セクシーボイス アンド ロボ
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※VOICE7は放送休止
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| 回 | 評価点 | 回 | 評価点 |
| 放送前の感想 | - | 放送後の感想 | - |
| VOICE1 | 5 | VOICE7 | ? |
| VOICE2 | 6 | VOICE8 | 3 |
| VOICE3 | 6 | VOICE9 | - |
| VOICE4 | 3 | VOICE10 | 4 |
| VOICE5 | 3 | LAST VOICE | 2 |
| VOICE6 | 6 |
放送後の感想
ドラマファンの中では評価の高かった作品だったが、個人的には著しく期待はずれだった。木皿泉氏最新作で期待しすぎたということもあったが、今期最大の期待を寄せていただけに、ここまでハマれなかったというのは正直、ダメージが大きい。
やはり、木皿氏の卓越している点は、日常をその独特のテクニックで非日常を通して描き、そこからさらに日常を炙り出すという手法。「すいか」や「野ブタ。をプロデュース」はともにこの手法にのっとった形で描かれていたと思う。しかし、このドラマの場合、ベースとなっているところが最初から非日常だった。非日常をベースにする際は、事件という非日常性をもっと描き込みをしなくてはならないと思う。そうすることによって初めて、非日常の隙間から日常が見えてくるものだろうから。このドラマにおける非日常性はあまりに粗末な作りだったような気がする。ファンタジックさは木皿脚本の特色であるが、このドラマはファンタジーという言い訳を使って、まずはスパイものとして事件を娯楽として見せようという気概があまりに欠けていた。
そうしたベースとなる部分が未整理のまま、木皿氏がやりたかったであろう日常を投影させたメッセージ性ばかりが先行していた。加えて、これまでの木皿ドラマの主人公は、リアリスト傾向が強かったが、今回は現実からは程遠いロボが主人公。ニコがその立場なのだろうが、ロボというキャラの不愉快さが勝って、あまりニコに魅力が際立たなかった。このドラマでしたような非日常的な色づけは、日常というベースがあればこそのものであり、そのベースが整っていない中でやるのは勝手が違ったのだろうと思う。
これまでの木皿ドラマとは方向性がやや違うし、やりたいことは分かるのだが、原作からも大きく逸脱していたようだし、それなら日常を非日常というメガネを通して見る従来の木皿色の強いオリジナル作品で勝負するべきだっただろう。この内容であれば、視聴率が悪いのもうなづけるし、個人的には大失敗作だったと感じた。
LAST VOICE「ロボ」 6/19放送 視聴率6.4% 演出:佐藤東弥
ゲスト出演:中村獅童
評価★★☆☆☆☆☆☆☆☆ 2
最終回の今回は、幽霊騒ぎを解決するということで、どうなるかと思えば、第1話で爆死した三日坊主(中村獅童)が登場して、幽霊と延々と話をするだけというファンタジックさ爆裂、木皿色全開の内容だった。
幽霊がこうも堂々と登場するので、もはや、スパイものなど、どうでもよくなってしまう内容だった。三日坊主が最後まで見えたロボ(松山ケンイチ)と、途中から見えなくなったニコ(大後寿々花)。ロボの自分というものを見失わず、大人になっても純真でいるのに対し、ニコは周りとの同調を気にして、自分を押し隠すようになってしまう。それが、大人になるということなのだろうが、それを境に三日坊主の姿が見えなくなってしまう。
人はいつか大人にならなければならないが、そのために払う犠牲がある、そんな切なさを描いた最終回だったのではないかと思う。ロボとニコはそれぞれ忘れることのできない存在だろうが、大人になろうとしているニコにとって、ロボは相容れない存在。ロボとニコがこれ以後、接点を持つことがなかったという結末は的を得ているのだろう。
しかし、どうもこのフワッとしたオチは釈然としない。個人的に、このドラマの余韻はどうも好きになれない。そして、最後にニコのナレーションで、ロボのことに関して、いろいろと述べ立てていたけれども、全くとしてロボに魅力を感じない自分にとって、その言葉の数々は上の空だった。そうした余韻は爽快さなどといった別の要素と共存することで、効果をなすもので、このドラマはそうした別の要素の打ち出しが弱く、余韻がモヤモヤ感として残るという逆効果になった。
