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ライアーゲーム

DVD発売情報


DVD-BOX

2007.10/3発売

仕様
本編全6枚
23,940円
特典映像付き

出演
神崎 直戸田恵梨香
秋山深一 松田翔太 谷村光男 渡辺いっけい
エリー 吉瀬美智子 神崎 正 福井友信
藤沢和雄 北村総一朗

スタッフ
プロデューサー
 志牟田徹
演出
 松山博昭、大木綾子、佐々木詳太
脚本
 古家和尚
原作
 甲斐谷忍
音楽
 中田ヤスタカ
放送局
 フジテレビ
 公式ホームページ
 http://www.fujitv.co.jp/liargame/
視聴率
4/14T12.3%
4/21U12.8%
4/28V8.7%
5/5W9.6%
5/12X10.0%
5/19Y11.4%
5/26Z12.0%
6/2[11.4%
6/9\12.3%
6/16]11.4%
6/23final13.6%
平均視聴率11.409%
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ドラマレビュー
最終平均評価点 7.1/10

評価点評価点
放送前の感想-放送後の感想-
T6Z7
U8[7
V6\6
W8]7
X8final8
Y7  

放送後の感想
 テレ朝金9、日テレ火10と、新ドラマ枠が苦戦を強いられる中、フジの新ドラマ枠は視聴率的にも、内容的にも順風すぎる幕開けをきったといえると思う。

 最初は、若手のキャスト、スタッフを起用した企画ということで大丈夫か、と怪訝に見ていた嫌いもあった。まあ、やたらとキャラクターが突然、大声でしゃべりだしたり、高笑いをしたり、編集にも仰々しさがあったりと、大げさな演出も目立ったけれども、その若々しいセンスがそのままプラス方面に向いていたドラマだった。出色なのは、娯楽をしっかりと意識してくれていること。互いの腹の探り合いの連続で娯楽性が高い中、しっかりと知的な騙し合いの展開を挟みつつ、それでも難しくなりすぎることなく、映像をうまく使いながら、分かりやすさもある

 そして、メッセージ性や人間ドラマ部分が過多になりすぎて、サスペンスの部分が急激につまらなくなるのではなく、そうしたメッセージ性もサスペンスといい按配をとって見せてくれていたし、原作が未完ではあったが、ドラマはドラマでしっかりとそれなりの帰着点を見つけてくれたことも評価できる。それぞれの回のラストには必ず意外な展開が待ち受けているというサービス精神も嬉しかったし、娯楽性、知的さ、斬新さ、メッセージ性と様々な要素を満遍なく網羅しており、新ドラマ枠の名を売るには十分すぎるくらいのドラマに仕上がったと思う。

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final 3時間スペシャル 6/23放送 視聴率13.6% 演出:松山博昭

評価★★★★★★★★☆☆ 8

 最終回は、3時間スペシャルであったが、最初の2時間はサイドストーリーを絡めての、これまでの展開の総集編。実質的な最終回の内容は、最後の1時間。2時間拡大と大きく出た割りには、意外と視聴率が伸び悩んだ背景は前置きが長すぎたからということかもしれない。

 前の2時間は、フジがお得意の新撮ドラマをちょろちょろ見せながら放送する総集編であったので、その部分があったから、最終回の評価を下げるということはやめようと思う。この新撮ドラマを撮るために、植田泰史さん(演出)などのスタッフが別稼動しながら、撮影していたらしい。それに加え、通常は連ドラが終わってからやるのが通例の総集編を、最終回とくっつけた形で構成させるというのも面白い。ということで、形にこだわらない枠の方向性として、前向きに評価したいところ。

 ここからは実質的な最終回の内容について。今回で、このドラマのテーマがかなり明確になったと思う。復讐を重ねても、そこに新たな復讐の火種を残すだけで、復讐の連鎖はやむことはない。だから、それを赦して、復讐の連鎖をどこかで断ち切ることが求められるし、その連鎖を断ち切ってくれる存在(このドラマにおいては、秋山(松田翔太)に対する直(戸田恵梨香)がその存在)が必要であると訴えたいのであろう。

