マザー&ラヴァー
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放送後の感想
恐らくこのクールが始まるときに、このドラマが一番、期待していなかったかもしれない。試しに見て、ダメだったら捨てようと思っていた。その期待度が低かったからか、私はこのドラマの出来には比較的満足している。まあ、3回か4回に1回はエピソードとして微妙な回もあり、やや打率は悪いドラマであったが、終わりよければ全てよし、というところか。ドラマではなかなか快打を打ってくれなかった岡田さんだが、私としてはこのドラマはヒット。役者で言えば、坂口くんは勢いに任せていたこともあり、ドラマの胎動を作っていたのは、やはり、タイトルどおりマザー&ラヴァーの篠原涼子と松坂慶子さん。この2人はうまかったかな。それにしても、最終回視聴率、低ッ!いつも10時からなのに、9時から始めたのが間違いだったのかもね。1桁割ってなかったのに、最終回で大幅に割り込むとはご愁傷様です。
第12回(最終回) 12/21放送 視聴率7.6% 演出:塚本連平
評価★★★★★★★★☆☆ 8
今日の最終回はよかった。大いに笑ったし、大いに感動した。
最初は2時間SPなんかにしてやるネタあるのか、と疑問に思っておりました。実際、最近はちょっとネタ切れのようなところもあったしね。でも、やることあったねえ。まさか、瞳さんが妊娠するとは、思いませんでしたねえ。あの2人はいつの間に子供ができるほど、回を重ねていたわけですか?
子供ができて、結婚式をして、舞台公演の本番があって、とか言っていたら、それは2時間必要ですよ。逆に1時間の枠に強引に押し込んでいたら、評価を下げていたと思う。ある程度、時間をとって描くことが出来たからこそ、生じた笑いや感動って、あると思う。これは素直に2時間SPは成功だった。
このドラマを見て、真吾があまりにお母さんが好きすぎておかしいと文句をつける人もいることでしょう。しかし、このドラマはあくまでコメディなのです。この手のコメディはシチュエーションはかなり極端であるべきなのです。だから、真吾は極端にマザコンだけども、極端に優しいヤツ。そして、真吾と瞳さんは極端にバカップル。瞳さんは極端にバカ女。マリアさんは極端に優しいけど、極端に真吾のことが好き。これでいいのです。現実に即しようと思って、中途半端な設定にしたらヒューマン・ドラマなんだかコメディなんだか、分からなくなりますから。だから、このドラマでは真吾と瞳さんがいくらバカップルでも、真吾とマリアさんがいくら仲良くても笑って許せてしまうと思う。大真面目にバカップルしているどっかのドラマとはここが違う。
最終回の今回はなかなかいいシーンが多かった。瞳さんの実家で瞳のご両親と妹と真吾・瞳のやり取りや空気感はとても面白かった。真吾が人力車でマリアさんを引っ張るシーンは感動した。結婚式のシーンでヴァージンロードを歩いてくるのが真吾とマリアさんで、それを待ち構えるのが瞳さんという立場が逆転したシチュエーションもこのドラマらしくていいと思う。エピローグとして真吾の子供にマザコンが遺伝して、結婚後も真吾はマザコンのままというオチも悪くない。
その他、ゲスト出演の益岡徹さんの役名がこのドラマの実際のプロデューサーの安藤和久という身内ネタも気付いた私は笑えたし、この回の演出家が「アットホーム・ダッド」の演出家であったことから前半の真吾と瞳さんの子供を想像しているときに、その子供を演じていたのが、「アットホーム・ダッド」で同じく篠原涼子の娘だった理絵くんを演じていた子役が出演していたという小ネタもウケました。
とりあえず、このドラマのこの最終回はとてもよかったと思いますよ。
第11回 12/14放送 視聴率11.6% 演出:三宅喜重
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
今日はクリスマスはマリアさんと瞳さん、どちらと過ごす?という回。
