世界の中心で、愛をさけぶ
|
|
|
|
山田孝之関連作も気になったらクリック!Amazonへ |
堤幸彦監督関連作も気になったらクリック!Amazonへ |
放送後の感想
全体からすれば、よくまとまっていたドラマだと思います。大ヒット原作に、大ヒット映画と堤さんもプレッシャーがあったでしょうが、それなりの作品には仕上がっていると感じます。まあ、細かく文句を言うと、やはり、中盤がやや間延びしているなあ、ということは感じました。第1〜3回、そして、第8〜11回くらいはやりたいこともしっかりしていて、ドラマ化が成功といえるだろうけど、その間の第4〜7回はあんまり感心しない。ここは連続ドラマの悪いところが出ちゃったかな。役者でいえば、山田くんもがんばっていたけど、やっぱり綾瀬さんの演技経験がそれほどないにもかかわらず、ここまでやってのけたことのほうが立派。そのほかの役者さんもしっかりと使いこなせておりました。堤さんの演出もいつも通りうまく、実力を見せてくれたと思っております。でも、第5、6回のあたりはさすがの堤さんでもちょっと退屈だった、という印象がぬぐえない。やっぱり、堤さんがやる作品ではちと真面目すぎたかな。
特別編 9/17放送 視聴率15.3% 演出:石井康晴
もっと何かあると思っていましたが、いたって普通の総集編でした。朔太郎と亜紀の関係を松下由樹扮する谷田部先生の目線で綴り、谷田部先生そのとき何を考えていたのか、ということを描いていきます。
ところどころに新たに撮影したと見られるシーンが入ってきますが、総集編としてまとまりを出すことを目的とした大したことのないもの。ストーリーとしては、朔太郎はどうやら亜紀の死を受け入れることができずに、卒業式にも出ていなかったそうな。それで、谷田部先生は17年間も卒業証書を預かっていて、それをようやく朔太郎に渡すことができて、一安心というお話。
17年も卒業証書を預かっているなんて、とても嘘くさいし、親もご存命なんだから、親に渡せばいいじゃん、と思ってしまいましたが、まあ、総集編ですので、細かく追求はしません。数字が取れていたので、視聴率が安全に取れそうということでTBSが編成上の穴埋め番組として放送したということでしょうね。フジテレビもよく使う手なんだけど、2時間以上もかけてやられても、退屈なだけなので、3ヶ月放送してきたものを、1時間にスラリとまとめきった構成能力は称えておこう。
あと、卒業式のシーンで校長が「3年B組」と言っていましたが、あれはお次のドラマの宣伝の意味も込められていますよね。
第11回(最終回) 9/10放送 視聴率19.1% 演出:堤幸彦
評価★★★★★★★★☆☆ 8
これもよくまとまっていた最終回だと思いました。さすが、堤さんですね。
今回の回は、亜紀さんの死を受け入れることができなかった朔太郎が17年の年月をかけて、受け入れることができるまでを描いていました。この感情の推移が非常に明確に捉えられていたと思うし、その推移が流れるように進み、滞りがない。ここが堤さんのスゴいところなんだな。持ち前のテンポのいい演出がうわべだけのテンポじゃなくて、内面の感情の流れもしっかりテンポよく描ききってくれる。ここが堤さんを演出家として、私が好きなところなんですよ。
まあ、前半はやや総集編みたいな感じで、泣かしに入っているな、という感じがして、イマイチだと思っていました。ただ、第1回のときの2人の出会いのときと同じく、別れのときも雨という、雨というキーワードをしっかりとつないでくれていた点に関しては、安心しました。やはり、後半のオーストラリアロケのシーンあたりからは非常にうまさを感じましたねえ。後ろの音楽の選曲・タイミング、編集などの全ての構成がまさに完璧にできていたと思います。それぞれの登場人物の今を描くエピローグと最後の朔太郎と亜紀さんのイメージショット、そして、後ろに流れる主題歌、と。ここらの編集はとても見事。
まあ、映画版の骨をオーストラリアの大地に撒いて終了するシーンに比べたら、明らかにスケールや見せ場からしたら負けている気はしますが、最後の部分に関しては、朔太郎を始め、朔太郎のご両親、亜紀のご両親など登場人物の内面の描写に関しては深く掘り下げているな、と感じましたね。映画版はきれいにまとめているな、という感じは強いのですが、細かいところの描写はかなり省いている感は残ります。結局、このドラマもこのラストで感動させたいがために、やってきたわけでね、その点でいえば、ドラマ化して正解だったのではないでしょうか。
