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                    リターンズ
花より男子 2

2007.7/11発売

仕様
本編全6枚+特典ディスクの
計7枚組
23,940円

特典
  • メイキング映像 など

  • ドラマ開始前に番宣として放送された
    「番外編・牧野家はじめての
    家族旅行 珍道中 in N.Y.」
    が2007.6/6に発売!

    1作目DVD-BOX
    発売中!



    DVD-BOX

    発売中

    仕様
    本編全5枚
    19,950円

    特典
  • 初回限定封入特典:PHOTO BOOK
  • ドラナビ
  • 制作発表
  • スポット他
  • 1995年公開の内田有紀主演の映画版「花より男子」が気になったらクリック!

    台湾でドラマ化された台湾版「花より男子」の「流星花園」も気になったらクリック!

    出演
    牧野つくし井上真央
    道明寺司松本 潤
    花沢 類 小栗 旬 西門総二郎 松田翔太
    美作あきら 阿部 力 松岡優紀 西原亜希
    大河原滋 加藤夏希 浅井百合子 瀬戸早妃
    鮎原えりか 深田あき 山野美奈子 松岡恵望子
    三条桜子 佐藤めぐみ 藤堂 静 佐田真由美
    西田 デビット伊東 千石幸代 加藤たか子
    牧野 進 冨岡智嗣 牧野晴男 小林すすむ
    牧野千恵子 石野真子 道明寺椿 松嶋菜々子
    道明寺楓 加賀まりこ

    スタッフ
    演出
     石井康晴、坪井敏雄、武藤淳、三城真一
    脚本
     サタケミキオ
    原作
     神尾葉子
    音楽
     山下康介
    主題歌
     嵐「Love so sweet」
    挿入歌
     宇多田ヒカル「Flavor Of Life」
    製作
     TBS
     公式ホームページ
     http://www.tbs.co.jp/hanadan2/
    視聴率
    1/5第1話19.4%
    1/12第2話20.1%
    1/19第3話19.2%
    1/26第4話23.1%
    2/2第5話20.3%
    2/9第6話21.0%
    2/16第7話21.0%
    2/23第8話22.7%
    3/2第9話22.3%
    3/9第10話21.9%
    3/16最終回27.6%
    平均視聴率21.691%
    井上真央、松本潤関連作も気になったらクリック!Amazonへ
     

    ※松本潤さんは映画「UDON」には出演されていません。
    出演者のトータス「松本」さんと要「潤」さんから検索されてしまっています。

    ドラマレビュー
    最終平均評価点 6.5/10

    評価点評価点
    放送前の感想-放送後の感想-
    第1話5第7話5
    第2話7第8話7
    第3話7第9話7
    第4話6第10話5
    第5話8最終回6
    第6話8  

    放送後の感想
     前作は突貫工事っぷりが残って、満足いく体制でのドラマ化とはいえなかったものの、運良く前作が売れてくれたものだから、今作は満足いく布陣での撮影となった。そのため、見た目の華やかさ、仕事の細かさ、内容にいたるまで前作を超えた出来になっていたと思う。前作では、洗練されきっていなかった井上真央さんも、今作ではすっかりと主演女優の風格になった。家庭教師のCMと、野菜生活では見た目が随分と違うからな。あと、前作では松本潤さん以外のF4の頼りなさが囁かれていたが、今作では松本潤さんも含め、F4は役をつかんでかなりよくなったと思う。比較的原価の安い人たちをキャスティングして、恐らくもともと理想のキャスティングではなかったはずだけに、彼らが前作からの間に成長してくれたのは嬉しい誤算だったのではないか。そして、そのもともと出来上がっていた枠組みの中で異彩を放った加藤夏希さんの存在はかなり大きかった。

     まあ、初回の2時間超スペシャルの編成、海の登場の仕方等、ちょっと失敗だったかなと思える部分もあった。結局、くっついたり離れたりのすれ違いの連続ばかりだったし、それを原作のエピソードを抽出しながらも、オリジナルと組み合わせながら構成しているため、どことなくゴツゴツした印象になっていたりもした。ということで、原作との兼ね合い、視聴者参加型を意識しすぎたという点で、粗が目立たないこともなかった。そうした弱点はありながらも、それを跳ね除けるくらいの勢いがこのドラマにはあったと思う。それはキャストの勢いであり、前作で培ったノウハウを活かしたスタッフの功績でもある。

