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瑠璃の島

発売中

仕様
本編全4枚
18,060円
特典映像収録

スペシャル2007
DVD発売決定!!



2007.4/25発売

3,990円
2007年1月放送の
「瑠璃の島スペシャル2007」の
レビューはこちらから

出演
藤沢瑠璃成海璃子
川島達也 竹野内豊 島袋さなえ 小西真奈美
中嶋美月 井川 遥 米盛照明 小日向文世
藤沢 直 西田尚美 美穂子 さくら
斉藤 茂 賀集利樹 松隈浩二 勝村政信
松隈奈津美 西山繭子 カマドおばぁ 吉田妙子
宮園壮平 塩見三省 新垣治衛 平泉 成
新垣佳枝 市毛良枝 小浜 学 岸部一徳
仲間 恵 倍賞美津子 仲間勇造 緒形 拳

スタッフ
演出
 猪股隆一、池田健司、国本雅広
脚本
 森下佳子、寺田敏雄、森山直、武田有起
原作
 森口豁
主題歌
 コブクロ「ここにしか咲かない花」
製作
 日本テレビ
公式ホームページ
 http://www.ntv.co.jp/ruri/
視聴率
4/16第1話16.0%
4/23第2話11.8%
4/30第3話13.2%
5/7第4話13.0%
5/14第5話13.3%
5/21第6話12.3%
5/28第7話11.9%
6/4第8話9.3%
6/11第9話12.3%
6/18第10話13.3%
平均視聴率12.640%
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ドラマレビュー
最終平均評価点 4.7/10

評価点評価点
放送前の感想-放送後の感想-
第1話6第7話3
第2話6第8話1
第3話8第9話5
第4話-最終話4
第5話5  
第6話4  

放送後の感想
 何だか、思いっきり期待はずれだった作品。やはり、森下佳子さん脚本と見せかけておいて、結局は森山・武田のご両人の作品だった、というオチはいただけない。そして、主役の成海璃子さんも3ヶ月がんばったことは認めるが、思っていたほど演技力はなかった。感情表現の抑揚の付け方が下手くそで、時折、セリフが自分の言葉になりきっておらず、ただ読んでいるだけ、という部分もあった。まだまだ発展途上といったところか。また、周りの熟練を中心としたキャストもこれといった個性を活かさず終了した、という思い。それは、脚本におけるキャラクター描写にこれといった特徴がなく、演技のうまい方々でもあの程度のキャラではこの程度の演技が限界といったところだろう。もっと、温かみのある演技を披露してくれるものと期待していたのに残念。基本的に内容が薄くて、3ヶ月もやるほどの内容じゃなかったと思う。2時間ドラマ程度で十分。ただ、鳩海島の景観と主題歌はよかった、それだけ

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最終話(第10話) 6/18放送 視聴率13.3% 演出:猪股隆一

評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4

 先週もやることあんのか、と不思議に思っていたけど、案の定、スカスカのまるで内容のない話だったなあ。

 何だかこれまでやってきたことの総まとめみたいな回で、これといった気になる展開はなし。川島改め高原さんも島から帰るということは先週の時点で分かっていたことだから、あんな仰々しく時間を割いてお別れのシーンをやられても、こっちが気恥ずかしくなる。もう、予約券押しはやめてほしかった。小学生じゃないんだから、示し合わせたようにみんなが予約券なんか持ってきちゃって、いい大人たちがあれは恥ずかしい。