それにしても、最終回にして、ようやく第1回のファーストシーンが登場しました。つまり、山田くんは撮影もそれほど始まっていない段階から、最終回用の演技をしていたわけだ。難しい演技だっただろうね。でも、今回はどちらかというと、山田くんよりも緒形直人のほうが演技の見せ所が多くて、山田くんは最後までウジウジしたままだったから、結局、彼はイマイチ主役なのに目立てなかったかなあ、という気がする。これまではやや綾瀬さんに喰われ、そして、最後のいいところは緒形直人に持っていかれと。主役男優に関しては、映画の森山くんの方が上手だったことは否めませんね。
とりあえず、これでこのドラマは終わりということではなく、来週は松下由樹扮する谷田部先生視点から話を総括する特別編を放送ですから、とりあえず来週も見てみます。
第10回 9/3放送 視聴率15.2% 演出:堤幸彦
評価★★★★★★★★☆☆ 8
今回と次回の最終回は堤さんで行くようで、よかったです。やっぱり、堤さんの演出はうまい。見た感じ、堤さんらしい映像トリックはほとんど排除して、堤さんにしたら落ち着いたトーンのカメラワークだったような気がします。しかし、映像トリックなしでも、演出力はしっかりとしています。前回はやや間延びしていたような気がしていますが、今回は台詞だけのドラマシーンもじっくり見せてくれたと思います。
そして、今日は映画でも有名なところの空港でのシーンがあるところですが、映画よりは割合、地味めに作っていますが、私としてはこちらのほうが好きでした。ここの場面は映画ではスゴいさら〜と流れてしまって、全然泣けるシーンではなかったし、いくらなんでも森山くん、絶叫しすぎでしょ、と思っていました。やっぱり、ここはある程度、じっくり描くべきところで、このシーンに関してはドラマ向きだったと感じますね。あそこの「助けてください」というシーンは、周りの人に助けてくださいではなくて、「神様、助けてください」と必死に祈るシーンなわけですから、あれくらいつぶやくほうが真をついていると思います。そして、空港という空間の描出や周りの人の対応なんかの細かいところにも手が行き届いていて、うまく作っていたシーンだな、と感じました。音楽の使い方のタイミングも実にうまい。
また、キャストもがんばっていた。やはり、綾瀬さん、彼女スゴいね。ものすごくがんばっていると思うよ。役者として、それほどキャリアがあるわけではないのに、よく演じていますよ。彼女の演技の迫力で引き込まれましたよね。顔のアップシーンが多いから、表情とか、とても難しいと思うのだけど、よくやっていました。そして、山田くんも今日は健闘したんじゃないでしょうか。亜紀さんのことを支えようと必死になる姿をとてもよく表現していたと思います。まあ、あくまで引っ張るというよりは支えるということなので、綾瀬さんの演技ありきのところもあって、綾瀬さんに演技が喰われていることは否めないけど、今日は主演の2人はとてもよく演じていたと思うよ。そして、その演技を引き出した堤さんの演出力もすばらしいと思う。
まあ、知りたい結末は全部、来週の最終回に持ち越しだったけど、久々にドラマ化して、正解だったという回が出てきたような気がします。来週はとりあえず、最終回です。でも、その次の週にも内容はよく知らないけど、特別編があるので、最終回だからと気張らずに、それとあわせて期待しておこう。
第9回 8/27放送 視聴率15.9% 演出:平川雄一朗
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
今回から堤さんだと思っていましたが、違ったんですね。何だか引きとか寄りのカットに堤さんを意識したようなカメラワークが多く見られたんで、堤さんかな〜、と思っていたのですが、違ったようですね。次からは間違いなく堤さんです。
内容としては、ちょっと丁寧にやりすぎているのかな、という印象が残るな。わざわざ今日の内容は、1回分に伸ばすほどの内容はないと思う。特に前半あたりに、若干の間延びが感じられた。何だかそれほど物語の核心とは関係のないような会話が多くて、まあ、それで2人の絆を構築しようとしているのは分かるけど、ドラマとしてはちょっと退屈かな。
まあ、それでも写真撮影のあの幸せそうな雰囲気と、異様にリアルに表現された亜紀さんが次第に弱っていくシーンの、この対比ぶりはなかなか出色だと思う。やはり、悲しい運命はそれなりに思い切った描写がないと伝わりませんものね。まあ、亜紀さんが弱っていくシーンは直接の描写を避けて、寓話っぽく逃げることもできるんだろうけど、あえてリアルに描こうとした製作サイドの心意気は大いに評価したい。だから、幸せそうなシーンは本当に幸せそうに、悲しいシーンは悲しく映るのだと思う。対比がよく効いていた。
それはそうと、あのラストシーンは何ですか?あれ、ずいぶんと映画と違うところですね。現代の朔太郎を追ってきた桜井さん扮する小林明希さんの息子がバイクに…。そして、割れる亜紀さんの骨が入ったビン。どうなるんだ?