 これは、まさに「クロサギ」で扱っていたことと同じこと。「クロサギ」も、「ライアーゲーム」も2つともに原作が未完のまま、ドラマ化に踏み切ったものだったけど、「クロサギ」は具体的な主張の結末を曖昧にしたままで、終わりとなった(その続きは、映画化に託すことに)。それに対し、このドラマはしっかりと明確にその主張を訴え切って結末を迎えさせたという点において、「クロサギ」よりも上手であるといえる。

 加えて、その主張をただ単に直の口から言わせ、秋山が「あ、そうですか」と突然、改心するような無価値な展開の作り方ではなく、秋山がヨコヤ(鈴木一真)を赦すのかどうか、という展開をしっかりと駆け引きの延長線上に用意してあるのが嬉しい。赦すかどうかというのは、このドラマの大きなテーマとなるので、そこをじっくりとためて見せてくれたというのは、作り手側が見せ方を実に心得ているといえる。

 最終回は、純粋に駆け引きのサスペンスとして見ても、十分に見応えがあったし、メッセージ性の部分についても明確になっていたし、そのどちらが肥大化するでもなく、サスペンス基調の延長線上にメッセージ性が存在するという共存関係が成立していた。そのメッセージ性はやや幼稚な印象も受けるが、このドラマのスタッフのバランス感覚の鋭さは賞賛されてしかるべきと思う。また、謎だったエリー(吉瀬美智子)にもサイドストーリーとして、主軸とストーリーをシンクロさせたのも、吉瀬さんのクールビューティーさを印象付けてくれていたし、悪くなかった。

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] 6/16放送 視聴率11.4% 演出:大木綾子

評価★★★★★★★☆☆☆ 7

 今回は、第三回戦中篇。本当に終盤に入るまでは、精彩に欠けるかな、という気もしていた内容だったが、ラストの見事な切り返しでしっかりと納得させてくれた。

 前回で謎だったヨコヤ(鈴木一真)の超能力のトリックはあまりにあっさりとしたもので、このドラマにしてはあまり緻密とはいえないものだった。その後、ヨコヤの正体が秋山(松田翔太)が潰したと思っていたマルチ組織のリーダーであると分かり、冷静さを失い、次々とコールを失敗していく秋山は見ていて実に痛々しかった。この描写が続いた終盤の展開までは、テンションは下がり気味だった。

 しかし、秋山のこの狼狽した姿は演技であり、カメラに映された映像のイメージを使った巧妙なトリックであったことが明らかとなる。このトリックは、実に巧妙にできており、騙し合いの見せ場としては実にうまく作ってある。日本のドラマだと、騙されているフリをする演技をしているという場面を作ると、演技している演技がバレバレになってしまうことも多いのだが、このドラマはその点、押して押して作っているため、こうしたオチを予想しながらも、それを封じさせるだけの力強さが感じられた。そして、それに応え、凶暴性を表現した松田翔太さんの演技も出色。

 次回は、最終回で、何と映画枠をぶち抜いての3時間スペシャルの大盤振る舞い。ライアーゲームの主宰者役として、大物・北大路欣也氏も登場。この決断はこの枠の方向性を象徴したようなものだし、その企画が通るのだから、このドラマにはそれだけの力があると、編成が判断したのだろう。新ドラマ枠がここ最近、多くなっているが、テレ朝金9、日テレ火10が勢いに乗れない中、唯一、大きく躍進した枠であるといえるのではないか。

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\ 6/9放送 視聴率12.3% 演出:松山博昭

評価★★★★★★☆☆☆☆ 6

 今回は、第三回戦前半。謎の新メンバー、ヨコヤ(鈴木一真)も参加し、「密輸ゲーム」で争うこととなった。敗者復活戦で勝ち残ったメンバーにヨコヤを加えて、「水の国」、「火の国」の2チームに分かれることになる。プレイヤーが相手の国から金を密輸し、それを相手国のプレイヤーが扮する検査官が密輸を阻止するというゲーム。

