サプリ
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| 回 | 評価点 | 回 | 評価点 |
| 放送前の感想 | - | 放送後の感想 | - |
| Episode.01 | 6 | Episode.07 | 6 |
| Episode.02 | 6 | Episode.08 | 4 |
| Episode.03 | 7 | Episode.09 | 4 |
| Episode.04 | 5 | Episode.10 | 5 |
| Episode.05 | 6 | 最終話 | 5 |
| Episode.06 | 5 |
放送後の感想
言葉は悪いが、このドラマを見て感じたことは、やろうと思えば、このドラマの内容なら2時間でまとまる、ということ。基本的に恋愛関係の構図は最初から最後までそれほど変化しているとはいえず、そんなことを延々と引っ張る必要性は感じない。それなら、職業ものとか個人のドラマとかに力を注げばいいものを、こちらもメリハリに欠ける。結局、最後までどっちつかずのまま終わった、それだけのドラマだったように思う。連続ドラマという長丁場にする必要性は微塵も感じさせなかった。伊東美咲も以前ほど嫌いではなくなったが、今作でも風呂に入っても、徹夜しても、全力疾走しても、化粧バッチリ、髪型セットバッチリ、顔色一つ変わらない、これでは演技以前の問題だと思う。こういう不自然すぎる形での女優のイメージのガードは生産的なものは何ももたらさないのでは?最後の最後まで、疑問だったのは、このドラマにとって、「サプリ」って何だったのか、ということ。薄味で後を引かず、見た後何も残らないが、多少は元気になる。これがこのドラマにおけるサプリに関するコンセプトだったのだろうか?それだったら、これ以上、つまらないコンセプトはないだろう。視聴率も悪かったわけだし、考え直してほしいところ。
最終話 9/18放送 視聴率15.3% 演出:成田岳
評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5
これ以外の結末にはならないんじゃないか?すべて思ったとおりに丸く収まったといったところ。
こんな分かりきった結末のために、よくもまあ、延々と話を延ばしてきたものだ。結局、ここ3年くらいフジの月9の夏ドラマは「東京湾景」「スローダンス」そして、本作とラブ・ストーリーメインのよく分からないドラマが続いているが、どれも話が停滞したまま引っ張り、最終回で予定調和にまとめるというものばかり。3年も同じような失敗を繰り返しているとは、学習しないなあ。そろそろ方向転換すべきだと思う。視聴率がいいならまだしも、今作は数字的にもコケたわけだし。
まあ、エピソードとしては悪くないものもあった。やる気なしフリーターの石田(亀梨和也)が成長し、最終的に小さい会社ながら手に職をつけたという流れは悪くない。そして、今岡(佐藤浩市)となつき(志田未来)の不器用な親子のドラマもまた悪くない。ということは、このドラマ、佐藤浩市あたりを主演に据えて、亀梨は今の位置そのままでいいから、ラブ・ストーリーではなく、一種の家族のドラマとして立脚してしまったほうがいいドラマになったような気がする。別に苦言を呈するほどでもないけど、やはり、伊東美咲はいなかったほうがドラマは盛り上がったかもしれない。
前も言ったが、ラブ・ストーリーが最後の最後まで停滞したままなら、それはサイドストーリー程度に留めておいて、職業ものや個人の人間ドラマのほうをもっと打ち出して、メリハリよく描くべきだったのではないか。全体的に抑揚に乏しく、テンポがあまり感じられなかった。スタイリッシュを勘違いしたような演出はやはり、失敗だったと思う。
Episode.10 9/11放送 視聴率12.7% 演出:川村泰祐
評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5
石田(亀梨和也)がクリエイティブの中途面接で自分の未熟さを痛感して、自分はミナミには不釣合いだと苦悩し、勝手にアルバイトを辞め、姿を消す…。今岡(佐藤浩市)の言葉とか、荻原(瑛太)の社会人としての器の違いなどを痛感して、苦悩する場面は悪くなかった。
