H2〜君といた日々
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放送後の感想
まず、一番裏切られたことは、堤さんが初回しか演出していないこと。堤さんが演出するというから、苦手な野球もののドラマでも我慢して見ようかと思ったのに、初回のみとは、これは詐欺だ。当のドラマ本編ですが、中盤以降、ダメになっていったな、という印象。やはり、高校3年間をわずかドラマの1クールで描くことに無理があった。単純計算で3年間は26,280時間。それをわずか8時間ちょっとで描こうというのは、いくらなんでも無謀だった。中盤以降、展開のハショリが目立ったし、とにかく野球の描写の雑さが目に付いた。そして、個性を活かしきれていないキャスト・キャラクターも非常に多い。それでも、演出や脚本はここまでまとめるのに、大変苦心しただろうし、彼らの責任ではないだろう。これを題材としてチョイスしたことが、一番の間違いであった、と言えるだろう(一番、根本的な問題かもしれませんが…)。
最終回(第11回) 3/24放送 視聴率12.8% 演出:今井夏木
評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4
やっぱり、思ったとおりの予定調和な最終回だったなあ。これまでの展開がよければ、それでもいいけども、どうもこれまでの展開が雑という印象だったので、あまりお決まりならではの安心感と感動に結実していないと思うのだな。
今日は初回のファーストカットの国見VS橘の勝負もあり、四角関係にも決着がつきましたし、ごくごく平凡な最終回だった、と言えるでしょう。しかし、これらのこのドラマの見せ場ともいえるシーンは、あっさりと終わりすぎていたかな、という印象がぬぐえなかった。見せ場ともいえるシーンは初回からえらくダラダラと引っ張ってきた割りには、尺の関係上の制約や、展開上、これ以上、演出で引っ張ることは不可能という制約があってか、あっけないものでした。それも、その結末も見えているわけで、さらに熱を冷めさせたと思う。というか、恋愛の部分に関しては、ここまでの展開で話が湾曲していったというのに、それがあまり活かされず、結局は最終回の中だけで一方的に終わらされてしまった感もある。
そして、この最終回では、主な登場人物たちのその後の進路に関しても描かれていた。このその後の描写に関しては、上の話と逆で描き方が足りないと思う。こういう将来のことに関しては、それなりの説得力が必要だ。しかし、これまでの描写では、かなりはしょって部分的にしか触れてこなかったから、このような結果にいたっても素直に喜べないのだ。大きな結果を提示するためには、もっと過程を丁寧に描かねば、第三者にはなかなか伝わらない。
私は決して演出とか脚本が悪いとは思っていない。要は、この「H2」という題材が連続ドラマには不向きであったということだけだ。演出の人も脚本の人も、3年を全11話でまとめるのに、苦労したことだろうし、この内容なら健闘した部類なのだろう。しかし、明らかにハショリの部分が目立ちすぎており、これではエッセンスのみしか描けておらず、本質が描けているとは、とてもいえないだろう。ドラマ当初のの出だしは好きだっただけに、残念な結果だ。
第10回 3/17放送 視聴率10.8% 演出:鬼頭理三
評価★★★☆☆☆☆☆☆☆ 3
もうこのドラマは軌道修正不可能という雲行きになってきたなあ。何から何まで底が浅い。そもそも堤さんは初回以外、演出していませんので、このドラマへの興味も半減というか…。
とうとう国見たち高校生活最後の夏の甲子園が始まった。千川も明和一も順当に勝ち進み、準決勝、とうとう千川と明和一が対戦することとなる…。
最終回に国見と橘の対戦を温存させるために、今回はつなぎという印象が強かったなあ。もうそろそろ国見とひかりの煮え切らない関係にも飽き飽きしてきた。国見も踏ん切りがついていたかと思ったら、ひかりのことが大好きだ、なんて言うし、よく分からないなあ。脚本家は国見のキザでクールな役柄を活かしきれていないと思うなあ。外面ばかり気にしているから、内面の焦点がボケちゃっていると思うんだな。恋愛の四角関係の話もドラマ後半に来るたびに、もうグダグダになっちゃっていると思う。
