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誰よりもママを愛す

発売中

仕様
本編全6枚
23,940円

特典
  • メイキング
  • 番宣番組集

  • 出演
    嘉門一豊田村正和
    嘉門 雪 内田有紀 嘉門 明 玉山鉄二
    嘉門 薫 長島弘宣 佐藤先生 桜田聖子
    真田 知 川島海荷 香奈 藤井玲奈
    嘉門千代 伊藤 蘭 津波こずえ 小林聡美

    スタッフ
    演出
     清弘誠、竹園元、高橋正尚
    脚本
     遊川和彦
    主題歌
     福耳「惑星タイマー」
    製作
     TBS
    公式ホームページ
     http://www.tbs.co.jp/daremama/
    視聴率
    7/2第1話13.4%
    7/9第2話10.9%
    7/16第3話10.2%
    7/23第4話12.8%
    7/30第5話11.3%
    8/6第6話10.4%
    8/13第7話8.0%
    8/20第8話9.2%
    8/27第9話9.0%
    9/3第10話8.5%
    9/10最終話10.7%
    平均視聴率10.400%
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    ドラマレビュー
    最終平均評価点 4.7/10

    評価点評価点
    放送前の感想-放送後の感想-
    第1話6第7話2
    第2話4第8話3
    第3話4第9話5
    第4話6第10話5
    第5話6最終話6
    第6話5  

    放送後の感想
     予想通り、低空飛行の内容だったこのドラマ。これまでの八木P×遊川脚本×清弘演出×田村主演のホームドラマはなぜか、高視聴率に支えられていたのだけど、今作では視聴率も低空飛行。後半に入ってからは視聴率もガタ落ちで、4週連続の視聴率1桁を記録。今作のこの結果だと、これから同じような作品はかなり作りにくくなったということだと思う。脚本の遊川さんは「女王の教室」の脚本を、「近年のオリジナル脚本の弱さを憂い、舐めてる視聴者の横っ面を引っぱたくつもり」で書いたのだという。自身の言う近年の弱いオリジナル脚本はまさにこのドラマの脚本なのではないか、と思う。構成も単純で、初回と最終回だけ見れば話がつながるようなオリジナリティのなさ。田村正和氏が主夫という設定は新しいが、そのキャラクターも周りからの疑問の目ももろともしないかなりイタいキャラクター、薫(長島弘宣)を除く嘉門家の面々は皆、イタい人ばかり。周りに影響されないから、父親と母親を入れ替えただけのエピソードが多くて、メッセージとしてうまく結びついていなかったと思う。それを取り巻く人たちも奇妙なキャラが多く、話が浮世離れしていたのも大きな問題。時間潰し程度には悪くないドラマだろうが、すぐさま視聴者の記憶からは消え去ってしまうような存在価値の薄いドラマだったと思う。

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    最終話 9/10放送 視聴率10.7% 演出:清弘誠

    評価★★★★★★☆☆☆☆ 6

     着地点はちょっと予想外なところもあったけれども、大まかな筋立ては全く定石を外れず。千代さん(伊藤蘭)の病気もしっかりと治り、子どもたちも意中の相手と形は違えど、くっついて、ホンワカとした雰囲気で終了。細かな部分を除けば、見る人の予想を全くとして裏切らない展開。

     別にこのドラマの場合は、見る人の予想を欺く必要などないのだろうし、全くとして奇をてらうことなく、ホームコメディの意味もなく明るい雰囲気で終わればそれでいいのだろうと思う。だから、このドラマの場合、この最終回で問題はないのだろう。最終回については問題ないけど、問題なのは、このドラマ自体の存在なのではないか。なぜ、今の時代に陳腐化しつつあるコテコテなホームドラマをやろうと思ったのか。何か新しい提言が含まれているわけでもない。八木Pはこういうお方なのかもしれないが、一流の人たちを集めておきながら、何度目だ、と言いたくなるようなドラマを作ってしまうとは宝の持ち腐れだ。

     ただ、着地点は多少、意外なところもあった。雪(内田有紀)と明(玉山鉄二)だが、雪は山下(劇団ひとり)と結婚して、明は佐藤先生(桜田聖子)と結婚して終わりなのかと思っていた。だけども、雪は山下と漫才コンビを組んで売り出していく、という結末。そして、こちらが驚きで、明はピンコ(阿部サダヲ)と結ばれ、晴れてゲイの道へ。ちょっと明がゲイになってしまうという展開は驚きだった。ここは日曜劇場やこの手のホームドラマらしくない点で、唯一、このドラマで気を吐いたところか。ただし、かわいそうなのは佐藤先生。結局、明ちゃんに遊ばれ、何のフォローもなくドラマが終了。個人的にはピンコとは友だちで、ピンコの影響で佐藤先生と本気で向き合う明という展開のほうがよかったような気がする。

