小早川伸木の恋
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放送後の感想
回を重ねるごとに、私は不愉快になっていったので、耐えられず途中棄権しました。ここまで回ごとにコンスタントに評価を下げたのは初めて。話がワケが分からなくて、作田カナ(紺野まひる)が舞妓だったという衝撃的な事実が分かった時点で、話についていけなくなった。どうやら、原作もこんな感じの作風らしいので、このドラマがダメな人は原作もダメということだったのでしょうか。それだとしても、脚本はもうちょっとキャラの個性ばかりを前面に出さずに、感情を順を追って説明するくらいの余裕がほしかった。「電車男」の脚本家だった人が、やはり、私はこの脚本家とは合わないようだ。「白い巨塔」の唐沢寿明、「電車男」演出の武内英樹・脚本の武藤将吾、「あすなろ白書」「東京ラブストーリー」原作の柴門ふみという強力すぎるくらいの布陣だったが、視聴率もまるで振るわず。視聴率が1桁になったときはさすがにフジテレビも焦ったのか、出演者を次々とバラエティ番組のゲストにブッキングし、放送途中なのに昼間に再放送とかなりのプロモーションを展開。その必死のプロモーションの成果もあってか、何とか2桁に乗せたまま終了。あの大規模なプロモーションをやっていなかったら、このドラマ、どうなっていたのだろう?さすがに、フジテレビの血眼になったあの必死さは見苦しかったと言わざるを得ないかな。同じフジ木22で見てみると、結果的な視聴率の水準が、同じ柴門ふみ原作の「非婚家族」とほぼ同じだったというのは皮肉である。
第6話 2/16放送 視聴率11.4% 演出:武内英樹
評価☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 0
何て不愉快なドラマだ。小早川の気持ちすら共感できる域を遥かに超え、浮世離れした薄気味悪いキャラクターたちがくだらない言い争いをしているだけの実にアホらしいドラマにどんどんと成り下がってきた。
いいかげん、妙子の暴言・奇行にも嫌気が差してきた。この人の性格では疲れて外に女を作られても当然だと思うし、一応、妙子は妙子で、幼少期の記憶でトラウマになっていることがあるらしいが、そのトラウマを持ってしても、妙子のことはかわいそうな女だとは思えず、ただの傍若無人な鬼嫁にしか見えない。夫のいる職場でいきなり働くと言い出し、終始、夫の行動を隅から監視しながらも、夫の嫉妬を誘おうと大学生と仲良くなってみせる。常識では考えられないトンデモ行動がすぎて、ほとほと呆れ返る。
まあ、それで、小早川の嫉妬心を掻き立て、大学生が誘ってきたら、そいつを殴るという言葉を得て、満足した妙子だったが、時期悪く小早川は大学生と待ち合わせした場所に現れない。怒りに任せ、酒をあおった妙子はその場のノリでその大学生と一発かましてしまうわけだ。あれだけ夫には束縛をしておいて、自分の下には束縛をかけないとは何と勝手な論理だ。
さすがに、気がとがめたのか、その大学生に別れを告げる妙子。ここまでは、夫の気持ちを掻き乱すためのダシに使われて、大学生もかわそうな野郎だと思っていた。しかし、この大学生も頭のネジが緩みまくっている。大学病院に乗り込み、小早川に妙子と別れろ、自分が妙子を幸せにする、と高らかに宣言。セイセイ、あなた何を言っちゃってんのよ。相手は大学病院の先生で、あなたは平凡な大学生でしょうが。類は友を呼ぶ、というか、揃いも揃ってバカばかりで言葉がないね。
それで、さすがの温厚な小早川もキレるわけだけど、それに対し、妙子は、なぜ、大学生を殴らなかったのか、約束と違うと開き直って、逆ギレをぶちかます。この論の飛躍ぶりには頭が下がるわ。
今日の脚本は武藤さんじゃなかったみたいだけども、今回の出来の悪さはこの回を書いた脚本家さんを腕のなさもそうだろうが、武藤さんの描く女性像にまるで好感を抱けないのが大きな原因だ。「電車男」の伊東美咲ファンのオナニーの道具くらいの価値しかないエルメスといい、このドラマの妙子、作田カナといい、女性像があまりにも浮世離れしすぎている。ここまで変なキャラしか書けないというのは、この人がこれまでどんな女の人と接点があったのかと疑問に思えてくるね。
もう私はこのドラマについていけませんので、今回で途中棄権。基本的にダメなドラマは最初からダメというパターンが多いのだけれども、このドラマの場合は、個人的に初回の感じは決して嫌いではなかった。だが、回を重ねるごとに、嫌いになってきたという珍しいタイプのドラマだった。それでは、さようなら。
第5話 2/9放送 視聴率9.9% 演出:武内英樹
評価★★★☆☆☆☆☆☆☆ 3
ダメだ、話に全くついていけない。訳の分からない突飛な設定をそう当然のごとくスラリと飛び出させてくるのはやめてもらえませんか?