野球のことに関しては、ひどすぎるでしょ。ほんの一瞬で試合は終わっちゃっているし、投げる球はいつも直球・剛速球で三振ばかり。そんなのでゲームになるかよ。コミックが原作のドラマだとしても、あまりに馬鹿げすぎている。野球のドラマだというのに、野球が雑すぎるよ、このドラマは。野球も雑、恋愛もグダグダではいいとこなしだなあ。
脇のキャラクターもいい役者いっぱい使っているし、面白いキャラクターもいっぱいいるのに、無駄使いが目立つ。こういう脇に無駄なキャラクターが多いドラマはロクなドラマはない。このドラマもその仲間入りを果たしそうだ。来週最終回だが、演出家の順番から言ったら今井夏木だろうし、堤さんが演出しないと分かっているから興味はほとんどなし。ここまでグダグダになってくると、修正は不可能だろうなあ。このドラマがいいかもと思わせてくれたのは、前半だけだった。後半に入ると、どんどんと粗が目立ってきた。残念。
第9回 3/10放送 視聴率9.9% 演出:丸毛典子
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
今日の内容は、前回に急逝したひかりのお母様のさくらさんの死を国見、ひかりが乗り越えていく様を追った回。
今回で初めて、さくらさんって、国見家にとっても雨宮家にとっても大事な人だったんだなあ、ということが分かったかな。今までとても駆け足でここまで来たから、さくらさんの存在の大きさまで語りきれていなかった。今回は確かに、国見にしてもさくらにしても、国見家と雨宮家にとって、さくらさんが逝ってしまった心の穴というものは大きいのだな、ということは、よく描かれていたと思う。しかし、問題は前回。何の伏線もなく、突然、さくらさんが入院して、特に丁寧な描写もされぬままハイライトのように正味10分程度で、さくらさんがお亡くなりなったという展開は強引すぎる。時間がないのは分かるけど、そんな適当な描き方で死んだ人の死を泣け、と言われても、ちと厳しい。
それに、このドラマは構成ももっと考えたほうがいいと思う。どう見ても、回ごとに焦点を当てている消化すべき要素が振り分けられているのが分かる。野球の試合を消化する回、恋愛を消化する回、家族の関係を消化する回。今日は何を消化する回だというように振り分けないで、それらを自然に同時進行で描いてはいけないものか。今回は思いっきり家族の関係を消費する回で、泣きの演出に走っておりました。その泣きの途中に入っていたちょっとした笑いの場面が余分。その後、すぐに泣きの展開に方向修正していたし。今日は何の回というような振り分けをしているからこそ、今回のように笑いのシーンが浮いてしまったりするわけだ。もっと全体的な構成は考えるべきだっただろう。
さらに、このドラマは野球の試合が終わるのが早いなあ。後半の10分もかかっていないくらいの時間で、夏の甲子園の予選が終了していましたから。いくらなんでも早すぎだよ。ホントに3年を11話で描くのは至難の業だったんだなあ…。
第8回 3/3放送 視聴率10.6% 演出:鬼頭理三
評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4
今日はどえらい展開が速かったねえ。夏の甲子園が終わったかと思いきや、この回が終わるころには春のセンバツで千川が優勝。何だか、展開が速すぎて、全くありがたみがないのですけど…。
前から言っているけど、1クールで3年はさすがに無理だったということだね。これじゃ、ただただ流れの過程を説明しているにすぎないですよ。見てみるこっちでさえ、今はいつなのかが全然、分からなかった。作っているほうはさぞかし、混乱しているのではないかなあ。夏だと思っていたら知らない内に秋ということにストーリー上はなっていて、気付いたら皆さん、冬服にお着替え。一試合一試合の経過が早すぎる。この回だけで、何試合のゲームがあったんだ?春のセンバツに優勝したという過程でも石原さとみの歓声だけで済ませて、知らない間に優勝してしまっていた。優勝という割りには何にもありがたみのかけらもない展開。