     それでも、この明エピソードの結末である程度の説得力が出てしまったのは、やはり、阿部サダヲの演技の賜物だったと思う。あそこをオネエキャラを地で行くような人をキャスティングしたら、絶対、何か違うと思えてしまったはずだ。嘉門家の面々の演技がイタかった中、このドラマで一番個性を発揮したのは、阿部サダヲだったと言ってもいいだろう。

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    第10話 9/3放送 視聴率8.5% 演出:竹園元

    評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5

     予想通り、今回は乳がんで悩む千代さん(伊藤蘭)とそれを応援する嘉門家を描いた回。女性特有のがんである乳がんには付き物の悩みもこのドラマらしく深追いするわけでもなく、一般論を描いていた。それを支えようとする一豊さんら嘉門家の対応もいつもと同じく。今回は、家族の支えで乳がんと向き合うことを決意した千代さん。次回、最終回で、手術が成功するかどうか…という筋書きになるよう。

     雪(内田有紀)と山下(劇団ひとり)、明(玉山鉄二)とピンコ(阿部サダヲ)、佐藤先生(桜田聖子)の関係も適当にはぐらかせて、引っ張ったまま最終回へ。

     まあ、このドラマは基本的にベタの世界を邁進中ですから、すべて予定調和で終わることは間違いないと思う。別に予定調和が悪いとは思わないし、別のところで工夫の跡が見ることができればいいのだけど、このドラマは田村正和氏が主夫という以外はこれといって工夫している点が見えない。あとは決められたレールを走って、予定調和で終わり、それはちょっとドラマの製作方針として感心できないと思う。

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    第9話 8/27放送 視聴率9.0% 演出:清弘誠

    評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5

     このくらいだったら、普通に見れるか。とにかく、先週と先々週の内容がイタすぎた。今週もかなりイタい内容だったようにも思うが、先週と先々週に比べたらまだマシだった。

     面倒な一件はこの回でほとんど解決させていた。それぞれ性格に問題を抱えていた雪(内田有紀)と明(玉山鉄二)は別人のように性格が突如変わった。明とピンコ(阿部サダヲ)も友好な関係を維持するということで丸く収まったみたいだし、薫(長島弘宣)と知ちゃん(川島海荷)もいい感じに落ち着いたようだし、雪と山下(劇団ひとり)の関係は次回に持ち越しのようだが結婚することで間違いはなさそう。そして、明も佐藤先生(桜田聖子)というちょうどいい空きキャラとくっつく方向で丸く収まるみたい。これまでいろいろドタバタがあったが、今回はそれも何もまかったかのような能天気なドラマ開始直後の嘉門家に戻っていた。

     でも、父親が脚本まで書いて熱心な演出をして、お母さんの誕生会を盛大にやって、見せ物としてミュージカルの「キャッツ」もどきをやるというのは、私だったら絶対に付き合いたくない。それに、はっきり言って、あまり関係のないピンコ、山下、知ちゃんなどをすべて総動員させて、ミュージカルに強制参加させるとは、どこまで図太い親父なんだ。それと、その見せ物が2年前がペ・ヨンジュンで、去年がギター侍と、そのときの時世を反映させていたのに、なぜ、今年は「キャッツ」なんだ?ツッコミどころは満載だったな。

     気になるのは、千代さん(伊藤蘭)の乳がん。千代さんは家族にはがんのことは話さず、誰も知らない間に手術をしたいと、担当医の津波さん(小林聡美)に告げる。一豊さんは千代さんの変化に気付いて、その変化が浮気なのではないかなどといろいろと心配をする。それで、今回はラストで千代さんが倒れて、一豊さんが「ママ〜」と絶叫で終了。恐らくは、次回、千代さんが乳がんのことを告白して、家族で乗り越えようとか言って、次の最終回で手術成功、嘉門家は幸せにこれからも暮らしましたとさ、あたりで終わるのでは、と思う。

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    第8話 8/20放送 視聴率9.2% 演出:高橋正尚