 とりあえず、今回はそのゲームの内容を具体的に示し、このゲームの裏に潜むトリックについては、次回以降という編集となっており、次回以降を見てみないとどうこう言えないような内容だったか。それでも、ヨコヤを演じた鈴木一真さんのミステリアスな存在感は出色で、本当に超能力があると思わせるくらいの迫力はあったと思う。

 ただ、やたらと高笑いするヨコヤとか、いきなり大声を出し始めるオオノ(坂本真)とか、肝心なカラクリが持ち越しだったため、そうした押しの強さがマイナスの印象になった感があった。

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[ 6/2放送 視聴率11.4% 演出:大木綾子

評価★★★★★★★☆☆☆ 7

 今回は、敗者復活戦完結編。前回のラストで、最下位から一気にトップに躍り出て、ゲームの主導権を握ることになった直(戸田恵梨香)。秋山(松田翔太)は、獲得した80票のうち、確実に勝利できる30票を上回る50票を他のプレイヤーに売ると言い出す。その言葉に、次々にプレイヤーが集まり、票を買おうとするが、秋山は次々と票の値段を吊り上げていく…。

 そうした秋山の行動に反感を覚えた直は、自らの考えで票の売買を続けることにする。そして、最後の投票。得票数を操ることのできる立場の直。彼女の裁量ひとつで、リストラされるプレイヤーが決まる。誰もがフクナガ(鈴木浩介)だと思っていたが、意外にも読み上げられた名前はエトウ(和田聰宏)だった…。

 直は、嘘つきのゲームであったとしても、全員が幸せになれる方法があるのではないか、と考え、誰も金を奪い合うことなく、協力し合うのであれば、誰も得をしない代わりに、誰も損をしないことに気付く。エトウをリストラ対象者に選んだのも、唯一、直に親切にしてくれたからであり、その親切心に応えるため、自らの賞金とMチケットを渡し、借金もチャラで、ライアーゲームからも抜けられるという道を選んだのであった。

 残りのプレイヤーにも、それぞれに残りの賞金を1億円ずつ分配し、この敗者復活戦において、損をした人物は誰一人として存在しないこととなった。まあ、直の言っていることはまさに理想論で甘っちょろいことを言っているのだけど、これこそが直が主人公である根拠であろう。正直者がバカを見る社会へのアンチテーゼになっている。それに加え、ただ理想論をかざすだけでは薄っぺらな主張になってしまうが、そこまでの駆け引きもうまく組み立ててあったし、理想論を語る上での直の講釈の中にもしっかりと納得できるだけの根拠があった。

 理想論の中身は甘っちょろくて、笑ってしまうようなものかもしれないけども、その理想論を補強するために、その根拠となる部分を展開やトリックとしてうまく見せている。これがこのドラマの大きな強みであるといえると思う。そして、安心したのも束の間、最後の最後で敗者復活戦終了後すぐに、第三回戦の開始を告げるコール。最後の最後まで気を抜けない構成、この心意気も実にニクい。

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Z 5/26放送 視聴率12.0% 演出:佐々木詳太

評価★★★★★★★☆☆☆ 7

 今回は、敗者復活戦中篇。直(戸田恵梨香)だけだとストーリーが停滞気味だったのは確かだし、フクナガ(鈴木浩介)の使ったカードゲームは比較的分かりやすいものだったし、直だけで話を転がすのはそろそろ限界かな、と思っていた矢先、ちょうどいい頃合で秋山(松田翔太)が現れる。

 秋山が再び登場したことで、話はまた転がり始めることになる。秋山はフクナガの使ったカードゲームのトリックを見抜き、直はフクナガに泡を吹かせることに成功する。フクナガの翻弄の仕方についても、人の心理の動きを押さえたものになっており、トリック自体は簡単だったが、単純な中にもしっかりとフォローがあり、このドラマはこの点が出色だと思う。

