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今週、妻が浮気します

2007.6/29発売

仕様
本編全6枚
23,940円

出演
堂々ハジメユースケ・サンタマリア
三枝陶子 石田ゆり子 泉 玉子 ともさかりえ
轟真一郎 沢村一樹 春木耀司 藤井フミヤ
河野恵介 鈴木浩介 馬場 敦 和田正人
蟻田ミキオ 宅間孝行 美濃部善男 皆川猿時
至宝君子 広田レオナ 小町ゆかり 江波杏子
至宝 勝 西村雅彦

スタッフ
演出
 村上正典、佐藤祐市、城宝秀則
脚本
 吉田智子、小川みづき
音楽
 佐藤直紀
主題歌
 クレイジーケンバンド「てんやわんやですよ」
オープニング曲
 クレイジーケンバンド「た・す・け・て」
挿入歌
 My Little Lover「あふれる」
製作
 フジテレビ
 公式ホームページ
 http://www.fujitv.co.jp/tsumaga-uwaki/
視聴率
1/16第一話12.5%
1/23第二話10.8%
1/30第三話9.1%
2/6第四話11.3%
2/13第五話8.1%
2/20第六話9.6%
2/27第七話9.3%
3/6第八話9.8%
3/13第九話9.4%
3/20第十話10.4%
3/27最終話11.4%
平均視聴率10.155%
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ドラマレビュー
最終平均評価点 4.5/10

評価点評価点
放送前の感想-放送後の感想-
第一話7第七話2
第二話5第八話3
第三話5第九話5
第四話7第十話6
第五話4最終話2
第六話3  

放送後の感想
 いやはや、このドラマはヒドかったなあ。脚本がかなり崩壊していたのだけど、そもそもこの題材を連続ドラマの企画として通してしまったPの責任は大きいと思うな。始まる前から、連続ドラマにどうやって延ばすんだろう、と興味を持って見ていたけど、最悪な方向に流れた。作る前に考えを巡らせてみれば、この題材では連続ドラマはキツいだろうということくらい分かりそうなものだ。それを、あえて連続ドラマでやるというから、何か秘策があるのかと思ったら、その秘策も特になしということで、企画段階からこのドラマは作り込みが安易だったということじゃないか。

 キャスティングは悪くなかったと思うし、使い方を間違えなければもっといいドラマができただろうに、使い方が悪い。このドラマは、仕事ができるとか、台詞で大きくキャラクターに特徴づけをさせる割りには、大してその根拠となる描写はないし、話のつなぎに困ったら、偶然、たまたまというご都合主義を駆使。Q&Aサイト、妻が浮気とか、このドラマならではの強みは多かったはずなのに、結局、それを活かすというより自分で芽を摘んでいるかのように思えたし、強みを使おうともしないで、ベタな常套手段に走り、話を解決させるというのは、企画が悪すぎたけど、脚本もやっていることがあまりに支離滅裂だった。全11話という編成上の都合に振り回されすぎていたし、「世にも奇妙な物語」の1エピソードにするとか、別の表現形態を探すことも考えるべきだっただろう。

 世間では評判のよかった「電車男」も私はダメだったし、その後に続く「鬼嫁日記」「きらきら研修医」と、ネット発のドラマは増えているけども、個人的には駄作の温床のように思える。「電車男」が売れたことから、原作の権利も取りやすいし、あまり手がついていない市場だから、先物買い感覚で飛びついているような気がする。ここまで不作が続くと、ネットものの原作の場合はもっと作り手側は慎重にならなければいけないのではないだろうか。

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最終話 3/27放送 視聴率11.4% 演出:村上正典

評価★★☆☆☆☆☆☆☆☆ 2

 いやはや、この締め方はヒドい。残った問題は感情のつながり等の面倒くさいことは無視して、とりあえずベタなまとめ方で強引に終わらせれば、それでハッピーエンドじゃんみたいな、やっつけ仕事と、言われても仕方がない最終回だったと思う。

 前回、忘れていた頃に降って沸いた現代公論の廃刊問題。突如として、ハジメ(ユースケ・サンタマリア)が熱血漢に早変わりし、現代公論社の買収先である出版社の社長(佐戸井けん太)に毎日、直訴しにいく。そのときに出会った植木屋のおじさんだと思っていた人がたまたまその出版社の会長(平泉成)で、その会長の鶴の一声で廃刊撤回。平泉さんがあのシチュエーションにいる段階でかなりクサいわけで、社長が別にいるなら、会長じゃないか、と思っていたら、まんまとその通り。これは逆にまさかの展開だったけど。