 そして、何があったか、改心した瑠璃の母親・直(西田尚美)が再登場。瑠璃を引き取りたい、というが、早い段階で瑠璃は島に残ることを表明、中学校もあっけなく出来ることに決まってしまうし、展開にホントありがたみがない。島袋先生と長々とお別れをしたのに、鳩海に新しく出来た中学校の担任になる、というわけの分からない展開になっているし。そんなこと以上に、あのかつてのわがままな母親がいかにして改心したのかというほうが興味あった。収束先がドラマの中盤で見えちゃうんだよね。基本的にこの手のドラマの収束先はほぼ同じなのだけども、その同じ収束先に落ち着くにも満足させるためには、途中の展開にもっと気を遣わな。どこまでもやっていることはありきたりで、今までの焼き直しみたいなもの。特別に映像の力があるわけでもなく、ただただ長い。この最終回における20分拡大は絶対にいらなかった。普段通り、54分に終わってくれても十分にまとまったと思うぞ。

 ただ、こんな薄い内容の話でも妙に感動してしまう部分があったのは、やはり、主題歌の功績。コブクロの「ここにしか咲かない花」は名曲やね。ドラマ本編よりも、よっぽど、この曲のほうが感動するな。主題歌がドラマの世界観の上を行っているとは哀しいことです。

 そして、最終回の今回も武田さんが脚本を執筆。何だよ、結局、森下佳子さんは初回のみだったのかよっ。「H2〜君がいた日々」で堤さんの演出が初回のみだったと同じくらい詐欺だよね。このドラマ、結局、森山直と武田有起という若干ネームバリューのない2人の作品だったわけだ。初回と第2回の有名どころの2人は結局は、客寄せですか?その客寄せがこのドラマから内容を奪った、ということを日テレは学ぶべきだわな。

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第9話 6/11放送 視聴率12.3% 演出:池田健司

評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5

 故障したと思っていたDVDレコーダーを試しに動かしてみたら、これがしっかりと動いてしまった。DVDレコーダーの不具合が生じたのが、このドラマが第4話のときだったから、今から約1ヶ月前。一体、何が原因だったのだろうか?てなわけで、ビデオデッキとDVDレコーダーの2台を駆使して、裏の「ラスト・プレゼント」も含め、鑑賞に成功したので、今週もこのドラマのレビューは書きます。

 今日は、初回から2ヶ月近くの間、引っ張ってきた竹野内さん扮する川島さん(正確には高原信)の秘密についてのお話。川島さん改め高原さんは、親友であった川島という男と東京で美容師をしていた。しかし、川島は暴走してきた車との事故で利き手である右手を負傷してしまう。そのとき、バイクを運転していた高原は自分に責任を感じ、川島は苛立ちから高原に怒りをぶちまけた。その後、川島は投身自殺を図るも失敗、意識を取り戻すも、もう二度と歩けない体になってしまっていた。川島は、高原に海へ連れて行ってほしいと頼む。川島は高原に自分を海に落として、殺してほしいと頼むが、高原は断る。川島はその言葉を聞いて、自ら海へと身を投げる。高原は海に飛び込み、川島を救おうとするが、握りかけた手はすり抜け、川島は海の底へと消えていってしまった…。

 まあ、高原が鳩海島に来る前にはこのような出来事があったわけだ。高原は親友を救えなかった心の痛みから、親友の生まれ故郷である鳩海島へと渡り、親友の名を騙って、親友として暮らすことで親友の願いであった鳩海島で再び生きることを叶え、親友への贖罪(しょくざい)の念を徐々に癒していったというわけ。

 まあ、ここに来るまでに何度となく、伏線でちょろちょろとフラッシュバックで映像が使われていたから、話の筋書きが何となく分かってしまっていたのね。だから、そのおさらいと確認みたいな展開で意外性はなかったな。「砂の器」みたいに、あっと驚く事実とか映像の力があればいいのだけども、このドラマの話は実に薄っぺらだし、演出も平坦で映像の力もない。そこが実に弱い部分。そもそも、さくらさんを船で何回、往復させているんだ、という話。人をどこかへ何度も移動させないと成立しない話でマシなドラマの覚えはあまりない。