確かに前半はさすがに、やりすぎで引いておりました。いくら大事な息子と過ごす最後のクリスマスだと言っても、あんな装飾はしないでしょう。どんだけ金持ちなんだよ。食事も七面鳥とか、かなりスゴいし。真吾はサンタの格好をして登場するし、親子で何してるんだよ、真吾は29歳だぞ、と思って見ておりました。これだけで終わったら、評定はもっと低くてもよかったです。
だけども、その後の展開が好感触だったから、評点を上方修正いたしました。ベッドに横になりながら、涙を流すマリアさん。真吾を思う気持ちが目で表されていましたね。さすが、松坂さんだわあ。「人間の証明」のときも思ったけど、涙と目の演技がとってもうまい。そして、篠原涼子もよかった。真吾とマリアさんの関係に触発されて、クリスマスイブに親の元にプレゼントを届けに行こうとするという展開も好感が持てたし、だけども、実家に行ってみたはいいけど親は旅行中で不在という不幸も瞳さんっぽくて納得の展開。瞳さんとマリアさんとが互いに理解し合い、譲歩し合う関係性に発展したのもいい。真吾のプレゼントもほのぼのとしていて憎めない。
あくまで、これはコメディなんだから、やるところまでやるということが基本。中途半端では笑いにならない。私はこれでいいと思う。多少、都合よく降ってくる雪とか、演出のあざとさは気になりましたが、ご愛嬌ということですか。
来週はいよいよ、最終回で2時間SP。瞳さんとマリアさんの関係はある程度、完成しつつあると思う。どうやら、来週のメインは瞳さんの両親に真吾が了承をもらいにいくという展開らしい。今回になって初めて登場したキャラクターを最終回のメインの話題に使ってくるのはあまり感心しませんが、岡田さんがどう料理してくるか、期待して見てみましょう。
第10回 12/7放送 視聴率12.9% 演出:新城毅彦
評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4
ちょっと話として引き付けられるところがなかったかな。もうこのドラマもネタ切れかなあ。同じような展開と理論が繰り返されているだけのような気がしてきました。ちょっとクドくなってきた。
今日の話は瞳さんとマリアさんが2人で温泉旅行に行くことになってしまって…、というもの。確かに瞳さんとマリアさんの微妙な空気は面白かったし、だんだんと仲がよくなってきた瞳さんとマリアさんの様子を見ていて微笑ましい。「暗転」のご主人が旅館にいたのも面白かった。こういう要所要所の展開は面白いのだけど、これが1時間ともなると、展開がタルい。
卓球対決が今回の見せ場だろうけども、マリアさんは最初から勝つ気がないというのも読めてしまいましたしね。だから、一番の見せ場が全然、盛り上がらなかったと思う。それに、卓球のときの球がCGなの、丸分かりだったでしょう。ちょっとCGがチャチすぎるのよ。もうちょっとCGもうまくまとめてほしかったし、篠原涼子と松坂さんの動きをもっと俊敏にしてほしかったし、映像面もチャチさが目立った。
このドラマ、まだあと2回あるのよ。それに、最終回は2時間SPですよ。ネタ持つのかなあ?心配です。
第9回 11/30放送 視聴率13.1% 演出:今井和久
評価★★★★★★★☆☆☆ 7
今日も面白かった。今回もかなり天ドンで押して押しての構成でしたね。若干、その天ドンがくどいし、あざといかな、とも思われましたが、今回の天ドンは今までと少し違った構成だったので、そこが新鮮でよかった。いつもの天ドンは真吾がマリアさん側にいて、瞳さんがしようと思っていることをマリアさんにしている姿を目撃するというものだった。しかし、今回はあくまで真吾はマリアさんと瞳さんの中間にいて、どっちにしようか迷っているわけだ。そこが面白い。
私はこのドラマは真吾=坂口憲二が主演という形はとっているものの、タイトルにあるようにマリアさん=松坂慶子と瞳さん=篠原涼子が主軸だと思っている。この2人の演技があるからこそ、坂口憲二の真っ直ぐな役が引き立つというわけだ。特に最初のちらし寿司の画の構図は面白かった。豪勢でおいしいちらしとショボくてマズいちらし。そして、同じ左から右へ流れるカメラワークで笑顔のマリアさんとすねた瞳さん。そして、その間で戸惑う真吾。この構図がとてもコメディとしてよくできていると思うし、篠原涼子のあの微妙な表情が笑えた。