 廃刊問題は適当に片付けたので、後はハジメと陶子(石田ゆり子)の仲を穏便にまとめれば、もう問題は別にないってわけだ。そして、こちらも忘れた頃に戻ってきた河野(鈴木浩介)の結婚話。といっても、この話、前に出てきたのは第5話だけだったから、もはや伏線とはいえない気がするけど。その結婚式の場に、久々にハジメと陶子の2人が揃い、他人の祝いの席なのに、完全に乗っ取った形で復縁。アンタら、人の結婚式で何をやっているんだ。ハジメの細かい気持ちなど、「まあ、いいか」という感覚なのか、ほとんど強引に2人が復縁して、一応、このドラマはハッピーエンドらしい。

 廃刊の部分についても、復縁の部分についても、あまりに話の持っていき方に創意工夫がなかったし、偶然ばかりで都合よく話を歪曲させ、強引に締めくくるという駄作ドラマの典型のような締めくくりになってしまった。Q&Aサイトという強みも活かされることなく、添え物みたいだったし。結局、このドラマにとっての強みをあまりに意識しすぎなかったことは大問題だった。

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第十話 3/20放送 視聴率10.4% 演出:城宝秀則

評価★★★★★★☆☆☆☆ 6

 とりあえず、軌道に乗ったかな。ここまで戻ってくるのに、あまりに時間がかかりすぎたな。

 今回は、ハジメ(ユースケ・サンタマリア)と陶子(石田ゆり子)が離婚を決意するという展開。ハジメが離婚届に証人の署名が必要ということを知らなかったという展開の作り方は安易だったものの、今回は久々にしっかりとまとまっていたように思えた。

 ハジメと陶子が冷静に話し合うという画もあったし、ハジメの土下座についても初めて正しいやり方で使われたように思えた。そして、これも初めてなのだけど、しっかりと働いているハジメの姿を描いていたのもよかった。手紙のシーンは、攻め方としてはベタだったけど、それなりにしっかりと見せてくれたし、誰もいなくなったハジメのマンションという寂しさを表す画作りも悪くなかった。あ、そうそう、ハジメを励ますための、至宝(西村雅彦)と轟(沢村一樹)の寒空の下のまだ早い花見というのもいいアイデアだったな。

 ドラマ中盤は、いくら何でも強引すぎるという常識無視の展開が多すぎて、すっかりと興ざめだったが、今回はそれほど常識から逸脱しすぎという印象のシーンが少なかったというのはよかったと思う。ただ、このドラマも最初からこういうやり方で攻めていけばよかったのに、何で中盤のような見せ方をしてしまったのだろうか。この題材で、連ドラは苦しかったんだろうな。

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第九話 3/13放送 視聴率9.4% 演出:村上正典

評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5

 ようやく話が軌道に戻ってきたかな、という感じだ。それにしても、第5話あたりから前話あたりまで、話がかなり脱線していたので、このドラマもまとめに入ってきたようだ。

 ようやく妻の浮気を機に、自分たちの関係を見直そうとする夫婦の話に戻ってきたような気がする。まあ、突然、大学時代の恩師が亡くなったり、その人がハジメ(ユースケ・サンタマリア)と陶子(石田ゆり子)の仲人だったりと、また唐突に新設定が飛び出てきて、相変わらず行き当たりばったりな感は残る。それでも、2人が改めて互いの存在を見つめなおすという意味で、このくらいの場面の持っていき方ならば許容範囲とするべきだろう。

 そして、ようやくハジメと陶子の馴れ初めが明らかとなり、このことを思い出すことによって、2人が歩み寄りを見せることとなる。しかし、前回のラストを踏まえ、どうしても春木(藤井フミヤ)の影がちらついてしまうハジメ…。理想と現実を踏まえた、まずまずうまい話の切り口だったように思える。

 それでも、前回のQ&Aサイト上でのやり取りの画が面白かったので、もう少し続けてほしかったと思える反面、常識上、そういったシーンを延々と続けることは粗がどんどんと出やすくなることでもある。だから、玉子(ともさかりえ)が超能力者級の勘で、書き込みが陶子だと見抜き、轟(沢村一樹)もその話を無条件で信じさせるということで、話をクリアさせるあたり、かなり安易なストーリー進行だった。轟も、本当かどうかも分からないまま、書き込みは陶子のものと決め付けて、陶子に話しているし、もし、違っていたら、どうするつもりだったのだろうと、疑問に思う。