いやいや、びっくりしたぜ。作田カナは昔は舞妓だった?えぇ〜、舞妓て。舞妓の家を勘当されそうになっているところを、盆栽の大家の老紳士に拾われて、一緒に暮らしていて、その紳士の死期が近づいて、その紳士の思いを引き継ぐために結婚したのだそうだ。もう、訳分かんないよ。「SAYURI」か。そんなコントのような設定が飛び出してきた割りには、いかにも真面目なドラマのように振舞っているのは不自然すぎる。カナ曰く、小早川とその盆栽の大家は似ているとかぬかしているけども、例えが極端すぎて、全くとしてピンと来ない。
妙子のキャラ付けも同様。幼少期に、母親が妙子を置いて出て行ってしまったことがきっかけで愛されていないといつも疑心暗鬼に陥ってしまっているということなのだけども、まあ、感情は分からないでもない。だけども、妙子のあの性格はあまりにも極端すぎる。幼少期に辛い思い出があるとしても、いくらなんでもああはならんでしょう。
このドラマの脚本は、あまりに例えが突飛で極端すぎるし、感情の説明も枝葉は大幅に省略しながら、押し進めている。もっと地に足をつけて、感情も順を追って、分かりやすく説明しようという気はないものか。同じく武藤将吾が書いていた「電車男」でもかなり感じられたが、この人の書く脚本はあまりに展開が飛躍しすぎだ。何をやるにも、方向性が極端すぎる。だから、まるで感情に入り込む余地や隙間がない。
未だに、小早川と作田カナの関係性がつかめていない。作田カナのキャラは現実離れしすぎている。小早川は小早川で、作田に出会ったからといって、いきなり妙子への愛が冷めていくものなのかな。あんな鬼嫁だったら、とっくの間に愛想を尽かしていてもいいと思うし、あれと何年も結婚生活をしてきたのに、作田カナとの出会いでそれが急激に崩れていくのも理解ができない。それも、作田カナというキャラがあまりに変てこすぎて、現実味がなく、魅力に欠けるからではないかな。
私は武藤という脚本家には、ホントにセンスがないと思う。「電車男」がたまたま当たってしまったのが運のつきだったのだが、それを受けてのこの作品で、本当の意味での実力のなさが吐露した形だ。「電車男」はたまたまブームに乗ったから、うまくいっただけで、本当はかなりの愚作だった。特に、私は脚本が嫌いで嫌いで仕方がなかった。その裏づけがこの作品の愚行、体たらくが裏付けているように思える。
第4話 2/2放送 視聴率9.4% 演出:松山博昭
評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4
案の定、視聴率が1桁となりました。フジテレビにとってはライブドアの株の含み損くらい想定外の事態だろうね。唐沢寿明を引っ張ってきて、あの「白い巨塔」を意識したような作品を作ったのに、かたや「白い巨塔」は最終回で30%超えを達成しているというのに、このドラマは視聴率が1桁ですか。世の中というのは実に不可思議です。
でも、この内容なら仕方がないかとも思う。初回はなかなかイケそうかとも思っていたけども、回を追うごとに不快感が増してきているように思う。別に意識的にやっている気はないのだけど、評価点はカウントダウンで初回から1点ずつ下がってしまっているしね。
このドラマの脚本家の武藤さんという方はどうやら、順を追うということを知らないような気がする。話が唐突に始まって、唐突に終わっていっているように思えてならない。もう少し落ち着いて、順を追って感情の推移を描いていこうという姿勢があってもいいのではないかな。特にこの回でやっているようなことなどはいかにもマンガ的な描き方であり、マンガ的な描き方がドラマをダメにしているように見えた。武藤さんについては「電車男」のときも、私はその脚本の仕上がりに非常に不快感を覚えたものだが、このドラマでも同様。たぶん、私にこの脚本家の書く話は合わないということだろうし、私個人の見解なら武藤さんにセンスはない、ということだろう。