 細かいところなのでイチイチ言いませんが、ツッコミどころは山ほどあります。でもまあ、一つだけ納得だったのが、初回で高原が瑠璃を助けた理由。親友が沈んでいくのを見ているしかなかった高原は偶然にも、鳩海島で溺れかけている瑠璃を見つけ、とっさに助ける。瑠璃の命を救えた、ということで、彼は親友への贖罪の気持ちを徐々に浄化していった、ということなのね。高原が瑠璃に注ぐあの温かい目線の中には親友への罪の意識と生きる希望が含まれていたというわけだ。

 というわけで、筋書きとしては悪くないのだけど、演出も脚本がイマイチ切れがないから、盛り上がらない。この話だったら、もっとうまくやっていけば、絶対、もっと感動できる仕上がりになったはず。その原因は脚本家が4人もいて、所有格が定まらなかったのが大きい。そして、その多くを担当した森下直、武田有起の力不足も大きい。回を重ねるごとに、話がスカスカになっていたからね。来週はとうとう最終回。先週は視聴率が10%を割り込んで、危機的な状況なのだけど、このドラマが売れる予定だった日テレは何と20分拡大。20分も拡大して、やることがあるのかなあ?

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第8話 6/4放送 視聴率9.3% 演出:猪股隆一

評価★☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 1

 こりゃ、つまらんわ。後半に来て、どんどんつまらなくなってきたなあ。

 もう話がスカスカなのよ。内容がホントにない。同じような内容を繰り返しているだけで、これといって引きつける展開がない。言い方は悪いかもしれないけども、このドラマは鳩海島と同じだね。中身がスカスカで、エピソードが古くさい。過疎化が進んで、残ったのはジイさんとバアさんばかり。そんな島の現状を、このドラマは身を持って証明しているということか。

 それと、子役の演技の未熟さも目立つなあ。周りにいる人たちは熟練さんばかりなのだけど、彼らを活用し切れているとは思えない。それは、物語のテーマ上、子供たちに目を当てた描写が多いからなのだけど、あまりに宝の持ち腐れが如実だ。成海さんは相変わらず、セリフの節々から手抜かりが聞いて取れるし、まだ主役をこなせるだけの器にあらず。あと2人の子役の演技もイマイチ。ドラマは子役養成所ではないぞ。ベテランたちに囲まれて、演技の訓練をしている最中の映像を垂れ流すな、と言いたい。

 演出や脚本にも全くキレがない。手持ちカメラのあのノタノタした動きは何だ。カードを探して、暗闇の海で「あった」という言葉だけを連呼するシーンを一体、何分垂れ流しているんだ。もっと映像に変化を付けようという気はないものか。それと、これは脚本に関してなのだけども、高杉亘さん扮する記者はこのドラマにおいて、どういう位置にあるのだろう?まあ、里子を受け入れてまで、島を維持しようというのは島のエゴだ、という否定的な視点も入れて、多角的に迫ろうとしている試みは分かるけども、記者のキャラクターが全くメッセージ性に伴っていないのよね。ドキュメンタリーならそれでもいいけど、これはフィクションを取り入れたドラマなのだから、記者の人となりというものをしっかりと紡いでいかないと、メッセージも非常に空虚なのものに思えてしまう。

 もう、あと2回だから最後まで見るつもりですけど、もう全然、これからの展開に期待できないなあ。それはそうと、来週は他局で「ラスト・プレゼント」とやらが放送するらしい。思いっきり「瑠璃の島」とカブるんだけど、録画できるビデオデッキは1台、困ったなあ…。来週はもしかしたら、このドラマのレビューを1週お休みするかもしれません。

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第7話 5/28放送 視聴率11.9% 演出:池田健司

評価★★★☆☆☆☆☆☆☆ 3

 うわ〜、照明さん死んじゃうわけ?そんな〜。ここで照明さんを死なせちゃう必然性を全くとして感じないなあ。前回、娘さんと再会できて、親子の関係もよくなりかけていたのに、なぜ、今?小日向さんのスケジュールが合わなくなったか?

