[有 パチ夫の館フロントへ戻る][ドラマレビューの館][過去のドラマ][2006年1-3月クール]

喰いタン

2007.3/28発売

仕様
本編全4枚
Disc1〜3:連ドラ全9話収録
Disc4:SPドラマ版収録

19,110円
2006年9月放送スペシャルドラマ「喰いタンスペシャル」のレビューはこちらから

出演
高野聖也東山紀之
野田涼介 森田 剛 出水京子 市川実日子
金田 一 須賀健太 緒方 桃 京野ことみ
五十嵐修稔 佐野史郎 山内 崇 伊東四朗

スタッフ
演出
 中島悟、渡部智明、位部将人
脚本
 伴一彦
原作
 寺沢大介
音楽
 小西康陽
主題歌
 B'z「結晶」
製作
 日本テレビ
公式ホームページ
 http://www.ntv.co.jp/kuitan/
視聴率
1/14File.117.4%
1/21File.219.0%
1/28File.318.0%
2/4File.417.4%
2/11File.515.2%
2/18File.616.5%
2/25File.715.7%
3/4File.818.7%
3/11File.918.5%
平均視聴率17.378%
9/30SP版14.2%
東山紀之関連作も気になったらクリック!Amazonへ

ドラマレビュー
最終平均評価点 3.6/10

評価点評価点
放送前の感想-放送後の感想-
File.16File.72
File.24File.82
File.34File.94
File.44  
File.53  
File.63  

放送後の感想
 レベルの低い話であろうとは思っていたけど、予想以上にクオリティーの低いドラマだったなあ。まさに、"ゆるゆる"がしっくりとハマる作品でございました。☆0点をつけてもいいくらいのヒドさでしたが、ここまで徹底したレベルの低さを貫けるというのは、逆にスゴいと思う。ここまで超がつくほどのB級、C級の作品が作れるのもスゴいと思ったが、この出来で土曜21:00の好枠のドラマとして放送できる、ということのほうがさらにスゴい呆れ返りすぎて、逆に感心してしまった。こんなゆるゆるで完成度の低すぎるドラマが全回15%超えの高視聴率を記録してしまうのだから、ホント世の中というものは分からない視聴率というものは必ずしも完成度とは伴わないのだなあ、と改めて思った次第です。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][ドラマレビューの館][このページの先頭へ]


File.9(最終回) 3/11放送 視聴率18.5% 演出:中島悟

評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4

 最終回はそれなりに気合いを入れて作ったわけだ。脚本は相変わらず、気合いが抜け切っていたけどね。

 第3回以降のクオリティーの異常なまでの低さは尋常ではなかった。第2回くらいまでは演出自体はスカスカで下手くそなのだけど、いろいろと派手な見せ場もあったので、まあ、見れないこともなかった。それ以降今回の最終回にいたるまでは、映像の安っぽさといい、脚本の手抜きぶりといい、土9に放送するのははばかられる恐るべきクオリティーの低さだった。あそこまでクオリティーの低い作品をこの枠で放送できてしまうのだから、懐が深いというか、ただ単に無謀というか…。

 最終回だった今回は、理解不能の高視聴率に後押しされたのか、見せ場(ただし、作りはあくまでも緩い)満載の15分の拡大版。実にムダなお金の使い方であるが、見せ場だけは多かったので見れないことはなかった。このドラマであるならば、この程度できていれば最高の出来といえるんじゃないでしょうか。

 脚本は相変わらず無責任だ。喰いタンが記憶喪失かと思いきやすぐに記憶が回復するし、佐々木蔵之介が犯人かと思いきや簡単に喰いタンに説得されてしまうし、何でここまで簡単に設定を寝返らせることができるのだろう?この無責任さがこのドラマらしいといえばらしいのだけどね。それに、今回は「輪舞曲」風の話を意識して作ったのかな?相も変わらず、パクリ精神だけは旺盛な様で。「輪舞曲」風といっても、組織のドンを演じているのが、インリン様というのはふざけているのか、マジなのか、全くよく分からないキャスティングだ。

 オーナーの正体が持ち越しになったり、また会いましょうとのテロップが出たりとか、続編をにおわせた終わり方だった。この視聴率であるならば、日テレのことだし、近々、必ず続編があるだろうね。こんなドラマがシリーズ化されてしまうんだあ。いい世の中だ。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][ドラマレビューの館][このページの先頭へ]