物語も終盤に来て、タイトルが脚本に本格的に活きてきたのではないかと思う。母親と恋人、どちらを選ぶのというわけではなく、母親と恋人は全く異質のもの。勝とうと思うものではないし、どっちを優先しようとも思うものでもない。「マザーorラヴァー」ではなく、このドラマは「マザーandラヴァー」なんだから。
今回の脚本は岡田さん、非常に好調だ。「いま、会いにゆきます」も大ヒット中だし、岡田さんは最近、勘が冴えているのではないですか?あと、3回、微笑ましく終わってほしいと思う。
第8回 11/23放送 視聴率12.9% 演出:塚本連平
評価★★★★★★★☆☆☆ 7
今日はなかなか面白かった。今回は非常にコメディに徹した作りになっていて、シリアスな部分になってもテンポが落ちていなかった。このドラマはコメディでありえない感じで真吾と瞳がイチャイチャしているから、見ていて笑って見逃せる。「ラストクリスマス」みたいに大真面目にベタベタされると、見ているこちらはムカついてくる。クサい台詞も、このドラマはコメディだから笑いに変わってしまって、後味が悪くないからいい。
今日はマリアさんが真吾の家に同居する事態になってしまって、瞳さんはご立腹、という回。相変わらず、篠原涼子がいい。ほとんどビョーキかと思えるような女を思い切りのよさで演じてるから、ただの変な女ではなく、コメディキャラクターとして成立している。坂口くんというよりは、篠原涼子がこのドラマのテンポを創り出しているというべきだろう。
それに、岡田さんの脚本もさすがにうまい。花や古着というツールだけでしっかりとコメディを成立させているし、3人の微妙な関係性のドラマもしっかり膨らんできたと思う。特にドラマ部分はなかなか説得力があった。真吾がなぜ、母親を大事にするのか、マリアさんが真吾を言葉に出さずとも大事に思う気持ち、瞳さんがマリアさんの真意を知ったときの気持ち、3人の心情がうまく端的に表されていると思う。最初はマザコンという設定でどうなるかと思いきや、案外、うまくいっている。
そして、今回、かなりの笑いどころだったのが、ホトちゃん演じる庄二のお母様が写真ではなく、実際に登場したところ。何だかとてもそっくりな人をキャスティングしているし、それに、ペアルックなんか着せちゃって、あれは笑えた。金子くんの、「お母さんか」と真吾を軽くあしらう感じの相槌のクスッとくる。このドラマ、意外や意外、面白い。
第7回 11/16放送 視聴率11.1% 演出:三宅喜重
評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4
今日はイマイチ。演出があまりうまくなかったかな。テンポが全体通して不統一。話自体もつなぎという感じで、結局、ドラマ全体から見ると、話は一向に進んでいないと思う。
今日はマリアさんに再婚相手が登場!?という回。真吾がマリアさんの家を訪ねると、見知らぬ男(篠田三郎)が。マリアさんに言い寄ろうとしているものと思い、ヤキモチをやく真吾。だけど、それは勘違いで、その男性は娘の結婚式のためにピアノを習いに来ていたただの生徒さんだったのでした。
このオチは大体、分かっていました。9時からの「めだか」にしろ、話が分かりやすすぎる。
でも、真吾が母親のダメなところやいいところををすぐパッパとすぐ言えるというところはスゴいと思ったし、それを赤の他人の前で言えるというのは真似できないこと。真吾がヤキモチをやいていることを知ったマリアさんの嬉しそうな顔や真吾の小さい頃を楽しそうに語るマリアさんの姿を見て、確かにこの親子はいい親子だな、とは感じました。
でも、この2人がお互いのことを大好きなことくらい、今までの展開で十分なほど見せ付けられましたから、今日、まるまる1回使って、やるほどの話じゃないと思う。話が退屈なのに加え、演出にもキレがなかったから、尻下がり面白くなくなっていったように思う。三宅さんも、妙にアップを多用したり、CGを使ったりしていたけど、演出のキレが悪かったから、ギャグになっていなのよね。篠涼も今日はいいとこなし。残念!!(流行語大賞ノミネート)