だが、その個人を描く部分や仕事の部分が、まるで盛り上がってこないところがこのドラマの大きな欠点。シーンごとにはいいシーンもちらほらあるが、全体としてはパンチ不足は確実。その分をラブ・ストーリーをメインにしていますというような体をとっているが、相変わらず恋愛関係は停滞したまま進展がない。次回、最終回に登場人物を空港などに走りまくらせて、すべて解決って腹なのかな。
ラブ・ストーリーを停滞させたまま、長い時間を引っ張るのなら、別の面でメリハリをつけるべきなのだと思う。もっと仕事ものの印象を押し出すとか、個人のドラマに力点を移すとか。ここ4話くらい、下手すりゃ、それ以上、根本的に状況が変わってないような気がする。
このドラマも長かったな。次回、ようやく最終回。それにしても、伊東美咲は相変わらずのサイボーグだった。暑い中、あれだけ全速力で走り回っても、汗を一滴もかかず、髪型も一切乱れない。こういう必要最低限のところでこの人を甘やかすのはやめたほうがいいと思う。演技の印象の弱さを少しでも解決するにはそういうところに寛容になるしかないと思うけどなあ。
Episode.09 9/4放送 視聴率13.8% 演出:成田岳
評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4
だから、状況が先週と何も変わってないじゃないですか。ミナミは石田(亀梨和也)とは境遇が違いすぎると、付き合うのは無理だと分かっていながら、年下男の発する言葉の数々に何も言い出せず、ズルズルと関係を続けている。それに嫌な視線を送るのは、荻原(瑛太)とユリ(浅見れいな)だ。それに加え、今岡(佐藤浩市)とヨウコ(白石美帆)、なつき(志田未来)の関係性も進展なし。今回も、それぞれに心が揺れている様を描く現状維持、場つなぎの印象の強かった回。
結局、去年の「スローダンス」から何の進歩もなかった月9、ということのようだね。「スローダンス」も全く状況が変わらない回が何回も続いて、イライラしていたのを覚えている。今回も同様で、変化に乏しいお話が延々と続いているという感じ。
それでも、荻原に北京への転勤の話が持ち上がるなど、次回はそれなりに話が動きそう。だけど、次回もまだ最終回じゃないわけよね。まだまだこのスタッフは話を引っ張るつもりだな。
こういうイライラするような恋愛模様を描くのであれば、もっと仕事の描写の部分でメリハリをつけるべきだと思う。だけど、今回の中で、仕事という面で印象に残っていたのは今岡のプレゼン風景だけだったなあ。あのプレゼン内容もなるほどと思った部分があったし、やはり、佐藤浩市の役者としての説得力という面が強かった。
とまあ、終盤に近づくにつれ、やはり、このドラマもいつものダメダメな月9ドラマだったということが鮮明になってきたようです。今回は視聴率も不振なのだから、もっと反省すべきなのだと思うけどな。
Episode.08 8/28放送 視聴率16.3% 演出:川村泰祐
評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4
イラッとしてきたな。ミナミと石田(亀梨和也)が乳繰り合っているということ以外は、先週とやっていることで何が違うんだ、とツッコみたくなる内容だった。
荻原(瑛太)もまだミナミには未練タラタラで「奪い返したくなる」みたいなことを言っちゃっているし、石田に一方的に別れを告げられたユリ(浅見れいな)は雨の中、「石田をください」とかなりイタい状況。結局、この四角関係という体は先週と同じままじゃないか。
そんな愛憎が渦巻いている中、当の石田は年上のお姉さん熱に頭をほだされたのか、会社内でありえないノロケを連発。このドラマにおけるミナミと石田の関係は、ミナミのほうが男気質で石田のほうが女の子気質であるというのは興味深いけど、あまりに社会的な常識が欠如した石田の行動に唖然だ。