     この「花より男子」は1作目は完成度の低めであったと思うけど、それが運良く売れ、前作が試験版としての役割を果たし、続編で方向性が確固たるものに固まったという珍しい道筋を歩んだドラマであるといえる。視聴率という大衆を味方につけて、大きく化けた代表的なシリーズといえるのではないか。

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    最終回スペシャル 3/16放送 視聴率27.6% 演出:石井康晴

    評価★★★★★★☆☆☆☆ 6

     う〜ん、最終回はドラマというよりは、ほとんどイベントに近かったように思えるな。国技館でのエキストラ1万5000人を動員、主要キャスト総登場といい、スゴい荒技で全てを乗り切っていたかな。

     最終回ということで、見せ場中心で作られた展開だったような気がするな。前半の雪山、山小屋のくだりにしても、後半の卒業式のくだりにしても、見せ場を意識しただけで、ドラマ性までは伴ってはいなかったように感じた。そうした感情の面はこれまでやっていたことの繰り返しであったため、最終回でなるほど、と唸らされる部分はなかった。結局、海(戸田恵梨香)って、ただの嫌な奴って感じで終わってしたしな。降って沸いたかのように、ラストに登場し、それで印象をよく終わらせようとしたわけだけど、それは強引すぎる。

     戸田さんを無理に登場させることはなかったと思うし、もう1回くらい回数を少なくして、第9話から今回の最終話につなげたほうが全体的な見通しからすればスッキリとしたように思う。

     それでも、前作ではあれだけしょっぱい作りだった本作が、最終回を意識して、雪山でのロケを敢行し、国技館を貸し切ってエキストラを大挙動員させた大掛かりな見せ場も準備し、内容のリッチさと肩を並べるくらいグランドフィナーレを迎えることができるようになったというのはすばらしいことだと思う。ただ、エキストラを使ったウェーブのシーンであったり、映像としての仕上がりとして見れば、一般の素人を使っているだけあって粗さは補填しきれていなかったように思える。映像の完成度はまだまだ改善の余地はあった。

     後半のキャストが空から降臨したかのように、ちょうどよく現場に現れ、主要キャストが総登場したくだりは、凄まじく強引な盛り上げ方だった。それでも、このにぎやかな終わり方はこのドラマらしかったし、こうしたフィナーレのやり方をこのドラマらしいと、冷めた目ではなく見られたということは、このドラマに勢いがあったという証拠だと思う。原作のエピソードの組み合わせ方や、視聴者参加型ドラマを意識しすぎた作り等で、全体的にイビツな感じは残るものの、キャストの魅力の上昇等もあいまって、訴えかけてくる力量は明らかに前作を超えてきた。

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    第10話 3/9放送 視聴率21.9% 演出:坪井敏雄

    評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5

     う〜ん、ここにきて、この展開か…。今回は、道明寺(松本潤)が記憶障害になって、つくし(井上真央)の記憶だけを失ってしまい、さらにそこに新たなライバル・海(戸田恵梨香)が登場するというもの。

     私は原作を知らないので、どれだけ印象的なエピソードなのかは分からないけど、視聴者からの強い要望があり、このエピソードが脚本に取り入れられることになったのだという。こういった突飛なエピソードは、せっかく盛り上がってきた終わり間近というよりは、中盤あたりに入れ込むのが妥当のように思うのだけど、まあ、ストーリーの展開から見て、この位置しか入れ込めなかったということか。

     それでも、ここにきての道明寺の記憶障害というネタは、特に第8話あたりに水を差しているような気がして、ストーリーの自然な流れとしては必要性は感じなかった。そうしたまとまりのよい作品よりも、原作ファンの気持ちを大事にした作品にしたいという意図があったのだろうけどね。展開として苦しいことは作り手側も承知で、だからこそ、主役級でインパクトが強い女優ということで、戸田恵梨香さんをキャスティングしたということなのだろう。戸田さんも明朗快活だが、どこかしら憎たらしさもある演技をしてくれていたけど、やはり、これまで登場していた加藤夏希さんがかなりの好演を見せていたので、たった2話登場して、そのインパクトを超えるのは無理だろう。