これまでの木皿ドラマとはかなりタイプの違うドラマであったと感じているが、個人的にはこの挑戦は大失敗だったと思う。好きな人も多いこのドラマだが、私は大いに期待はずれだった。
VOICE10「幸子」 6/12放送 視聴率6.5% 演出:池田健司
ゲスト出演:篠井英介
評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4
う〜ん、最終回前にこの内容なんだ…。ここにきて、ゲスト出演者が篠井英介さんというのも、エラく思い切ったキャスティングだし。
相も変わらず、メッセージ性ばかりが肥大してしまった脚本構成だった。サブタイトルの「幸子」というのは、ニコ(大後寿々花)が決めている将来生まれてくる自分の子どもの名前。そこに登場するのが篠井さん演じる漫画家。彼は占いで、ニコの子どもとして将来生まれ変わるということを聞き、ニコへ強い関心を寄せるようになる。
このエピソードで訴えんとしていたことは、生まれ変わりなどを気にしているのではなく、今の時間と向かい合って生きていくべきということだろう。いくら巨万の富を得ていたとしても、今を生きていたかつての売れない貧乏時代のほうが幸せだったと、漫画家は気付いていくのだった。幸せは金では判断できず、今というときをしっかりと過ごしているかどうか、ということを描いてはいたのだけど、そんなメッセージ性のドラマはこれまでにゴマンと見てきたし、今更感が強い。そして、ロボ(松山ケンイチ)のキャラクターが極端すぎて、どんどんとハマれなくなっている。
加えて、事件の描き方があまりにも雑すぎる。事件はこのドラマにとっては、サブ的なものなのだろうが、スパイものであれば、少なからず事件性をもっと強調する展開にしてもらいたかった。先は読めるし、東京を大停電させて話を強引に収めたりと、ファンタジックという名の下にあまりにも好き勝手やりすぎていると思う。
VOICE9「プッチーニ 後編」 6/5放送 視聴率6.4% 演出:佐藤東弥
ゲスト出演:小林聡美、ともさかりえ、もたいまさこ
録画の失敗により、見れませんでした。申し訳ないです。とはいえ、前回がまるでハマれなかったので、特段結末が気になるものではありませんが。
VOICE8「プッチーニ 前編」 5/29放送 視聴率6.5% 演出:佐藤東弥
ゲスト出演:小林聡美、ともさかりえ、もたいまさこ
評価★★★☆☆☆☆☆☆☆ 3
今回は、小林聡美さん、ともさかりえさん、もたいまさこさんがゲスト出演で、演出は佐藤さん、脚本は木皿さんということで、「すいか」のキャスト・スタッフが総集合というファンにはたまらない回だったと思う。ただ、たまらないのは、ファンだけであって、視聴率を見れば、分かるけども、「すいか」のスタッフ・キャスト総集合という触れ込みはほとんどといっていいほど、アピール力には欠けていたようだ。
プッチーニというのは、小林さん、ともさかさん、もたいさんが演じる看護士3人の組んでいるチーム名で、彼女たちは患者さんたちの最後の願いを受け入れるためには、殺人すらいとわないという人たちらしい。そんなプッチーニの謎に迫るという話かと思っていたら、謎解きはさておき、ロボ(松山ケンイチ)と小林さん演じる看護士さんとの恋愛話に。
個人的には、ロボのキャラクターにはほとんどハマれておらず、彼が奇声を上げるたびに興醒めしている状態。そんな個人的に魅力を感じないキャラと、あまり恋愛というジャンルが似合うとも思わない小林さんとの恋愛話を見させられても…と思ってしまう。のんびりとしたテンポは「すいか」にも相通じるものがあるが、私としてはこのドラマにはこのテンポは要求していないし、そもそもこのエピソードをわざわざ2話完結に構成し直す必要性があったかどうかは疑問。
このエピソードに関して、完成度が高いと評する人も多いが、私は実に退屈極まりない内容だったと思う。
VOICE7→VOICE2を再放送 5/22放送 視聴率6.0% 演出:佐藤東弥
ゲスト出演:村上淳