File.8 3/4放送 視聴率18.7% 演出:中島悟

評価★★☆☆☆☆☆☆☆☆ 2

 スゴいな、このクオリティーの低さは。このクオリティーの低さで、土曜21:00に堂々と放送できるという神経が分からない。ここまで堂々としたダメダメぶりは、逆に尊敬してしまう。

 今回は最終回である次回へと続く、このドラマ初の前後編式のエピソードの前編。こんな中身がガラすきの話をよくもまあ、強引に2話分に引っ張ったものだなあ。土曜のゴールデンの時間帯で、これほどムダな間の多い番組は初めて見たと言っていいくらい、ムダな間の多い回だった。はっきり言って、内容らしい内容といえば、正味15分もあれば余裕で描けてしまうくらいの驚異の薄さ。

 特に、倉庫の中の爆弾のくだりなんかはヒドかったね。あれほど緩い会話は聞いたことがない。時限爆弾が仕掛けてあって、その制限時間が10分だったのだけど、何を血迷ったのか、その10分間をありゃ、ほぼリアルタイムで見せてくれていましたね。倉庫の中に閉じ込められた高野、涼介(森田剛)、京子(市川実日子)の実にアホくさくてムダな会話を、10分も平気で垂れ流すことができるとは、御見それしやした。これほど時間をムダ使いした内容のないドラマを作れるんだ、と逆に感動した。

 それで、ラストシーンもまた緩いんだな、これが。何とか倉庫から出れて、爆弾を海に投げ捨てたのはいいが、高野も一緒に落ちて上がってこない。高野は生きてるのか?っていう感じで次回につなげていたけど、死んでるわけないじゃん。さらに、カッコ悪いのが、最終回の予告としてリアルタイムを意識したのか、番組終了時刻と合わせて「午後9時50分現在、高野聖也の消息不明」というテロップを出したはいいけども、この日はWBC(ワールドベースボールクラシック)で季節外れの30分延長。番組が終了したのは10時20分だったという悲しいオチ。それくらい計算しとけよ。最後の最後まで緩い!ここまで緩いと逆に殿堂入りだよね。ある意味、スゴいと感心しましたよ。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][ドラマレビューの館][このページの先頭へ]


File.7 2/25放送 視聴率15.7% 演出:位部将人

評価★★☆☆☆☆☆☆☆☆ 2

 セイセイ、あんたたち、開き直ってないか?恐ろしい低レベルぶりだったね。これまでにも増して、お子ちゃま向けの内容。これを見て、キャーキャー言っているのは、小学生低学年くらいじゃないか。

 今回は、金田少年の通う学校で起こった謎の怪事件(?)の真相を喰いタンと喰いタンJr.が解決するというもの。

 いやいや、それにしてもこのドラマの低レベルぶりには言葉を失うね。B級を通り越して、ただバカとしか表現できない。こんなアホくさい話をよくも土曜の21:00というめちゃめちゃいい時間帯に放送できるな、とも思うし、それにこんな内容で視聴率が毎回15%超え…。私としては、ありえねえ、としか言い様がない。ホント、世間の反応というのは、時折、把握しきれないことがある。

 でも、ここまでアホが極まっちゃうと、逆に敬服してしまう。金田少年が学校で悪党と遭遇して、柱の影に隠れるわけだけど、どう考えても、姿が外から見え見えだし、隠れることが出来ていない。あの付け焼刃のような隠れ方がOKとなるドラマって一体…?そして、最後の東山さんのアクションシーンは毎度のごとく、パクリ全開。以前には、「マトリックス」や「踊る大捜査線」をパクっていたが、今日は明らかに「西遊記」の香取慎吾をパクっていたね。後輩のドラマからパクるとは、東山さん、あなたプライドはないのか?東山さんは、明らかに不自然な体育館の工事現場にあった黄色と黒のしましまの棒で戦うわけだけど、あれって、材質的に大して痛くないんじゃないか?はっきり言って、こんなのでいいんだ、という感じね。視聴率が取れていれば、何でもOK。大衆を味方につけるというのは偉大なことなのですなあ。

 金田少年の猫の名前が「みゆき」なのだけど、これって、本家の金田一少年での、ヒロイン役の七瀬美雪の名前から取っているんだね。第7話にして初めて気付いた。遅かったな…。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][ドラマレビューの館][このページの先頭へ]