話の本筋の野球がこんな調子だから、サイドストーリーでの話の展開も時間がないだけあって仕上がりは実に淡白。橘が目に傷を負って、視力が下がってきたという展開も適当に終わってしまっていた。この展開は結構、大事だと思うのだけど、こんな簡単に触れるだけで大丈夫なのか?そして、七瀬なつみさん扮するひかりのお母様さくらさんも病院に入院したという時点で死ぬということは目に見えていましたね。これだけ展開をはしょっているのに、ムダなカットは本編に入れられませんからね。入院するというカットがムダではないということは、後々、死ぬということは明白です。この回に入院したかと思ったら、すぐ死んじゃうし、これもかなり大事な展開のはずなのに、ありがたみないなあ。
今日よかったのは、国見とひかりの関係性の部分だけかな。ひかりが前回の国見の突然の告白に戸惑いながらも、橘との関係を選ぶ。ひかりは口では強気なことを言っていたけど、一人部屋で涙を流す。このくだりだけは切なくてよかった。そうそう、それと、一瞬映った裏番組「○しい時間」のパロディのシーンは妙にウケました。
第7回 2/24放送 視聴率10.8% 演出:今井夏木
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
今日は千川高校が甲子園の第2戦で敗れ、高校2年の夏が終わるまでを描く回。
やっぱり、野球をドラマで扱うというのは難しいというのを実感したなあ。どうしても、描写が単調になってしまう。まあ、相手がどんな球種を投げてくるか、そして、狙っているか、というな駆け引きによる心理戦の緊張も入れようとすれば入れることが出来る。しかし、やはり、ドラマは女性の方にファンが多いから、野球のことが分からない人にも分かるようにドラマを作らねばならない。だから、いつも投げる球は超剛速球で、何せドラマ11話分で3年を描くわけだから、試合の描写もハイライト程度。こんなような試合のシーンが毎回あるわけで、第7回ともなれば、そのようなシーンが単調に見えてくるのも当然のこと。
それに、千川が今日負けるということくらい初回のファーストシーンで分かっていたことでしょ。このドラマは高校3年の夏の決勝で千川と明和一高が戦うという前提の下、入っているわけですから、一番いい展開は後にお預けと見るのが普通でしょうね。
つまり、今日のこの展開は国見とひかりの微妙な関係を説明するためだけの大きな伏線と考えておいたほうがいいでしょうね。国見のひかりへの隠された思いと、ひかりへの誕生日プレゼントの真相。まあ、ある程度、なるほどな、と思いましたし、悪くないんじゃないんでしょうか。まあ、市川由衣の演技が今一つだと思ったのだけど、果たして鍵の暗証番号は国見の誕生日の「1.16(1月16日)」なのか橘の誕生日の「11.6(11月6日)」なのか。国見とひかりの揺れる胸の内はある程度、無難にまとめきれているのではないでしょうか。
でも、この「H2」という作品は青春ものの原型みたいなところがありますから、今それをドラマ化しても、ありきたりな話にしかならないのは当然のことですわな。まあ、これ以後の展開も無難に収束していきそうなのは見えておりますが、ここまで見たので最後まで見ることにしましょう。
第6回 2/17放送 視聴率11.4% 演出:丸毛典子
評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5
今回も前回と同様につなぎの回なのだけど、今回は前回と逆で展開が遅い。次回から甲子園第1戦に入るために、強引に話を引き伸ばしたという感じが否めないな。
栄京高校との決勝の試合に勝って、とうとう甲子園出場を手に入れた千川高校。甲子園で、千川高校は橘のいる明和一高と同じ宿舎に泊まることとなる…。
今日はつなぎのために、延々とダラダラ他愛もない恋の駆け引きで時間つぶし。古賀ちゃんのことが好きな木根と、橘のことが好きな明和一高マネージャー。この2人が盟約関係を結んで、国見とひかりをくっつけて、余った橘と古賀ちゃんをいただきッという作戦を行っているようだ。国見とひかりの幼馴染以上の関係なのだけど、決して好きということではないという微妙な関係もそろそろ引っ張るには飽きてきた。石垣のオーバーな演技(これも演出?)も鼻につくし、貫地谷さんのキャラクターも好きになれない。この作戦の影響で古賀ちゃんは、国見とひかりの関係を疑い始めて、いじけちゃったみたいだけどね。でも、こんな今までの展開でも散々やってきたような他愛もないことをまるまる1回使ってやって面白いか?