     ストーリーもいろいろある要素を最終回前までに片付けてしまおうということで、かなり帳尻を合わせた薄さを禁じえなかったし、ケン(鶴見辰吾)を利用した楓お母様(加賀まりこ)の陰謀についても、個人的には今回の大規模なリストラの一件も司を苦しめ、改心させる壮大な計画だと思っていたので、道明寺グループが本当に経営難だったというのはやや期待はずれ。

     これだけの高視聴率をとれば、これで完結編にするつもりはTBSとしては到底ないだろうし、今回のエピソードはこれ以後に託してもよかったように思うけどな。よくできたドラマだとは思うのだけど、ところどころゴツゴツとしたところがあって、やっぱり、11話は長かったかな。前作の全9話くらいが「花より男子」にはちょうどいいのかもしれないな。

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    第9話 3/2放送 視聴率22.3% 演出:石井康晴

    評価★★★★★★★☆☆☆ 7

     悔しいけど、見せるなあ、このドラマは。前回で、両想いになったかと思ったら、今回また亀裂が生じるということで、同じことの繰り返しなのだけど、刹那の切なさ(ダジャレじゃないですよ)の演出は抜群だな。

     展開としては、またかという印象なのだけど、やはり、最後の見せ場はうまく見せるんだよなあ。どしゃ降りの雨の線も実に画としてキレイの見せていて、画としてとてもうまく仕上がっている。さらに、その中で再びすれ違いを見せるつくし(井上真央)と道明寺(松本潤)。互いを思うがためにすれ違う心。つくしは、道明寺や自分のせいでとばっちりを受ける人たちのことを思い、身を引く。道明寺は、つくしは家のことを抜きで自分のことを見たことがない、と苦言を呈しながらも、そんなことは無理で、あの時、つくしの手を握っていられなかったことを後悔している。互いのことを思うからこそ、その刹那に生まれるすれ違い、その切なさの演出はこのドラマは抜群だな。ストーリーいかんというよりも、ここのうまさが高い関心に結びついているんだと思う。タマ(佐々木すみ江)の台詞も、タマをうまく使いこなしたとはいえないのだけど、グッとくるものであったことには変わりないし。

     あと、意外だったのは、ラストのケン(鶴見辰吾)の再登場。自殺したはずのケンが今、再び姿を現した理由とは…?ここに楓お母様(加賀まりこ)が絡んでいるということなのかなあ。

     それでも、やはり、少し物足りなさを覚えたのは、道明寺グループという企業をいい加減に描いているあたりか。道明寺グループという財閥的な存在が、司のたった一言であそこまで経営が傾くのか、ということ。そんな道明寺グループの経営基盤って、脆弱なものなのか?基本的にラブストーリーで、コミックなのだから、そこはリアリティを求める必要はないけど、道明寺グループの仕事の具体的な内容をもっと示してほしいし、たった一言が世界経済を揺るがすくらいの影響力があるなら、その影響力のスケール感も見せてほしかった気もする。もしかしたら、これも楓お母様の仕掛けたトリックだったということ?それは考えすぎか。

     基本のストーリーは毎回、「またか」と思えるものなのだけど、最大の見せ場となるシーンの見せ方のうまさで納得させられてしまう。ちょっと汚いやり方なのだけど、巧みさは認めるしかないわけだな。次回からは、戸田恵梨香さんが登場するらしい。若手役者の人気どころを押さえているねえ。

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    第8話 2/25放送 視聴率22.7% 演出:石井康晴

    評価★★★★★★★☆☆☆ 7

     おぉっ、今回でようやくつくし(井上真央)と道明寺(松本潤)は両想いになれたというわけか。それにしても、8話も長く引っ張ってきたなあ。やっていること自体は、そう過去の恋愛ドラマと変わらない気もするのだけど、よくまとめてくれているから、意外とこの8話、飽きずに見ることができた。