File.6 2/18放送 視聴率16.5% 演出:渡部智明

評価★★★☆☆☆☆☆☆☆ 3

 う〜ん、緩い、緩すぎる。これは脚本にも大きな責任があると思うし、演出にも大きな責任があると思う。謎解きのレベルが低いのは目を瞑るとしても、このドラマの作る笑いの間の完成度が低すぎる。

 今日は大富豪からの依頼で懐かしのコロッケの行方を捜していくたびに、20年前の事件に関係が出てくる…、という筋書き。

 別にバカバカしい話は嫌いではないが、バカバカしい話を視聴者にバカバカしく楽しませるためには、それなりの作り込みをしないといけないわけだ。バカバカしい話を見せるということは手を抜くということではなく、逆にかなり気を遣わないとできないことなのだ。役者やお笑いの人もバカなことをできるということは、それなりに考えて、彼らの中で消化してやらなければ視聴者をバカバカしいと笑わせることなど出来ない。バカバカしい話ほど、頭を使うことが必要なのだ。

 まあ、このドラマを作っている人も頭を相当ひねって作っているのだろうとは思うが、まだまだひねり足らないと思える。とにかく、登場人物が掛け合いをしながら笑いを取ろうとする場面の完成度が低すぎる。脚本で狙っている笑いの次元が低いのも大きな問題だが、それの演出による間合いの作り方も雑。ああいうレベルの低い笑いでも、音楽オチとか編集をうまく使って、うまく間を演出すれば、それなりに笑えるシーンになるものだが、このドラマの場合は工夫が足らない。テンポもノソノソとしたまま、実にアホらしいことをドタバタとしているだけという印象しか残らない。笑いが起こるとすれば、それは苦笑いだろう。

 あと、今日は何か「踊る大捜査線」を意識していなかったか?倉庫のシーンで、犯人が気付いたら周りを拳銃を持った刑事たちに取り囲まれていたというオチは、「踊る」の連ドラの最終回のまんまだったし、解決されないまま気になっていた事件の犯人と思しき男に山内署長(伊東四朗)が取調べをするシーンもどことなく「踊る」の最終回に似ているし、犯人の男の衣装といい髪形といい、どう見ても室井さんだったしな。これは私の幻覚であることを祈りたいが、もし、パロディ(パクリ?)をしているとしても、なぜ、日テレのドラマがフジのドラマをパクるわけだ?やっていることの次元が低すぎるし、意味が分からん。

 このドラマは高野がものを喰っているシーンはいいにしても、笑いを取ろうとしたり、ちょっとした見せ場を見せようとすると、動きがバタバタとし始めて、間がギクシャクしてくるのはなぜだろう?コメディとしたら、作りのレベルが低すぎる。時効になった事件だったら、総武警察の霧山くん@時効警察に任せなさいよ。そっちのほうが絶対、面白くなるから。途中棄権してやろうとも思ったけども、どうやら放送はあと3回だけみたい。1話完結だし、ここまできたら最後まで見てやるか。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][ドラマレビューの館][このページの先頭へ]


File.5 2/11放送 視聴率15.2% 演出:中島悟

評価★★★☆☆☆☆☆☆☆ 3

 もう、いかんな、このドラマは。話のレベルが低すぎる。やっぱり、中島悟の絡むドラマは面白くない。ここ数年、私の中にそういう定説があったけれども、今作もそれを裏付ける形になっている。

 今回の事件は、バレンタインが直近ということで、甘いもの尽くしの回。殺害予告対象のパティシエが作ったケーキを殺害現場に置くことで、次の事件の予告をする犯人。新たに予告された殺人対象のパティシエを探り出すため、喰いタン・高野はケーキをしこたま喰うことに…。

 喰い物を絡ませるとなると、こういうよく分からない事件になっちゃうわけですか?その現場に殺人予告として、その人の作ったケーキを置いていくって、頭がいいんだか、悪いんだか、全くとしてよく分からない犯人だ。そして、出てきた犯人は何も考えていない単細胞男。単細胞男なのに、ちょっとサイコが入っているというこれまた中途半端な人物描写。