まあ、たった1話の中で180度役柄を転換させながら、善と悪を演じ分けた唐沢寿明と田山涼成の演技力はさすがという感じを受けたが、その善と悪の切り替えがいくらなんでも早回しすぎる。そして、次第に妙子の存在がウザくなってきた。彼女には極度の心配性になった理由があるのだからと見逃そうとしてはきたものの、あれは心配性ではなく、自己中心も甚だしい。まだ妙子の幼少時代に受けたイメージを挿入してくれるシーンがあって、そのインパクトがあまりにスゴいなら、まあ、仕方がないなと思えるが、過去の描写を台詞一つで片付けようとしているのではないか。それでは、あんな自己中女に理解などできるか。私の中では片瀬那奈の観月ありさ化、つまりは、妙子がどんどん鬼嫁化している。「鬼嫁日記」もえらく不愉快なドラマだったけど、あれと同じにおいさえ感じる。
こうも急激にドラマへの熱が冷めてくるドラマというのは珍しいタイプだ。ふつうは中盤くらいになって、だんだんダメになってきたな、と思うのだが、回を追うごとにダメっぽいという確信を強めていくというのは新タイプ。木曜劇場でここまで視聴率が悪いのって、かなり久々じゃないかな。これからどうするんだろうね。そうしないと、どんどん視聴者は離れていくと思うよ。
第3話 1/26放送 視聴率10.2% 演出:松山博昭
評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5
何となく、どんなドラマなのか分かってきた。これは「Mの悲劇」ならぬ"伸木の悲劇"、「Nの悲劇」だな。
「Mの悲劇」も吾郎さん扮する衛は平凡な幸せを目指して、自分のキャリアを積み重ねてきたものの、とある女と出会うことにより、途端に災難に見舞わされ、その災難を通して自分の生き方を見直していく。このドラマは「Mの悲劇」と似た部分がかなりあって、小早川は平凡で実直に日常を過ごしていこうとしていたものの、作田カナという女性と出会うことで自分の生き方、人生というものの価値観を壊されて、自分の生き方に悩むこととなる。そして、作田カナのせいではないが、カナと会った日を境に小早川には次々と災難が見舞うこととなる。
基本的なストーリーの作りは非常に似ている。恐らくこのドラマは小早川に次々に災難が巻き起こり、平凡であるからこそ災難に巻き込まれることがある、という矛盾を描いているのではないか。だって、平凡に生きていても、どこかで必ず人を傷つけているのだから。だから、これからはこのドラマを「Nの悲劇」だと思って、見ることにしよう。
立て続けに災難に見舞われ、自分の生き方は果たして正しかったのかどうかが、小早川の心の中では揺らいでいる。しかし、災難ばかりではなく、いいこともある。決して、平凡で実直に生きてきたことは間違いではなかったのであろう。しかし、正解だったかどうかは、まだ小早川の中では揺れている。数々の災難、しかし、その中で光るかすかな幸せを経験しながら、小早川は最後には自分の歩むべき本当の生き方というものを模索していくのだろう。
