スワンの馬鹿!
〜こづかい3万円の恋〜
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全11話から1話短縮 |
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放送後の感想
どうせ、視聴率が取れないと分かっているなら、もっと独自色を出してほしかったなあ。中年サラリーマンの悲哀を描くのであれば、もっとリアルなタッチで迫ってほしかった感があるのだけど、回を重ねるごとに、オーソドックスなドタバタコメディになってしまって、このドラマらしさは全くとして喪失してしまったかなと思う。諏訪野(上川隆也)一家や香月(芦名星)のキャラ設定は嫌いじゃなかったけど、周りがあまりに作り込まれすぎのキャラでどんどん浮世離れしていったのはいただけなかった。まあ、3万円の会の掛け合いはなかなか楽しいものがあったし、3人の関係性は嫌いじゃなかった。だけど、回を重ねるごとに、芝居が大きくなって、昼休みの食堂でバカ騒ぎを繰り広げているという印象が否めず、不自然さは回が進むほどに大きくなっていったと思う。
最初から数字狙いの企画ではなかったはずで、それだったら、好きな人は好きという隙間を狙った作りにしたほうがよかったと思う。妙に視聴率を気にした視聴者に媚びた感のあるベタな展開作りは、作品から個性を奪い、かといってそれに視聴率が伴ったわけでもなく、イタい失敗例となったと思う。
最終回 12/18放送 視聴率7.4% 演出:河野圭太
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
第9話 12/11放送 視聴率7.9% 演出:城宝秀則
評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4
第8話 12/4放送 視聴率6.8% 演出:河野圭太
評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5
第7話 11/27放送 視聴率7.9% 演出:小林義則
評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5
第6話 11/20放送 視聴率7.3% 演出:河野圭太
評価★★★☆☆☆☆☆☆☆ 3
第5話 11/13放送 視聴率7.7% 演出:小林義則
評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4
第4話 11/6放送 視聴率7.9% 演出:河野圭太
評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4
第3話 10/30放送 視聴率10.4% 演出:小林義則
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
第2話 10/23放送 視聴率9.0% 演出:河野圭太
評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4
第1話 10/16放送 視聴率10.5% 演出:河野圭太
評価★★★★★★☆☆☆☆ 6
思ったとおり、特に真新しい面はなさそうだけど、何となく最後まで見てしまいそうなコメディ作品となりそうだ。視聴率についても、厳しそうな感はあったが、初回10.5%ということで、1桁落ちは時間の問題だろう。
上川さんは諏訪野(上川隆也)の持つ実直で仕事ができそうな家庭人というイメージをうまく体現できていたと思うし、影で小遣いの少なさを嘆く情けなさもうまく演じていたと思う。そうした等身大のキャラクターと周りのキャラクターのアクの強さの対比は面白かったかな。香月(芦名星)を絡めたメモ書きの入れ替わりのドタバタに加え、最後の意外なオチもまた初回のネタとしてはかなり地味であるが、生活感があるせいか、なかなか楽しめたような気がする。
タイトルのスワンにかけて、主人公の名前を諏訪野にして、彼が大学時代に水球をやっていたという設定にして、こちらもスワンにかけたというのはなかなか考えたと思う。加えて、そうしたスポーツマンのカッコよさではなく、その後の諏訪野の何かに惚れたという真澄(田中美佐子)との出会いのエピソードもこれからの鍵となりそう。
無理矢理にドタバタを作ろうとするのではなく、初回でネタ播きした設定やキャラクター性をうまく活かしていけば、なかなかのものに収まりそうな感がある。あとは、演出・脚本等作り手がどこまで制御できるかだろう。
放送前の感想
タイトルの「スワンの馬鹿!」というのは、白鳥(スワン)は華麗に泳いでいるように見えて、水面下では必死で足をばたつかせていることを中年男の悲哀に例えたもの。人生を余裕で泳いでいるかのような40歳前後の3人にスポットを当てながら、それぞれが小遣い3万円という共通点でつながり、家庭、仕事と必死にもがいている姿を描くコメディ・ドラマ。今年に入り、これまでとは違ったイメージの役に挑戦している上川隆也さんを主演に迎え、チーフ演出は最近は映画監督にも進出した河野圭太氏であるし、手堅い作りにはなりそう。でも、ヒット性については、極めて低そう。