 そして、とうとう直が最下位のまま、8回目の投票が終わった。ここからが秋山の腕の見せ所。出場者ではない秋山を、直の"私物"という解釈で解決させ、直はその私物の指示の下、得票数の取り引きを開始する。そして、9回目の投票が終わり、その結果が画面に表示される。その結果に一同は驚愕する。「1位 カンザキナオ 80票」…。

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Y 5/19放送 視聴率11.4% 演出:松山博昭

評価★★★★★★★☆☆☆ 7

 今回は、敗者復活戦前半戦。秋山(松田翔太)抜きで、敗者復活戦に挑戦しようとした直(戸田恵梨香)だったが、フクナガ(鈴木浩介)の策略に見事にハマり、孤立。新たなゲーム、リストラゲームは、参加したプレイヤーが自分以外の5名に投票していき、最も得票数の少ないプレイヤーが借金1億円を背負い、敗退するというゲーム。最初の投票から直は、獲得票数が0票でリストラの最有力候補に挙がってしまう…。

 これまで、秋山に頼りきりだった直だったので、こうした秋山抜きの回は必要だったのだろう。ここのところ、主人公は秋山だと言っても過言ではない状況だったので、主演の戸田さんに出番を確保するという意味でも、アリの展開だった。秋山が抜けて、明らかに話を転がす存在が抜けてしまったのは確かだが、直がトコトン追い詰められる様はうまく描けており、これまでとは違った面白さがあった。

 今回の展開の中で興味深かったのは、Mチケットというプレイヤー間で取り引きする際に使う金券のような存在。そのチケットの意外な使い道というのは何かということで、それぞれの得票数を金でやり取りできるというのがそれ。それぞれが勝ちたいと思う自己中心的な悪意を金で取り引きする。互いの悪意を金で買い合うという使い方はなるほど、と思った。

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X 5/12放送 視聴率10.0% 演出:松山博昭

評価★★★★★★★★☆☆ 8

 今回は、ライアーゲーム第二回戦完結編。今回は、意外な展開の連続で、見せ場は実に多かった。

 前回のラストで、秋山(松田翔太)がとった6時間の時間制限を使い切ることなく、投票してしまうという意外な行動。これが残ったフクナガ(鈴木浩介)、エトウ(和田聰宏)、イシダ(岩佐真悠子)の心理を揺さぶっていく。これまでに使っていたチームを作り、結託するという方法をとり、ゲームの立て直しを図ろうとするが…。秋山はそれすら読んだ上で、さらに巧妙な作戦を考えていた。

 こうして、第二回戦は秋山の勝利で幕を閉じるわけだが、ゲーム中に交わした契約の内容を守るために、秋山は第三回戦の出場を余儀なくされてしまう。秋山は、こうした策略、謀略の腕はかなりのものがあり、まさにライアーなのだけど、約束事はきっちりと守り、自己犠牲もいとわないということで、律儀な部分も持ち合わせている。これがキャラクターとしての魅力となっており、約束はいとも簡単に反故にするフクナガとの好対照が効いている。フクナガは、やたらと大声を出したり、高笑いをするキャラだが、それがやりすぎの感もあるのだけど、うまく憎たらしい空気感を醸し出している。

 二回戦が終わりを告げたわけだが、今回はこれで終わるわけではなく、秋山の過去が明かされる。秋山は、過去に人を信じすぎたばかりに、マルチ組織に騙された母親の復讐のために、その組織を壊滅させ、投獄されていたのだった。秋山が、直(戸田恵梨香)を助けた理由がここで明らかになるわけだ。この秋山の過去を聞かされた直は、たった1人で敗者復活戦への出場を決意する。敗者復活戦で扱われるゲーム、それは「リストラゲーム」…。新たなゲームが登場し、次回も十分に期待できる。

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W 5/5放送 視聴率9.6% 演出:大木綾子

評価★★★★★★★★☆☆ 8

 今回は、ライアーゲーム第二回戦中篇の様子を描いていた。前回は、キャラクター紹介を兼ねた印象が強く、ややもたついた感も残ったが、今回は少数決の駆け引きがうまく機能した内容だった。

