ハチミツとクローバー
| 監督:高田雅博 原作:羽海野チカ
出演:櫻井翔 蒼井優 加瀬亮 関めぐみ 伊勢谷友介 DVD仕様
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放送後の感想
始まった当初から、微妙な空気は流れていたのだが、とにかく言えることは最終回の締め方は連続ドラマが陥りがちな典型的なダメダメコースだった。先が気になるような展開は冒頭で簡単にケリを付けて、後はそれぞれのエピソードの事後処理に終始しただけ。どのエピソードもある程度の結論を出すのではなく、それぞれの道をただ歩み始めたというだけで終わってしまっている。視聴率が低迷し、評価も低い本作で続編などありえないのだから、ここにきて曖昧なまま逃げるのではなく、ひとつくらいはハッキリとした結末を示し、最終回らしい山場を見せてほしかった。主要な仕掛けは最終回前にほぼすべて出しつくしてしまい、最終回はただただ話をまとめるだけという連ドラによくある罠に落ちたドラマだった。
本作で演出をつとめた谷村政樹氏は「ライフ」、松山博昭氏は「ライアーゲーム」での成功を買われての抜擢だったのだろうけど、それらの作品は勢いとテンポで押すものだったし、ハッキリとした映像表現が可能だった。しかし、このドラマの場合は、そうはいかない。まず、原作があまりに有名であるというのもネックだった。そして、勢いとテンポで押し切ろうとすると、各回の前半あたりのように軽薄さばかりが際立ってしまうし、肝心の見せ場となるべき部分が若者の抑鬱されたモヤモヤとした感情であり、美大が舞台ということでハッキリとした映像表現よりはよりアーティスティックな表現が求められるはず。脚本も含め、作り手側が得意とするところと原作のもつ特色がかなりすれ違ったという印象を受ける。
あまりに有名な原作を前に、作り手側はそのプレッシャーに最後まで勝てなかった。ここのところかなりメジャーなコミック原作の映像化が続いており、その知名度を活かし、比較的ヒットにつながることが多いのだが、せっかく映像化権を獲得したというのに、この内容、そして、この視聴率というのはあまりに寂しすぎる。
第11話(最終話) 3/19放送 視聴率7.6% 演出:谷村政樹
評価★★☆☆☆☆☆☆☆☆ 2
第10話 3/12放送 視聴率7.0% 演出:松山博昭
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
第9話 3/5放送 視聴率7.4% 演出:谷村政樹
評価★★★★★★★☆☆☆ 7
第8話 2/27放送 視聴率8.0% 演出:松山博昭
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
第7話 2/20放送 視聴率8.3% 演出:谷村政樹
評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5
第6話 2/13放送 視聴率8.6% 演出:佐々木詳太
評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4
第5話 2/6放送 視聴率8.9% 演出:谷村政樹
評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5
第4話 1/29放送 視聴率9.5% 演出:松山博昭
評価★★★★★★★☆☆☆ 7
第3話 1/22放送 視聴率9.8% 演出:松山博昭
評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5
第2話 1/15放送 視聴率10.0% 演出:谷村政樹
評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4
第1話 1/8放送 視聴率12.9% 演出:谷村政樹
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
放送前の感想
羽海野チカ氏原作の美大を舞台にした大ベストセラーコミックをドラマ化。ドラマ化よりも先に、2006年には映画化もされている。そのときに主要メンバーを演じたのは、櫻井翔さん、蒼井優さん、加瀬亮さん、関めぐみさん、伊勢谷友介さんと、かなり強力な面々。それに比べると、このドラマは随分と若手を起用している。特に、成海さんは中学生というのに、美大生を演じる。まあ、この子は大学生に見えちゃうんだろうけど…。スタッフも、脚本は「プロポーズ大作戦」の金子茂樹氏、演出は「ライフ」の谷村政樹氏、「ライアーゲーム」の松山博昭氏と、かなり若々しい布陣。土曜ドラマを一気にメジャーに押し上げた2つのドラマのチーフDが演出するので、映像自体は面白いものになりそう。映画版でも原作ファンからは賛否が出ただけに、このドラマ版への風当たりも大きいはず。そこを若い力がどう立ち向かうかがポイント。この布陣であれば、土11枠がお似合いかもしれないけど、土11枠好調の影響でゴールデン昇格といったところなのかな。