    評価★★★☆☆☆☆☆☆☆ 3

     先週のイタいお姉ちゃんに続き、今週はイタいお兄ちゃんの巻。ある朝起きると、明(玉山鉄二)はピンコ(阿部サダヲ)の隣でまっぱの状態で寝ていた。ピンコの思わせぶりな態度にすっかり気が動転した明はやることなすことに無気力な状態に。破れかぶれの状態となり、勤めていた美容院もクビになる。そして、ピンコに拒否の意思表示をするため、手当たり次第にナンパをしてピンコに見せびらかす作戦に…。

     先週の雪(内田有紀)の行動もそうだけど、今回の明のとった行動も実に愚かしい。そこは笑いを狙ったところなのだろうけど、あのイタさは苦笑いしか誘わないと思うが。もちろん、ピンコさんとは何もなかったというお決まりのオチがあるわけだけど、そんなあるわけもないようなことを信じて正気を失う明って、一体…?ナンパに精を出し、その女の彼氏と遭遇し、一発お見舞いされ、お母さん(伊藤蘭)がその彼氏と示談って、最悪な展開でしょ。そもそも、ピンコに見せびらかすためだけに、遊ばれた女の人がかわいそうだろ。そこをかわすために、今時の表現で言うならブスカワちゃんという感じの人をその女の人にキャスティング。これはちょっと展開としては、不謹慎なのでは?

     「あんな変な家族は嫌!」と完全にキレてしまった明を尻目に、ピンコの家族の物語も進行。この対比で嘉門家の家族の有意義さを物語る構成にしてあった。ピンコの母親が倒れ、母親はピンコに一目会いたいと言うが、ピンコの兄妹(尾美としのり、大路恵美)はピンコがオカマであることを理由に母親には会うな、と言う。そこで、嘉門家と病院に勤め始めた津波さん(小林聡美)がグルになって、ピンコと母親を会わせる作戦を実行する。もう一家揃って、一体、何をしているんだ、と見ていて呆れた。そのあと、もちろん、ピンコの兄からはあんたら変だ、と言われるわけだけど、そこでキレたのは一豊さんではなく、明。そこは変化があっていいのだけど、他人の家族に自分の家族のいいところをそんなキレた状態で主張されてもなあ、と個人的には思った。

     次週からの展開は、千代さんが乳がんに…というもの。これまではバカバカしいドタバタが多かったが、次から2回くらいはシリアスな感じになるのではないかな。そうならば、少しは期待できるかも。

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    第7話 8/13放送 視聴率8.0% 演出:清弘誠

    評価★★☆☆☆☆☆☆☆☆ 2

     いや〜、雪さん(内田有紀)、イタいおネエちゃんだったねえ。あまりにイタいものだから、唖然としてしまった。ここまで古典的なイタいキャラクターを見たのは久々だな。

     今回は、雪ができちゃった、という話だったのだけど、そのオチは何と"想像妊娠"。今の時代に、話のネタとして想像妊娠を持ってきたという心意気にビックリ。このドラマはあえて古典的、古典的に徹しているようだけど、果たしてそれでいいのだろうか?

     想像妊娠だと分かったあとの雪はさらにイタい。病院の室内着のまま飛び出し、夜の街をスリッパのままウロウロ。声をかけられた男にヒョコヒョコとついていき、クラブの一室で強姦させらそうになる。そこをピンコ(阿部サダヲ)が目撃したことにより、一豊さんと明(玉山鉄二)が駆けつけるという展開。そこで、絵に描いたような不良軍団をボコボコにするピンコだったわけだけど、あそこまで派手な暴行事件に発展して、店側は通報しようと思わなかったのだろうか?そもそも、外から見ても、強姦していることが見え見えのガラス張りの部屋で強姦しようとした男たちって…。

     この一連のドタバタのあまりの古さ、バカバカしさには呆れた。今回は中絶とか、誰の子か分からない子を"妊娠"というような展開があったわけだから、そういうデリケートな問題をこうもバカバカしくやり過ごすのはどうなのだろか?でも、雪が心から謝って、また家に戻れることになったあたりのくだりはまだよかった。そのまま終わってくれればよかったのだけど、今度は明がピンコと一夜を共に?という、またこれからが面倒くさくなりそうなオチに。オカマちゃんと付き合うということもそう簡単に割り切れることではないわけだから、しっかりやるつもりがないなら、面倒くさい題材は避けるべきなのではないだろうか。

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    第6話 8/6放送 視聴率10.4% 演出:竹園元