 前回のラストで、秋山(松田翔太)が発言した「最悪のシナリオ」という言葉といい、イシダ(岩佐真悠子)の妖しげな魅力といい、中盤までうまく話をリードさせていく。そして、後半になると、その最悪のシナリオの正体が明らかとなり、その種明かしでなるほど、と唸らされた。

 ただ、このドラマのいいところは、そこで終わらせないところ。日本のドラマは、見せ場をうまく意識できないものも目立ち、もう一押しあれば、と思うこともしばしば。このドラマはそうした流れを断ち切るかのように、秋山がそのカラクリを見破り、さらに秋山の意外な行動を見せることで、次の展開への興味が最高潮になった瞬間に、次回予告。

 まあ、ツカハラ役の鈴木浩介さんの演技がやたらとテンションが高いとか、映像もやけに自己主張が強いとか、やりすぎの感も残るのだけど、それに負けないだけのストーリーの充実がある。そうした押しが強いドラマは、ストーリーがしっかりとしていないと、逆に白けてしまうものだけど、このドラマはその点、しっかりとバランスを取っており、秀逸だといえるだろう。

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V 4/28放送 視聴率8.7% 演出:大木綾子

評価★★★★★★☆☆☆☆ 6

 今回は、ライアーゲーム第二回戦前半の様子を描いていた。やはり、日本のドラマでは珍しい先の読めないストーリーと、映像をうまく使った種明かしの解説など、楽しませてくれるポイントは多い。

 ただ、今回は演出家が変わったことで、編集や効果音の入れ方等がややうるさく思えた。映像に凝っていることは分かるけど、ちょっとやりすぎの感が残った。そして、今回から登場する数々のクセの強いキャラクターたちも、ちょっとクセが強すぎて、もう少し控えたキャラ設定でもよかったのではないか、と思えた。今回は、演出、脚本双方で過剰すぎるところがあったかな。

 それでも、やはり、ラストでの思わぬ方向へ話が転ぶあたりは惹かれるものがある。少数決ゲームでしばらくはいくのかと思って、マンネリを気にしていたが、想像とは違った方向に話が進み、次回への期待は残した。次回は演出、脚本ともにもうちょっとテンションを落としてくれさえすれば、面白くなると思う。

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U 4/21放送 視聴率12.8% 演出:松山博昭

評価★★★★★★★★☆☆ 8

 おぉっ、これは面白かった。私は原作を知らないし、こういったジャンルのテレビドラマは日本では手薄ということもあって、先の読めない展開でかなり引き込まれた。

 藤沢(北村総一朗)との騙し合いから始まり、一件落着かと思いきや、第二回戦の火蓋が切って落とされる。警官の谷村(渡辺いっけい)までもがLGT事務局の手先であるとも判明し、四面楚歌の状態となっていく直(戸田恵梨香)。そんな直を彼は彼なりの理由がありながら助ける秋山(松田翔太)。さて、二回戦の内容は、「少数決」。少数派となった者たちだけが生き残れるので、それぞれの腹を探り合う心理戦へと次回からは進展していく。

 原作を知っている人はどう思うのかは分からないけど、原作を知らない立場からすると、このドラマは先の展開の読みにくいものだから、見ていて純粋に面白い。日本のドラマは、ある程度、型が決まっていて、そのよくある型をどう違った形で見せるかというのが一種のテーマになるという傾向が強い。こういうこれまでの型にはまりにくいドラマを作るというのが、この枠のテーマなのだろう。それに加え、多額の借金を背負う羽目になるかもしれないという、誰しも身近な恐怖を掻き立てているのもベタだけど、話が現実離れさせていないポイントだと思う。

 人を陥れるというような下世話な展開が続くために、やはり、心の平穏もまたほしいもの。そこを、このドラマは直のバカ正直なキャラクターがある程度、中和させてくれている。直の見せる不純物のない優しさ、秋山の隠された優しさが暗黒の中の仄かな光となっている。