 それにしても、展開がグダグダすぎる。子役を使った三文芝居は行き付く先は分かりきった今の時代ではアホらしすぎるくらいのメロドラマ。それも一定レベルをかなり劣化させた粗悪品。それ以上に、一連のアクションシーンのグダグダさは輪をかけてヒドい。全く銃撃戦になってないし、喰いタンは今更「マトリックス」だしね。ホント、何で今更「マトリックス」なのよ?パロディするにも、ネタとしてもう古すぎるくらいでしょ。

 何だかとてもつまらなくなってきたなあ。一話完結だから、このまま惰性で見続けてもいいけども、正直、迷っています。次でダメだったら、途中棄権もあるかもね。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][ドラマレビューの館][このページの先頭へ]


File.4 2/4放送 視聴率17.4% 演出:位部将人

評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4

 今回も謎解きが緩い。オチは、何だ、そんなことか、という程度の出来。

 ホームズエージェンシーにある老女が訪ねてくる。行方不明になっている自分の孫の行方を捜してほしいという。その老女によれば、孫は誰かを殺すかもしれないという。果たして、老女の真意とは…?

 今回は、毒性が高いというイメージのあるトリカブトには毒性の弱いものもあって、喰っても大丈夫ということを使ったお話。だけど、ドラマのエンドロールが流れた後に、小さな文字で、トリカブトには毒がありますから、どんなトリカブトであっても食べるのはやめましょうって、注意書きがありましたね。いやいや、その注意書きはもっと大きな文字でしっかりと念押しすべきでしょう。だって、17.4%の視聴率を取っているんですよ。中には、その注意書きに気付かず、勘違いしてしまう人もいるでしょうから。喰い物に絡めての謎解きのリサーチが大変なのは察しがつくけど、こういう誤解が生じやすいものはやめるべきじゃないかな。

 それに、大して後の展開に響いてこないのに、ロケまでして山奥の温泉街に遠征するというのはどうなんだろう?それも、ほんの数分で、とある事実を聞き出せば終わる話を、高野にものを喰わせることによって、時間を大幅に引き延ばしている。結局、このドラマは謎解きよりも喰うことのほうがメインになっているようで、高野に鍋を喰わせるためだけに、ロケしにいったような印象を受ける。何だか、本末転倒な気がしてきた。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][ドラマレビューの館][このページの先頭へ]


File.3 1/28放送 視聴率18.0% 演出:渡部智明

評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4

 やはり、全体的にダラダラしていて、展開が緩すぎる。

 この回は、賞金のかかったグルメクイズ番組のテレビ収録に臨んだ高野らだが、司会者がいきなり体の不調を訴え、倒れてしまう。司会者はそばアレルギーで、番組で扱った食品の中にそば粉が混入していたと見られる。そのそば粉を混入させたのは誰なのか…?

 この回の話は、ほぼ1セットの中で展開するシチュエーションものといったところ。ただでさえ、シチュエーションで制約を加えているのに、展開自体も変化に乏しく、ゆるゆる仕様になっている。やはり、1セットの中でやるのならば、もう少し展開を入り組んだものにしてみる、といったように、制約をうまく活用してほしかった。

 それに、やっていることの規模が小さすぎる。アレルギー持ちの方々にとって、その物質が入っている、入っていないは大問題であることは承知の上だが、ドラマの題材としてはミクロすぎる。セット内といっても、結構、広いセットを使っているというのに、微々たる量のそば粉が入っているか入っていないかを、喰いタンが探すって、スケールがあまりにも小さすぎる。

 そもそも、そんな微々たる量の物質を感知できる喰いタンの舌って、どんな構造になっているんだよ。人間鑑識といっても過言じゃないよね。それほどバカげた設定があるのだから、もう少し思い切りのいいバカらしさに回帰してほしい。初回より後はどうも展開がダラダラしてしまって、笑いに思い切りもないし、謎解きも緩い。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][ドラマレビューの館][このページの先頭へ]


File.2 1/21放送 視聴率19.0% 演出:中島悟

評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4

 何だか、2話にして、早くもダラけてきたな、という印象。

 今回はえらくスケールの大きいお話を随分とこじんまりとしたテイストでやっていましたな。中国のシンジケートか何かの情報の運び屋にしたてあげられた中国人の男が殺害され、実はその息子の持っているゲーム機にその情報が隠されており、それを組織の人間が手に入れるため、息子をかくまっていたホームズエージェンシーの野田(森田剛)とたまたま同席していた少年・金田が誘拐されてしまう。野田らが監禁されている場所と、中国人が殺された場所が同じであると気付いた喰いタン・高野は中国人の胃の内容物から得られた情報で、その場所を探し当てようとする…。