来週はどうやら、映画でも有名なシーンの「助けてください!」というシーンがある回ですね。現代とも流れをシンクロさせるために、現代での大切な人であるあの男の子のことを「助けてください!」ということなのでしょうか。それで、助かることで、亜紀さんのことを救えなかった心の痛みを浄化するということなのでしょうか。映画とは違うラストになるんかな。ビンも割れちゃったし。どうこのドラマを収束させるのか、非常に興味があります。まあ、それがウケるラストか、コケるラストかは分かりませんが。
第8回 8/20放送 視聴率15.4% 演出:石井康晴
評価★★★★★★★★☆☆ 8
今日は久々によかった、よかった。とにかく泣かせどころにいよいよ突入ということで、泣かせどころをしっかりと心得ていて、しかも、描くべきところの感情もしっかりと描けていたと思うし、よく整理された脚本だと思った。今回は脚本がうまいなあと感心した。
とりあえず、亜紀さんの感情がしっかりと描けていると思った。前向きに生きようと思う反面、それによって朔太郎の人生に大きな影響を与えることを心配し、明日には特効薬ができて、朔太郎とずっと一緒にいれるというかすかな期待も抱いている。しかし、頭をさすると、髪の毛が抜け落ち、重い現実の壁に突き当たる。綾瀬さん、なかなかうまく表情で表現していると思います。それに、今回で急激にやせ細って、隈のメイクなんかしちゃって。ホントに病弱そうになってきましたね。綾瀬さんはこのために8kg近く減量したらしく、いや〜、力入っていますね。今の若手もこれくらいの決意で演技をしてほしいな。何だか、意味のない軽い演技や役柄が最近、多すぎる。
朔太郎君の感情もよく分かった。オーストラリアへ修学旅行に行ったはいいが、亜紀さんのことが心配でならない。自分が彼女にできることとは何かということに、自分という人間の小ささに悩む。そこで、彼が決断したのは、「好き」という気持ちを証明するために、結婚するということだった…。
今日は主演2人とは別に、手塚さんがうまさを見せた回だったんじゃないですかね。だんだんと衰弱していく亜紀を支える母親としての演技、そして、悩める朔太郎の話をただ聞いてあげる亜紀の面影を持ちながら、どことなく母親のような朔太郎を包むような演技、うまかったです。亜紀さんとそのお母様の関係もよく描けていたと思います。
また、現在のシーンも朔太郎の心が次第に解けていく過程も明確に描けていて、悪くはないと思います。
恐らく次からは、堤さんが最後まで演出することになるでしょう。この脚本のうまさが最後まで持続して、そこに堤さんの演出が入れば、これはかなり泣ける作品になるのでは、と期待しています。
第7回 8/13放送 視聴率14.5% 演出:平川雄一朗
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
今日は亜紀さんが自分が白血病と知って、心が惑うという回。
亜紀さんが白血病という現実という事実を受け入れようとしているものの、死の恐怖で壊れそうになっているという心の混沌の様子はしっかりと描出できていたとは思います。でも、最近、何か泣ける要素があるとは思えないのですが、どうなんでしょうか?映画版でも中盤は長いと感じたから、多分、私自身がこの原作にそれほど魅力を感じていないということの表れなんでしょう。
今日、一番泣けた要素は最後の緒形直人と子役の子の2人のシーンだったかな。どちらかと言えば、1987年よりも現在の方が次第に魅力的に思えてきています。これから、現在の朔太郎は亜紀さんの記憶の呪縛から逃れて、新しい一歩を踏み出そうとするわけだから、これからは現在の場面の比重も増していくのでしょう。
早いもので、あと4回ですか。ドラマ版のほうは修学旅行でオーストラリアに行くんですねえ。今の学校は海外に行くのかあ。このオーストラリアへの修学旅行が「世界の中心」が云々という下りにつながっていくということなんでしょう。これからが現在と過去がシンクロしていく重要な局面に入ってきます。3回以降、それほど泣けるシーンがなかったが、これからは私でも感動できるシーンが作れるのだろうか?頼みますよ、堤さん!