 それと、前回から登場の鳩海島2人目の子供・暁くんは、やはり、治衛さん(平泉成)の隠し子であることが発覚。でも、年勘定がおかしくないか?治衛さんみたいなハッキリ言っておじいちゃんが、7歳の子供の親ですか?この人は7年前に、まだ子供の産める比較的若い女の方を引っ掛けて、種をつけてきた、ということですか?話の中での年齢設定で逆算すると、7年前というと治衛さん、51歳ですよ。お盛んだ、と片付ければそこまでですが、ここには何か隠された秘密がないと、話に説得力がないと思うな。

 それで、治衛さんの奥さんである佳枝さん(市毛良枝)と、過去にちょいと関係があったと見受けられる宮園さん(塩見三省)が来週は駆け落ちをするらしい。奥さんのほうは何でよその女の子供を育てなきゃいけねえんだ、ということで、怒っちゃったわけだけども、52歳同士で駆け落ちか…。う〜ん…。

 ここ最近になって思うのだけども、ベテランの役者さんたちを集められたことは悪いことではないのだろうが、その年齢設定から話が厳しくなってきているような気がする。50代の人ばかりなのに、駆け落ちとか隠し子とか、ありえなさすぎじゃないか?人口が50人足らずの島でそんな複雑なことがあるものなのかなあ?ベテランを集めたことが逆にマイナスのほうへ向いていってしまっているような気がするな。

 今日は寺田敏雄さんが書くのかと思っておりましたが、今日も脚本は武田さんでしたね。こんなにコロコロ脚本家の方が変わってしまったら、一体、誰の作品なのか、ということが散漫になってしまう。やはり、メインの脚本家の方を据えて書いていただいたほうが、方向性がビシッと定まると思う。良くも悪くも、よく仕事をする脚本家っていうのは、その人ならではの癖がありますからね。その癖がドラマの流れを作るみたいなところがあって、この人っぽいドラマだなあ、と眺めるのも楽しいものです。それがこのドラマにはない。所有権の定まらないドラマだから、このドラマは、ドラマとして焦点がボケてしまっているのであろう。

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第6話 5/21放送 視聴率12.3% 演出:国本雅広

評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4

 今日は、先週以上にイマイチだったなあ。脚本のセリフが実に説明的すぎて、興醒めしてしまう。さらに、演出も平坦で抑揚に欠け、見せ場も予定調和で特に主だった盛り上がりはなし。今回なんか特に、薄っぺらな話だと感じたなあ。

 今回は、よくあるいわゆる感動的なシーンとやらをあざとく組み合わせただけの、感動の切り売りのような実に陳腐な回だった。せっかく、ここまで引っ張ってきた小日向さん扮する照明さんが娘さんに会える重要なシーンなのに、もっと印象的なシーンには出来なかったものかなあ。

 今日は誰が脚本を書いたかと思えば、第3話担当の森下直さん。そうか、このドラマは4人体制でやっていて、最後まで来たら、今度は最後の武田さんから最初の森下佳子さんまで逆戻りしていくのね。それで、残りの2話を森下さんが担当する、とかということなのでしょうか?個人的に第3話はこのドラマのこれまでで一番、よくできていた回だと思ったのだけども、その回の脚本家さんが書いた割りには、今回の脚本は粗が目立った。やはり、セリフが説明的すぎて、あからさまにお涙頂戴に走った感が残る。中には、明らかに省略すべきセリフとして不自然な箇所も耳に付いた。やはり、一話完結ものならまだしも、続きもので4人もの人が交代で脚本を書いていく体制に問題があるとしか思えない。感情の微妙な変化とかは、同じ人が書いていかないと、バラつきが生まれると思う。だから、キャラクターの感情の捉え方が平凡で上っ面しか捉えていないように思える。実にキャラクターの造形が薄いと思う。全て演技のできる役者に頼りきりという感が拭えない。