 何だか、話が横に逸れまくりじゃないですか。高野が場所を探し当てる話なのかと思いきや、金田一少年(かねだ・はじめしょうねん)とのしょうもない友情話がメインになってしまったような…。金田少年を演じているのが、須賀健太くんという「人にやさしく」という香取慎吾主演のドラマに出ていた子役くんだったから、あのドラマと、話のネタはもろカブり。大人に心を開かない少年がホームズエージェンシーの人たちと過ごしていくほどに心を開いていく、って、そのまま「人にやさしく」じゃん。それに、少年が心を開いていく対象を演じているのが東山に森田剛でしょ。「人にやさしく」は香取慎吾だったし、ジャニーズつながりだったから、見ていて意識してパロディーをしているとしか思えなかった。「人にやさしく」が好きな人はいいかもしれないけど、悪いことに私は「人にやさしく」ってドラマが大嫌いだったのね。だから、今回はまるでノレなかったわ。森田の演技も頼りないから、台詞に出てくる「金田一少年(きんだいちしょうねん)」とか「走れ、メロス」とか、シャレた台詞でもまるで響いてこないというかね。冷めて見ちゃうと、「何サブいこと言っちゃってんの?」みたいな感じだったね。

 今回は謎解きというより、「人にやさしく」のパロディーを見せられているような感じだったね。謎解きのほうもあったけど、何だか大したことのないオチだったなあ。そもそも、喰いタンがものを喰って事件を解決したわけじゃない、ってどういうことよ。趣旨がおかしいじゃない。こういう事件も取り扱ってもいいと思うけど、2話目くらいまでは喰いタンがものを喰うことによって、「犯人はあなたですね」みたいな展開で行くべきじゃないかな。

 それに、全体的にグダグダしていた感がある。こういうバカな話でスケールの大きいことをやってもスケールが大きく見えるわけがないのだから、そこは畳み掛けるようなテンポで突き抜けたバカでいてほしかった。だけど、前回にあった突き抜けたバカバカしさというものが2話にして早くもしぼみかけて、落ち着いちゃった感があるのは残念だなあ。でも、包丁を持った犯人と、高野が愛用のゴールド箸で闘っている様はこのドラマらしくバカバカしくてよかった。だけども、お箸で闘うという発想は面白いけど、結局、アクションやその顛末がグダグダだったから、大して盛り上がりに欠けたというのが実際。

 これからの展開で金田一少年が活躍するということだからなのか、金田一少年がホームズエージェンシーの仲間になるエピソードを強引に盛り込んだ回って感じだったな。私はそもそもあの少年が果たして本当に必要なのか、疑問に思っている。とにかく、このドラマにはバカバカしくいてほしかったのだが、2話目にして早くも横道に逸れ始めたような感だ。3話目で方向修正できるか、不安が残る。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][ドラマレビューの館][このページの先頭へ]


File.1 1/14放送 視聴率17.4% 演出:中島悟

評価★★★★★★☆☆☆☆ 6

 いや〜、くだらなかったね。実にバカバカしい。ただ、そのバカバカしさが突き抜けており、よどみがない。だから、この手のドラマでよくあるシリアスに行きたいのか、バカバカしく行きたいのか、分からない中途半端な感じがなく、見ていてそのバカバカしさがすがすがしい。

 どんな胃袋をしているのか、とにかく喰うことしか頭になく、いつもものを喰いまくっている探偵・高野がものを喰うことで、事件の謎を解いていく。今回の事件では、殺人事件の犯行現場に残っていた寿司を勝手に高野が喰ってしまい、高野はその寿司で殺人事件の真犯人の存在に気付いていく…。

 とにかく、東山さんが喰う、喰う!ほぼ全ての出演シーンでものを喰っていたんじゃないか、というくらい東山さん扮する高野は喰いしん坊。一日何食喰っても、まだ喰いたらない驚異の胃袋の持ち主だ。何せ、東山さんは喰うシーンの収録がある前日は食事を抜いて撮影に臨んで、あの体脂肪率1桁の体を維持しているというから驚きだ。