第6回 8/6放送 視聴率15.0% 演出:堤幸彦
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
今回は映画版では手薄になっていた亜紀さんのご両親にズームアップする回。先日、映画のほうを見てきたのですが、映画版のほうでは杉本哲太さんがゲスト出演みたいな形で出ているだけで、親のことは形だけ触れているだけという印象だった。まあ、ドラマ版では時間もあるということでその話にも深く切り込むようです。
今回のストーリー上のキーポイントは朔太郎が亜紀さんと会うことをご両親にもしっかりと認めてもらおうと努力する点と、朔太郎が亜紀さんの病名が急性白血病であることを知るということ。亜紀さんの父親である三浦友和扮する真さんは朔太郎に怒りの矛先を向けなければ、娘の病に気付いてやれなかった自分への叱責を紛らわすことができなかった。しかし、不愉快ながらも今の亜紀さんには朔太郎が必要なのだと認識する。まあ、そこはさすが、ベテランの三浦友和氏、父親の堅い感じがうまく表現できていたと思います。そして、やはり、高橋克実氏もよかったなあ。朔太郎のお父様の潤一郎のさりげない優しさというかね、結構、今回の中でグッとくるポイントでしたね。
亜紀さんにズームアップしていくところや、2人が抱き合うシーンで2人の周りをぐるぐるカメラで回るところなんか、堤さんらしい映像になっていたんだけど、今回は、前回も同様に堤さんが演出する回にしては、変化に乏しい回だったかなあ。堤さんのドラマって、毎回結構忙しいドラマが多いから、ここまでゆったりとしたドラマだと何だか居心地が悪いのね。
これは原作にあったのか知らないけど、堤さんらしい「どすこいロミオとジュリエット」だっけ?ギャグのシーンもありましたが、う〜ん、これはちと燃焼不足で逆にサムかったなあ。堤さんのドラマのギャグは多少サムいギャグでも、やりきってしまうからこそ逆に面白いんだけど、大真面目な中でふざけ切れていないという感じで、あの病院でのシーンも居心地の悪い気がした。
来週はこれも映画の中ではちょろ〜とだけ触れられていた亜紀さんと同じ病院の青年に朔太郎が嫉妬という回になる様子。あの青年、目しか見えなかったから分からなかったんだけど、エンドロールを見る限り鳥羽潤くんなんですね。へぇ〜。映画でも中盤は停滞していたという印象があるので、このドラマはどうなることやら。今のところ停滞し始めているような気がするので、いやな予感はするのですが…。
第5回 7/30放送 視聴率16.5% 演出:堤幸彦
評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5
あれ〜、龍之介くん、もう戻ってきたのね。こないだ、あれだけ劇的な別れの回をやったのに、次の回に戻ってきちゃうなんて、どうなのよ。結局、前の回はつなぎの回だったということだ。
今日は朔太郎と亜紀さんのお付き合いも順調になってきたときの"束の間の"幸せを描く回。龍之介くんが迷惑をかけた代わりにみんなを無人島の夢島という島でのキャンプに招待するというもの。
まあ、いろいろあって、朔太郎と亜紀さんは2人きりになってしまうのですがね。しかし、そんな幸せなときの中にも悪夢は忍び寄っていて、亜紀さんの病気の症状は次第に出始めているようで。まあ、でも、綾瀬さんはもともとグラビアの子ですから、水着姿って、かなり様になりますね。2人きりの島でのやりとりはかなりマッタリでしたが、まあまあ面白かったですかね。蛍のCGもなかなか美しかったですね。でも、この蛍ネタは「愛なんていらねえよ、夏」にもありましたよね。まあ、このマッタリなくらいの幸せがあるからこそ、亜紀が病気になって永遠の別れをしなくてはならないという悲劇がさらに悲しくなるわけで。
