[有 パチ夫の館フロントへ戻る][過去のドラマ][2005年1-3月クール]

不機嫌なジーン

発売中

仕様
本編全6枚
23,940円
特典映像付き

出演
蒼井仁子竹内結子
南原孝史内野聖陽
白石健一 黄川田将也 若挟宗夫 平山広行
阿部啓太 岡田義徳 柳川美幸 山田優
真岡早智子 井上訓子 吉田佳 もたいまさこ
勝田隼人 オダギリジョー 神宮寺潤 小林聡美

スタッフ
演出
 澤田鎌作、平井秀樹、川村泰祐、初山恭洋、白川士
脚本
 大森美香
音楽
 小西康陽、YUI
主題歌
 YUI 「feel my soul」
製作
 フジテレビ
 公式ホームページ
 http://www.fujitv.co.jp/gene/
視聴率
1/17第1話18.2%
1/24第2話15.7%
1/31第3話13.5%
2/7第4話13.7%
2/14第5話14.2%
2/21第6話14.4%
2/28第7話12.7%
3/7第8話15.6%
3/14第9話12.0%
3/21第10話12.8%
3/28第11話13.3%
平均視聴率14.191%
竹内結子関連作も気になったらクリック!Amazonへ

ドラマレビュー
最終平均評価点 4.8/10

評価点評価点
放送前の感想-放送後の感想-
第1話5第7話7
第2話5第8話4
第3話5第9話4
第4話7第10話3
第5話6第11話2
第6話5  

放送後の感想
 私は澤田鎌作に大森美香なら、もっと王道の月9になるのではないか、と思っていたのだけど、終わってみたら、かなり捻じ曲がっていて、思いもよらないところに飛んでいってしまった。このドラマにはイマイチ、ストーリー性が感じられないんだよなあ。話に脈絡がなくて、何だか釈然としない。月9は去年の「プライド」からずっと真面目に見てきたけど、いい作品は一つもなかったね。どれも駄作の部類に入るんじゃないかなあ。別に月9を毛嫌いしているわけじゃないのだけど、こうも駄作が続くのは何か体質的な問題があるんじゃないのか?ほんとに竹内結子はドラマ運がない。この人は映画には多少いいやつに出ているけど、ドラマでこれといっていい作品に出ていたという記憶がないなあ。竹内さんにしても、フジテレビにしても、この月9は挑戦だったのでしょう。その挑戦は内容も、視聴率も惨敗だった、ということですね。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][このページの先頭へ]


最終回(第11話) 3/28放送 視聴率13.3% 演出:澤田鎌作

評価★★☆☆☆☆☆☆☆☆ 2

 何だぁ、このドラマはラブコメじゃなかったのね。蒼井がいっぱしの女性になっていくまでを描いていきたかったドラマだったわけか。何だ、そりゃ。出会いと別れ、そして、数々の困難を乗り越えて、2007年の年末、私はここまでデカくなったぞ、という話だったのね。だから、話としてはジャンルが不統一で、とりとめもない展開がなされていたっちゅうことか。人の人生だからね。そりゃ、いろいろなドラマもあるわさ。そのため、足掛け7年くらいのえらい長いスパンのドラマになってしまった…。

 もう、あの最後の切り方は何さ。蒼井は誰とくっつくでもなく、研究を選んだってこと?つまんねえドラマだなあ。そりゃ、中には山ほど「結婚と仕事、どっちとる?」と言われたら、仕事を選ぶ人もいるだろうけど、それをまさかドラマでやるとは、思いもしなかった。はっきり言ってですね、結婚or仕事で、仕事を選んだ人の半生を3ヶ月に渡って、つらつらと述べ立てられて、何が面白いと言うのよ。それも、別の枠ならまだしも、月9だよ。月9ではこういった等身大の女性の人生像というより、強引にでも恋に走る展開のほうがお似合いじゃないのか?だって、去年の月9って、みんなそんな結末だったろ。

 確かにくっつくって、分かっていても、月9は最後には恋人たちは結ばれるものという方程式みたいなものがあるから、そのような結末にはある程度の安心感があるわね。いつも月9は「どうせ、くつくんだろ」と思ってしまってつまらないのだけど、改めて「くっつかない月9」を見てしまうとこちらはこちらでかなり拍子抜けしてしまった。やっぱり、このドラマはいくらなんでも狙いすぎましたよ。