    評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5

     後半になるまでは、これまでの展開のほぼ繰り返しに終始。ちなみに、薫(長島弘宣)が誘拐されたというくだり自体はお決まりの家族に元通りになってほしいと願う薫の狂言だったということらしい。それが原因で、薫は家に帰りづらくなってしまうことに…。また1人また1人と、家出家出の連続で、嘉門家はついに夫婦2人のみで、その2人の関係すら不穏になってしまう。

     そのとき、薫は同級生の知ちゃん(川島海荷)の家でご厄介になることに…。それが、この知ちゃんの家は絵に描いたような金持ち。それに加え、そのお父さんお母さんは絵に描いたように仲が悪い。その後、お父さんとケンカした知ちゃんが家出し(またか!)、嘉門家にご厄介になることに…。

     ここらまでのドタバタを基調とした繰り返しは少し飽き飽きした。あまりに家出してくる人が多くて、家出したのかと思いきや、雪(内田有紀)や明(玉山鉄二)はその都度、帰ってきていて、千代さん(伊藤蘭)とは同じ問答の繰り返し。

     ただ、そこからの後半の展開はなかなかグッときた。今回は、知ちゃんという客観的な視点が加わることで、嘉門家の家族がどれだけ温かいのかということを物語ってくれた。心配してくれる家族がいるってすばらしいことなんだ、という毎度のストレートなメッセージもうんうんと頷けた。

     それに加え、今回からノーマルスタイルになった津波さん(小林聡美)も客観的な視点として作用していた。津波さんが明かした千代さんは子どもたちのこれからを考え、自立できるように恨まれてもいいからあえて厳しくしてきたという真実もなかなか心を打つものがあった。大体、こんな思いがあるのだろうということくらいは推察がつくのだが、やはり、それでも憎めないというのがこの手のファミリー・コメディの強みだなあ。

     そして、毎回の007の音楽に乗せての次回へ続くオチには、何と雪ができちゃったらしいというもの。できちゃった系も常套のネタだし、このドラマはあえてベタで攻めているというわけね。

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    第5話 7/30放送 視聴率11.3% 演出:清弘誠

    評価★★★★★★☆☆☆☆ 6

     今回は、雪(内田有紀)と明(玉山鉄二)が家出中であまり出番がなかったことから、一豊と薫(長島弘宣)、そして、津波さん(小林聡美)によるシーンが多かったからか、第1話のテイストに近く、比較的見やすかったと思う。

     雪と明が今回は脇に回っていたということで、奇人変人モードがいくぶんか和らぎ、ファミリーものとしてだいぶ見やすくなったと思う。個人的にはこれぐらいのレベルをこれからも保ってほしいところ。

     そして、今回はとうとう津波さんの過去も明らかに。こいつが嘘のような劇的なエピソードだったため、津波さんがまた口からでまかせを言っているのかと思ったけど、あれは嘘ではなく、本当だったということのよう。でも、ここまで破天荒な演技ばかり披露してきた小林聡美さんが初めて違った表情を見せてくれたというのはよかった。

     それに加え、前回に引き続き、田村さんが熱演していた。田村さんといえば、今回みたいに酒が全く飲めなくて、酔っ払っちゃうなんて芝居はあまり見たことがなかった。前回の声を荒げた大熱演とか、今回の酔っ払い演技とか、田村さんの新境地はいろいろ見れている。

     そして、回を重ねるごとに、また1人また1人と消えていっている嘉門家ですが、今回は薫が消えた…?それも、何と誘拐なんだと。このドラマに等身大の家庭なんてのは期待してはならないようです。

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    第4話 7/23放送 視聴率12.8% 演出:清弘誠

    評価★★★★★★☆☆☆☆ 6

     ここまで浮世離れしたドタバタ劇であると、逆にありえなさすぎて面白かった。はっきり言って、どこの国の話だ、とツッコみたくなるようなかなり時代錯誤のコテコテな内容だった。ここまでコテコテであるなら、作り手側も確信犯的に作っているということでいいのだと思う。その開き直ったかのように思える態度が逆に懐かしくて、今回は意外と楽しめた。

     山下(劇団ひとり)が借金取りに襲われるシーンはもう目を疑った。あまりにも古めかしい借金取りのイメージ、その後に続くピンコ(阿部サダヲ)との一大アクションシーン(?)のくだりなどは、このドラマがリアリティなど度外視ということを主張したほとんどギャグのようなシーンだ。そして、その後、借金取りとのバトルで負傷した山下とピンコを連れて、一豊と明(玉山鉄二)が家に戻ってくると、たまたまそこで家出中の雪(内田有紀)と鉢合わせ。一豊と明、薫(長島弘宣)、そして、家出中の雪、雪の元婚約相手とオカマというありえないシチュエーション、そこに、タイミング悪く帰ってきてしまう千代(伊藤蘭)。このありえないシチュエーションに右往左往する一豊の様は面白かったと思う。ファミリー・コメディというより、一種のコントとして笑わせてもらった。

