[有 パチ夫の館フロントへ戻る][ドラマレビューの館][過去のドラマ][2006年10-12月クール]

嫌われ松子の一生

2007.3/9発売

仕様
本編全6枚
23,940円

特典
  • メイキング
  • 未放送シーン
  • ドラナビ 他
  • 映画版も気になったらクリック!Amazonへ
    映画版「嫌われ松子の一生」の映画批評はこちらから

    出演
    川尻松子内山理名
    龍 洋一 要 潤 沢村めぐみ 小池栄子
    川尻明日香 鈴木えみ 渡辺 笙 小柳 友
    汐見刑事 羽賀研二 後藤刑事 浜田 学
    川尻恒造 塩見三省 川尻チヨ 根岸季衣
    川尻悦子 矢沢 心 川尻久美 渡辺夏菜
    龍洋一(幼少) 本郷奏多 田所校長 佐藤B作
    杉下教頭 笹野高史 佐伯俊二 高杉瑞穂
    藤堂 操 宮地雅子 井出次郎 温水洋一
    丸山英次 新井康弘 八女川徹也 萩原聖人
    岡野健夫 谷原章介 綾乃 鈴木蘭々
    レイコ 瀬戸早妃 小野寺保 吹越 満
    島津賢治 杉本哲太 海老沢真 武野功雄
    牧野みどり ふせえり 遠藤和子 山田スミ子
    真行寺るり子 有坂来瞳 瀬川陽子 片桐はいり
    内田あかね 秋野暢子 市川琴美 原田夏希
    吉沢竜二 美木良介 永田仁美 吉野公佳
    池谷 実 神保悟志 楠木亜矢子 りりィ
    赤木研一郎 北村一輝

    スタッフ
    演出
     酒井聖博、堀英樹、山本剛義
    脚本
     成瀬活雄
    原作
     山田宗樹
    音楽
     長谷部徹
    メインテーマ
     「In The Mood」
    製作
     TBS
    公式ホームページ
     http://www.tbs.co.jp/kiraware-matsuko/
    視聴率
    10/12第一章 8.8%
    10/19第二章10.1%
    10/26第三章8.5%
    11/2第四章8.5%
    11/9第五章8.4%
    11/16第六章8.3%
    11/23第七章8.4%
    11/30第八章7.8%
    12/7第九章7.2%
    12/14第十章5.9%
    12/21終章8.2%
    平均視聴率8.191%
    内山理名関連作も気になったらクリック!Amazonへ

    ドラマレビュー
    このドラマを私は途中棄権しております。ですので、レビューは1〜3回のみです。

    評価点評価点
    放送前の感想-放送後の感想-
    第一章4第七章-
    第二章6第八章-
    第三章3第九章-
    第四章-第十章-
    第五章-終章-
    第六章-  

    放送後の感想
     恐らく、このドラマの評価は、映画版を見ているか否かで大きく左右されたと思う。内容自体はとてつもなく暗い話なので、そうした話を映画なしでドラマ化するという流れは絶対になかったはず。映画版が好評を得たこともあって、TBSお得意の便乗戦略に乗ったドラマ版だったといえる。映画版ありきにドラマ版なのだから、作り手側が映画版を見ていないわけがないと思う。その映画版を見ていながら、なぜ、製作側はこういうスタンスでドラマ化をしてしまったのだろう、と大きな疑問が残った。

     映画版はこの暗い話を極端にコミカルに描くことで湿っぽい雰囲気を回避させていた。やはり、この「嫌われ松子の一生」という話は極端に振り切れた描き方が求められるのだと思う。それなら、ドラマ版は視聴者が見て引くくらいの陰湿なタッチでトコトンまでシリアスにこだわるべきだったのではないかな。適当にシリアスで、適当にコミカルって、最もやってはいけないことに手を出してしまったように思う。あれだけ個性的な映画版を見させられて、このドラマ版のスタッフはもっと自分たちの独自色を打ち出そうと思わなかったのかなあ。裏の「Dr.コトー」に本当に太刀打ちしようと思っているのなら、演出や脚本を外注してでも、放送以後に話題になるものを作ればよかった。内山理名さんもこの方なりにはがんばったのだろうけど、映画版の中谷美紀さんがそれを超える大熱演だったので、相手が悪すぎた。ヅラとかメイクとか、全体的なB級感もどうにかしてほしかった。個人的には「嫌われ松子」という話自体に好感を抱けていないのだけど、確実に映画版のほうがよくできている。このドラマ版は相手が悪すぎたし、その相手を踏まえてのドラマ化なら、工夫が足らなすぎたドラマ版を気に入った人でまだ映画版を見ていない人がいたら、正式なドラマ版への評価は映画版を見てからでも遅くはないと思う。

    [有 パチ夫の館フロントへ戻る][ドラマレビューの館][このページの先頭へ]


    第四章 11/2放送 視聴率8.5% 演出:山本剛義

     この日は、都合で外出しておりまして、家にあるビデオは一台。「Dr.コトー」を選択いたしたわけです。そういった具合で、このドラマからは途中棄権させていただきやす。さらばじゃ。

