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SP
警視庁警備部警護課第四係

DVD発売情報


DVD-BOX

2008.7/2発売

仕様
本編全6枚
+特典ディスク1枚
23,940円
特典
  • 本編はノーカット完全版で収録
  • メイキング
  • インタビュー

  • 出演
    井上 薫岡田准一
    尾形総一郎 堤 真一 笹本絵里 真木よう子

    スタッフ
    プロデュース
     高井一郎
    総監督
     本広克行
    演出
     波多野貴文、藤本周
    原案・脚本
     金城一紀
    音楽
     菅野祐悟
    主題歌
     V6「way of life」
    放送局
     フジテレビ
     公式ホームページ
     http://wwwz.fujitv.co.jp/sp/
    視聴率
    2007.11/3EpisodeT14.5%
    11/10EpisiodeU-117.6%
    11/17EpisodeU-215.2%
    11/24EpisodeU-315.7%
    12/1EpisodeV-114.1%
    12/8EpisodeV-214.6%
    12/15EpisodeV-315.5%
    12/22Episode012.6%
    2008.1/12EpisodeW-113.8%
    1/19EpisodeW-216.6%
    1/26EpisodeW-318.9%
    平均視聴率15.373%
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    ドラマレビュー
    最終平均評価点 7.3/10

    評価点評価点
    放送前の感想-放送後の感想-
    EpisodeT6EpisodeV-38
    EpisodeU-17Episode07
    EpisodeU-28EpisodeW-18
    EpisodeU-37EpisodeW-27
    EpisodeV-17EpisodeW-38
    EpisodeV-27  

    放送後の感想
     いわゆるテレビドラマらしいドラマではなかったので、賛否は生まれて当然の内容だったと思う。個人的には、非常に興味深い内容に仕上がっていたと思う。

     本広監督が演出していたということもあって、娯楽性は高いものに仕上がっていたと思う。どうしても、日本のドラマは映像やアクションとなると、安っぽさが先行してしまうのだけど、このドラマはアクションにも力を入れていたし、独特の青みを帯びた映像、エキストラやクレーンカメラを駆使したスケール感といい、日本では珍しい本格アクション・ドラマとなっている。金城一紀氏の脚本も、本業の脚本家ではない作家らしい細かな遊びは多かった。

     今年は「踊る大捜査線」10周年ということで、「踊る」の本筋とは関連はないのであるが、意図的に同じ構図を本作に持ち込むなど、「踊る」からのリンクも多く、ささやかではあるが「踊る」ファンへの心配りもあった。初回の「交渉人 真下正義」の続編を思わせるポスターの貼られたシネコンを舞台にした初回。廊下を歩く尾形(堤真一)の背中を捉えたカットは、「踊る」でも室井さん、和久さんなどで多用されたもの。最終エピソード内での、麻田総理(山本圭)の警護の対策会議をした場所は「交渉人 真下正義」で登場した会議室と同じで、カメラワークもほぼ同じだった。同じく最終エピソード内における式典の際のそれぞれ別々の犯人が3人存在するという構図は、「THE MOVIE2」のカジノのシーンと同様。内容面でも警察の組織の問題への切り込みは「踊る」と共通したテーマであった。

     そうした「踊る」と同類項を残しながらも、本作は本広監督の作家性がより打ち出された意欲作でもあったと思う。基本的に本広監督の作品はカラッと明るい印象のものが大半なのだが、本作は娯楽作ではありながらも、終始重苦しい雰囲気が漂う、いわば"ダーク本広"的な作品だったように思う。エピソードごとの作調の転換も面白い。EpisodeUでは、より一般的な病院占拠テロという題材を扱い、万事無事に解決というハッピーエンドという形式的な型にあえてはめた作品。EpisodeVでは、組織内での警護の限界を感じさせるハッピーエンドとはいえない結末を迎えた。EpisodeWでは、総理大臣の式典中の警護という見た目では最も派手な題材ながら、実の内容は最も地味な心理描写中心の内容に。最終話では、過去のある事件をきっかけに生まれた怨恨を同様に背負いながらもSPとしてあり続けようとした井上(岡田准一)とテロリストになってしまった山西(平田満)の対比もよく出ていたし、復讐の連鎖というテロの本質を隠しテーマにした内容となっていた。

     見せ場の見せ方も、実際のストーリーのみでは映像として表現できないのだけど、井上の想像シーンを取り入れることで、作り手としては映像化してみたいという画を実現させたというあたりも、画に迫力を持たせる方法としてはアリだったと思う。本広作品ではお馴染みのクラシックの名曲を使用する演出も頻出しており、個人的にはヴェルディの「レクイエム」を使ってくれたあたりはかなりツボだった。個人的に、非常に作り手が意識していたと個人的に思うのは、「踊る」との共通項をあえて持たせることで、「踊る」とは正反対の要素を持ち込むという「踊る」という存在を利用したミスリード。尾形の葛藤は、室井さんと重なる部分は多いのだけど、室井さんは一度出来上がった組織の崩れにくさを知りながらも立ち向かう正義の人であり続けるが、尾形はそれとは逆に警察組織を変革させるがために自らも悪となる人物であり、それがラストで明らかとなる演出

     やはり、「踊る」の新たな作品は多くのファンが望んでいることであると思うのだが、本広監督のやってみたいと思う作家性の部分はなかなか「踊る」本編では実現しにくい。そこで、同じ警察を扱った内容でありながらも、本広監督や金城氏の作家性を取り入れた内容の本作を製作したということなのではないかと思う。最後の最後でかなりの独自色を強めたのは、深夜枠ではかなりの高視聴率に支えられたことが大きいのだろうが、ゴールデンではなく、この土曜ドラマという枠であったからこそのように思う。