 それに加え、今回、演出を担当した国本さんもあまりうまくなかった。やはり、画の捉え方が実に平凡且つ平坦。だから、視聴者側に訴えかけるだけの映像の力が感じられない。いつもは沖縄の美しい風景に救われている面もあるが、今回の主な舞台は東京ということだったから、その映像の力のなさが一挙に露呈した形となっている。テンポがよくないから、特に勝村+西山の夫婦の衝突と和解なんか舞台を見ているかのような仰々しさだった。

 第3話でよくなりかけたかと思ったが、瑠璃がグレずに、いい子になったらなったで、話が退屈になってきた。平泉さん扮する新垣さんの隠し子(?)が登場したし、子供に関する話だとは分かってても、あまりに複雑な境遇の人が多すぎる。ここまでくると、露骨にもほどがあるんじゃない?

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第5話 5/14放送 視聴率13.3% 演出:猪股隆一

評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5

 DVDレコーダーをビデオデッキに入れ替えたので、今回は鑑賞できました。第4話では瑠璃が島袋先生と分かり合ってしまっていたのか〜。見たかったなあ。

 先週の仕上がりがどうだったかは分かりませんが、今週はイマイチ。何だかやっていることがあからさますぎる、というかね。まあ、"子供"に関する三者三様の考え方を並行させて、子供とは?命とは?と考えさせようという狙いは分かりますが、その提示の仕方に若干、露骨さを覚えた。特に賀集+井川のカップルの珍騒動には、言葉がなかった。今どき、船を泳いで追いかけるなんて、古典的なシチュエーションをよくもあんなに堂々と出来たものだ。あれはコントの世界ですよ。

 それでも、瑠璃に関するドラマはなかなかいい雰囲気。瑠璃に接しているときの熟年のオジサマ方は実にいい味出していると思う。そして、コブクロの歌がいい。劇中、インストゥルメンタルにアレンジした曲が流されているけど、あの曲聴くだけで、意味もなく感動しちゃうからね。

 瑠璃に関するドラマは悪くないのだけど、その周りの人のドラマが若干、締りがない。あまりにもありきたりなお話を寄せ集めた感じで、ノンフィクションである、真実だからの強さが伝わってこない。前回、今回と脚本を担当されたのが、武田有起さんという方らしい。このドラマは一体、脚本家が何人いるんだ?第5話にして4人もの脚本家が名を連ねております。一話完結もので脚本家さんの違いを味わうという企画ならいいのだけど、こういう続きものでこうも脚本家が入れ替わるというのは、いかがなもんだろう?そういう日テレの試みなのかもしれないけど、脚本って、基本的に主観を文字におこしているわけだから、何人も脚本家がいたら作風が一定に定まらない気がする。いくら打ち合わせしても、絶対、どこかで違いが出てくると思う。セリフ回しなんかも微妙に違ってくるだろうし、そんなことをしていると、ドラマに共通したテンポが薄れてしまうのではないかなあ?

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第4話 5/7放送 視聴率13.0% 演出:猪股隆一

 家に帰って見ようとしたら、DVDレコーダーにガタがきていて、見られず…。申し訳ありませんが、第4回はレビューなしとなります。すみません。

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第3話 4/30放送 視聴率13.2% 演出:池田健司

評価★★★★★★★★☆☆ 8

 今日はよかった。瑠璃がお母さんが突然、鳩海島にやってきて再びグレてしまうのかと思いきや、意外とお母さんを大人な態度で迎えていたのがよかった。そして、時折、見せる瑠璃の子供らしい実の母親の温もりを求める姿に感動した。自分勝手な母親を子供が背中を押して送り出してやる、立場が逆転してしまっている場面は切なかったなあ。母親とは他人になってしまうという12歳の少女には受け入れられるわけがない大きな十字架を胸にそっと隠したまま、自分勝手な母親を送り出してやる。瑠璃の行動のほうが、母親よりもよっぽど、大人ですよ。あんな小さな子がこれほど大人な行動を迫られるなんて、切ねえなあ。