今日の演出は「トリック トロワジェムパルティー」で高嶋政伸がゲストに出ていた絶対死なない老人ホームのエピソードを演出していた丸毛典子さん。やっぱり、「トリック」のときも思ったけど、やっぱり演出にテンポがあまりない。ダラダラとした印象で、今一歩、個性を押し出すだけのアピールや細かい部分にこだわったりするだけの余裕が感じられない。
でもまあ、意味なくいた野々村真とか、「トリック2」のときも歌っていたお決まりの石野真子の「♪あなたも狼に変わりますか〜」はウケましたけどね。
やっぱり、このドラマは堤さんが初回以降、別の仕事で演出できていないということもあってか、中だるみが目立ってきたと思うな。威勢がよかったのも序盤だけだったと思う。後半、挽回できるのかなあ?
第5回 2/10放送 視聴率12.2% 演出:鬼頭理三
評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4
この回を見て、このドラマは1クールでやるのは無理な話だなあ、と思った。もう展開が早い、早い。やる要素が多すぎて、脚本が対応しきれていなくて、今回はストーリーをとりあえず消化させることに終始した面白みに欠ける回。
甲子園の予選で次々と勝ち進んでいく千川高校。遂に決勝、強豪・栄京高校との対決の火蓋が落とされた…。
もう、今日はあっさりすぎる。千川高校が初出場で初勝利を上げたときって、もっと盛り上げてほしかったのだけど、あっさり通過しちゃって…。その後のゲームもあっさりと一応形だけ触れるだけで感動を与える隙もなし。そのためか、一番見せたかったはずの決勝の場面までに同じようなシーンが連続しちゃったから、決勝の試合のシーンが繰り返しになっちゃって映像としての面白みが激減していた。まあ、ひかりの心の揺れなど、サイドストーリーもちょくちょく入れ込んでいたけども、どれも展開がありきたりだったし、何せ時間がないから、説得力を与えられるほどに深みもない。せっかくの個性的なキャラクターもほとんど活用できずじまいである。
この原因は演出や脚本が無能ということではない。高校の3年間を全11話の連ドラでやろうということ自体が無理があったのではないだろうか?まず、ストーリー展開だけでも甲子園にいくまでを追うだけでかなり構成はキツキツだ。さらに、このドラマは国見と古賀ちゃん、橘とひかりという2組を軸にして青春と恋愛の要素も描かないといけない。さらに、脇役の役柄にもそれぞれに設定の変化も多い。それ以外に個性的なキャラクターも存在する。さらに、そのキャラクターは柳沢慎吾、石野真子、竜雷太など、個性的な役者が演じている。もう、11話という枠に収めるにはあまりに描かねばならないことが多すぎるのだ。だから、中盤ともなればストーリーを消化させるために、ただただドラマ性の低い駆け足の回が存在してしまうということだ。恐らく脚本家の方はかなり取捨選択、省略していることだろうが、それでも原作ファンもいることだし、省略しきれないで、かなり皺寄せが来ている感がある。
ここまではなかなか好印象のドラマだったが、ここにきて問題が生じ始めた。視聴率もこんな感じでは確実に2クールは放送できるわけもない。でも、1クールではかなりストーリーがキツキツな状態。個人的にはこの「H2」という題材は連ドラ向きではなかったような気がしてきた。そう思ったのが、今回だけだということを祈りたい。
第4回 2/3放送 視聴率11.4% 演出:鬼頭理三
評価★★★★★★★☆☆☆ 7
堤さんは今回のドラマは初回だけか…。次に帰ってくるとしたら、最終回直前くらいかなあ。期待していたのに、残念だなあ。今回の演出は「トリック2」では御告者の回を演出していた鬼頭理三。結構、堤さんとはよく仕事をしている方なので、堤さんの特徴を受け継いだ映像や小ネタもあったりして、今回は結構、楽しめましたかな。