     さてさて、謎を残しての最終話となり、最終話放送前にスペシャル版の放送(4/5放送)が発表された。ただ、このスペシャル版は、連続ドラマの内容を時系列順に編集し直すとか言っているので、私の予測ではフジお得意の総集編的意味合いが強いものになるような気がする。総集編を取り扱いながら、連ドラで語られなかった謎をすべて解き明かし、尾形のさらに詳細な描写、井上と尾形の最終対決にいたるまでを、すべて描くのは不可能だろう。作り手としては、もっとスケールの大きいテロを描きたいはずで、そのためにはさらなる高予算が必要なはず。これはあくまでも私の憶測だけど、監督も大作慣れした本広さんだし、金城氏もかなりの映画好きで映画脚本ができるとなれば本望だろうし、映画で完結という可能性が大きいように思う

     ちなみに、これは余談なのだけど、放送前は「踊る大捜査線」4連発を経て、堤真一さん出演の「ALWAYS 続・三丁目の夕日」公開日の11月3日にスタートし、岡田准一さん主演の「陰日向に咲く」公開日の1月26日に最終回を迎える。これはメインの出演者等の露出が多くなれば、それだけ自然とドラマの宣伝にもなるという狙いがあるのだろう。ちなみに、「ALWAYS」も「陰日向」も製作が日テレというところが興味深い。フジは、「踊る」で散々、裏の日テレの土曜新ドラマを潰してきた過去があるから、もしかしたらそのお返しという意味合いもあるのかもしれない。内容もそうだけど、あえて不規則な編成にした巧みな意図もうまい商売をするなあ、と感心した。

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    EpisodeW-3(最終話) 2008.1/26放送 視聴率18.9% 総監督:本広克行・演出:波多野貴文、藤本周

    評価★★★★★★★★☆☆ 8

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    EpisodeW-2 2008.1/19放送 視聴率16.6% 総監督:本広克行・演出:波多野貴文、藤本周

    評価★★★★★★★☆☆☆ 7

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    EpisodeW-1 2008.1/12放送 視聴率13.8% 総監督:本広克行・演出:波多野貴文、藤本周

    評価★★★★★★★★☆☆ 8

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    Episode0 2007.12/22放送 視聴率12.6% 総監督:本広克行・演出:波多野貴文、藤本周

    評価★★★★★★★☆☆☆ 7

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    EpisodeV-3 2007.12/15放送 視聴率15.5% 総監督:本広克行・演出:波多野貴文、藤本周

    評価★★★★★★★★☆☆ 8

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    EpisodeV-2 2007.12/8放送 視聴率14.6% 総監督:本広克行・演出:波多野貴文、藤本周

    評価★★★★★★★☆☆☆ 7

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    EpisodeV-1 2007.12/1放送 視聴率14.1% 総監督:本広克行・演出:波多野貴文、藤本周

    評価★★★★★★★☆☆☆ 7

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    EpisodeU-3 2007.11/24放送 視聴率15.7% 総監督:本広克行・演出:波多野貴文、藤本周

    評価★★★★★★★☆☆☆ 7

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    EpisodeU-2 2007.11/17放送 視聴率15.2% 総監督:本広克行・演出:波多野貴文、藤本周

    評価★★★★★★★★☆☆ 8

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    EpisodeU-1 2007.11/10放送 視聴率17.6% 総監督:本広克行・演出:波多野貴文、藤本周

    評価★★★★★★★☆☆☆ 7

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    EpisodeT 2007.11/3放送 視聴率14.5% 総監督:本広克行・演出:波多野貴文、藤本周

    評価★★★★★★☆☆☆☆ 6

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    放送前の感想
     「ライアーゲーム」「ライフ」の2作で、深夜枠の先輩・テレ朝金曜ナイトドラマ枠を完全に喰ったフジ土曜ドラマ枠。3作目にして、深夜枠で放送するのはもったいないくらいの豪華布陣が揃うこととなった。人気作家の金城一紀氏が連続ドラマの脚本に初挑戦し、金城氏原作・脚本の映画「フライ,ダディ,フライ」の主演コンビ、岡田准一さんと堤真一さんが主演。さらに、総監督として、「踊る大捜査線」の記録的大成功で日本を代表するヒットメーカーとなった本広克行監督が「アンティーク」以来、6年ぶりとなる連続ドラマを手掛けることとなる。

     金城・本広・岡田・堤、この枠はホントに大きくバケたな。内容も、踊るレジェンド最新作「警護官・内田晋三」で取り上げたSPをテーマに据え、テロリストとの戦いを描くアクション満載ものとなるらしく、深夜枠ドラマのイメージを塗り替える娯楽作になりそうだ。

     懸念事項といえば、本広さんの総監督という立場。やはり、せっかくであれば本広さんが前面に出て、演出をしてほしいのだけど、どれくらい本広さんが演出に直接絡んでくるかがよく分からない。放送開始日が何と11月に入ってからなので、短期勝負のドラマになりそうなのだけど、踊る10周年特別企画として、「踊る大捜査線THE MOVIE2」「容疑者・室井慎次」が2週連続で放送されるとのことなので、それを受けての本広ドラマということのよう。「踊る」の新作についても期待をしつつ、このドラマにも大きく期待したい。

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