今回、石田はクリエイターの中途採用試験に応募するという設定だったのだけど、適当に書かれた履歴書に、そうかと思えばアホのように長い自己PR。自己PR用紙には「簡潔に」と書いてあったじゃないか。それに、自己PRは一旦下書きして、それからボールペンで清書する、それくらい常識だろうが。勤務中に桜木(相島一之)の息子のための玩具を探しに行くという行動も完全に問題だし、石田というキャラにもいいところがあると言いたいのだろうが、ここまで常識に欠けたチャラ男キャラにする必要もなかろう。あんなのでCMクリエイター目指してますと言っていたら、上戸彩の「アテンションプリーズ」じゃないけど、勘違いする人が増えるんじゃないか心配だ。発想力と着眼点だけが全てではないだろう。
あと3回もあるのに、これからもこの調子かなあ?それにしても、この会社は愛憎が交錯していて、スゴくいづらそうな場所になってきたなあ。
Episode.07 8/21放送 視聴率14.4% 演出:川村泰祐
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
どうやら、演出が川村さんの回はラブ・ストーリーがメインになるようだね。成田さんの回は出来る限り、テンポ感を抑えてという演出をしていると思うけど、川村さんのときはグッとアップテンポといった印象。個人的には川村さんの回のほうが見やすいっちゃあ見やすいけど、印象としては王道の月9ものという感じで新鮮味はない。成田さんの演出はそれなりに新鮮味はあるけど、全体的に無機質という感が残り、一長一短といったところか。
今回は仕事の話の展開の関係で、ワイナリーを舞台にした四角関係の恋愛の駆け引きを描いていた。番組終了のギリギリまでこれまでの関係の確認のようなフワフワとした状態が延々と続く。ミナミを巡り、荻原(瑛太)と石田(亀梨和也)の思いが交錯し、ミナミに対し、石田は渡さないとユリ(浅見れいな)は食い下がる。こんな調子で、50分くらいを引っ張り、最後の最後で石田がミナミへと思いをぶちまけ、ミナミと石田が急接近…で次回へ。
個人的にはもうこれで終わりと言われても、それはそれでいいのではと思うくらいの展開だった。今回の展開もまあ、見ていてつまらなくはなかった。だけど、こんな感じの回がまだあと4回もあるのかと思うと、やはり、気が重い。
それ以上に驚いたのは、伊東美咲の完全武装。温泉につかっているときもまるで汗もかかず、風呂上りのあとでも髪はまるで乱れず、化粧も衣装もバッチリ。徹夜をしても、髪も顔も衣服もまるで乱れない。あなたはサイボーグか。何があっても、伊東美咲は伊東美咲でなければいけないみたいな変な風潮をやめない限り、伊東美咲は今のままのような気がするけど…。
Episode.06 8/14放送 視聴率12.7% 演出:成田岳
評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5
う〜ん、何だかまるで歯ごたえのないドラマだなあ。ドラマ全体がとても無機質な印象を受けて、ながら見程度で十分といった自己主張の弱さを感じた。それもこれも、タイトルが「サプリ」ということから起因した狙いなのだろうけど…。
恋愛模様に関しては、それぞれの組み合わせで結構、大きな転機が多かった回だった。それぞれの内容自体を突き詰めてみれば、かなりコテコテのことをしていると思う。例えば、荻原(瑛太)のエピソードでいえば、ミズホ(りょう)は学生時代に知り合った人で実は先輩の奥さんで、先輩から直接脅しの電話が会社にかかってきたり、それで悩んでいる荻原に振り回されるのは嫌になったのか、ミナミも荻原との関係を清算しようとしたりとか。よくよく考えたら、荻原はかなりかわいそうな立場に追い込まれているし、結構な修羅場の中にいるということになる。それなのに、このドラマはそれをあえてものスゴくアッサリとした切り口で描いている。
その点でいえば、やっていることは去年の「スローダンス」と大して変わっていないと思う。内容がコテコテでそれなりに話が転がっている分、安心して見れるというところはあるのだけど、「スローダンス」の妙にゆったりとしたマッタリ感はそのまま引き継いでいる。そのゆったりとした演出で、しみじみできるお話ならいいけども、このドラマはそういう話でもないしな。
恐らく、ここまでこの作風で来たとなると、最後まで適当にラブ・ストーリーで、適当に職業ものというテイストのまま進んでいくのだろう。個人的には職業ものの側面を前面に打ち出したほうがメリハリが出て、見やすくなるのではないかと思うのだけど。
