喰いタンスペシャル
〜香港ぜんぶ食べちゃうぞ編〜
ドラマレビュー
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| 2006年1-3月放送連続ドラマ「喰いタン」のレビューはこちらから |
| 高野聖也 | 東山紀之 |
| 野田涼介 | 森田 剛 | 出水京子 | 市川実日子 |
| 金田 一 | 須賀健太 | 緒方 桃 | 京野ことみ |
| 金田耕介 | 吹越 満 | 龍井達彦 | 三宅弘城 |
| 五十嵐修稔 | 佐野史郎 | 山内 崇 | 伊東四朗 |
演出 | 中島 悟 |
脚本 | 伴 一彦 |
原作 | 寺沢大介 |
音楽 | 小西康陽 |
製作 | 日本テレビ |
公式ホームページ | http://www.ntv.co.jp/kuitan/ |
今年1-3月に放送され、平均視聴率17.4%を記録した人気ドラマ「喰いタン」の半年振りの続編。連ドラ時代も土曜21:00台にはあるまじき内容の薄さだった本作だが、スペシャル版はそれ以上の内容の薄さ。このドラマは確実に2時間の尺はもたない。
連ドラの最後で食いしん坊探偵、略して喰いタンの高野が香港へと旅立った。そのため、今回は横浜のホームズエージェンシーの面々が香港へと旅行をするというところからスタート。そこから、横浜で発生した殺人事件が香港とつながり、高野が自慢の精密機械並みの舌を駆使して、事件解決に挑む。しかし、その事件には金田少年(須賀健太)の父親・耕介(吹越満)が関係しているようだった…。
いや〜、驚異の内容の薄さだった。前半は香港の紹介ビデオ程度の内容に終始し、後半は有名映画の分かりすぎるくらいのパクリシーンの応酬。謎解きも実に薄く入れ込んであるが、実質的な内容は通常の54分のドラマ1話でもお釣りがくるほどだったと思う。食品の専門用語を台詞に取り入れたのは、喰いタンが探偵らしくなった点だったが、せっかくならもっとその点をしっかりと活かせばいいのに、そこには力点をおかず、いつもの脱力の展開へ。金田一(かねだ・はじめ)少年の父親が耕介というあからさまなパロディはご愛嬌。
前半は謎解きを香港の名所に絡ませたりしてはいたが、その見せ方はせっかく香港に来たのだから、香港の名所を映像としてとりあえず押さえておこうという程度の手抜きもいい仕上がり。前半の香港のシーンは香港の観光ビデオ程度の価値くらいしかない。話題づくりのシーンだった。それに加え、2時間14分の放送時間のうち、きっかり半分の1時間7分が香港のシーンでそれ以降は横浜に戻るという分かりやすすぎる構成にも唖然。
横浜に戻ってからも、ノソノソとくだらない謎解きをしている間はテンポも最悪で、完全なる中だるみ状態。そして、終盤には東山氏によるアクションシーンに突入するわけだが、このシーンがあまりにもあからさまなパクリのシーンの応酬で、かなり唖然とした。いくら視聴者層は子どもだからといって、ここまで手を抜くのは問題だと思うが。「マトリックス」を意識した弾丸の軌跡を映像化させたチャチな合成シーンから始まり、黄色に黒のお馴染みのブルース・リーの格好をしながらアクションの東山氏、最終的には「燃えよドラゴン」でお馴染みの鏡の部屋で上半身裸・黒ズボンの東山氏と、ブルース・リーのあからさまなパクリを展開。ブルース・リーをパロっている点では共通だが、「特命係長・只野仁」のほうがよっぽマシなアクションシーンを作っているぞ。あと、連ドラのときから引っ張ったホームズエージェンシーのオーナーの正体にもガッカリ。
そのアクションシーン自体も東山氏は問題ないのだろうが、相手役の人の動きの鈍さが災いして、全体としてとても鈍い、振付けられた感が残るショボい出来のシーンになってしまっている。ただ、東山氏のあれだけものを喰っているのに、脂肪のかけらもないような締まった肉体はスゴい。今作の放送日である9月30日に40歳の誕生日を迎えたとは信じがたい。とりあえず、あの肉体に★1つだ。
パート1の好評をいいことに、この「喰いタン」、パート2の製作が決定したようだ。スペシャル版は14.2%と決して視聴率的は成功とはいかなかったが、パート2の視聴率やいかに?尚、このスペシャル版のエンディングにはスペシャルゲストとして亀梨和也が次クールの土9ドラマ「たったひとつの恋」の衣装で登場。それも、喰いタン・東山氏がたまたま前クールの長瀬智也主演「マイ★ボス マイ★ヒーロー」の劇中小物アグネスプリンを持っているという設定だったため、長瀬のアグネスプリンを大先輩・東山氏が亀梨に渡し、「マイ★ボス」から「たったひとつの恋」へとドラマのバトンをつなぐというジャニーズのトライアングルによる粋な演出も。ちなみに、この手の演出は「金田一少年の事件簿・雪夜叉伝説殺人事件」(堂本剛主演)のラストに「銀狼怪奇ファイル」の堂本光一がゲスト出演したり、「銀狼怪奇ファイル」の最終回に「透明人間」の香取慎吾がゲスト出演したりで、10年位前の土9に勢いがあった頃の慣例から起因していると思われる。ということは、ちょっと前までは沈没状態だった土9が見事復活したという証拠。この点は好意的に受け取ろうじゃないか。それにしても、「喰いタン」がシリーズ化か…。世の中、分からんもんだなあ。それと、「亀」やら「梨」やらが台詞に入れ込められており、全体的に亀梨くんを祭り上げた印象のスペシャルドラマでもあった。