     今回は、つくしと道明寺の互いの思いが崩れないものであることを知った花沢類(小栗旬)と滋(加藤夏希)が身を引き、四角関係が終焉し、つくしと道明寺がようやく両想いになれた、というのがあらすじ。まあ、ここまでかなり長い時間を引っ張ってきたという割りには、花沢類にしても、滋にしても、あっさりと身を引いてしまったという気がしないでもないし、その後のあまりにも後腐れがないつくしに対するリアクションはお人よしすぎるという気がするのは確か。それでも、その点を小栗さんと加藤さんそれぞれの演技で嫌らしく見えないようにしてくれていると思う。

     その2人の中でも、やはり、加藤さんの弾けた明るさの中にも、憂いを秘めさせた演技のバランスの取り方はうまかった。ちょっと露出のシーン自体は、露出が少なすぎるという気がしないでもないけど、あの露出も含め、今回の続編において、加藤さんのキャスティング・演技はいいアクセントになっていた。

     脚本も、すれ違う心情をすごくリアルに切り取っている面もあるし、原作を意識したいかにもコミック的なところもあって、このバランスはなかなかうまく保っている。コミック的な演出はまだまだ不足気味という気がしないでもないけど、それよりもリアルな心情描写に重きを置いたのは決断としては成功だった。次回は、楓お母様(加賀まりこ)との直接対決という展開にもつれ込むみたい。それでも、あと3話あるのか、果たしてどうやって話を伸ばすのかに期待したい。

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    第7話 2/18放送 視聴率21.0% 演出:武藤淳

    評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5

     ここのところ、脇のキャラのサブストーリーを見せて、膠着状態でも話を持たせようと躍起になっている。ここ2回はそれを実にうまく交わしてきた。しかし、今回は回避できずに、普通のつなぎの話になってしまっていたかな、と。

     道明寺(松本潤)の態度は完全に固まったわけだけど、つくし(井上真央)の態度はまだ煮え切らない。今回は、つくしは花沢類(小栗旬)との、道明寺は滋(加藤夏希)との関係を清算させるためのアクションに動き出そうかというあたりで終わり。さすがに、最後の展開はそれなりに見せるのだけど、予告を見た限りでは思い通りにはいかないようなので、決定的な展開というよりは場つなぎという感が強いな。

     その膠着状態の間の穴埋め的な位置にいたのが、西門(松田翔太)、優紀(西原亜希)、更(貫地谷しほり)による三角関係のエピソード。まだ松田さん、西原さんあたりに吸引力が不足しているということか、あまり引き込まれるエピソードではなかった。さらに、このエピソードに絡んだそれぞれの思惑をすべて回想という描き方で見せていて、この回想シーンが、今が回想であることを忘れてしまうくらい長い回想で、あまり構成として感心できるものではない。回想によるワンパターンな描き方はテンポを単調にさせてしまったのも否めない。西門-更エピソードを今回の1話全てで片付けてしまうというのは、やや荒療治すぎたか。

     結局、つくしが使用人になるという展開も、井上さんのコスプレ以上の内容的な意味があまり見出せるものではなかったし、こういう回があると、すれ違いだけで話を引っ張りすぎと思えてくるわけだ。

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    第6話 2/11放送 視聴率21.0% 演出:三城真一

    評価★★★★★★★★☆☆ 8

     思ったより話は進まなかったのだけど、それでもこのドラマは見せるなあ。今回、演出を担当されたのは、このドラマのプロデュースを担当されている三城真一さん。プロデュースと演出を兼任する体制となったようです。

     基本的に膠着状態であることには変わりなくて、スゴく展開としては緩慢になりつつある局面。だけども、このドラマはうまく見せている。花沢類(小栗旬)、滋(加藤夏希)、西田(デビット伊東)のチクリと付く言葉により、つくし(井上真央)は道明寺(松本潤)への思いにケジメをつけなくてはと思うようになる。そして、つくしは道明寺と別れるという結論に至るのだが…。