しかし、いくら災難が次々と巻き起こるといっても、このドラマの描き方はイマイチ、ピンとこない。このドラマは小早川がいろいろと災難に巻き込まれていく姿を見て、笑ってほしいのだろうか?コメディタッチというか、軽いテンポで描かれているし、小早川と周りの実に分かりやすいマンガ的キャラの連中の対比もブラックユーモアというか、独特のおかしさはある。だけども、正直、このドラマは笑えない。マンガ的ではあるものの、平凡な生き方を歩んでいた小早川が実にめんどせー事態に巻き込まれていく過程はかなり私たちの身に置き換えうるだけのリアルさもある。だから、めんどくせーことになったとは思えても、面白くなってきたとは思いにくいのだ。
ちょっと笑いとか狙いがブラックすぎて、ノリきれない部分がある。だから、このドラマは見ていても、一体、何のドラマなんだろうなあ、という疑問が抜けないのである。これからは「Nの悲劇」というスタンスで見るけど、我が道を行き過ぎると、次回は絶対、視聴率1桁行きだと思うな。
第2話 1/19放送 視聴率11.8% 演出:武内英樹
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
このドラマは、中立であろうとした男が中立であろうとしたがために、巻き込まれる災難を描いたものであると私は感じている。不思議な魅力を放つ作田カナと話しているうちに、小早川は自分が忘れていた感情に気付かされる。
周りの誰にもいい顔をしながら、中立な存在で平凡、安定をモットーにして生きてきた小早川だったが、あまりにいい顔をしすぎていたため、家庭での妻との不協和音、病院でのイザコザに巻き込まれていく。
中立で誰にでもいい顔をしていることが実際は人を傷つけていて、自分は誰にも心を開こうとしていなかった事実に気付く。そして、平凡、安定を追い求めるがあまり、忘れてしまっていた感情を思い出していくのである。少しずつ小早川が変わっていく中で、何とか今回の家庭内と病院内の騒動は一件落着する。
しかし、中立であったことの代償と小早川の仄かな変化はまだ小さな火種を残していた。一件落着したかと思った矢先、再び舞い降りる災難。この災難を小早川はどう切り抜け、その災難を通して、どのように小早川は変わっていくのだろうか?
それにしても、不思議な味のドラマだ。サッパリしているのか、ドロドロなのか、ヒューマンドラマなのか、コメディなのか、よく分からないドラマだ。1話の段階ではまだ何となくこんな感じのドラマなのかな、と思っていたが、2話の段階でちょっと方向性が分からなくなった。3話は予告の感じだと、結構、ドロドロテイストだったしなあ。
結構な話題作だと思っていたが、出だしはつまづき、2話でさらに視聴率を下げた。このままいくと、視聴率が2桁を割る危険性が出てきた。こういう何の話かはっきりしない不思議なドラマというのは一般ウケしないだろうし、ドラマ好きの中でも賛否両論は避けられないだろうしな。このドラマは「電車男」の脚本・演出のコンビがやるということで、ちょっと自信過剰といった面があったのかもしれない。あまりに保身に走って、ドラマが王道ばかりになるのもよくないが、このドラマみたいにちょいと呆気に取られるような不思議なドラマもよくないわな。バランスというものは難しいね。
第1話 1/12放送 視聴率13.9% 演出:武内英樹
評価★★★★★★★☆☆☆ 7
これはなかなか面白かった。「電車男」の脚本家さんと演出家さんが作るというから、どうなるか、と思っていたけど、予想以上にいい出来映えだった。まあ、私はドラマ「電車男」が死ぬほど嫌いでしたので、「電車男」なんぞに比べれば、遥かによく出来ている。
まあ、原作のせいもあるのだろうが、脚本家の武藤さんの作調はどことなくマンガっぽいのだ。そのマンガっぽさが「電車男」では嫌だったのだが、このドラマでは有効に働いていると感じられた。