 その切なさを見事に浄化してくれたのが、ウミガメのシーンだね。小さいながらも生きようと大海原に歩みを進めるカメの子供たちの姿に、彼女は生きる強さを見出したのだろうね。瑠璃の母親は、瑠璃との親子関係を解消して、新たな人生を生き直すみたいなことを言っていたけど、瑠璃も母親との関係に整理、踏ん切りをつけて、鳩海島で新たな人生を歩んで行こうと決心したわけだね。ホントに小さいのに立派だなあ。前回までとは打って変わって、今回はとても彼女が立派に見えた。

 今日の回を見ていて、この回は「人間の証明」に似ているなあ、と思った。母親が新たな人生を生き直すために、親子の縁を切り、子供を捨てる。これはドラマのほうの「人間の証明」で言えば、郡恭子とジョニー・ヘイワードの関係にそっくり。それに、竹野内さんが「人には忘れられない過去があるものなんです」みたいなセリフを言っちゃっているし、竹野内さんの近くには緒形さんも座っている。さらに極め付けが、親子の絆を描く重要な小物として麦藁帽子まで登場する。これは、「人間の証明」に似すぎている。このドラマの脚本家さんは「人間の証明」を下敷きに敷いているのではないかな。

 「人間の証明」からネタを引用しているとしても、今回の話には感動した。きっと、ジョニー・ヘイワードが母親に捨てられたときはこんな感情を抱いたのではないかな。今回はジョニー側から描いた「人間の証明」と言ったところだったかな。あんな小さな子にこんな対応を強いる母親の身勝手さには腹が立つが、それ以上に自分の気持ちを抑えて、大人の対応で母親を送り出した瑠璃に感動した。

 それはそうと、第3話まで回毎に脚本家が違うのはなぜ?このドラマ、一体、脚本家が何人いるのよ?あんまり多いと、作風に差が出てくるから、5人とか6人に膨れ上がるのだけはやめてもらいたいところ。

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第2話 4/23放送 視聴率11.8% 演出:池田健司

評価★★★★★★☆☆☆☆ 6

 主演の成海璃子さんですが、どうも彼女が悪い子には見えない。話の中での瑠璃はこの上なく悪い子ですが、成海さんの見た目はいかにもいい子という感じだし、ひねくれた悪い子の役を演技している、というのが見え見えで、瑠璃がツッパっている話のくだりのときは、どうも乗り切れなかった。

 だけども、緒形拳さん、倍賞さん扮する仲間夫婦がこの上ない愛情を持ち合わせており、その愛情に打たれてちょっと素直になり始めたあたりは結構、感動的だった。人との関わりが希薄な今の時代だからこそ、命あるものに愛情を注ぐのに理由は要らないという仲間夫婦の姿勢は、人間本来の温かみに直接働きかけてくる力を持っている。

 しかし、最後の場面で、瑠璃がひねくれた元凶・西田尚美扮するお母さんが登場。瑠璃ちゃん、またひねくれちゃうじゃないのよ。ひねくれているときは話に乗り切れないから、やめてほしいのだけどなあ。それにしても、この母親はダメな母親だなあ。気まぐれに会いにきて、今更、何しに来たのか?でも、この母親への愛着と不信に揺れる呪縛から解放されない限り、瑠璃は大人にはなれないわけだから、展開としてしょうがないか…。

 このドラマの登場人物の構造はちょっと個人的にはとっつきにくく感じている。主人公の子がひねくれていて、周りの人は非常に真っ直ぐな人たちばかりで、これと言って特徴がない。竹野内さんと小西さんあたりはあたりは異質な部類に入るが、人数の比率にすると、ちょいと弱い。この話は主人公の子が周りの人たちの影響で、少しずつ変わっていく様子を描くもの。普通は、主人公が比較的真っ直ぐな性格で、周りのひねくれた感じの人たちを変えていくというのが王道だが、このドラマはあえて逆の構造を取っている。主人公のヒネクレぶりに説得力があれば、これでも問題にはならないが、成海さんは演技がまだまだ未熟で表現し切れていない。主人公の力がイマイチ強くないから、真っ直ぐな周りの方のキャラの弱さが目に付いてしまう。