     あの川の画はとてもうまく作られたものだと思った。前作で登場した土星のペンダントを引っ張り出して、それを道明寺に例えて、つくしの微妙な感情を示したのはうまかった。手放そうと思ってはいるものの、自分の手から離れていくとまた追いかけたくなる…。続編になるまでの1年という期間をうまく活かして、微妙なタイミングのズレをとても切なく見せている。

     そして、道明寺の隠された過去も明らかとなり、これもうまく効いている。まあ、さすがに引っ張りすぎという気がしないでもないのだけど、つくしを取れば、道明寺は人間らしくいられる。しかし、それは自分の無責任な発言が招いた道明寺グループへの大きな犠牲をまた誘発してしまうことでもある。理性と本能というべき、この二者選択の提示はうまいと思う。

     他の恋愛ドラマはすれ違いで話が停滞してきて、さらにそれを無理に引っ張りすぎて、面白くなくなってきて、最後の無理矢理のくっつくというオチで興醒めというケースは多々発生している。このドラマも、くっついたり離れたりやすれ違いの繰り返しであるのは確かだけども、その失敗コースを見事に回避しているというのは、このドラマの見事なところだろうな。脚本のサタケミキオさん、このドラマでは脚本でいい仕事をしていますが、「今週、妻が浮気します」では役者(宅間孝行)としても活躍。密かに大活躍のようです。

     そして、今回から、新キャラ・タマ役として、佐々木すみ江さんも登場し、さすがのインパクトを残す。次回も、西門(松田翔太)と更(貫地谷しほり)の関係性も含め、期待できそうだ。

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    第5話 2/4放送 視聴率20.3% 演出:石井康晴

    評価★★★★★★★★☆☆ 8

     前回の修羅場遭遇の影響で、つくし(井上真央)、道明寺(松本潤)、花沢類(小栗旬)、滋(加藤夏希)の四者の関係は険悪でそれぞれが会いにくくなるという膠着した状態が今回の基本線。

     しかし、それではさすがに54分持たせられる話ではないということで、今回は進(冨岡智嗣)の初恋のエピソードを盛り込んで話をつなげつつ、それを通してしっかりと道明寺のドラマにしており、この険悪な膠着期を描かざるを得ない中で、ドラマ自体が停滞しないようにうまくまとめていたと思う。

     今回の道明寺はまさにいいお兄さんといった感じで、思春期の少年にとって、あんなアンちゃんがいたらいいだろうなあ、と思える存在になっていたと思う。つくしと絡んでいるときの道明寺よりも印象としてはよかった。そして、進の純真な思いははっきり言って、かなりこっ恥ずかしいものだけど、冨岡智嗣くんのあの独特の甲高い声だから成立しているようなもの。H2Oじゃないけど、進が大人の階段上るエピソードは、松本潤さんと冨岡くんのキャスティングだから、うまく成立したという意味合いが強かったと思う。

     ここまで散々、すれ違いの話が続いたことから、ここで変化を与えてきたのはよかったと思うし、自分の気持ちに素直になれなかった道明寺が明確につくしへの思いに気付くに至ったドラマにもなっていて、うまく計算されていた。つくしの弟である進にここまで気を使ってやるのはつくしへの思いがあるわけだし、さらに進の真っ直ぐな思いに道明寺も感化されていくわけだし、これまで道明寺の気持ちをここまで長尺で描いていたところはなかったので、効果的だったように思う。それ以外にも、小栗旬さん、加藤夏希さんの演技もよかった。この気まずい膠着期を適当に省略してしまえば、人間ドラマとして深みはなくなるけど、描き方を失敗すればドラマ自体が停滞してしまう。このリスキーな局面でうまい回避の仕方をしていたように思った。

     道明寺の態度が変わったことで、四角関係にも変化が出てくるのではないかと思う。次回には初回以来となる椿お姉さま(松嶋菜々子)が登場するみたいだし、重要な変化があるのではないかな、と期待できる幕切れだった。

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    第4話 1/26放送 視聴率23.1% 演出:坪井敏雄

    評価★★★★★★☆☆☆☆ 6

     ラストシーンはスタッフが自信を持って、考え付いた凄まじいシチュエーションでその点はよかったけど、さすがにそこまでの展開はすれ違いという同じ戦法で攻めすぎていて、やや飽きてきた。