 ドラマって、基本的に現実逃避の手段だと思う。現実ではあんなことはしねえ、と思うことが画面の向こう側で繰り広げられていて、実際は行動に移れない自分の心を補填するというかね。それも月9だから、見ている人はそれを求めている面も強いんじゃないか?その月9でハッピーエンドなのか、アンハッピーエンドなのか、よく分からないドラマを見せられたら、気持ち悪すぎ。

 もう、この作品はどのエピソードも何もうまくまとまっていない中途半端な出来。大森さんは脚本を書き進めるうちに、どうこうできないほどに修正不可能状態になっちゃったわけだね。私は、女性が仕事を選ぶことは、別に悪いことだとは全く思わないし、自分の人生なのだから好きなようにすればいいのだと思う。ただ、このドラマの蒼井のような女性の生き方はドラマの題材には不向きだった、ということだ。それなら、初回の時点で「私は独り身だけど、これまではいろいろありました。今の自分があるのは、そのような苦い経験があるからなのよ」、というような導入があるかないかでも、ずいぶん違うと思う。だから、結局、このドラマは最後の最後になるまで何をやりたかったのかが、さっぱり分からなかったというわけだ。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][このページの先頭へ]


第10話 3/21放送 視聴率12.8% 演出:初山恭洋

評価★★★☆☆☆☆☆☆☆ 3

 これはダメだな。もう収拾不可能。大森さんは完全に迷宮に迷ったね。ま、大森さん自身はこれでいいと思っているのかもしれないけど、私としたら話がチグハグもいいところだと思う。

 今日は蒼井と南原教授の関係の進展と、有明海の干潟の工事にまつわる話を同時進行させていた。私はどうも、蒼井と南原教授のラブの要素と有明海の話は質が違いすぎていると思う。ラブの部分では、今までの月9を踏襲したチープな路線を継承している。それなのにも関わらず、有明海の話はちと話が高尚すぎる。確かにああいう国が介入する工事というのは、生態系が変化するという生物学的な問題だけではなく、漁業の仕事を奪われた人々の仕事の問題、その中断されたままの工事に従事している人たちの仕事の問題、国や地方自治体との意見の相違などなど、様々な利害が対立する混沌とした問題なわけです。南原教授らが出した調査結果がもしかしたら、国によって改ざんされたのではないか、という疑惑で話をつなぎとめようとしているが、苦しいと言わざるを得ない。こういう難しい問題を扱うのならば、それをテーマの主軸に添えなければ問題の本質は描ききれないだろう。それをラブ・ストーリーが主軸の作品のサイドストーリーとして語るには、話の色が違いすぎる。そもそも、私としたら、蒼井と南原教授のラブ・ストーリーの部分にももはや呆れ気味だ。

 オダギリジョーの存在も非常に宙ぶらりんだ。南原教授との恋のライバルとしての対立と有明海問題としての対立と、対立の構造がごっちゃになってしまって、キャラクターの存在があやふやになってしまっている。そして、陣内孝則さんもそう。この人はなぜに、ここまで意地になって蒼井を辞めさそうとしているかが分からない。ただ、一人、中立的な存在でキャラが変わっていないのが、小林聡美扮する神宮寺。このキャラだけがこのドラマの救いかもしれない。

 このドラマは今までの月9とは一味違うドラマにしようとひねってきたつもりだが、ひねりすぎちゃって話の軸がこんがらがって、絡まってしまったようだ。ここまできたら、最終回での挽回は不可能だろう。来週の最終回は、ダメなところを叩くだけ叩いて、平均評価点を下げるために鑑賞することとしよう。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][このページの先頭へ]


第9話 3/14放送 視聴率12.0% 演出:白川士

評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4

 だんだんと面白くなくなってきたなあ。何だか、このドラマは軽いラブコメから、高尚なメッセージ性を伝えるほうへ方向修正をしたみたい。

 どうやら、南原教授が有明海の干拓工事の正当性を証明するために、事実を多少歪めた研究に参加していたということに話の焦点が移ってきました。だから、今回は生物学者が生きるべき術というものを中心に描かれていたのではないかな。生物学者として食っていくには、それが間違っていると分かっていても、頼まれた研究を行わなければならない。蒼井は今回、生物学者として嘘を受け入れるか否かで、お悩みになっていたということだ。