Episode.05 8/7放送 視聴率13.9% 演出:成田岳
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
見ていてつまらないということはなかった。だけど、職業ものにするか、ラブ・ストーリーにするか、はっきりさせたほうが絶対に見やすくなると思う。結局、いいところを総取りにするという考え方が月9なのかもしれない。
今回は、ミナミとミズホ(りょう)の荻原(瑛太)の取り合いを基調として、ラブ・ストーリー、職業ものが併せて進行。ラブ・ストーリーのほうは、人妻ミズホの傍若無人な行動が続く。若い男をどうしても引き渡したくないのか、「夫と別れる」という禁断のワードというカードを切った。ここまで言うなら、ミズホさんのダンナさんが見てみたいものだね。ミナミと荻原はちょっとずつ、いい関係になっているのだけども、荻原のほうは煮え切らない。荻原っちゅうのは仕事のほうは順調で、プライベートでは伊東美咲とりょうを天秤にかけているわけだから、男としては羨ましい限りだわね。ミズホという鉄壁がなかなか崩れない中、ミズホの前に石田(亀梨和也)という生意気を言う年下男の存在がまたここで大きくなってくるわけだ。このように恋の駆け引きは続いている。
それと併行する形で、会社の利益と監督の作家性のどちらを優先させるべきかというデリケートな問題を職業ものとして扱っていた。ミナミはアニメの有名監督の作家性を優先させようと思った。しかし、ミズホは会社の利益を優先し、その結果、その監督は降板という運びとなった。クライアントと監督さんの意向が食い違って、話がこじれるということはよくあることだろうし、CMに限らず、ドラマや映画の世界でもよくあることだろう。ここはそれなり興味深いものがあり、もっと掘り下げてもいいエピソードだと思う。
個人的に今日の話は職業ものとして描いたほうがよっぽど見やすくなったように思えた。広告代理店ならば、ドラマの題材になりそうなエピソードは多いんじゃないだろうか。そこが、月9のシガラミなのか、ラブ・ストーリーをメインにするということは外せないと判断したのだろうな。
1つのオフィスで話が展開するということは人間関係を一気に見せることができるし、ラブ・ストーリーには最適だろう。だけども、オフィスで展開するなら、登場人物の仕事をしている姿は見せなければならない。ラブ・ストーリーメインで仕事をしているところをあまり描かないという手もあるが、そうだと、見ているほうは「仕事しろ」と思ってしまうわけで、ドラマとして一気に陳腐な印象を受ける。だから、仕事をしているところは最低限描かねばならない。そこで、仕事とラブ・ストーリーのどちらをメインにするかを迫られるわけだけども、このドラマはその両方をとったということのようだね。
ラブ・ストーリーも、こっちはこっちで思いが絡み合って、具体的なエピソードが進行中だ。仕事のほうも、もっと掘り下げてもいいようなエピソードが展開している。それが同時進行するものだから、ドラマとしてコンセプトが不明確という印象が残ってしまうと言われても仕方がない。伊東美咲の演技も、前までの見るに耐えない感じはなくなったけど、相変わらずの能面だなあ。主人公なのだから、もう少し表情にメリハリを加えてくれたら、もっと見やすくなると思う。このドラマの何となく無気質な印象は伊東美咲の演技にも原因があるのだろう。前回のガチャピンの顔マネとか、伊東美咲さんも引き出しがあるのだろうから、そこをもっと演出陣などが引き出してあげる必要があるのではないだろうか。
Episode.04 7/31放送 視聴率12.2% 演出:川村泰祐
評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5
ちょっと微妙になってきたなあ…。悪い意味で月9的と表現すべき展開が目に付いてきたかなあ。
今回は、荻原(瑛太)を軸としたミナミとミズホ(りょう)の恋と仕事の話。荻原は相当自信家なのか、仕事を山のように抱えた結果、仕事で考えられない初歩的なミスを連発。まあ、荻原が悔い改めるポイントがほしかったのだろうけど、あまりに初歩的なミスでの連発で、あれじゃ、社会人としての適格を疑うでしょ。