     今回は、「2」で初めて藤堂静(佐田真由美)が登場し、花沢類(小栗旬)の立場が大きく変化。結局、花沢類は静との決別を選び、つくし(井上真央)への思いを選択する。その頃、道明寺(松本潤)はつくしへの思いを断ち切れずに、「2」が始まって以来初めてとなる急接近を見せる。

     しかし、ラストシーンはかなりの修羅場。つくしに道明寺がムラムラして詰め寄ったそのとき、つくしに花沢類から電話が。つくしが拍子で倒れたとき、携帯電話の通話ボタンを押してしまい、つくしと道明寺の会話が花沢類に丸聞こえ。さらに、運悪くこのタイミングで滋(加藤夏希)がつくしの部屋にやってきてしまった…。

     こうしてラストのシーンで、明確な形で四角関係をそのシーンだけで端的に説明してしまったのはよくできていたと思う。これはスタッフもアイデアを出して、よく考え付いたシチュエーションだったな。

     ただ、そこまでのすれ違いの連続は、さすがに飽きてきた。四角関係が鮮明になったところで、次週以降からはちょっとは展開が変わってきそうなので、そこに期待しようかな。

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    第3話 1/19放送 視聴率19.2% 演出:坪井敏雄

    評価★★★★★★★☆☆☆ 7

     今作の出だしは前作よりよっぽど面白くなっている。キャラクターの軸がしっかりしていてブレていないし、そのキャラクター性をうまく使いながら、スタンダードなのだけどすれ違いの切なさをうまく切り取っていると思う。

     つくし(井上真央)も、道明寺(松本潤)も素直じゃないところがあるから、相手の考えていることを自分の中で結論付けちゃって、人の話を最後まで聞かないところがある。互いのことをスゴく思っているがあまりに、素直になれない。基本的にはこの構図を繰り返し使っているだけなのだけど、つくしと道明寺のキャラクターがしっかりと定まって、役者もすっかりとハマるようになったので、天どんでも展開としてビシッと決まるわけよ。

     そこに絡んでくるのは、滋(加藤夏希)なのだけど、滋に思いがないことを思い知らすために道明寺が考えていたことが結局、裏目になってしまい、道明寺が素直になれないあまり、つくしに誤解を増幅させたまま、言い出せず、ついには滋との婚約を道明寺は了承してしまう。それをつくしと道明寺の関係を知らない滋は、つくしに泣きながら嬉しさを報告する。普段の破天荒な姿とは想像も付かない、滋の真っ直ぐな思いを目の当たりにしてしまったつくしはさらに何も言えなくなってしまう。しかし…。

     凄まじいほどのすれ違いのスパイラル。どのラブストーリーもこのすれ違いは欠かせない軸だけども、このドラマはそれをとてもうまく活用していたと思う。ベタなツールを、うまく使いこなせたドラマは強いね。主演2人の演技もいいのだけど、やはり、加藤夏希さんがよくやっているなあ。前半の荒唐無稽な感じと、後半の涙するシーンのメリハリがスゴく効いていて、吹っ切れた女優は強い。

     ただ、前回と同じようなことを繰り返しているだけという感もそろそろしてきて、「人の話は最後まで聞きましょう」とツッコみたくもなってきたので、もうそろそろすれ違いベースで話を引っ張るのは辛いかもしれない。それに加え、ラブストーリーに力点を置くあまり、道明寺財閥の経営とか、牧野家の家計の描写が適当になっていて、これらのサイドストーリーが完全にラブストーリーを立てるためのとってつけたような道具であることをバラしている感も残り、少しでもいいからフォローは必要だったかな。

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    第2話 1/12放送 視聴率20.1% 演出:石井康晴

    評価★★★★★★★☆☆☆ 7

     やはり、このドラマは54分尺がちょうどいいな。前回の2時間尺は長すぎた。それに加え、ストーリーとしては今回が実質的な初回という印象が強くて、登場人物の関係性をとても分かりやすく示してくれていて、見やすかったと思う。