 そして、このドラマは自然・生態系の有用性とかいった環境保護のメッセージを発信しようと思っているようなのだけど、ずいぶんとお門違いじゃないか?このドラマで今までやってきた話は何だ?元カレと今カレの間で揺れる蒼井を描いた軽いラブコメじゃないか。そんなほんのエッセンス程度だった生物学者という設定から、後半のそのまた後半に入ってから、方向修正を図っても中途半端になるだけ。だったら、その路線を序盤のうちから、しっかりと打ち出していかねばならんよ。そもそも月9のドラマって、メッセージ性をもてるほど芯のある作品なんてないだろうよ。

 それと、オダギリはやっぱりダメだなあ。役を作りすぎている。演技とか役作りがドラマに合っていない。協調性が取れていないと思うなあ。このドラマはテンポのいいセリフのやり取りで軽いラブコメのままでがんばってほしかったのだけど…。大森さんも脚本がずいぶん血迷ってきちゃったなあ。演出家もこれで5人目だし、同じ人が出来る限り演出しないと、作調もバラバラになるのも当然だ。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][このページの先頭へ]


第8話 3/7放送 視聴率15.6% 演出:澤田鎌作

評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4

 今回から、時代設定が2005年現在となります。今日の話は前回でアメリカに旅立っていった南原教授がご帰還して、蒼井と南原教授は結局、復縁するというだけのもの。

 私はどうも、前回までの設定が2003年でなければいけなかった理由が分からない。そもそも、南原教授がわざわざアメリカへ行った意味がよく分からない。前回、あれだけ感動的な別れを演出したのに、なぜに、次の回には南原教授は帰ってきているんだ?今日の話は結局、これまでやってきたことの繰り返しという感じだし、このドラマにしては内容がシリアスすぎると思う。なぜ、話を2003年と2005年の二部構成にしたのか、しっかりとした理由がこれから言及されるのだろうか?

 それと、竹内結子も普通にきれいなお姉さんになっちゃったのもいただけない。これまではあえて竹内さんを汚すということが面白かったのだが、ふつうにきれいになってしまったのでは、このキャラクターのよさが活きてこない。南原教授もちょいと今回は真面目すぎた。もっとクレイジーにはじけていてほしい。

 そして、問題のオダギリですが、彼の役はどうやら、有明海での漁師の仕事を返せ、と運動をしているグループのリーダーということらしいです。オダギリが漁師か…。あのイッちゃってる目つきはどうしても、テロリストにしか見えなかったのでけど…。オダギリは役を作りすぎだよ。

 根本的な内容は月9でしたけど、その描き方が月9っぽくなかったところに好感が持っていたのですが、何だか、今回の描き方はまさに月9という感じで、このドラマの存在意義が薄らいだような気がする。このドラマ、あと3回もあるけど、どのように話をつなげるというのか?

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][このページの先頭へ]


第7話 2/28放送 視聴率12.7% 演出:初山恭洋

評価★★★★★★★☆☆☆ 7

 今回はよくできていたと思うね。前回、蒼井が気晴らしに山に入ったら、崖に落ちて、そこに助けに来てくれたのは、南原教授。これでまた蒼井と南原教授の心は接近する。しかし、互いに素直になりきれず、惹かれ合う気持ちは同じでもそれをなかなか口に出来ず、すぐにケンカになってしまう。そんなとき、南原教授は研究のために再び日本を離れなくてはならなくなる…。

 この回の内容は非常に月9らしかったですな。互いに気持ちは惹き合っているのにくっつけない、このもどかしさ。そして、再び距離が縮まったと思ったら、突然の別離。演出家の人は今回が単発の演出となると思うのですが、映像とかかなりこれまでの月9は研究しているという感がしましたね。非常にこの枠らしい内容をこの枠らしく描いていて安定感があって、よくでいていましたね。

 前回はあまり蒼井と南原教授の掛け合いがなくて残念だったのだけど、今回は前半にその時間が結構、割かれていて嬉しかったです。さながらホラー映画のごとくすばやく四つん這いで移動している南原教授にはウケました。前半の蒼井と南原教授の何か真面目なことを言っても、どこか茶化してしまう微妙な関係がコミカルに描かれていたから、後半の真面目な別離のシーンがうまく見せることに成功していたわけです。別離のシーンは意外と感動的でした。