 演出についても、音楽が過剰すぎる気がしないでもないが、テンポがよく、映像にも工夫があるし、45分の若干短い枠を一気に見せてくれている。今回は、前枠の関係で15分遅いスタートとなり、24時またぎとなったが、視聴率は前回よりもアップしており、ゴールデン枠のドラマよりも好調なものになっている。

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T 4/14放送 視聴率12.3% 演出:松山博昭

評価★★★★★★☆☆☆☆ 6

 なかなか面白かった。テレビで人形が映って、ルールを説明するとかは、もろ「ソウ」なのだけど、そうした部分も含め、この枠が「ソウ」のような映画を支持するような世代や人たちを対象にしているのはよく分かった初回だったと思う。

 この枠は54分枠ではなく、45分枠で、CMを差し引けば賞味40分程度となるコンパクトなものになっている。どうやら、この枠は刺激的な題材を、若手のスタッフの勢いでテンポよく切り取っていくというのが主眼のようだから、枠をコンパクトにしたというのはテンポのよさを演出する上で正解だったのではないか。

 初回はテンポもよく、照明の当て方を工夫したり、スモークを焚いたりで、ダークな雰囲気を持たせ、演出のテンポもよく、すんなりと見切ることができた。キャストの中では、松田翔太さんは雰囲気ある演技をしてくれていたと思う。

 ただし、ややキャラクターの作り込みが分かりやすすぎる気もする。直(戸田恵梨香)はバカ正直だと言うにしても、コミックでは許されても、それを実写に直するとやや不自然に映る。心理戦に関してはなるほどと思う部分もあるものの、やはり、それほど手が込んでいるともいえず、詐欺の手口にしては単純だった。演出や脚本構成に関しても、手が込んでいるところと、もう少し工夫してほしかったところとがあった。内容の割りには、切り口を単純化しすぎている嫌いがあり、そこが惜しいところだった。

 それでも、日本のテレビドラマにおいて、こういうサスペンスとか、スリラーとかいうジャンルが著しく欠けている気がしていたので、こういう枠ができて、こういったジャンルのドラマが作られる地盤ができたというのは歓迎すべきことだろうな。

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放送前の感想
 フジテレビの土曜23時の枠は、くりぃむしちゅー、青木さやかさんらが出演の番組がここ数年は放送されてきたが、度重なる番組リニューアルを経ても、あまり視聴率の改善がないことから、2007年3月で打ち切りが決定。大幅な枠の刷新となり、この枠はドラマ枠が新設されることになった(枠名は、土曜ドラマ)。土曜23時枠は裏に「恋のから騒ぎ」「ナイナイサイズ」、「smaSTATION」、「チューボーですよ」といった人気番組がひしめく熾烈な競合枠。なので、視聴率を狙いに行くというよりも、後々の発展の可能性の芽を発掘する趣旨のドラマを作っていくということのようだ。新しいクリエイターを起用し、新進の役者を主役に据える。ドラマによって、回数も変動し、1クールに1つという形式にはこだわらない。この枠で注目されてクリエイターが活躍の場を広げたり、ドラマが注目されて大型企画へ発展したり、そうしたクリエイティブさをある程度尊重するのが、この枠の特長のようだ。ゴールデンでやるのは少し勇気がいるが、あまりに深い深夜すぎるともったいない。ティーン層を多くターゲットにするようだし、23時というのはいい時間帯であろう。

 その第1弾を飾るのは、戸田恵梨香さん、松田翔太さん出演の「ライアーゲーム」。甲斐谷忍氏原作のコミックのドラマ化で、多額の賞金を賭け、嘘のつき合いのゲームを勝ち抜くというサスペンス作。戸田さんと松田さんは直前に放送された花より男子2」で地味に共演済み。戸田さんは「花男」ではちょっとヒドい扱いだったけど、初主演作で挽回なるか。枠の命運がかかっているということで、キャスト・スタッフがどのような健闘を見せてくれるのかに期待したい。

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