ホタルノヒカリ
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放送後の感想
申し訳ありませんが、2話目からの各回におけるレビューは割愛させていただきます。放送後の感想で総評という形で、締めさせていただきたく思います。勝手をお詫びします。
期待半分、不安半分で見始めたドラマだったが、これはよくできたドラマだった。綾瀬はるかさんも、藤木直人さんも基本的には使い方次第の人たちなので、どうなるか、と思っていたが、このドラマは実にうまく使いこなしてくれていた。綾瀬さんが干物女に見えるかが最大のテーマだったけど、しっかりと役作りをしていたし、コメディの演技としても思い切りのいい演技を見せてくれた。綾瀬さんも作品によって良し悪しが激しい方だけど、やはり、クセの強い役をやらせたら、この方は輝く人だなあ。藤木さんもあまりピンとくる作品がなかったのだけど、このドラマが自分の中ではベストの演技だったと思う。
脚本についても、蛍(綾瀬はるか)と高野(藤木直人)の掛け合いの妙はうまく作られていたし、基本的にゆっくりと進む蛍のウジウジとした恋愛、高野との距離の変化も飽きさせることなく描き切れていたと思う。演出に関しては、チーフの吉野さんの回よりも、セカンドの南雲さんの回のほうが仕上がりが安定していたと感じた。特に、第九夜の蛍が慣れ親しんだ縁側に別れを告げ、マコト(加藤和樹)との同居を始めるという嬉しいはずなのに、寂しくて仕方がないという複雑な心境をうまく表現していたと思う。
ドラマとしては「すいか」的なのんびりとした部分と、「ハケンの品格」的な働く女ものとしての部分を持ち合わせた企画であると思うのだけど、両者をうまく折衷させた仕上がりになっていた。
最終夜 9/12放送 視聴率15.3% 演出:吉野洋
評価★★★★★★★☆☆☆ 7
第九夜 9/5放送 視聴率14.7% 演出:南雲聖一
評価★★★★★★★★★☆ 9
第八夜 8/29放送 視聴率12.1% 演出:久保田充
評価★★★★★★★☆☆☆ 7
第七夜 8/22放送 視聴率13.5% 演出:吉野洋
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
第六夜 8/15放送 視聴率11.3% 演出:南雲聖一
評価★★★★★★★★☆☆ 8
第五夜 8/8放送 視聴率12.5% 演出:茂山佳則
評価★★★★★★★☆☆☆ 7
第四夜 8/1放送 視聴率13.4% 演出:南雲聖一
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
第三夜 7/25放送 視聴率10.6% 演出:吉野洋
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
第二夜 7/18放送 視聴率15.2% 演出:南雲聖一
評価★★★★★★★☆☆☆ 7
第一夜 7/11放送 視聴率17.3% 演出:吉野洋
評価★★★★★★★☆☆☆ 7
どう転ぶかと思っていた干物女ドラマだったが、これは案外、イケるかもしれない。
綾瀬はるかさんの干物っぷりでツカミは左右されると思っていたけども、思ったよりも役作りをしてきたな、と感じた。仕事場ではテキパキと仕事をこなし、ファッションやメイクもしっかりとキメていくものの、家に帰れば、しょう油らしきシミのついたTシャツに、破れたジャージで輪ゴムで束ねたボサボサ頭。こういったクセのある役を、綾瀬さんは嫌味なく演じていたと思うし、このまま最後まで演じ切ってもらいたい。
その綾瀬さん扮する蛍とは正反対の、キッチリとしたやけに硬い言葉を好んでしゃべる、蛍の上司に当たる高野(藤木直人)のキャラクターも悪くない。蛍の干物っぷりをいちいちバカ真面目にツッコミを入れる高野と、それを意に介そうとしない蛍の好対照ぶりが効いていた。
今回の展開は、恋を億劫に思っていた蛍が手嶋(加藤和樹)に恋に落ちるまでの展開だったが、このまま蛍が干物女じゃなくなってしまったり、高野との関係性が崩れるというのはもったいないので、しばらくはこのままの関係性で、そう展開を先に急がなくてもいいような気がする。
放送前の感想
仕事はしっかりとこなすOLだが、オフタイムとなると家の中でゴロゴロしているだけで、恋愛など興味がないという"干物女"が主人公のラブストーリー。
綾瀬はるかさんほどの人が恋愛に興味のないキャラを演じて、どこまで説得力が出るかというのは、普段のだらけきった姿をどこまで演じさせるかにかかっているだろうな。脚本を担当するのは、「光とともに…」「神はサイコロを振らない」の水橋文美江氏。個人的には、全く期待しないほどではないが、期待しすぎるのもどうかと思う布陣のドラマだなあ、と感じる。それにしても、綾瀬さんは映画ではサイボーグ女になり(2008年公開予定「僕の彼女はサイボーグ」)、座頭市になり(2008年公開予定「ICHI」)、そして、このドラマでは干物女と、様々な役柄に挑戦しようという気概は買いたいけど、彼女は一体、どこを目指しているのだろうか。うまくやってくれれば、女優としてかなり格が上がるが、失敗すればご乱心ということにもなりかねない。