今日は恋愛にスポットを当てた回。国見と古賀ちゃん、橘とひかり、この2組の恋愛模様や微妙な関係性みたいなところを三角関係とかを微妙にはさみつつ描いていました。
私はマンガは一切読まないので、原作がどんな感じなのかは知りません。知っている人の話によれば、イメージとはだいぶ違うみたいですが、このドラマはドラマでまあまあ面白いとのこと。そんな原作を知らない私にとって、このドラマの古賀ちゃんのキャラクターがお気に入り。今まで石原さとみをそれほどかわいい子だと思っていなかったのですが、この作品でイメージがガラッと変わったね。とにかくあのキャラクターがいい。天然キャラだけども、律儀。あの不思議な空気に呑み込まれてしまっている…。国見が何となく古賀のことを気になってしまう理由が分かるな。そして、石原さとみの微妙にハスキーな声がたまらん。ハスキーな声に弱い自分…。
そして、国見のキャラも立体感を帯びてきて、意外と気に入っている。野球のピッチングの腕は一流でクールぶって見せてはいるものの、ムッツリだったり、意外と純情な一面もあって、カッコつけ男の典型的な輩で、そこが憎めないところ。
そんな国見と古賀ちゃんの恋愛とまではいかないまでも微妙な関係性は結構、引き込まれる。ラストシーンのキャッチボールのシーンはいいシーンだと思うな。基本的に私自身、あまりいい青春時代を送っていないせいか青春ドラマってあまり好きではない。でも、このドラマはコミックが原作ということで、現実とは違う虚構の雰囲気も持ち合わせているから、許せてしまう。
それと、杉本哲太さんが雨宮書店でダンディ坂野のGET'Sの真似をしているところは妙にウケた。ホント、ダンディ今、何してんだろうな。あと、国見とひかりの話している後ろで意味不明な行動を取っている巫女さんも気になったなあ。真面目な話をしている後ろで変なことやっているから気になってしょうがない。基本的にこのドラマは周りにいるエキストラを見ていると無性に笑えることが多い。こういう意味のない小ネタは好きですよ。そこが、このドラマの魅力の一つでもあると思うのです。
第3回 1/27放送 視聴率11.4% 演出:今井夏木
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
堤さんは初回だけ?これからは今井監督がやっていくということなのかな。ちょっと残念。でもまあ、堤さんも忙しい人だからなあ。今は京都でWOWOWのドラマ撮影しているはずだし。これは久々の渡部篤郎氏とのタッグ作品なので、大いに期待しています。ちなみにWOWOWのドラマは「巷説百物語 狐者異」というもので、時代劇を初演出ということだそうで。詳しくはこちらで→http://www.wowow.co.jp/dramaw/
さらに、堤さんは松竹で実写版「ゲゲゲの鬼太郎」を撮るという話だそうですので、「H2」に構っていられるほどの時間はないのかも…。「鬼太郎」に関しては、私のブログにてご確認ください。→http://alpachio.exblog.jp/
さてさて、余談が過ぎましたが、ドラマの感想に戻ろうかと。びっくりしましたね。後半の急な展開。1、2分で半年という年月を描いておりましたね。秋の大会に国見の怪我で出られなかったというあと、超がつくほど駆け足になって、もう次の年の春になっておりましたからね。まあ、高校の3年をドラマ11話でどうやって描くんだろうと思っていましたが、やはり、こういう強引な展開をしないと、3年は描けませんわな。本格的にやるなら、2クールくらいは必要なのかもね。でも、視聴率の保証がないから、この決断はやむを得ずか…。製作サイドもツッコまれることくらいは承知でやっていると思いますから、そんな製作サイドの気持ちと、そんな強引な、とツッコみたい自分の気持ちとのハザマでちょっと微妙な終わり方の回でしたね。