 このドラマ、残りはあと4話。時間設定は今までの今から2年前である2003年から現在に移行。鍵を握る存在なのが、オダギリジョー扮する勝田。こやつが南原教授に敵意むき出しなのだけど、その理由は?有明海との関係は?その勝田が「第三の男」ということになることなのでしょう。またまたオダギリの演技が怪しすぎるから、勝田がどんな人なのかとても気になる。次回以降は勝田に注目して見てみようかな。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][このページの先頭へ]


第6話 2/21放送 視聴率14.4% 演出:平井秀樹

評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5

 今回の話では遂に黄川田演じる今カレ・健一くんが蒼井についていけず、別れを切り出すこととなる。個人的に私は南原教授が以前、言った「お前のようなメスの気持ちを理解できるオスは俺くらいなものだ」というセリフ、そのとおりだと思いますよ。趣味や価値観は似たほうがいいというけど、蒼井の場合は絶対にそう。やはり、蒼井というメスを理解できるのは南原教授しかいないと思いますよ。またくっつけばいいと前から思っていたわけですよ。

 それにしても、演出家の意図なのかどうかは知らないけど、大森美香の脚本はシリアスなテンポで見るとどうも面白くない。「ロング・ラブレター〜漂流教室」がそのいい例。この人の脚本は軽妙でテンポよくやり取りを重ねながら描くのが一番、面白い。確かに蒼井と健一くんの別れのシーンでのネックレスとかCMとか、ちょっとしたツールの使い方で別れを暗示させるあたりは、さすが売れっ子と思わせるところだが、個人的にはどうもこのドラマにこのテンポは合っていないと思うな。

 でも、やはり、竹内結子は相変わらずいい。特に最後の顔を涙でぐしゃぐしゃにして、その上、土まみれになっている姿でもしっかりと演技を成立させているあたりは女優の腕だろう。月9は女優をキレイに見せるのが主なのだが、こういう女優を汚すという趣向は新味でいい。もっと女優を汚すドラマがあってもいいと思う。そういう意外性ある役をやれば、絶対、その女優さんの新たな一面が引き出されるはずだ。キレイな女優さんはキレイに見せなくてもキレイなのだから、それをあえて汚すことによりキレイさを際立たせる、こういう手法のドラマがもっとあってもいいのではないだろうか。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][このページの先頭へ]


第5話 2/14放送 視聴率14.2% 演出:澤田鎌作

評価★★★★★★☆☆☆☆ 6

 この話、ものすごく「元カレ」に似ているわあ。基本的にデパ地下の取引先とかの部分をテントウムシとかカメレオンに置き換えて、大森美香らしい個性的なキャラクターで装飾してはいるものの、結局、やっていることって、1人の女性とその元カレ、今カレとの間で行ったり来たりの話なワケで。今日の話は、よくある仕事(蒼井の場合はテントウムシの研究)か恋のどちらを取るかという問題。それで、ケンカになって、蒼井は健一くんとも険悪になるし、南原教授とも前回の一件以来、微妙な間隔をとるようになっている。それで、寂しさのあまり一人、研究室で泣く蒼井だったわけだ…。

 個人的にこのドラマの面白いところは蒼井と南原教授の掛け合いなのだと思う。今日はそれがなかったから、いたって普通のラブ・ストーリーというイメージだった。先週はそれがメインだったわけだから、あのハイテンションぶりが好きだった。今日のしんみりぶりはあんまり面白くない。

 でも、竹内結子はいい。この女優さんは確実に伸びるね。絶対、日本を代表する女優さんになっていくと思う。髪の毛に枯れ枝や枯れ葉を貼り付けて、顔を泥で汚して、あれだけのキュートさは演技力や存在感のなせる業。決して美人ではない役をこなせる女優さんは絶対に伸びる。深津絵里しかり仲間由紀恵しかり中谷美紀しかり。そして、涙のシーンが美しいというのも条件だね。今回、ラストで竹内さん、長いこと泣いていらっしゃいましたが、画になっているものね。「プライド」の頃はイマイチだったけど、ここ最近になって私の中で竹内結子の株が上がってきている。ま、そんなこと言われても、全然嬉しくはないでしょうがね。

 ま、ストーリーはイマイチ好きになれないけども、キャラクターの面白さや竹内結子の演技を見るだけでも、これから見続けるだけの価値はあるかな、と思うようになっております。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][このページの先頭へ]