当初、放送するはずだった内容が、ファミレスに男が立てこもるというもので、これが恐らく、直近で発生した立てこもり事件を連想する内容であることから、放送休止となり、VOICE2が再放送されました。次週は、VOICE8を放送するということで、今のところVOICE7の振替放送は未定です。
VOICE6「ZI」 5/15放送 視聴率7.8% 演出:佐藤東弥
ゲスト出演:りょう、小木茂光、白石加代子
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
見ていて、事件から含蓄へと運ぶストーリー展開は明らかに第4話、第5話に比べ、巧みであり、今回は木皿さんの回だな、と分かった。銃撃戦を交えたりで、娯楽色も強い回であったが、そうした内容から家族ドラマ色を炙り出させていくあたりはさすが、木皿脚本のうまさだった。
ただ、個人的にどうもハマりきれなかったのは、娯楽色の面。銃撃戦も凝った作りになっていたし、後半折り返しの話ということで力を入れたのは分かった。しかし、どうしても、地下組織であったり、そうした存在が実に薄っぺらで嘘っぽく見えてしまう。そうした活劇の部分に何のカタルシスをも感じ得ないのだ。
最後まで見れば、中核となるメッセージ性は分かるし、その部分に文句をつけるつもりはない。だけども、そのメッセージ性が頭でっかちになっていて、事件そのものがまさに作り物で身に迫るものを感じない。原作がどのようになっているかは知らないけど、恐らく、このドラマは木皿ドラマといって差し支えのない内容になっているのではないか、と思う。それならば、原作を抜きにしてオリジナルで、事件といった飛び道具を使わず日常をそのまま描くというようにしてくれたほうが、素直に楽しめる気がする。この点は、見る人にとって感じ方は違うのだろうけど。
VOICE5「うしみつ様」 5/8放送 視聴率6.9% 演出:池田健司
ゲスト出演:黒川智花
評価★★★☆☆☆☆☆☆☆ 3
今回も、木皿さんではなかったか(脚本は根本ノンジ氏)。ストーリーは、とある高校で"うしみつ様"なる存在による呪いの事件が発生し、その真相をロボ(松山ケンイチ)とニコ(大後寿々花)が探るというもの。
今回は明確に事件の真相を探るという内容だったので、スパイものという色づけは明確だった。しかし、その事件そのものが陳腐だったと思う。事件のオチはしょっぱなの段階で読めたし、こっくりさんのごとき"うしみつ様"に新鮮味のかけらもなかったし。このドラマは謎解きというよりも、その事件に絡めた含蓄をメインにしているので、そこが木皿色といえる。そのあたりは別の人ではなかなか真似できないというわけか。
事件そのものが面白くないということもあるし、そこから派生して出てくるメッセージ性についても、ありきたりで他愛のないものであったと思う。木皿さんの場合は、他の人には真似できない特徴的な色を持っているので、木皿ドラマの場合、別の人と交代で脚本を書くということがご法度であることがはっきりとした。
VOICE4「かんにん袋」 5/1放送 視聴率7.0% 演出:石尾純
ゲスト出演:市川実和子
評価★★★☆☆☆☆☆☆☆ 3
木皿泉さんにしては今日は脚本が粗いな、と思っていたら、今回は脚本家さんが違った。今回、脚本を担当されたのは、シナリオ登龍門2005で優秀賞を受賞した経歴のある山岡真介さんという方。木皿泉さん色をつなげようと苦心した感はあるが、事件そのもの、そして、テーマ性にしても、物足りなさが大いに残った。
今回は、都内で頻発する小型爆弾による爆弾騒ぎの事件。ある大学教授に、"かんにん袋"と名乗る人物から脅迫状が送りつけられ、ロボ(松山ケンイチ)とニコ(大後寿々花)はかんにん袋の正体を探ろうとする…。
事件そのものに面白みがなかったと思う。かんにん袋(市川実和子)にしても、その大学教授にしても、それぞれ問題のある人たちで、確かに教授の往生際の悪さは見苦しいけれども、かんにん袋のように気に入らなかったら何でも爆破してしまえばいいというものでもない。結局、この事件において、善と悪は存在せず、悪だけしか存在しなかったと思う。世の中はそういうことは多いと思うのだけど、ドラマとして見ると何とも締まりが悪い。もう少しかんにん袋に改心のドラマを与えるとか、善へのアプローチも必要だったと思う。