     その後の展開は華麗なまでのワンパターン。前回は、雪が家出したが、今回は明が家出。ここはまたか、と思ったけども、そこにいたる過程で、田村さんがこれまでに見せたことがないくらいの声を張り上げ、体を張った大熱演を見せてくれたのはかなり印象的だった。前回もそうだったけど、親子喧嘩のシーンだけはこのドラマ、妙にリアルだったりする。基本はありえない話でも、親子喧嘩だけはリアル志向、このドラマはこういうコンセプトなのだろうか。

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    第3話 7/16放送 視聴率10.2% 演出:竹園元

    評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4

     このドラマは現実に即したファミリー・コメディなどは目指していないのだろうなあ。内容はほとんどファンタジーの世界だった。まあ、このスタッフは何度となく同じような企画をやっているから、もうやることはないだろうなあ。そうなれば、このドラマのような奇人変人大集合のような内容になっちゃうのも仕方がないか。ファンタジーとして割り切るなら、見れないことはないと思う。

     第3話にして、この手のドラマではお馴染みの長女の結婚話、親とのケンカ、そして、家出という最後の切り札とも思えるネタを放出。このドラマはお決まりのネタを早い段階で放出してしまっているけども、後半に何か別の隠し玉があるということなのかな。そうでなかったら、こんな早い展開でどう引っ張っていくのだろう?

     それにしても、コテコテの内容だった。雪(内田有紀)の料理下手の画なんか、あそこまでコントじみた描写はドラマでは久々に見た。阿部サダヲの役名はピンコというらしいのだけど、阿部サダヲのオカマちゃん演技もまさにコテコテ。何か裏があるだろうと思っていた劇団ひとりの役・山下も案の定、裏があり、この人、金持ちを装っていたけど、実は冴えないお笑いの卵なんだと。

     このドラマはあまりにも変な人が多いものだから、途中の展開は「もう、俺は知らないから、あんたたち、好きにやってくれ」と思わせるような展開が続いた。やっぱり、どこかに自分を見つけられないと、こういう身近な題材を扱ったドラマはハマれないな。ネタ切れという面が大きいのだろうけど、このドラマは浮世離れしたキャラばかりで滅入る。

     でも、ラスト付近の両親と雪の言い争いの場面は少し共感できる点はあったように思えた。あそこがなかったら、今後見続けるかどうか考えようかと思っていたけど、とりあえずそれは回避された。今後、方向修正がなされるかどうかはかなり微妙だけど、もうしばらくは我慢してみようと思う。

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    第2話 7/9放送 視聴率10.9% 演出:清弘誠

    評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4

     第2話にして、マンネリだな。細かいエピソードに関しては、これまでやりつくされてきたものを改めて焼き直したくらいの印象しかなく、初回と構成を似せた場面が多用されていたのも、これからずっとこの調子かと思わせられ、先が思いやられる結果となった。

     この手のドラマには付き物の末っ子のイジメ問題、奥さんがそっけない態度だからセックスアピールをしてみるとか、2話目でもうやっちゃうのかよ、という内容だった。今の段階で、これやっちゃうと、あと9話もあるのに、やることあるのか?視聴率が絶不調ということからも分かるように、この同じスタッフ・キャストの組み合わせのファミリー・コメディって、もうそれほど需要はないんだと思うよ。この前の「夫婦。」のときだって、評判もあまりよくなかったわけだし、プロフェッショナルの方々が集まっているわけですから、いい引き際っちゅうのを心得るべきだと思うけどな…。

     これだけ同じような企画をやっていると、やるべきことは尽きているわけですので、最後に残されたのは変なキャラクターを出すということくらい。このドラマは頭を抱えて、まともな奴はいないのか、とツッコみたくもなるくらい、クセのあるキャラクターばかり。初回登場のキャラクターに加え、今回からオカマ君役に阿部サダヲ、雪(内田有紀)の新恋人?役に劇団ひとり、今回だけ出演の女性役にハリセンボン・箕輪はるかと、日曜9時とは思えないほどの濃ゆいキャスト。