やはり、堤さんともなると演出が違いますね。カメラの引きと寄りのメリハリが実にうまい。やっぱり、そのうまさがあるから、これだけマッタリな回でもそれなりにまあ、いいかという出来になるんですよね。音楽の使い方も相変わらずうまいですし。
ところで、智世さんの薬局の名前が「上田薬局」だったけど、これはやっぱり上田次郎教授(「トリック」)から来ているんですかね?それと、高橋克実氏、またクシで頭叩いていましたね。これは「トリック」からのネタで間違いないですから。多分、クシで叩いても残った毛は頑張ってくれないと思いますよ。
第4回 7/23放送 視聴率13.9% 演出:平川雄一朗
評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4
ホントかゆいんだよ、お前ら。顕良くんの言うとおりですよ。朔太郎くんと亜紀さん、もうデレデレ状態ですなあ。おじいさまがお亡くなりになった悲しみはもう癒えたのですか?朔太郎くんはずっと亜紀さんの部活終わりを待っている様子で、君も何か高校生ならやったらドゥなのよ。亜紀さんは勉強も頑張っているのに、走ることにも熱中しているのですから。でも、これが最後の走りになるって、言っていたけど、やっぱり病気のことがそろそろ話題として、出てくるのかな。
今日は朔太郎と顕良と龍之介の3人の関係が中心の回なのかな。龍之介は東京にいる彼女のそばにいたいと思い、顕良は智世がいつも龍之介のそばにいて、彼女の気持ちも踏みにじるなと言う。朔太郎はそんな台詞から龍之介の気持ちは明らかに自分が抱く亜紀への思いに同じで、顕良の気持ちはまだ亜紀への未練があるということに気付いて、複雑な感情を抱くのです。そして、亜紀と智世の関係にも切込みがなされていて、今日は友情の回ということなのかな。
龍之介はその他の4人が集合する地区大会の日をねらって、学校を辞めて、東京へ出て、彼女と暮らすことにしたようです。智世に別れを言わせてあげたい、そのために亜紀さんは龍之介のいる駅へと走る…。しかし、その影響で亜紀さんは自分の出番のときに走ることができずに、いままで捧げてきた情熱も活かされることなく、地区大会は終了。それで、最後の走りとして、朔太郎と亜紀さんの2人だけで時間測定をして、自己ベストが出ましたというオチ。でもまあ、そんなことで喜び合えるということは、幸せなことかもしれません。まあ、幸せであるということだから、その後の悲しみがより辛いというものがあるのかもしれませんが、今日はその幸福感も何だか話としても嘘くさいし、演出もイマイチうまくなかったかな。
今日は珍しく現在のほうがいい回だったな。現在の場面のほうが今日は、少しずつ朔太郎の悲しみの別れに関して、言及されつつありました。というか、今日は17年前の回想シーンは何をやりたかったのだろう?これは中盤に差し掛かって、明らかにつなぎのお話ですね。まあ、脇役の方々もそれなりには出番も欲しいし。だから、今日は主役の2人よりは松下さんとか、龍之介役の田中くんとか、顕良役の柄本くんとか、智世役の本仮屋ユイカさんとかのほうが目立っていた感がありました。ここ3回、なかなかいい話だったんですが、ここに来て、演出家が代わったせいか、減速という感じかな。まあ、順番で来たら、来週は堤さんのはずなので、まあ、マッタリな話でも少しは面白くなるかと期待していますが…。
第3回 7/16放送 視聴率15.2% 演出:石井康晴
評価★★★★★★★☆☆☆ 7
今日は現在の場面から。高橋克実氏がなぜ、髪を切っちゃったのかといえば、17年前も、今も朔太郎のお父さん役をやるからなんですね。ただでさえ、毛根痛んでるのに、脱色して髪をいじめちゃって大丈夫なのかなあ。大島さと子さんも現在のお母さん役なんすね。