     つくし(井上真央)と道明寺(松本潤)が互いに素直になれず、すれ違っていく様を見せながらも、周囲の登場人物もそこに絡んでくる。今シリーズから参加となる滋(加藤夏希)は行動や言動は破天荒なのだけど、接していくうちに悪い人ではないことを、つくし自身も分かってくる。そんな勝気な性格の滋に道明寺自身も多少、心が揺らいでいる。さらに、つくしには花沢類(小栗旬)が迫っている節もあり、つくしの心の中も穏やかではない。しかし、花沢類はまだ静(佐田真由美)を忘れているわけではなく…。

     つくしも道明寺も互いへの思いは残っていながらも、別の人への思いも芽生えている。それに、つくしも道明寺もそれぞれ、相手に迫っている人が悪い奴ではないことを分かっているというのがまた厄介なところ。しかし、つくしは意を決して、あの安っぽい金メッキ携帯で道明寺に、恵比寿ガーデンプレイスに呼び出す。これは前シリーズとは逆の立場となっていて、うまく伏線を意識して書かれた脚本だったと思う。だけども、そうは問屋が卸さないのがドラマの世界ということで…。

     それにしても、滋を演じた加藤夏希さんのインパクトはスゴかったと思う。この方は当初は主役級の女優を目指されていたと思うのだけど、バラエティでの空気を読まない発言やアニメ・特撮ものへの趣味性、アニメの声優などもこなすようになり、当初の方向性のカケラもなくなってしまったため、捨てるものがなく、それだけに振り切れた演技もこなせる強さがあるわけで、今回だけでいえば井上真央さんを喰わんとするばかりの印象の強さだったかな。それでも、終盤の道明寺に電話をかけるシーンの井上さんはこれまでのイメージにはない演技でよかったと思う。

     ということで、前作よりも脇のキャラクター、キャストともにしっかりとしてきたので、コテコテの話だったのだけど、見やすくなっていると思う。ただ、すれ違いだけで、11話を突き通すのはさすがに飽きるので、そのあたりは脚本の構成を工夫してほしい。

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    第1話 1/5放送 視聴率19.4% 演出:石井康晴

    評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5

     前作とは全く違った待遇ということで、初回は75分拡大の2時間超スペシャルという大盤振る舞いのスタートだった。恐らく、この編成は裏番組にフジは「悪魔が来りて笛を吹く」、テレ朝は「マグロ」と2時間ドラマが重なっていたから、ということなのだろうけど、正直、2時間超は長すぎた。

     前作がつくし(井上真央)と道明寺(松本潤)の接近がテーマだとしたら、今作はつくしと道明寺のすれ違いが導入部では大きなテーマなのだろうと思う。そりゃ、分かるのだけど、いくら何でも話が進まなすぎる。前作で、道明寺がニューヨークに経営学の勉強をしに行っているというエンディングだったので、今作はNYロケを敢行。冒頭でNYロケの様子をちょっと挟み、期待を高めておいて、ちょっとした騙し討ちをしながら、開始1時間経って、ようやく、つくしと道明寺が対面。つくしと道明寺のすれ違いにも何かお母様(加賀まりこ)の策略がありそうなのだけど、そこも伏せたままやり通したし、さすがに少ないネタで引っ張りすぎだったなあ。

     NYロケは、このドラマに力を入れていることは十分アピールできたから無意味だとは言わないけど、全体的に金かけてNYまで来ているのだから、それなりのシーンを作って、採算を取ろうじゃないか、という魂胆が透けて見えたように思う。前作のシーンを回想として挟んでくるのだけど、相当時間が余ったのか、さっき見たぞ、というシーンを複数回流すなど、時間稼ぎは苦しかったかな。初回単独の場つなぎ的なエピソードもあったけど、あまり面白くなかった。

     それでも、金のかけ方が前作と全く違うことだけは明白だった。前作の最大の弱点は、金持ちの話なのに、映像が安っぽいということだったけど、そのネックは今作ではかなり改善された。タイトルバックだけにしても、前作の低予算丸分かりのものから一転、今作ではCG合成を駆使した凝った仕様のものにチェンジしているし。衣装の印象やロケハンの凝り方も雲泥の差だろう。