第6回 11/9放送 視聴率13.1% 演出:新城毅彦
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
少しテンポは悪い気がしたけど、まあまあの回だったかな。中盤がノロノロという感じだった。
これはあくまで個人的な要求なのですが、このドラマはコメディーであってほしい。中盤はちょっとヒューマンドラマタッチが入っていたので少しテンポが鈍かったと思う。そこだけが残念でならない。
最初は瞳さんが真吾にヤキモチをやかせようと合コンに出ることにした。しかし、その現場をたまたまマリアさんに目撃されてしまう。瞳さんはマリアさんが嫌な気持ちになって、真吾に何か言ってはいないか、と不安でヘコんでしまう。
今回はこの話で引っ張るのかと思っていた。しかし、真吾は真吾でテレビドラマのオーディションを受けに行くというドラマが用意されていた。そして、オーディションには見事合格。金子貴俊扮する恭介と一緒に収録本番に臨む。
瞳さんの思惑とは違い、マリアさんは真吾に恋人を悲しませてはいけないよ、と助言を与えていたという。瞳さんは自分より大人な対応を示すお母様にこれでは真吾が何事も最初に報告したがるのも分かると思い、そのどうしようもない感情を真吾にぶつけ、ケンカをしてしまう2人。真吾は瞳さんの思いを考え、プロポーズの予約をマリアさんより早く瞳さんへ報告しにいく。その条件は「自分が役者として立派になったら」。そして、ドラマ放送当日、真吾、瞳さん、マリアさんはテレビの前で真吾出演の瞬間を待っていたが、そのシーンはカットされていたのだった…。
最後のカットされていた、というオチはオーディションに合格という時点で読めたね。でも、坂口くん、意外とがんばっておられますよ。劇団のよく分からない芝居だけど、少しずつうまくなっているな、という雰囲気は伝わってくる。この微妙な変化を出してくるあたり、結構、うまくやっている。これを引き出した監督の演出力の功績もあるだろう。
そして、篠原涼子も相変わらず最高だね。マザコン男の何が悪いッ!って、啖呵を切るシーンは面白かった。あの目つき、「キル・ビル」のユマ・サーマン級でしたね。その後すぐ、ブリッ子みたいな口調でいじけてしまうこの感情の落差が面白い。そうそう、ホトちゃんもしっかり脇役やっているじゃないですか。見た目はホトちゃんそのままだけど、マリアさんに命令されて最初はイヤイヤだったのが、お母さんと何かするのが楽しみになってきているみたいで。これも意外と好演。
これも出来が安定してきたみたいだな。来週はマリアさんに再婚相手登場!?という回のよう。その疑惑の相手というのが篠田三郎さん。久々だね、ウルトラマンタロウ!
第5回 11/2放送 視聴率12.7% 演出:塚本連平
評価★★★★★★★★☆☆ 8
今日は篠原涼子万歳、という回だったかな。篠原涼子の演技に★8つだね。
今回はとにかく、脚本に迷いがなく、篠原涼子目線でのコメディーに徹した作りになっていたと思う。脚本が面白いし、演出も最後までテンポよく演出できていた。途中、横道にそれるような迷いはなくして、このテンポでこのまま突っ走ってほしい。
篠原涼子扮する瞳の妄想SPのような回だった今日。ものすごく具体的な妄想を繰り広げる瞳。その妄想をしている次のシーンでは、全く同じことを真吾がマリアさんにしているわけだ。この繰り返しが3回くらい続くわけよ。ほどよい天ドンです。この天ドンがさらに、面白くしてくれているのよ。
そして、最後が極め付けで、偶然にも瞳がスタッフとして参加していたパーティーに真吾とマリアさんが来てしまうわけだ。そして、真吾は瞳が妄想していたことと全く同じことをマリアさんにしている。その光景を目の当たりにすることで瞳は嫉妬を覚えていくのだった。しかし、嫉妬を覚えるたびに災いに巻き込まれ、粉まみれになるわ、生クリームは顔に落とされるわ、でボロボロの状態になってしまう。篠原さん、体張っているなあ。普通の女優さんなら、こんな仕事は断りますよ。さすが、「ごっつええ感じ」でダウンタウンに鍛えてもらっていただけある。もうバラエティーの罰ゲームとしか思えないことをドラマでOKしてしまう篠原涼子の寛大さを賞賛したい。