結局、おじいちゃん死んじゃったんですね。あれは自殺じゃなくて、ホントに偶然、死んじゃったんですね。朔太郎があまりに謙太郎さんが死期を予感したみたいに大切な人の骨を取ってくると言ったから、何か実感がさらに沸かなくなっちゃったんすね。でも、あの「松本寫眞舘」って、古い字なかなか味がありますな。恐らく堤さん演出の映画「恋愛寫眞」も古い字だったから、あえて意識したんでしょうか。
お父さん、寫眞舘継ぐことにしたんですね。おじいさんの代わりにお父さんを自転車の後ろに乗せている様はなかなか感慨深いものがあります。高橋克実氏も今までにあまりないさりげない感じの演技、いいですねえ。ヤッシーとは違って、トリビアの面影はあまりありません。
生前におじいさんから「自分が死んだら大切な人の骨と混ぜて撒いてくれ」というお願いの荷が朔太郎にとっては重かったのかなあ。このお願いがこんなにすぐにやらねばならなくなると思ってもいなかっただろうし、あまりにいきなりすぎて実感もない。だから、ある意味、投げやりになってきちゃったのだろうか。それで、学校で落としちゃったなんて言うもんだから、亜紀さんは雨の中、その骨の入ったビンを探しちゃっていて…。好きになるとこんなお節介なことも平気になっちゃうのかなあ。まあ、そんな亜紀さんの姿を見て、おじいさんのお願いをしっかりとやる気持ちに戻った朔太郎。おじいさんが出征したときの駅でその約束を成し遂げる。
朔太郎は自転車の後ろにいつもいたおじいさんの重さがなくなって、初めておじいさんが初めていなくなったという実感を得たみたいですね。あまりに近い存在だと、こういうふとした瞬間にその喪失に気づくんですね。そんな喪失を埋めてくれるのが、亜紀さんの温もりだったんですね。
でも、ちょっと現在の場面に戻ったエピローグはいらなかったかなあ。私も小さい頃はじいちゃん子、ばあちゃん子だったから、朔太郎君の気持ちはよく分かるのよ。もう自転車の回想とか、写真の裏に書かれた台詞なんかのときは泣きそうになりましたよ。だから、あのまま終わって欲しかった。それに、やはり、演出が堤さんから代わったので中盤あたりの演出のもたつきが目に付いたかな。でも、このドラマ、とても好きですよ。
第2回 7/9放送 視聴率15.7% 演出:堤幸彦
評価★★★★★★★★☆☆ 8
朔太郎君は少し亜紀さんとホントにお付き合いしているのか、そもそも付き合うって何なの?と思ってしまっているようです。亜紀さんの家庭はお父様が親の敵のように厳格な親父さんですし、恥じらいもあるのでしょうか、それほど大っぴらに付き合っているということを広めたくないようなのです。そこに、朔太郎君は何か疑問を感じ、イライラしているようです。でもまあ、テープレコーダーで交換日記なんて、青春ぽくていいですねえ。うらやましい。
今回は朔太郎のおじい様の謙太郎さんの悲恋が明らかに。40年も思いを寄せている人がいたんですね。それに、その人とは思いをすれ違わせたまま、その人は死んでしまった…。それで、その人の骨を盗もうと、そして、自分が死んだら、その骨と自分の骨を混ぜて、あるところで混ぜて欲しいと…。この骨の一部が前回の冒頭で撒いていた骨なのですね。まあ、いい年こいて、何やってんだよ、と文字で読んだらなりそうだけど、仲代さんという硬派のベテランがやると説得力が出るんですよ。しっかりと、魅せられてしまいました。
確かに人って、誰かを好きなると、その人のいいところしか見なくなりますよね。それで、冷めてくると相手の嫌なところが際立って見えてくる。だから、ある程度、熱い間に嫌なところも好きになれるようにしたほうがいいでしょうね。亜紀さんとしたら、押さえつけられてきたこれまでの生活だから、頑張れ、頑張れではなく、頑張らなくていいと言われて嬉しかったのでしょう。朔太郎君と亜紀さんが心の距離を縮めていく過程、うまかったですよ。