    [有 パチ夫の館フロントへ戻る][ドラマレビューの館][このページの先頭へ]


    第三章 10/26放送 視聴率8.5% 演出:堀英樹

    評価★★★☆☆☆☆☆☆☆ 3

     う〜ん、これはヒドいな。作り込みが非常に浅い。そもそも、松子がまるで転落していないじゃないか。「In The Mood」なんかをかけちゃって、転落を妙に軽快に見せようとしてしまっているから、シリアスなのか、コメディタッチにしたいのか、一向に定まらない。この作調の不統一がドラマを実に底の浅いものにしてしまっている。

     内山理名さんも本来のイメージにはない役をやっています、と散々、アピールしていたわりには、スゴくこれまでのイメージを気にした役作りになっていたように思うなあ。転落したというのに、顔色や髪なんかは色艶良く、かなり整っている。大事に育てられてきたお嬢様がいろいろ慣れない仕事をしているわけだから、もう少し疲れを表現してくれなければ、全くとして転落にリアリティが出ない。映画版での中谷美紀さんの大熱演がすばらしかったので、普通以上にハードルが上がっているのだから、もっと気合いを入れてもらわないと。

     そして、濡れ場シーンの手抜きぶりには驚いた。番組側は、「清楚」を売りにしていたのなら、その清楚から転落していく様を表現するのであれば、一番手っ取り早いのが、濡れ場の迫力だろう。獣のように岡野(谷原章介)を求める画くらい挿入しないと、全くとして作り込みが甘い。21:00台放送の「白夜行」では西田尚美さんにフェラをしている体(てい)の演技をさせたりしていたから、22:00台放送のこのドラマでこれ以上の濡れ場はできません、とは言ってほしくない。

     妻子ある男と不倫関係に陥り、かなり泥沼状態に陥っているわけだから、直球勝負でもっとドロドロに仕上げてしまってもよかったと思う。岡野も妙に理性的な体裁を取っているが、考えていることは変態そのものなのだから、過剰なくらい変態として谷原さんに演じさせてもよかったのではないか。谷原さんくらい経験のある人なら、過剰な発狂演技でも、しっかりと成立させると思うけどなあ。

     完全にコメディとしてミュージカル調に描いた映画に、軽いコメディタッチでこのドラマが挑もうとしても、負けるのは目に見えていたはず。だから、暗くいくなら、トコトンまで暗くしないと、このドラマの価値は出てこないし、一番やってはいけないパターンをそのままやってしまったように感じる。いつも思うけど、TBSって、何で、映画をドラマに直すのがこんなに下手くそなんだろうなあ?各局の中で一番、映画のドラマ化の数が多いはずなのに、一向にそのスキルが上達しないのはなぜなのだろう?

    [有 パチ夫の館フロントへ戻る][ドラマレビューの館][このページの先頭へ]


    第二章 10/19放送 視聴率10.1% 演出:酒井聖博

    評価★★★★★★☆☆☆☆ 6

     まあ、初回よりは方向性がシリアスに傾いた分、見やすくなった。ただ、スゴくリアルな部分もありながら、どうしてもドラマとして底の浅さも露呈している部分もあり、統一感に欠けるところに作り込みの甘さを感じる。

     今回は、松子が八女川(萩原聖人)という売れない作家と出会い、初めて自分の居場所を見つけるのだが…という内容。今回から登場したキャラクターは八女川役の萩原さん、八女川を気遣う友人・岡野役の谷原章介さん、ソープランドのマネージャー・赤木役の北村一輝さんと、いかにもピッタリなキャスティングで、彼らの演技はとてもリアルだったように思う。特に、酒に溺れて、小説が書けないことに追い詰められていく萩原聖人さんの演技は素じゃないか、と疑うくらいリアルだった。

     それに反し、やはり、引っ掛かるのは松子役の内山理名さんだろうか。この時点で、松子は結構、転落しているのであるが、演技が一本調子で転落したという実感が伝わってこない。萩原聖人並みの演技で、八女川に追いすがるくらいの押しの強さをこの時点で演じさせてもよかったのではないか。それに加え、現在の場面に出てくる鈴木えみ、小柳友のご両人の弱さもリアルさを奪っているし、要潤さん、小池栄子さんの老けメイクもいかにもB級感が漂い、リアルとはとても言いがたい。

     それでも、前回のコメディタッチはなくなり、シリアスに傾いた分、中途半端なモヤモヤ感が消えただけ見やすくなった。ただ、これではただの暗い話で見る人の気を萎えさせて、視聴者を奪うだけかとも思う。これからの話はこんなこと序の口ぐらい暗いものなのだから、見ている人が笑ってしまうくらいトコトン暗く描くべきなのではないか。映画版がコメディタッチで過剰に見せたのなら、シリアスタッチで過剰に見せればいい。八女川が電車に投身自殺をするシーンだって、肉の破片がぐちゃぐちゃに飛び散るくらいのインパクトがあってもいいし、松子の家族が崩壊していく過程も回想ではなく、もっと直接的に痛いほどに描いてもよかった。そこにムダな遠慮があるように思う。このドラマは絶対に振り幅の大きい表現が求められるはずだし、その真ん中で折衷させたようなやり方ではうまくいかないと思う。少なくとも、裏の「Dr.コトー」に本気で対抗する気なら、そこまでのことをしなければ太刀打ちできないはずだ。