結びの部分で、この善へのアプローチに手抜かりがあったことで、人は知らず知らずのうちに人を傷つけていることがあるかもしれないけど、過去に縛られすぎてもいけない、という今回のテーマ性もどこか曖昧に終わってしまった感がある。このあたりは木皿さんはすっきりと処理してくるので、木皿脚本の間をつなぐというのは無理があったように思う。
VOICE3「お歯黒女」 4/24放送 視聴率6.9% 演出:池田健司
ゲスト出演:香椎由宇
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
長らく更新が遅れてしまいまして、申し訳ありません。ようやくスパイものらしくなってきた本作。お歯黒女という都市伝説の正体を、ロボ(松山ケンイチ)とニコ(大後寿々花)が探るという型がようやく定まってきたのは安心した。
ただ、このドラマは事件の背後に隠れる人間の心の機微をメインにして、さらには、そこから含蓄あるテーマ性に結び付けようとしているところがあって、そこが頭でっかちになっていて、その事件を探るという点の痛快さや期待感みたいなものが欠けていると思う。やりたいことは分かるし、テーマ性ももちろん、悪くはないのだけど、スパイものとして捜査そのものの面白みも味わいたい。
木皿泉さんのタッチだと、ファンタジックさが強調されすぎて、その事件そのものが上っ面だけの軽薄なものに思えてしまう嫌いがある。テンポもいいとはいいがたいし、どうしてもこのドラマは途中でウトウトしてしまう。個人的には木皿泉さんのうまさは日常を描くことであり、その日常に非日常の色合いを加え、日常を炙り出すという三段階の論法だと思う。このドラマは、そもそも、設定自体が非日常的であり、日常の色が薄い中にさらに、非日常の色合いを加え、日常を描こうとしている感があって、個人的には居心地が悪い。
VOICE2「ごぼ蔵」 4/17放送 視聴率8.7% 演出:佐藤東弥
ゲスト出演:村上淳
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
1話完結として、連続性を無視して見るのであれば、そう悪くない内容だった。しかし、連続ドラマとして見ると、果たしてどうか。まだ何のドラマなのかが、不透明であるように思えて仕方がない。
強盗犯との逃避行の中で、強盗犯と仲良くなってしまうという非日常の中で、恋愛に対する考察など日常の要素を入れ込んでくるあたりは、木皿泉さんらしい脚本だったといえるのではないか。しかし、それはこの回を単独で見た場合であって、連続ドラマとして見ると、第2話にもなってこんな調子じゃダメだろう、と思える節もある。
このドラマは主人公の2人がスパイになって、事件を解決するというように聞いていたのだけど、主人公の2人が未だにスパイにもなっていないというのは、いささか遅すぎるように思う。やはり、ドラマにはパッケージ感が必要で、例えば、今やっている「時効警察」ならば、時効になった事件を趣味で解決するという大きなくくりがあって、細かい部分はそれぞれの回で遊ぶというように設定してある。このドラマにおけるその大きなくくりが見えてこなくて、まだこのドラマにとっての本筋には入っていないんじゃないかと思えてしまう。まだまだスパイ関連とすれば、微妙に接点が見えてきたというだけ。
前段階をこれだけ長く描くということは木皿さんのことなので、理由があるのかもしれない。さらには、もしかしたら、もう既に本筋には入っていて、これからもこんなテンションでいくということなのかもしれない。そうだとしても、各回におけるテーマ性にまだ連関が見て取れない。各回におけるテーマ性を束ねる形の、ここも大きなくくりというものが必要なのではないか。
これからの展開において、前置きが長い理由が明らかになるのか、それとも、テーマ性の連関が見えてくるのか、どちらかには転んでほしいところ。とはいえ、こういったマニアックに近い展開において、そこを見極めるまで回を重ねてみようと思わせる力がこのドラマにあるか、といえば、ないと思う。この空気感を気に入ったという人だけが見ればいいという感が残ってしまうのは問題だろう。
VOICE1「三日坊主」 4/10放送 視聴率12.5% 演出:佐藤東弥
ゲスト出演:中村獅童
評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5