そして、ミナミとミズホの恋の駆け引きといったあたりもどうなんだろう?荻原に仕事で散々迷惑をかけられたのに、仕事現場であろうに、ミナミは荻原からキスされて、全て丸く収まったみたいな展開。これって、どうなのだろう。まず、仕事中にキスをしようとしていることからしてオカシイと思う。それに、あのタイミングでキスちゅうのもよく分からないし。ミズホは荻原に女の影を感じ、荻原の居ぬ間にミナミからの電話(携帯)に出てしまうという暴挙に…。といっても、ミズホはれっきとした既婚者らしい。2人の間で弄ばれている荻原が哀れといえば哀れなのだけど、理解に苦しむような展開が多くなってきたように思う。
まあ、いつものありえない月9に戻るのなら、私としては別の描き方があるのではないかと思う。展開にツッコミどころが多めな割りには、演出が淡白すぎる。こういう演出なら、もっとしっかりと仕事や恋愛をすべきだろう。脚本の内容と演出プランというのが、やはり、未だにしっかりと交わってきていないように思う。仕事を描くにしても、ラブ・ストーリーを描くにしても、まだどっちつかずといった印象で釈然としない気持ちが残る。これが低視聴率の原因なのではないだろうか。
さすがに、こんな調子でこれから進められると、どんどん面白くなくなっていくように思う。去年の「スローダンス」の反省を活かしたのかと思っていたけど、こんな調子が続くと、「スローダンス」と同じ末路になるような気がするな。
Episode.03 7/24放送 視聴率14.4% 演出:川村泰祐
評価★★★★★★★☆☆☆ 7
今回はグッと恋愛の度合いが高まった回だった。まさに王道の月9といったあたりの内容だったが、複雑な恋の駆け引きをベースとしながらも、程よく仕事の要素も絡めてあって、バランスがよく取れていたと思う。
月9に対し、私は月9らしいドラマ以上のものは求めるつもりはない。内容が月9らしくても、それはそれなりに面白ければ文句はない。ここのところの月9の問題点はどのドラマも脚本の不備などで、王道の月9に仕上げることができていなかったところにあると思う。その点、このドラマは意外性はないものの、王道の月9的内容としては久々に普通に見れる内容だったと思う。
今回は恋愛の度合いが高まった回で、それぞれの登場人物間で結構、複雑に思いが交錯している。ミナミに対しては、石田(亀梨和也)と荻原(瑛太)の2人が思いを寄せており、ミナミは荻原からのアプローチにソワソワしている状態。石田にとっては面白くないのだが、そんな石田を狙うのがユリ(浅見れいな)。しかし、荻原は荻原で、ミズホ(りょう)との過去の関係がまだ完全には清算できていない状態。今岡(佐藤浩市)は今岡で、ヨウコ(白石美帆)との関係となつき(志田未来)との親子関係で手探りしている状態。今岡となつきの親子の関係は改善傾向にあるので、こちらのほうもこれから注目したい。
それぞれの思いが1つのオフィス内で交錯しているわけだけども、それをこのドラマはあっさりと見せてくれているから、とても見やすい。そして、それぞれの胸の内の思いがしっかりと仕事の面でのエピソードにつながって発展させたりもしていて、意外性はないが、非常にソツなくまとめられているな、と感じられた。まあ、顔の表情や声のトーンにあまり変化のない伊東美咲の演技には難があったが、ドラマ自体の雰囲気作りがしっかりとしているからかなりの面で補われていた。
個人的には、このテイストを最後まで維持してくれていたら、月9であるなら十分に合格点であると思う。月9自体はそのイメージを大事にしている枠だから、そのイメージを見せるための基礎的な部分こそを大事にすべきだろう。ここ最近は、その基礎的なところに欠陥があるドラマが多すぎたわけだ。ここ最近での月9の中では最も「月9らしさ」というものを活かしているドラマだと思う。それに加え、毎回、キャラクターごとに再編集されているエンドクレジットのタイトルバックの遊び心も面白いと思う。
しかし、このドラマは視聴率的にはかなり苦戦している。脚本が悪かったことにより、伊東美咲の演技の粗が噴き出し、酷評された「危険なアネキ」よりはよっぽどよく出来ていると思うのだけど、「アネキ」は視聴率20%超えでこのドラマはこの程度の視聴率。この違いって、何なのだろう?