スゴくキャラクターの色の違いが分かりやすくて、キャラクター同士の対立軸というものが定まっていて、非常に見やすい。だが、そのキャラクターも単純な色付けではなく、なかなか様々な色付けがなされているのも効果的だ。
小早川に頼りっきりで医師としては優柔不断で未熟だが、理想だけは高く、口だけは高潔な医療の理想像を並べ立てる研修医の沼津。医師の役目をオペより研究による論文だと信じ、オペ技術は未熟だが、論文の才能には長け、異様なまでの出世欲と小早川へのライバル心を露わにする小早川の同僚外科医の竹林。賄賂や不正な献金で私腹を肥やし、タバコをプカプカふかす絵に描いたような悪徳教授の美村。そして、そのどれにも当てはまらず、自分自身に迫ってくる人物たちを適当にあしらってきて、中立的な存在で平凡と安定を求めているのが、主人公の小早川(ただし、手術の腕はピカイチ)だ。小早川は病院だけでなく、家庭にも爆弾を抱えている。彼の妻・妙子は過去のとある事件(その事件に関しては後々語られることだと思います)がきっかけで極度の心配性になってしまい、小早川に頼りっきりの状態で、思い通りにならないとすぐにとんでもないヒステリーを起こし、暴れまくる。
あまりに色の違いすぎる人物たちと接していくのに疲れた小早川は彼らを動物に見立て、自分は彼らを傍観しているだけのカモノハシ(哺乳類に分類されるのだが、哺乳類の特徴である胎生ではなく、卵生という特徴を持つ)と捉え、そのどの立場の意見にも同調しつつ、自分は自分を貫こうとしていた。しかし、盆栽教室で知り合った作田カナという女性と触れ合うことで、衝撃的な事実に気付かされるのであった。
中立の存在であり続けようとしていたことで、誰に対しても本当の意味で心を開いてはおらず、傍観している立場だと思っていた自分が実は皆からの見世物で、周りに本当の意味で心の許せる人のいない孤独な人間であることに気付いてしまったのだ。その事実に気付くときの唐沢さんの周りをカメラが回りながら、周りの映像が次々に転換していく手法は実に分かりやすく、よく出来ていたと思う。唐沢さんも財前五郎と同じ部分を持ちながら、性格は間逆という完全にはシンメトリーではない、微妙な変化を楽しんで演じているように見える。その他のキャストの方では、古谷一行さんの演技には迫力があったね。あの低い声と存在感だけで、出番は少ないながら、他を圧倒するだけのインパクトがある。さすが、ベテランだ。
このドラマの面白いところは、主人公がヒネクレ者であるとか、性格の問題があって、騒動に巻き込まれる話ではないことだ。主人公があまりに無難な性格であるからこそ、騒動に巻き込まれてしまったというわけだ。これ以後、いろいろと小早川の身には災難が巻き起こる展開になっていくのだが、これは中立的な存在であろうとしたから巻き起こってしまった災難なのである。そこが、なかなか興味深い点だ。ただ、このあたりが分かりにくすぎたのか、視聴率の出足は「電車男」のように順調な滑り出しとはいかなかったようだ。これはなかなか面白そうな題材なので、是非とももう少し数字をとってほしい1作だ。
放送前の感想
「白い巨塔」で出世欲にとりつかれた外科医を演じた唐沢寿明が今度は出世欲のない外科医を演じる。明らかに製作陣は「白い巨塔」を意識していることには間違いがない。あんな大ヒット作を意識しないほうが無理だろう。だから、製作陣がいかに「白い巨塔」と差別化をしてくるかに注目。その製作陣は脚本・武藤将吾×演出・武内英樹の「電車男」コンビ。あのドラマの大暴走ぶりは継続されては困るが、作り込みの細かさなど、いい部分は継続してもらって、深みのあるドラマにしてもらいたいところ。