     やはり、今回の内容も映画版のほうが短い時間で同じくらいの情報は提供してくれていたように思う。残念ながら、ドラマ版は尺こそ伸びたが、情報量はほとんど同じで密度の濃かった映画版をそのまま薄く引き伸ばしただけ、という印象を覚えた。

    [有 パチ夫の館フロントへ戻る][ドラマレビューの館][このページの先頭へ]


    第一章 10/12放送 視聴率8.8% 演出:酒井聖博

    評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4

     全体的に薄味の初回だった。映画版はミュージカルやCGを駆使して、すべてを過剰に演出し、完全にコメディテイストで見せることで全体的な統一性を示していた。そこで、ドラマは、コメディに寄った描き方では映画と同じになってしまうわけで、少しはシリアスな面も見せていかなければ、ドラマとしての存在価値はなくなってしまう。

     そういったシリアスな面を打ち出すのであれば、「白夜行」クラスのトコトンまで暗い作品に仕上げてしまうとか、確固としたドラマの色を打ち出すべきだったのだが、シリアスにいきたいのはやまやまだが、暗すぎるのも不安が残るからちょっとはコメディ要素も入れて、という要領で、シリアスともコメディとも取れない実に中途半端な仕上がりだったように思う。それに、シリアス演出やコメディ演出のどちらに焦点を絞るかに迷いがあるから、演出のテンポが極めて悪いし、話に抑揚がない。さらにいえば、メインテーマの「In The Mood」等の楽曲もドラマの空気感の印象をさらに中途半端なものにさせているように思う。密度でいえば、かなり薄い初回だったと思うし、映画版は序盤の早い段階でこの初回のエピソードは片付けていたけど、このドラマの初回よりも遥かにうまく語っていたし、密度は確実に映画版のほうがあった。

     演出、脚本の迷いが最たる問題だが、役者の力不足も目に付く。映画版のキャストの華やかさに比べれば、このドラマ版の地味さは否めないし、キャストそれぞれの吸引力の違いは明白。やはり、内山理名さんは主役という立場で、自分の力でドラマを引っ張っていくパワーは感じられなかった。演出が演技を引き出せなかったのが問題なのだが、シリアスなのかコメディなのか演技の色がはっきりとしていなかった。そして、物語全体のストーリーテラーとなる松子の姪役の鈴木えみ、そのボーイフレンド役の小柳友は確実に力不足。特に、小柳友は、お父上(ブラザー・トムさん)には悪いけど、見るにはキツい演技だったかなあ。このお二方が話を紐解いていくわけだけども、これはかなり不安が残る。

     視聴率は予想を遥かに下回る8.8%という、かの「レガッタ」よりも低水準でスタート。こんなどっちつかずの宙ぶらりんな作調で裏の「Dr.コトー」(23.2%)に対抗する気だったのだろうか。結果は、14.4%も差をつけられての完敗。これから湯水のようにキャラクターが登場するわけだけども、このままの低水準で視聴率が推移したら、このドラマ、どうなってしまうのだろう?

    [有 パチ夫の館フロントへ戻る][ドラマレビューの館][このページの先頭へ]


    放送前の感想
     5月に中島哲也監督による映画版が公開され、話題を呼んだ山田宗樹原作の「嫌われ松子の一生」をドラマ化。CGカットやミュージカルシーン等でポップに映像化した映画版だが、それに対し、ドラマ版はより原作に近い形で映像化するとのこと。キャラクターの数の多さは相変わらずで、それらに個性豊かなキャストを配している。しかし、映画版の中谷美紀のハマリっぷりといい、その他、豪華すぎるキャスティングに比べると、ドラマ版はやはり、見劣りする。かなり濃度の濃かったあの映画版に対して、どう立ち向かうのか。だが、スタッフの面々はややパッとしない。脚本の成瀬活雄氏は映画からドラマに進出した方だけど、脚本を手掛けた連続ドラマは「新しい風」「夢で逢いましょう」と大コケドラマばかり。演出は「夜王」「弁護士のくず」の酒井聖博氏。「嫌われ松子の一生」は、松子が転落人生を歩み、最終的にチンピラに殺されるという絶望的に暗い話だから、それを視聴者に不快感を与えることなく見せるというスタッフの力が問われると思う。ちなみに、最近はドラマ・映画に出演しまくりの谷原章介さんは映画版「松子」にも出演しております。

    [有 パチ夫の館フロントへ戻る][ドラマレビューの館][過去のドラマ][2006年10-12月クール][このページの先頭へ]