そして、篠原涼子と矢沢心のボケ・ツッコミの漫才みたいなやり取りも今回はすごく洗練されていたと思うよ。少し坂口君の方は篠原さんに比べたら、劣勢かな、と思うけども、真吾の母親への思いを語るシーンや思いやりを見せるシーンはそれなりにいいシーンになっていると思う。松坂さんの、真吾が強引に服を決めちゃったりするときに、戸惑いながらも嬉しさをにじませて「はい、はい」と2回返事を打つ台詞が好きです。「はい」が1回じゃ、いけないのね。2回だから、絶妙なテンポになっているのだと思う。
とにかく今回は脚本がとりあえずよく出来ていた。迷いがないコメディーになっていたことがとても嬉しかった。そして、演出も最後までテンポよくコメディーを貫き通してくれた。そして、体を張った篠原涼子の演技とコミカルで単純すぎる瞳のキャラクターの面白さが最高によかった。今回はとてもよくできていた回。どうか、演出家が変わってもこういうスタイルでやっていってください。
第4回 10/26放送 視聴率10.1% 演出:三宅喜重
評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5
中盤のタルミが非常に気になったけど、最後の終わり方がコメディっぽくて、よかったです。だから、今回は大目に見てやりましょう。
今日は女と女の嫉妬の回。瞳さんとマリアさん、それぞれへの真吾からのプレゼントをきっかけにそれぞれがそれぞれに嫉妬を覚えるというのが筋書き。といっても、嫉妬の回というより、遺失物が見つかってよかったね、というような印象のほうが強い話なのですが。
とりあえず、今日、気になったのが、中盤の盛り下がり。これは三宅さんの演出の問題だね。これはあくまでもコメディなんだから、感動させるヒューマンな部分でも演出は多少は大袈裟にやるべきなんだと思う。始まりと終わりが、何だか勢いのいいコメディタッチなのに、そこだけ真面目な人間ドラマっぽくなってしまって、テンポの温度差が気になってしまう。
そうなのよ、マリアさんが自分が抱いた嫉妬を反省するシーンだけドラマの中で色が違った。あんな真面目に心を吐露したあとに、頭のネジが緩んだような人たちが必死になって、マリアさんがどこかで落としてしまった真吾からのプレゼントを探すのよ。コメディのほかの何物でもないじゃない。そして、瞳さんは瞳さんで、真吾からのプレゼントを探しているしね。場面のカットが変わっても、ずっとローアングルで這いつくばっているシーンばかりだったという後半の展開は面白かった。終わりが悪くないだけに、コメディの線はドラマ通して一貫して欲しいのよね。
でも、今日の一つの変化は、今まではその他大勢だった真吾の所属する劇団のメンバーたちも役柄の個性が出始めたところ。ここはよかったかな。水川あさみ扮する永野さんが意外と涙もろかったというところは意外だった。いつもただ、威張り散らしているだけだったのにね。真吾の様子を見て、この人たちも変わってきたということでしょうか。今日は、真吾・瞳・マリアというより、劇団の人たちの変化が面白い回だった。
第3回 10/19放送 視聴率13.7% 演出:塚本連平
評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4
このドラマ、早くも息切れのような気配。話自体にコメディとしてのキレがなく、さらに演出家も交代ということで演出のテンポも悪くなったように感じる。
バイトのしすぎで高熱を出し、寝込んでしまった真吾。金子貴俊扮する恭介から連絡を受けた瞳とマリアはたまたま真吾の部屋で遭遇してしまう。真吾が風邪をひくと必ず作ってやっていた、おじやを持参していたマリアは瞳もたくさん差し入れを持ってきていたところを見て、おじやを真吾に渡さぬまま、持ち帰ってしまう。しかし、真吾は何よりもマリアの作ったおじやが食べたかったのだ。我慢できなくなった真吾は調子の悪い体に鞭打ち、実家へ直行する。そんなとき、真吾のアパートに向かった瞳は、真吾が自分ではなく、マリアを選び、実家へ帰ってしまったことに怒り、別れを決意する…。