堤さん、やっぱりうまいわ。全然、時間感じさせないもの。私はこの手のドラマって、苦手なんだけどね、これは素直に面白い。堤さんは、切り方もうまいのよ。最後に衝撃のクライマックスを持ってきて、次回も見ようって気にさせるからね。今回はおじい様、謙太郎さんが…。
第1回 7/2放送 視聴率18.5% 演出:堤幸彦
評価★★★★★★★☆☆☆ 7
演出は堤さんということで、この大真面目なストーリーをどう描くか、どう映像で表現してくれるかと期待しています。まあ、堤さんといったら、ハードボイルド系とかギャグ系のお話がお得意ですが、どうやら今回は大真面目に撮っているようです。最初の海外ロケの大空撮シーンとか雨のシーンなどなど映像の端々にはさすが、堤さんらしいセンスが出ていたと思います。
でも、うまいですねえ、堤さん。こういう恋愛ものもしっかりと描けていると思いますよ。ホントさわやかな感じというか、その17年前のこの一昔感というか、よく出ていますねえ。まあ、要所要所で出てくる雨のシーン、あれがキーポイントになってくるわけですね。朔太郎と亜紀、中川の三角関係みたいなところも、まあ駆け足でしたが、うまくできていましたし、その後の朔太郎と亜紀の恋が結ばれるところもしっかりと描けていると思いましたし。さすがですね、堤さん、何だかホント、見入っちゃいましたねえ。くさい部分も多々ありましたが。
キャストとしたら、山田くんは若干どんくさいという感じですが、綾瀬さんはかわいいです。映画版の長澤まさみよりもかわいいかもね。他のキャストで言ったら、仲代さんがいい味出していたかな。
出だしとしたら、申し分ない出来でしょう。これからが十分に期待できる作品だと思いますよ。まあ、様子見ということで今回は★は7つということろにとどめておきましょう。あと、潤色という形で映画版の脚本の人が出ていましたから、「砂の器」同様、映画の作りを参考にしているということなのでしょうか。
まあ、端々に堤さんらしいギャグも。高橋克実氏がはげた頭をくしでたたくヤツ、あれ「トリック トロワジェムパルティー」からのネタですよね。堤作品の常連、野添さんも出ていましたね。
放送前の感想
やるだろうと、思ってはいたが、思ったより早くドラマ化が決定。映画のヒットに便乗したのではないとTBSは言っているが、映画の公開時期と完全に合わせたことは見え見え。何せ映画版を製作したのは、何を隠そうTBSなのですから。まあ、映画版のこれほどの大ヒットは予想してはいなかっただろうが。
映画版のほうは、大人となった朔太郎が主人公で、大沢たかおが扮していたが、ドラマ版の方は、映画版で森山未來が演じていた少年時代の朔太郎が主人公となる。その少年朔太郎を山田孝之が扮する。そして、白血病に倒れる朔太郎の恋人で映画版では長澤まさみが演じていた役どころを綾瀬はるかが扮するという。そして、映画版の大沢たかおの役柄を緒形直人が扮するという。ふ〜ん、映画版に比べるとずいぶんと華に欠けるキャスティングだね。
また、原作の帯にコメントを載せられて、原作大ヒットの立役者となり、映画版にも出演していた柴咲コウが主題歌のみで参加。
露骨な視聴率狙いで低視聴率が続く金10枠再興を目指そうという魂胆が見え見えでイヤなのだけど、演出は何と堤さん!どんな映像になるんだろう?「愛なんていらねえよ、夏」みたいになるんだろうか。あのドラマはよかったけど、視聴率が悪かっただけに、今回は数字が取れそう。どんなことがあろうと、数字狙いだろうが、絶対見ます!
でも、私は原作も読んだこともないし、映画版も見てない。映画版もDVDが出たら見ようかなんて、思っているから"セカチュー"関連に触れるのはこれが最初ということか…。
[映画批評の館]>[映画批評の間]>[五十音索引] [評価点順索引]