     田村さんのマッスルポーズ、田村さんと小林さんの珍妙な掛け合いなど、その場面だけを切り取ったら、笑えるところもあるのだけど、やっぱり、トータルで見ると、マンネリと不愉快さを感じる展開が多かった。2話目にしてこの展開だと、最後まで見る自信ないなあ。出来る限り、がんばってみます。

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    第1話 7/2放送 視聴率13.4% 演出:清弘誠

    評価★★★★★★☆☆☆☆ 6

     これまでに何度となく組んできた八木P、清弘演出、遊川脚本、田村主演という取り合わせであるため、チームワークは出来上がっているらしく、安心して楽しめる安定したつくりだった。

     さすがに何度もやっている企画なので、マンネリ化を防ぐため、いろいろヒネリを加えてあるのは分かった。田村さんの一豊は専業主夫で、過剰なくらいの愛妻家。伊藤蘭さんの千代は家のことは何もしないが、一家の稼ぎ頭であるバリバリのキャリア弁護士。内田有紀さん演じる雪は曲がったことが大嫌いな喧嘩っ早い男らしい性格だが、なぜか、恋愛となると相手をがんじがらめに束縛したがる重たい女になる。玉山鉄二さん演じる明は心優しく、女々しい性格だが、優柔不断で人の頼みを断れず、別れたい女ともずるずる関係を続けてしまうだらしない一面も。

     とまあ、この家庭は家庭内においては、いわゆる一般的イメージと性格が男女逆転してしまっているというユーモアが込められている。いつものように田村さんが仕事人間のガンコ親父で、伊藤さんが専業主婦とか、そういうのではさすがにウケないと考えたのだろう。まあ、家庭内で男女のイメージが逆転しているというのはこのドラマならではで面白い点ではある。だが、家庭の外での性格については賛否分かれそう。妻の悪口を言われれば、所構わずキレ始める一豊。相手に嫌がられているということにも気付かず、男に延々とつきまとう重い恋愛体質の雪。自分では終わったと思っていても、男らしく相手ときっぱり別れられず、ダラダラと関係を続けてしまう下のだらしない明。ヒネったというのは分かるけども、ちょっとヒネりすぎというか、あまり世間ウケのしそうもないヒネリの仕方で、あまり感心しないな。

     だが、それも遊川さんは承知だったようで、個性的なキャラクターが数多い中、唯一、普通のキャラクターである嘉門家の末っ子・薫(長島弘宣)の目線でドラマを構成させたことはよかったと思う。この子がとてもいい子だから、とてもこの子の持つ悩みというのは共感できる。まあ、田村さんに小学生の子がいるという設定は確かに苦しいけども、これはハリソン・フォードやマイケル・ダグラスの映画に息子や娘として小さい子が出てくるのと同じで、田村さんだから許される設定なのだと思う。そこはあえてツッコまないようにするのが礼儀だろう。

     あと、気になるのは、これまたファンキーな役柄である嘉門家の謎の隣人役の小林聡美さん。何だか、ものスゴく傍若無人な役柄で、この人がこれから話にどう絡んでくるかは注目点だろう。それでも、田村さんと小林さんの凸凹な掛け合いは笑えたっちゃ笑えたけど。

     とまあ、ホームコメディとしては、かなり役柄にクセのある人が多い印象の初回でございました。末っ子の薫くん以外にはあまり共感が抱けなかったけども、これくらいキャラクターの特徴を濃くしないと、3ヶ月の長丁場を間延びさせずに伸ばすのは苦しいということなのだろうと、思う。これ以上、面白くなるということは考えにくいので、個人的にはこの初回のレベルを保ってくれれば、そういう企画なのだし、十分合格点ではないかと思う。

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    放送前の感想
     「オヤジぃ。」以来続く、八木康夫P+清弘誠演出+遊川和彦脚本+田村正和主演によるファミリー・コメディのドラマ。TBSさんはよくもまあ、懲りもせずに同じような企画を連発しますな。この取り合わせのドラマって、そんな需要があるのか?私はそうは思えないけど…。今作で新味な部分は、田村正和氏の役柄が専業主夫であるという点。その他の注目点といえば、吉岡秀隆との結婚で芸能活動をセーブしていたが、離婚を機に女優復帰を果たす久々の内田有紀の演技、「女王の教室」を経て再び脚本家として脚光を浴びた遊川和彦氏の脚本あたりか。まあ、またか、何度目だ、とツッコみたくなるドラマであるのは確かだが、とりあえず見てみる。ちなみに、玉山鉄二は映画撮影の影響でこのドラマでは坊主頭ですのでご了解を。

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