といってもですね、この後、真吾お得意のマザコン名言録により、瞳は再び真吾にメロメロでヨリを戻すのですがね。このドラマはどうやら、瞳が一度は真吾のマザコンに愛想を尽かしそうになるけど、真吾が最後に潔く名言録を叫び、またくっつくというスタイルの繰り返しのようです。初回、前回やった話の二番煎じという感じです。前回はあまりに定番すぎる誕生日を祝うということが絶妙にコメディの要素を浮かび上がらせていたのですが、それといって定番ではなく、勢いのない今回はコメディとして面白みが失せてしまうのは当然のこと。
それに、真吾は風邪をひいて、調子が悪いと、今までの男気な性格まで鈍っちゃうんですか?おじやのためだけに、体調が悪いのに走って、実家へと向かうとは相当の精神力だね。まだ誕生日なら分かる。でも、今回のおじやというツールはどうだろう?真吾を突き動かす裏付けにはなっていないと思う。このツールに説得力がないから、今日の真吾はただのマザコンでした。このドラマの新しいマザコン像とは程遠いものでした。
さらに、真吾のハッキリ言って逆ギレに近い、ぶっちゃけ名言を聞かされて、それでまた真吾を惚れ直しちゃう瞳はどうなんだろう?相当単純な女だね。今日は篠原涼子のコメディセンスが温存されてしまっていたと思う。コメディらしい雰囲気作りに失敗したから、真吾と瞳のありえない復縁劇も笑って見過ごせない。今日はどう見ても、ただのバカップル(死語かな?)。
これからこのドラマ、果たして大丈夫なんでしょうかねえ?
第2回 10/12放送 視聴率15.1% 演出:新城 毅彦
評価★★★★★★★☆☆☆ 7
おぉっ、これ、意外と面白いかも。岡田さんお得意のコメディがいい方向で活かされていると思う。
先週は、マザコンということが判明し、恋も冷めた瞳だったが、あまりに男らしく「母親を愛しちゃいけないのかよ」と叫ぶ真吾を見て、改めて惚れ直してしまう。そして、真吾と瞳は初デートをする。そこで、瞳が真吾の母親のマリアと誕生日が同じことが判明し、恋人と母親、どちらの誕生日を優先すればいいか、真吾は迷うのであった…。
うん、この作品はコメディに徹していてよろしいと思う。岡田さんといえば、最近は「ホームドラマ!」の脚本をやっていたけど、これは妙にしんみりが入りすぎていて、バランスとしてよくなかった。この作品は何かひねったようなラストにしないで、あくまでコメディに徹して終わってほしいと思う。
それはそうと、マリアさんは真吾が親離れしてほしいと思っている割には、2人で遊園地に行って、プリクラを撮ることに全く羞恥心を抱かない、まんざら真吾と2人の外出は嫌いじゃないみたいですね。この母親もいくらかは麻痺しているところがあるんだ…。でも、松坂さんなら、それほど気にならない感じだけどね。この役はもともと岩下志麻さんがキャスティングされていて、岩下さんが病気で降板されたので、その代役として松坂さんが引き継いだのだけど、個人的には松坂さんのほうが適役かな。どうしても、岩下さんは極道のイメージがあってね、マザコンなんか言ったら撃ち殺されそうなんですよね。
この作品のコメディ部分を支えているのは、篠原涼子だと思う。篠原さん、ここ何本かドラマを続けてやっていて、確実に演技が格段にお上手になられましたよね。篠原さんはコメディアンヌとしての才能があると思う。顔の表情、声の出し方のメリハリにテンポがあって、コメディがしまってくるのね。篠原涼子はまさにナイスキャスティング。
坂口くんもね、演技がうまいとはさほど感じないけど、イメージはぴったりだね。あくまで絵に描いたような好青年のイメージなんだね。どこまでも明るい感じの。この人は影のある役は絶対にできないから、こういう明るいテンションで押し切るような役があっているかもね。役者としては、使い道が限られてくると思うけどね。