第4話 2/7放送 視聴率13.7% 演出:川村泰祐

評価★★★★★★★☆☆☆ 7

 おぉっ、今日は面白いじゃないか。ようやく話が軌道に乗り初めて、大森さんお得意のテンポの速い長台詞が飛び出してきた。全編に渡って、随所に蒼井と南原教授の掛け合いがあって、この掛け合いが絶妙に面白かった。

 話自体は蒼井は南原教授と健一くんの間で揺れ動いているものの、今回は雰囲気に呑まれて、南原教授に傾きつつあるよ、というもの。これからはシーソーゲーム系の話になっていくということね。テントウムシのシーソーのごとく。

 今日は演出のテンポもよかったけども、やはり、音楽がこのドラマは気持ちを躍らせてくれる。刻み付けるようなテンポのいい音楽、多分、元ピチカートファイブの小西さんの曲だね。この音楽がいいし、随所で流れる挿入歌もいい。

 まあ、やっていることは他愛ないのだけど、ようやくドラマの方向性がつかめてくると、大森さんのセリフの構成の面白さにハマってきた。テンポのいい掛け合いもそうなのだけども、ここぞというときに出てくる小ネタもたまらない。早乙女サンダース、フクロモモンガ。特に、フクロモモンガはツボでしたね。それにしても、早乙女サンダースのサンダースって何よ。それを伊東四朗さんが演じているというのもウケる。そういえば、「カバチタレ」のときも妙な役どころを有名な役者さんが演じてくれていましたね。そして、セリフのフレーズも小気味がよくて、しゃれた例えをしてくるよな。お気に入りのフレーズは「アルプスに帰れ!」。

 正直いってしまえば、かなり蒼井と南原教授の2人のことが「トリック」の山田と上田教授に見えて仕方がない。そして、基本的に話の構造は「元カレ」。だんだんと個人的にノレてきたところなのだけど、二番煎じという感が抜けないのも事実。ここからこのドラマならではのものが飛び出してくるのか?そこがここから評価を上げるかどうかの分岐点でしょうね。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][このページの先頭へ]


第3話 1/31放送 視聴率13.5% 演出:平井秀樹

評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5

 ようやくこのドラマがつかめてきた。このドラマは単純に元カレと今カレで蒼井がど〜しようという状態になるだけのドラマなのね。何だかいろいろな要素が入っているから、どんなドラマになるのだろうと思っておりましたが、結局は色恋沙汰に終始するのね。

 大森美香の脚本って、いつもそうだなあ。「ロングラブレター〜漂流教室」ももともとはSFホラーをラブストーリーに脚色しなおしちゃって、話が破綻しちゃっていたし。大森美香の脚本で面白かったのは、「カバチタレ!」くらいかな。「カバチタレ」はまだ色恋沙汰がサイドストーリーで主軸となる話が別にあったからよかったのだと思う。ラブを主にすると、何だか個人的には落胆が大きい。

 まあ、大森美香は毎回、職業に縛りをつけてその題材を内容に絡めてセリフを構築するのは確かにうまい。セリフにインパクトがあるわりには、やっていることが他愛ないんだよなあ。このドラマの話、どっかで見たことあるなあ、と思っていたのだけど、それは「元カレ」だね。堂本剛と広末涼子、内山理名のドラマ。堂本剛の元カノが広末で、今カノが内山理名。「不機嫌なジーン」って、基本的にやっていること、「元カレ」と同じじゃん。竹内結子の元カレが内野聖陽さんで、今カレが黄川田将也っちゅうことだね。そして、その間で揺れる竹内。

 かなりセリフに装飾をかけたり、虫の名前がいっぱい出てきたり、と二番煎じではないような工夫はしているけど、実際の内容ってかなりありきたりだと思うな。最初は蒼井は愛なんていらないとか言っていたから、「愛なんていらねえよ、夏」ならぬ「愛なんていらねえよ、虫」っぽい話になっていくのかと思っていたら、本当は「元カレ」ならぬ「元カノ」なわけね。結局はTBSのドラマの二番煎じという印象だな。かなり個人的な心象ですけど。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][このページの先頭へ]


第2話 1/24放送 視聴率15.7% 演出:澤田鎌作

評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5

 どうも、このドラマは方向性が分からない。一体、何のドラマなの?

 ストーリーだって、何を主に描きたいのか分からないから、文章で説明しようがない。どうやら、竹内結子扮する蒼井の恋模様を描き始めた様子はあるけども、相手が黄川田さんという名前は見たことがあるけど、よく知らない人だからそれをメインで押していくとも思えない。そうなってくると、内野さんの位置は何なの?蒼井の元カレという位置だけど、蒼井は結局、その南原教授に戻るということなのか?このドラマの主たる内容は黄川田さんと内野さんの蒼井の奪い合いなのか・・・?