 でも、瑠璃が素直になり始めたときのくだりは、なかなか好感触だったので、瑠璃が素直になってくれさえすればいい話に転じていくような気がする。グレている瑠璃の描写は巻きでお願いします。

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第1話 4/16放送 視聴率16.0% 演出:猪股隆一

評価★★★★★★☆☆☆☆ 6

 この作品は森口豁氏のノンフィクションを原作にしたお話。過疎化が進んだ沖縄の鳩海島を舞台にしたヒューマン・ドラマ。

 特別すばらしい作品では決してなかったが、まあ、感触としては悪くない。でも、これといった感動はなかった。感じとしては南海の孤島でそこに渡ってきた人と島民との触れ合いを描くという点でいえば、「Dr.コトー診療所」とよく似ている。それに、脚本は「世界の中心で、愛をさけぶ」の森下佳子さんが担当。「Dr.コトー診療所」も「世界の中心で、愛をさけぶ」もいい作品だったし、初回からグッと引かれるものがあった。しかし、このドラマには初回にグッと引き付けるだけの力はなかったかなあ。

 その要因はキャラクターの造形や演出が平坦であることがあげられる。キャラクターがどの人も平坦でこれといって面白みに欠ける。演技のできるベテランが多く、その演技力に頼りきった他力本願の脚本であるように感じた。沖縄でロケを行っただけあって、映像は美しい出来に仕上がっているが、ドラマとして見るのなら、演出に盛り上がりが欠ける、と言わざるを得ない。もうちょっとうまい見せ方があるものだと思うけど。

 主演の成海璃子さんですが、オーディションで選ばれた逸材なのだそうだけど、初回ではそれほどうまい子役さんだとは思わなかったなあ。それほどかわいくもないし。この子扮する瑠璃は過去の傷が元で素直になれず、人に反抗している状態。母親にしっかりと愛されなかったことから、自分はこの世界に必要なのか、と自暴自棄になってしまっているようだ。瑠璃の過去の傷の浄化も気になるところだが、それ以上に小西真奈美扮する島袋先生の過去のほうが気になる。なぜ、この人はあそこまで口が悪く、ドライなのか?何かここにもドラマを用意しているはず。まあ、「Dr.コトー」でいったら、時任さんみたいな役どころかな。小西真奈美では、時任さんほどの役柄の懐の深さは期待できないだろうけど。

 初回を見た感じでは、これといった個性やパワーのない大衆迎合的なドラマだと見受けられる。でもまあ、島民との絆が出来てくるこれからの展開で感動できるようになっていくのかな。このまま没していかないことを祈りつつ、これからの展開に期待しましょう。

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放送前の感想
 日テレ開局以来、最高のヒット作となった「ごくせん」の後釜となる責任重大のドラマ。内容は過疎化の島に里子として、やってきた少女と島民との交流を描くというもの。主演に大抜擢となったのが、現在、弱冠12歳の成海璃子さん。この人は「トリック」で仲間由紀恵の幼少時代を演じ、「トリック 劇場版」では別の重要な役どころを演じた子役さんです。偶然かもしれませんが、「ごくせん」とは仲間由紀恵つながりということでね。そして、その成海さんを助演する役者がまた錚々たるメンバー。全体的に「Dr.コトー」っぽい匂いがするのだけど、ドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」の脚本家・森下佳子さんがいかにまとめてくるかに注目。2004年はコケ放題だった土9。「ごくせん」に続き、このドラマが売れて復調なるか?このドラマが正念場だろうね。

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