でも、真吾のキャラクターは絵に描いたような好青年に強引にマザコンという設定をくっつけただけの苦しい設定にしか見えないのは残念かな。やっぱりね、新しいマザコン像というか都合よく書かれすぎているような気がしてならない。まあ、それを言っては、このドラマ自体、終わってしまうので、そこは大目に見てやりましょう。さて、来週は瞳とマリアさんの初共演シーンがあるようです。どんなやり取りなのか、期待です。
第1回 10/5放送 視聴率15.5% 演出:新城 毅彦
評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5
坂口憲二、そして、マザコン、このドラマは一体、どうなるのか、と怖いもの見たさで見ていたんですが、思ったほど悪くはなかったかなあ。
主人公の坂口憲二扮する真吾は顔もキリリとしていて、気も利くし、優しいし、そして、時には男らしく啖呵を切ったりもするパーフェクトな男。ただし、真吾は極度のマザコン男だったのだった…。そんな男に彼がマザコンだとも知らずに恋に落ちた篠原涼子扮するエリートOL・瞳。真吾は積極的にデートに瞳を誘い、その男らしさに瞳はメロメロ状態。待ちに待ったデートの日、瞳はデートの待ち合わせ現場に走って現れた真吾に手を振るが、彼は別のところへ瞳のことは見向きもせずに走り去っていく。その後、瞳は目撃する。彼が母親と仲良く遊園地で食事をしている姿を…。
やはり、思っていた通り、不自然なほどに母親と仲がいい真吾の姿には、いくら坂口くんが爽やか青年だとはいえ、引いてしまったのが正直なところかな。最初にあれを持ってこられると、少しテンションが下がってしまう。
ただ、篠原涼子扮する瞳が登場してからは、コメディとして、なかなか面白かったですよ。この篠原涼子がこのコメディチックな瞳という役柄を実にコミカルに演じていて、篠涼の功績でコメディとして、十分に見られる仕上がりになっていたと思う。後半に関しては、岡田脚本についても、新城演出についてもテンポよく作られていたし、まあまあ、うまく作られていたなと。だから、真吾がマザコンどうこうというのは、最初に語らなかったほうがよかったんじゃないかと思う。あくまで瞳目線で物語を進めていって、実は…、というほうが意外性がハマると思うんだけど。まあ、このくらいのことは岡田さんのことだから、考えていたのでしょう。何か不都合があったのか、はたまたマザコンをそれほど売りにしたかったのか…。
坂口くんに関しても、演技力はさておきイメージとしては、この役にピッタリかな。どこを取っても非の打ち所のない好青年、ただし、マザコンという意外性がよかったんだろうね。まあ、この意外性も2、3回が限界というところだろうね。ここからどう展開させていくかが、これからのポイント。また、松坂さんに関してですが、これもまあ、適役でしょう。あんな母親だったら、マザコンになっちゃうかも、と一瞬、思わせられますね。あくまでも一瞬、ですが。
でも、真吾があそこまで過度のマザコンになった根源がよく分からない。どうやら母子家庭だったらしいんだけど、本当にそれだけが理由かなあ。恐らくこれから何かしらその理由が語られる日が来るでしょう。そもそも、これをマザコンというのかなあ?母親のほうは仲はいいといっても、それほどベタベタするわけではなく、どちらかといえばいい母親という感じ。冬彦さんみたいに異常な愛情ではないのね。だから、真吾が一方的に一直線で母親のことを大切にしているということ。ここの理由が欲しいのよね。何回引っぱるか知らないけど、早めに結論を出して欲しいかな。
放送前の感想
坂口憲二主演ドラマかあ〜。失敗濃厚という気がするなあ。脚本は岡田惠和(近作「ホームドラマ!」)、演出は新城 毅彦(近作「南くんの恋人」)、塚本連平、三宅喜重(共に近作「アットホーム・ダッド」)ではどんな作調の作品になりそうかというのは分かりますが。内容は周りからマザコン男と思われている男とその他周辺の人々のコメディということらしい。う〜ん、期待薄だな。キャストもパッとしないし、これも1回目は様子見でつまらなかったら、即やめます。