 演出だって、かなり意味深な感じを残している。南原教授が有明海の干潟に思いを寄せる理由とは?その有明海はドラマの内容とどう関係してくるのか?後半に夕陽を浴びて憂いを帯びた表情を浮かべる南原教授、そして、叙情的な選曲。感動させるとしても、特にシーンとして感動するべきシーンでもないと思うし、どういう意図があるのだろうか?

 でも、蒼井と南原教授の掛け合いはなかなか面白い。そこだけはなかなか笑わせてくれる。しかし、そのほかのキャラクターの個性の芽はなかなか出てこない。かなり個性的な面々が揃っているのに、未だにどういう位置のキャラクターなのかがイマイチつかめない。

 このドラマは軽いテンポなので軽い気持ちで見ればいいのかと思いきや、内容はセリフの掛け合いや意味深なシーンが連続するシュールめいたもの。一体、どんな心構えで見ればいいのだろう?謎の多い作品だ…。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][このページの先頭へ]


第1話 1/17放送 視聴率18.2% 演出:澤田鎌作

評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5

 動物行動学を研究する学者の卵である蒼井仁子(よしこ)。イギリス留学中に経験した恋人の浮気で恋に臆病になってしまっている。その恋人というのが、海外で大きな科学賞を受賞した南原孝史。その南原が仁子のいる大学の研究室の客員教授になって大学に現れて…。

 う〜ん、微妙なドラマだなあ。イマイチ狙いがつかめない。セリフのテンポとか構成は大森美香らしいのだが、いかんせん作りを狙いすぎているような気がする。今までの王道の月9にはしたくないのだろうという心意気は感じるが、この話はちとシュールすぎる。動物行動学者に数学者、更には小学校教師まで出てきて、濃ゆいキャラクターによる専門的な用語や理論を用いたセリフの応酬はつまらないことはない。恋に臆病になった女性のラブ・コメディとしても悪くはない。さらには、舞台が大学ということもあり、青春ドラマの要素もある。それぞれの要素はそれほど悪くはないが、それを全部一気に見せられると、一体何のドラマなんだかよく分からなくなる。とりあえず、いろいろ詰め込んだヤミ鍋系のドラマという感じ。だから、結局、話がつかめず、シュールな印象を受けてしまう。

 それと、澤田鎌作の演出もやけにテンポはいいのだが、話の内容と同じで統一感に欠け、こちらもイマイチ狙いが分からない。アニメーションやCGを使った映像も挿入されていたけど、その映像も何かシュールさを助長しているようで、笑いに転化できていない。う〜ん、微妙だ。

 キャストについては、竹内結子は意外性もあった役だし、なかなか好感触。内野さんもさながら「トリック」の上田教授のような妙な教授の役で面白いことは面白いのだが、竹内結子の相手役としてはちょっと地味なような気がする。ああいう変な役なら上田教授から引き継いで阿部ちゃん(阿部寛)にやったほうがよかったような気がする。

 ちょっと月9で変化球を投げてみたけど、変化がつきすぎちゃったかなと思う。これから様子を見て、徐々に慣れていければいいと思うけどね。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][このページの先頭へ]

放送前の感想
 2005年一発目の月9は「いま、会いにゆきます」が大ヒットして、今ノリにノッている竹内結子主演のドラマ。脚本が大森美香ということで、どんなテイストの作品になりそうかはある程度、予想はつきますが。竹内さんの役どころは恋愛には疎い動物行動学者の卵だそうで。まあ、「ランチの女王」で竹内さんのドラマは書いているので、使い方は慣れていると思います。そして、演出は澤田鎌作。たまにチラチラ演出していたけど、単独で連ドラのチーフって、澤田さん、久々だと思う。澤田鎌作の演出は割りとコッテリと王道なので、入り込みやすい月9になるのでは?それにしても、月9にしては珍しくキャストが地味めね。主演クラスに内野聖陽とは…。オダギリもいるのに、あえて内野さん。何か意図があるのか?これが吉と出るか、凶と出るか?ま、竹内結子頼みのドラマっちゅうことでしょうな。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][過去のドラマ][2005年1-3月クール][このページの先頭へ]