う〜ん、ちょいと期待しすぎたかなあ。あまりハマれなかった。
全体的に奇をてらいすぎた感が残った。スパイもののような内容になると聞いていたし、タイトルやホームページのフラッシュ映像などから、もっと痛快な仕上がりになるのかと勝手に思っていたけど、意外と暗い湿っぽい仕上がりになっていたかな。
まあ、牛乳ビンのフタとか洋服のタグとかのツールの使い方や、人は誰かしらから影響を受け、誰かしらに影響を与えているという人生への含蓄を込めてくるあたりは、木皿泉さんっぽいところだった。だけども、それが前に出すぎて、一体、何のドラマなのだか、分からないようになってしまった。
個人的には、初回は各キャラクターの特徴をもっと前面に押し出したり、こういうドラマですよ、とアピールするためにテンポのよさや痛快さをもっと打ち出していくべきだったように思う。「すいか」はのんびりとした空気の中にもキャラクター性やテンポ感は出ていたし、「野ブタ。をプロデュース」はキャラクター性の高さと痛快さがあった。ところが、このドラマに関しては、テンポがいいというほどでもないし、痛快であるというほどでもない。キャラクターに関しても、まだまだ未消化だ。テーマ性に関しても、これから先に見えてくるという感じで、まだまだどこに行き着くのかは見えにくい。
主演の松山ケンイチさん、大後寿々花さんも期待したほどの演技ではなかったかも。松山さんのハイテンションな演技はどことなくぎこちなさが残るし、演出のテンポ感と違和感が残る。大後寿々花さんのキャラも、七色の声を操るという割りには大して声を操っているという節はなし。恐らくは、ネタを温存ということなのだろうけど、初回なのだから、もう少しキャラの特性を打ち出すべきだっただろう。脇のキャストも同様で、とりあえず、初回は出ただけで、キャラクター性が出てくるのはこれ以後というところか。
これからは1話完結のストーリーとなっていくのだけど、初回は、3日しか記憶の持たない殺し屋のお話で、何だか実に世知辛いお話だった。果たして、あれで何を描きたかったというのは初回を見た限りではイマイチ、ピンとこない。それにしても、中村獅童さんはどことなく哀愁が漂っていたな。苦労したんだろうなあ。
まあ、木皿泉さんということで、最後まで見るつもりではいるけど、これが木皿泉さんじゃなかったら、最後まで見る保証はできなかったかもしれないな。でも、木皿さんじゃなきゃ、こういう脚本は書かないだろうけど。新ドラマ枠の初回ということで、もっと客を引き寄せるような内容でくると思っていたら、結構なマニアック路線できた。そりゃ、初回視聴率から12.5%も納得ですよ。木皿脚本はドラマ後半でじわじわとあぶり出しが効いてくるので、それを期待して辛抱強く待つことにしたい。
放送前の感想
七色の声を操る14歳の少女・ニコ(通称:セクシーボイス/大後寿々花)と、ロボットオタクで女好きな青年、通称・ロボ(松山ケンイチ)が謎の婦人から依頼を受け、事件を解決していくという黒田硫黄氏の原作をドラマ化。「すいか」「野ブタ。をプロデュース」と、寡作ながら多くのファンを持つ脚本家・木皿泉氏が、日テレが火曜の2時間ドラマ枠を撤廃し、新設された火10連ドラ枠第1弾のドラマの脚本を担当。演出は、「すいか」で組んだ佐藤東弥氏で、「すいか」ののんびりとした雰囲気とは別のタッチで攻めてきそう。
スタッフにも注目だが、キャスティングが実に濃い。主演には、2006年に映画「DEATH NOTE」のL役で一躍、ブレイクした松山ケンイチさんを抜擢。そして、セクシーボイス役には、映画「SAYURI」でチャン・ツィーの幼少時代を演じ、ハリウッド進出も果たした大後寿々花さん。この主要2名のキャスティングもかなり思い切った部分があるのだけど、脇がさらに濃い。「マイ★ボス マイ★ヒーロー」で佐藤監督の演出を受けた村上絵梨さん、「すいか」出演の浅丘ルリ子さん、片桐はいりさん、「野ブタ。をプロデュース」出演の岡田義徳さんと、木皿さん、佐藤さん関連のメンバーを揃えた。さらに極めつけは、映画監督兼俳優としてカルト的人気を誇る塚本晋也氏が珍しくテレビドラマに出演。実に個性的な面々で、これが新ドラマ枠第1弾で大丈夫なのか、と思うけど、木皿ワールドにはピッタリとはまりそう。このドラマが2007.4-6月クールで最も期待しています。