まあ、今回だけで見たら後半の国見と、橘に嫌がらせをする男との野球で勝負をつける対決シーンは映像として見応えあったし、男と男のケジメの付け方でなかなかカッコいいかな、とも思いました。でも、ずいぶん長くそれをやった割は、その次のシーンですぐに半年経っちゃって、今の展開は何だったのだろう、と思ってしまったわけですよ。どうも、つなぎの話だなあ、という感じは抜けなかったですね。
話は変わりますが、インリン・オブ・ジョイトイにはウケたなあ。冒頭のインリン目覚ましもよかったし、なぜか病院に石原さとみがM字開脚の表紙のインリン写真集を持参していこうとしていたところはウケたね。田中幸太朗が大真面目に話している外でなぜか、オブ・ジョイトイが現れ、大根とキュウリという意味深なものを拾っているシーンも笑えた。国見くんもクールかと思えば、部屋の中はエロ本とインリンの写真集ばかりでムッツリだったというキャラ設定もいい。
それと、石原さとみ扮する春華のお家が初登場。ホント金持ちなのね。部屋には「タッチ」と「ドカベン」全巻揃っていたし。石原さとみが金持ちという設定なのに、全然背景と似合っていないというところがミソね。さらに、そのお兄さん役として的場さんが今回から登場。野球部の監督となるそうです。それにしても、似ていない兄妹。年もえらい離れているし。でも、役には的場さんは合っている。
監督は堤さんではありませんでしたが、しっかりと小ネタ路線は受け継いでいるようで、そこは嬉しい限りです。最近の堤作品はギャグ封印作品が多かったので、小ネタと青春の同時進行で一度で二度おいしいとはこのことです。ツァラポアも緊急帰国してしまったそうですし…。
第2回 1/20放送 視聴率13.2% 演出:今井夏木
評価★★★★★★★★☆☆ 8
今日の話は竜雷太氏扮する柳校長が野球愛好会を廃止すると言い出して、もし、田中幸太朗扮する橘が在籍する強豪高校と対戦し、野球愛好会が勝てば野球部として存続させる、ということになる。果たして、結果は…。
今回も堤さんかと思いきや、今井夏木さんの演出の回だったようです。でも、今日はよかった。ものすごく話に引き込まれた。今井さんは「QUIZ」「オレンジデイズ」などを演出した女性の監督さんなのですが、女性の監督で野球ドラマをしっかりと演出しきるとはなかなかの腕の持ち主。それもそうだけど、脚本もよく書けていたね。主要キャストでムダなキャストを作らないようにしっかりとそれぞれに見せ場を作ってあるし、王道の青春ものの爽やかさも兼ね備えられていたし。
正直言うと、柳校長が野球を嫌いになった理由とか、野球やってもいいかな、と思うにいたったあたりはちょっと説明不足かな、という気もする。展開に関しても、ものすごい強いチームと戦って勝ったら…、という、いかにもというようなものだし、結局、なんだかんだで野球部は出来ることになっちゃったし。基本的にやっていることは「ワンダフルライフ」と変わらないのだろうけど、絶対的にこっちのドラマのほうがグッと来る。それは、やはり、野球をプレーしている若手の役者が演技の経験を重ねて、それなりに自分の個性に気付き始めている人たちが多いし、それを見守る竜雷太さんや石原・市川もそれなりに印象を残すように計算されているし、あまり触れることの出来ないキャラクターは今回は特に田丸麻紀のようにギャグキャラに徹しさせているというバランスのよさでしょう。脚本・演出・演技がほどよい均衡を保っていると思う。こういうやる気論的ドラマ、青春ドラマというものはともすればムダが生じやすいが、このドラマは今のところそのムダがあまり見当たらないところが評価点だ。