Episode.02 7/17放送 視聴率13.0% 演出:成田岳
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
まだ方向性を見極め中といった印象だった。職業ものとも恋愛ものともどっちつかずの内容で、反響や視聴率の兼ね合いを考慮しながら、後々の展開でどっちを重点的に描くのか、をまだ見極めている段階だったのだろう。方向性をビシッと定めて、それでコケたらシャレにならないから、今回はどっちに転んでもいいように保険を掛けた回だったのだろうと思う。
実際、演出も比較的、盛り上がりを目立たせたり、抑揚をつけたりといったことをあえてやっていなかったように思う。だから、職業ものとしても、恋愛ものとしても、かなり淡々とした淡白な印象を残していた。ここで、決まったイメージを視聴者へ与えないようにという配慮なのだろう、と私は勝手に判断した。
ということは、今回に限れば、煮え切らない内容だったといえるのだろうけど、そこらは今後、どちらを重点的に描くかという軸が定まってくればいい話なので、今後に期待をかけるということで今回は見逃すことにする。中盤をすぎても、どっちつかずのままというのはさすがにマズいだろうから、中盤あたりまでには視聴率分析やリサーチを通して、職業ものか恋愛もの、どちらをメインにするか決めてほしい。
瑛太くんは今年は「アンフェア」といい、映画「嫌われ松子の一生」といい、ちょっと嫌な感じの役で攻めていくのね。このドラマでも本人の前では調子のいいことを言いながらも、本人のいないところでは陰口をたたく二枚舌男を演じているのだけど、個人的には悪くないのでは、と思った。「電車男」で完全に方向転換したと思われる白石美帆のサバサバした演技もよかったと思う。
伊東美咲は相変わらずものスゴく無気質なのだけど、このドラマも今のところ、どっちつかずで無気質といった印象だから、それほど気にならない。今回は人気役者の出す雰囲気でとりあえず乗り切り、周りの様子を伺ったといったあたりだろう。だから、私も様子見状態。評価のアップダウンは今後の展開次第ということで。
Episode.01 7/10放送 視聴率17.9% 演出:成田岳
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
いや〜、軽いドラマだったね。さすが、タイトルから「サプリ」だから、主食でもオカズでも、デザートでもなく、サプリメント的な存在に徹し、決してガッツリ見せようなどという気など、さらさらない月9らしいコンセプトのドラマだった。
ドラマのテイストとしては、昨年同クールの「スローダンス」の系譜を引き継いだドラマなのではないか、と思う。仕事人間の微妙な年頃の女と、人生に目的を見出せないフリーターの年下の男を中心として、2人を取り巻く男女の悲喜こもごもというあたり、コンセプトはそのままだと思う。「スローダンス」自体、評判があまりよくないドラマだっただけに、さすが、月9、何も学んでないな、といった印象。
でも、あっさり、サッパリとしたドラマで夏バテ気味の人向けということであるなら、コンセプトは明確だったように思う。オープニングのタイトルバックもそうだったし、セット等の美術、映像のトーンなどについても基本的に淡い色合いを基調としていて、とても涼しげで見やすい映像作りを目指していた、ということは分かった。キャラクターもどれも重々しくなく、キャラクターのやり取りも軽快。夏ドラマらしい軽さは出ていたように思う。
苦手な伊東美咲だが、このドラマくらいのキャラクターなら何とか見れそう。この人は美人だし、スラッとしたスタイルだから、いればそれなりに存在感をアピールできるわけだから、キャラクターで存在をアピールする必要はないと思うし、キャラクター面で妙なアピールをさせてしまうとボロが出るのだと思う。「タイガー&ドラゴン」「電車男」「危険なアネキ」しかりで。はっきり言って、伊東美咲がやり手のCMプランナーには全く見えないのだけど、キャラクター性が薄いという点で演技の粗が出にくいので、そこは少し安心した。
キャストの取り合わせに関しては、流行り物を取り揃えたという感じで意外性はない。それに加え、伊東美咲と白石美帆は「電車男」、瑛太と白石美帆は「オレンジデイズ」、伊東美咲と佐藤浩市は映画「海猫」と、どこかで見たことのある組み合わせばかりが目立つ。それでも、佐藤浩市の存在感は別格で、ホントこの方が出てくれて、少しはドラマも締まったな、と思える。また、白石美帆も役柄的に陣釜@電車男っぽさを継承してくれていた点もよかった。
特に何か気にするわけでもなく、何気なく見てしまう、タイトルどおりそんなドラマを目指したのだろう。記憶にはそれほど残らないけど、見たらちょっと保養になる、そういう狙いのドラマなのだとしたら、狙いどおりの手軽さを持ったドラマだった。
放送前の感想
流行り物には目がない月9らしい数字になる要素をかき集めた感のするドラマ。「電車男」「危険なアネキ」で演技力のなさを露呈しながらも、なぜか、高視聴率女優の名前を頂戴してしまった伊東美咲を主演に迎え、共演にはKAT-TUNの亀梨和也と、これだけでも高視聴率は確実。脚本には昨年の映画「電車男」のヒットにより、今年は大忙しの金子ありさ、主題歌には「輪舞曲」の主題歌でブレイクの絢香。流行り物には目がない月9らしい人選だ。月9は内容の充実よりも見た目の充実という傾向の枠だから、もう内容はどうでもいいでしょう。とりあえず、数字は取るだろうから、見るだけは見てみる。だけども、伊東美咲が大の苦手だから、今作でもいつもの伊東美咲だった場合には早々の途中棄権が濃厚。