 とにかく、内容はアホ全開のおバカストーリーだ。高野はおいしそうなものを見つけたら、理性などなくなり、場所や時間の分別も考えず、自前のゴールデン箸で喰う。喰うことに異様な執着を示し、自分の食事を妨げる者や食べ物を粗末にする奴には厳しいが、食べ物に困っている人には優しい、全てが喰うことを中心に回っている変な人だ。探偵事務所ではチェロを弾きながら、瞑想しているし。とにかく、高野の行動は予想もつかないほどバカらしく、そのバカバカしさは出色だ。それに、このバカバカしい役にジャニーズの大御所・東山紀之がキャスティングされているというのもナイスだ。デビューして、25年近くのキャリアを積んできた東山さんがやるという面白みがかなりいいスパイスだ。もし、仮に同じ中島悟演出の「霊感バスガイド事件簿」の菊川怜なんかを主演にしたら、さぞおサムい作品に仕上がったことだろうと思う。

 ただ、謎解きの部分をしっかりと喰った結果に絡ませてくるあたりは、さすが、ベテラン脚本家の伴さんらしいところだ。喰うことをテーマにした作品なだけに、謎解きにも喰うことを絡ませて、他の謎解きドラマと差別化しようとしているのは評価できる。また、伴さんは2時間ドラマの「スチュワーデス刑事」なんかも手掛けており、2時間ドラマを思わせる内容のなさとアホらしさのにおいもブレンドされている。アホな2時間ドラマは2時間は見てられないが、1時間に縮めてくれたら、結構、イケる。2時間ドラマを1時間に縮めたような作調になっており、安心して見れる。

 演出の中島悟も今作はまずまずだろう。この人の演出はいつも軽い。その軽さが「GTO」のような作品では活かされていたが、「霊感バスガイド事件簿」や「HOTMAN2」などはヒドかった。久々にその軽さが活かされた作品だったんじゃないかな。そして、音楽がいい。元ピチカート・ファイブの小西康陽さんが今回は音楽を担当されているが、ワーグナーの「ワルキューレの騎行」など、クラシックの名曲を小西さんらしくアレンジし直した音楽が実に軽快で心地がいい。

 共演者でいえば、森田剛は相変わらず演技自体は頼りない。ま、その頼りなさが役に合っているから、まあ、結果としては悪くないんだけどね。それにしても、森田くん、久々の連ドラの準主役級のキャスティングだね。「ランチの女王」でちょろっと出ていたけど、主役または準主役級で探してみると、民放ドラマでは2001年4-6月放送の「嫁はミツボシ。」(木村佳乃、上戸彩出演)という失敗ドラマ以来、約5年ぶりらしい。長いことご無沙汰でしたな。その他では、京野ことみがいつも声を張り上げている態度の大きい女刑事を演じていて、いつもと違う印象の役でなかなか好感触。

 週末らしく何も考えずに見ることができる実にバカバカしい1作。このバカバカしさは結構、クセになるかも。どうなるかとは思っていましたが、意外と好感触の初回でした。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][ドラマレビューの館][このページの先頭へ]


放送前の感想
 とにかく喰うことに異様に執着した探偵がものを喰ったついでに事件を解決するという異色のミステリー・コメディ。2004年の体たらくぶりでこの枠もどうなるかと思ったものの、2005年に奇跡の大復活。長い不振の時期を経て、久々に土9らしい題材に戻ってきた。土9といえば、ジャニーズが主演の推理もので一時期好視聴率をキープしてきた。2006年ようやくそのテイストのドラマを放送できるまで、土9の環境が改善した。今作ではジャニーズの大物・東山紀之を主演に迎え、東山とはこの枠で放送されていた「ザ・シェフ」で共演経験のある森田剛が出演。それも、題材が推理ミステリーの要素も入っているということで、かつてのこの枠のファンとしては歓迎したいことだろう。ただ、演出の中島悟が最近、「霊感バスガイド事件簿」「HOTMAN2」とパッとしない作品ばかりを撮っているのは懸念材料だ。ストーリーも実にアホくさそうだし、料理を間違えれば食あたりは間違いなさそうな予感はある。どちらにつくかは若干、不透明な一作である。

[有 パチ夫の館フロントへ戻る][ドラマレビューの館][過去のドラマ][2006年1-3月クール][このページの先頭へ]