キャストで言うと、今回は石垣佑磨がなかなかいい味を出していたと思う。今までどうもこの人はいい印象がなかったが、このドラマはいい感じだ。今までは役柄に恵まれなかったということなのかな。
第1回 1/13放送 視聴率13.0% 演出:堤幸彦
評価★★★★★★★☆☆☆ 7
このドラマって、よく考えれば若手キャストは本当に「世界の中心」と「ウォーターボーイズ」シリーズから選ばれているなあ。「世界の中心」からは「お前さん」が口癖だった田中幸太朗、「ウォーターボーイズ」シリーズからは石垣佑磨に中尾明慶。もちろん、主役の山田孝之は両方出演しているわけだし、石原さとみは「ウォーターボーイズ2」に出演。キャスティング担当の人が明らかにこの2つのドラマは見ていたことは間違いないことでしょう。
さて、話を戻して。内容でしたが、感触は悪くなかった。スラリと見れた。全体的にコミックが原作ということからマンガっぽい感じがしていたし、野球のシーンはちょっと古くさい感じもした。だけども、国見の心の惑いとかを真面目にしっかりと描いていたりしたから、ドラマっぽさも感じることができた。そして、「世界の中心」では封印していた堤さんらしいギャグも要所要所に盛り込まれ、堤ワールドを垣間見れるところもあった。特にあのテニスプレーヤーのシャラポワもどきのツァラポワという留学生には笑わせてもらいました。堤作品常連の半海さんの胡散臭い偽医者も面白かった。柳沢&石野、田丸といったギャグキャラもそれほどうるさくなく、程よく笑わせてくれた。まあ、コミックっぽさは残っているものの、ドラマっぽいシーンも挿入されているし、堤さんっぽさもエッセンスとして盛り込まれていて、新たな「H2」ということで独特の世界観を持っているのではないでしょうか。
堤さんの演出としては、それほど堤さんっぽい作品ではなかったかなあ。青春ものだから映像トリックを見せにくい題材ということもあるし、野球のシーンを映像として見せるとしたら、あれが限界だろうね。野球のドラマって、野球の試合の見せ方がある程度、限定されているから非常に難しい。でも、ストーリー展開のテンポ作りはさすがですんなりとストーリーの波に乗せてくれましたね。
役者としては、石原さとみがかわいかったなあ。この子のキャラはものスゴくマンガ的なんだけど、石原さとみの今までにないほどのハイテンション演技とキュートさでドラマの中でキャラクターを成立させていると思うなあ。あのハスキーボイスにはゾクッときてしまいました…。山田くんはまさにものすごくカッコよく撮ってもらっているなあ、と思った。あんな球をドシドシ決めていたら、そりゃ、カッコよくないわけがないだろう。山田くんをカッコよく撮ろうと必死に努めている印象を受けました。まあ、そこはコミックが原作だからそれでいいのでしょうけど、演技としては悪くないのだが、演技をする役柄としては微妙なところだなあ。
最新のトレンドの若手を使って、古めかしいコミック・野球という題材をこれから堤さんがどう描いていくかに期待です。初回がこのくらいのレベルなら最終回までしっかりとやってくれそうな気配です。
放送前の感想
よっ!!堤幸彦監督最新作だぁ〜。これは絶対、見るな。さらに、山田×堤といえば、「世界の中心で、愛をさけぶ」だし、山田くんと石原さんは両方ドラマ「ウォーターボーイズ」シリーズに出演ということで、方向性は分かるなあ。そして、原作は「タッチ」が有名なあだち充の野球コミック。さあ、堤さんがスポーツものをいかに表現するか、見ものですねえ。それに、山田くんの父親役が柳沢慎吾というビックリキャスティングもあるし、ちょっとは堤さんらしいギャグも飛び出すことでしょう。期待しています!!