     しかし、そうした金持ちを印象付ける地盤は確固たるものになったけど、石井さんの演出自体はあまり補強されていないなあ、と思う。もっとテンポ感を出すために、細かく刻んでいくようにしたほうがよかったかなあ。それに、井上真央さんの演技のアクションが大きいことから、もっとメリハリを利かせた演出をすべきだったのではないかなあ。全体的にザックリ編集されていたという気がして、間延びが否めなかった。劇伴音楽の選曲にも違和感が残ったし。

     それでも、キャストは前作よりも随分と様になったのではないかなあ。F4はよくなったんじゃない?前作ではヘンチクリンなクルクルパーマだった松本潤さんだったけど、今作のパーマはしっかりとキマッているし、NYの街並みを歩く姿をスローモーションで映したカットなんか実に様になっていた。小栗旬さんも色っぽさをうまく出しているし、そして、松田翔太さんと阿部力さんが小慣れてきたというのはかなり大きかった。

     しかし、F4以上に、役を掴んだと思えたのは、松嶋菜々子さんだったかなあ。身につけているものとか、メイクへの手間やお金のかけ方が前作と違うから、今作では松嶋さんはまさに金持ちセレブのオーラを体現していた。それだけではなく、演技としても前作より、キャラクターをうまく掴んでいたと見受けられたし、あの映像に映える存在感は伊達にトップ女優じゃねえな、と。

     今回は、裏に強力作がぶつかっていることもあってか、話はほとんど進展せず、大いなる序章だったという印象。本格的に話が進行し始めるのは、次回からだと思うし、次回からは通常の54分なので、テンポよく切り取っていってほしい。

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    放送前の感想
     ウワサによれば「のだめカンタービレ」のドラマ化が没って、急遽、放送決定となったという「花より男子(その後、フジが版権を獲得し、ウワサ通り上野樹里さん主演でドラマ化)。それが思いもよらぬ大ヒットで2005年におけるTBSドラマにおける最大のヒット作に。その当時は、ここまで売れるとは思わず、リアルタイムでは見なかったものの、続編ができるということで、取り急ぎ、DVDで鑑賞いたしました。

     結果として、平均評価点は5.7点といったところでした。第1話から第4話は突貫工事の雰囲気が色濃く残り、これはダメかなと思ったが、視聴率が20%を超えたことが判明した後に撮影したと思われる第5話以降に関しては、緩やかだったけど尻上がりに見れるような仕上がりになっていった。第1話〜第4話は金持ちの話なのに、映像の作りが安っぽいという最大のネックがあったけど、予算が下りるようになってからは映像も次第に豪華になっていった。このドラマを見ると、やはり、視聴率を取って、大衆を味方にするというのは大事なことなのだなあ、と思った次第。演技も演出も序盤はおぼつかないところが多かったが、後半に入るとうまくハマるようになっていた。

     そんな続編の「花より男子」は1作目とまるで違う待遇。初回は2時間15分の拡大スペシャルで、NYロケまで敢行するという大盤振る舞い。予算も1作目の比じゃないほど下りるだろうから、内容に近い映像作りになるんじゃないか、と思う。それに、1作目では松本潤さん以外はパッとしなかった単価の安いキャストも、1作目以降、本格的にブレイクし、今となってはなかなか豪華な面々に。ここは彼らが勝手に有名になってくれたので、TBSさん、お得だったかな、と。演出も1作目は同じようなポストの人たちを寄せ集めた感じだったけども、今回は石井さんがチーフDとして安定。やたらと多かった脚本家もサタケミキオさん(1作目では、幸代さんの妄想シーンに登場する男役として役者としても出演)1人に落ち着き、1作目で全9話だったのが、続編では全11話となり、1作目の突貫工事ぶりは影を潜め、まさに本意気ドラマの様相を呈している

     1作目の後半の勢いと、予算をうまく使って金持ちぶりを映像を通してうまく表現できれば、TBSの看板シリーズとして大化けできる可能性はあるので、がんばってもらいたい。

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