗
評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5
今回のトリックは尚一層、苦しいなあ。酸素ボンベで燃焼を起こさせるといっても、不純物も多いし、酸素もどっかからもれているはずだしなあ、あんなにうまくはいかんだろう。ヅラネタもどうかと思うよ。まあ、脚本家の蒔田さんが「トリック」の人だから、矢部さんというヅラキャラのよしみで使ったのだろうけど、ヅラは笑いのネタで使うなら分かるけど、トリック自体に使っちゃダメだろう。だって、螢雪次朗さん、どう見たってヅラだったじゃない。
それに、犯人も濃ゆ過ぎない?橋本さとしさんと佐藤二朗さんって、アク強すぎだよ。ただでさえ、アクの強い人たちにあんなさらにアクの強い役をやらせちゃって、胃がもたれそうです。
でもまあ、神戸の仰天捜査には毎回、笑わせもらっています。いとも簡単に会社が出来てしまうとは便利なことで。そして、やっぱり、夏八木さん。もう、神戸喜久右衛門さまは私のツボです。笑えてしょうがない。それで、回を重ねるたびに過去の悪い一面が出てきそうになってくるあたりが面白い。先週は本物の美術品をさばいて利益が出てしまって、そして、今回も会社を興してしまったらこれがえらい利益をもたらしてしまって、普通なら喜ぶところを、神戸喜久右衛門さまは逆にキレますからね。なぜ、儲かる?なぜ、私の金を増やすのだ!一度は言ってみたい台詞です。
第2話「美術館の富豪刑事」 1/20放送 視聴率11.1% 演出:長江俊和
ゲスト出演:岡田眞澄
評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5
県内の美術館で「怪盗X」と名乗る犯人に美術品が盗まれる事件が発生。「七瀬美術館」にも怪盗Xから犯行予告文が届いて…。
今日のトリックはちょっと陳腐だったなあ。というか、犯人は誰が見ても、岡田眞澄さんって、分かるんじゃない?もうちょっとキャスティングに気を遣ったほうがいいと思うよ。こういう犯人が分かりやすいドラマは「トリック」みたいに最初から犯人は分かっていて、その犯人が繰り出すトリックを暴いていくというスタイルのほうが落胆しなくていいと思う。それに、「怪盗X」って、何だか「金田一」の怪盗紳士に似ているし、題材としてもあんまり面白くない。
それに、神戸って、それほど推理力があるわけじゃないのね。最後の最後にならないと、推理の部分に入らないし。お金だけではなく、推理力もあるなら、もっと早い段階から、鋭い指摘をしてほしいもの。そして、深田恭子の表現力のなさも出ていたかな。推理で犯人を追い詰めていくときの相手を打ち伏すくらいの鋭さがない。キメ台詞も「ちょっと、よろしいですか」というのがそうらしいけど、謎が解けたというときのキメ台詞がほしいよね。「ケイゾク」だったら、「犯人分かっちゃったんですけど…」だし、「トリック」なら「お前たちのやっていることは全部全て(まるっと、ごりっと)お見通しだ」だし。
もう一つ文句をつけるとしたら、神戸に相棒となる人がいない、というのもイタいね。「トリック」の山田には上田という相棒がいたし、「ケイゾク」の柴田には真山という相棒がいた。これら2つのドラマはこのコンビがボケとツッコミの関係で会話をしていくことでキャラクターに深みが出て行って、話自体もどんどん面白くなっていったと思う。神戸の周りは実に渋い役者さんが固まっているけど、その他大勢という感じ。升さんあたりはかなり力を入れたツッコミをしていますが、大ボケキャラの神戸のボケはそのまま放置という感が否めない。
でも、やっぱり、夏八木さんはとにかく強烈。若い頃に散々、悪いことをしてきたって、一体、何をしてきたんだろうね。そして、その夏八木さん扮する神戸喜久右衛門を恨む謎の老紳士・瀬崎にこの話の原作者である筒井康隆氏。囲碁の石で「恨」という字を書いていたし、何か相当恨んでいるんだろうね。渋いベテラン2人のこのくだらない演技は最高に面白い。
これは余談なのだけど、何で主題歌がミッチーなんだろうね。恐らく「ミステリー民俗学者 八雲樹」の関係でしょうから、ミッチーはよしとしよう。でも、何で「愛のメモリー」なの?松崎しげる関係ないじゃん。この主題歌、ドラマと合っているか?
第1話「富豪刑事の囮」 1/13放送 視聴率16.2% 演出:長江俊和
ゲスト出演:温水洋一 甲本雅裕
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
富豪刑事って、こういうことか。とにかく意味なく金持ちなわけね。推理力というより、お金にものを言わせて事件を解決していくというわけね。どえらい話だなあ。でも、やはり、今までにない設定だから割合、面白い。
「トリック」のスタッフがやるドラマだから、「トリック」っぽいかと思っていたけど、まあ、「トリック」くささは多少、あるけど、どっちかというと「ケイゾク」に近いのかな。「ケイゾク」で中谷美紀が演じていた柴田純も天然キャラだけどおじい様が警察官僚の立派な人だったから拝み奉られていたけど、このドラマの深田恭子扮する神戸美和子もそう。神戸のおじい様は警察にもパイプを持つ超大富豪。焼畑署の男刑事たちは神戸のことを煙たがるが、厄介払いもできない。まあ、プロデューサー・脚本の蒔田さんは「ケイゾク」にも「トリック」にも関わっている推理ドラマ界の実力者ですから、「トリック」+「ケイゾク」という感じがするのも無理はありません。
深田恭子の演技を心配していたけど、この役は深田恭子しかできんわな。「下妻物語」同様、絶対、この世には存在しないような浮世離れした役ではないと、深田恭子はその表現力のなさが目に付いてしまう。それに、「ケイゾク」「トリック」では中谷美紀、仲間由紀恵というきれいなお姉さん方を汚く見せることに終始してきたしたが、今回はおぞましい衣装費をかけて着飾っているという対照がなかなか面白い。
さて、今回の話自体についてですが、まあまあというくらいかな。五億円事件が時効直前となって、容疑者として挙がっている2人のうち、犯人はどっちという展開。トリック自体はちょっと陳腐だったけども、いとも簡単に大金が動いてあり得ない捜査を展開する辺りは面白い。
それにしても、夏八木さんのキャラクターは強烈だなあ。こんな渋い役者さんがよくこんな役を引き受けてくれたねえ。どんどんお金を使ってもらいたい、お金を持っていたくない、って、どんな感覚してんだろうなあ。金があり余りすぎているんだろうね。うらやますぃ〜。
放送前の感想
深田恭子主演という時点で本当は切ろうと思ったのですけど、プロデューサーの蒔田さん(脚本も兼務)、阿部謙三さん、桑田潔さん、脚本のもう一人、福田卓郎さん、音楽の辻陽さん、これみんな「トリック」のスタッフ。だから、「トリック」みたいな作品になるのかなあ、なんていう期待を込めて見てみることにします。深田恭子がいかにコメディに徹することができるかが鍵なんだけど。これは推論だけども、恐らくこの枠は「トリック4」をやろうとしていたのだろうけど、仲間さんは「ごくせん」に取られ、堤さんは「H2」に取られで、やれないから「トリック」スタッフで別ドラマ作ろうということになったのだと思う。この後、仲間さんは大河主演が入るから、「トリック」の続編はもっと先になりそう…。「こうなりゃ、年一」は達成できなかった…。