 前回あたりまでの計4話くらいの行き当たりばったりの感じはひどいもので、今回は軌道は元の鞘に戻りつつあるものの、その軌道の修正の仕方にどことなく行き当たりばったり感はにじんでしまう。シーンごとには悪くないところも多いのだが、話の引っ張り方、その無理のある話のつなぎ方を受けての話の連結といった部分に明らかな場当たり的な印象が見えてきてしまっている。これはこのドラマの抱える拭い去ることのできない強烈な弱点だ。

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第八話 3/6放送 視聴率9.8% 演出:城宝秀則

評価★★★☆☆☆☆☆☆☆ 3

 う〜ん、もうこのドラマはダメだな。もう戻れないところまで、来ちゃったな。ここのところ毎回、言っている気がするけど、こんな感じでしか話を引っ張れないのでは、なぜ、この題材を連ドラにしたのか、と思えてしまう。

 今回は、浮気妻・陶子(石田ゆり子)に、実家、仕事場等々、様々な場所で天罰が下るという内容。さらに、終盤には息子の力(加藤翼)が軽い接触事故に遭うという展開にまで。前回では、ハジメ(ユースケ・サンタマリア)にも浮気歴があって、ハジメにも欠けていたところがあったという論調になっていたはずなのに、ここにきて、陶子に天罰がくだるという展開には必然性がないと思う。確かに、陶子は悪いことをしたわけだし、ハジメは浮気をしたといっても、陶子のように一線を越えたわけでもない。なので、ハジメのほうに分はあるといえばそうなのだが、やはり、この展開は極端すぎると思う。そこに追い討ちをかけるように、力の事故。まあ、大体、テレビドラマはネタに困ったら交通事故だから、事故ネタで登場人物の感情を問い直す仕掛けになっているドラマはあまりいいものが記憶にない。そういえば、石田さん、同じような題材だった「家族」でも最終回前に事故ネタありましたっけな。

 病院での、ハジメの陶子への言動も腑に落ちないし、このドラマは登場人物の発言がその場その場の場当たり的な印象が強くて、各回における感情がしっかりとつながっていないと思う。そりゃ、ここのところ、つなぎのような展開でやっとのことで、ドラマをつないでいる状態だから、感情の描き方が形式的になってしまうのは必然かもしれないね。

 それでも、ラストのQ&Aサイトを通して、ハジメと陶子が会話するという展開はなかなか面白かったと思う。ハジメは相手が陶子であることを知らず、しかし、陶子は相手がハジメであることを知っている。互いに向き合うと、素直になれず、ネット回線を通じて初めて互いの本音を知る。そういう点で言えば、このドラマらしい夫婦の描き方に入ってきたといえる。だけど、結局、こういう構図にもってくるなら、もろに「世にも奇妙な物語」のような気がするな。要素を凝縮して、「世にも奇妙」の1エピソードにすれば、もっと印象のよいものになっただろうになあ。

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第七話 2/27放送 視聴率9.3% 演出:佐藤祐市

評価★★☆☆☆☆☆☆☆☆ 2

 う〜ん、話の持っていき方が相当苦しくなってきたな。こんなことでしか、話を引き伸ばせないというのは演出とか、脚本とかいう前に、そうなりそうな感はあったはずなのに、企画を通してしまったことに原因があると思う。

 今回では、何とハジメ(ユースケ・サンタマリア)に浮気の過去が発覚してしまうという展開。ハジメはそのことをすっかり忘れていたということだが、すっかり忘れていたというのは展開として苦しすぎる弁解のような気がするし、それを忘れているというのは男としてどうなのだろう。その浮気相手というのは、かつてハジメの下で働いていた田之上(山口紗弥加)という女性で、彼女が現代公論社を去った後、「愛の貯水池」なる小説で一躍人気作家になって戻ってくるという展開。これだけでもかなり苦しい展開なのだが、その田之上さんがたまたまQ&Aサイトを閲覧中、ハジメがハンドルネームで投稿した「今週、妻が浮気します」質問をすぐさま直感でハジメが投稿したものと確信し、今回、ハジメに接近してきたということのようだ。あまりに話が都合よくまとめられすぎていて、こんなことでしか展開を作れないものかと愕然とした。

 その展開がその展開で面白ければまあ、いいか、と思えるけども、それがいかんせん面白くない。作家さんがワガママ言い放題でそれに振り回されるハジメという画は、不愉快だったかな。作家さんを演じた山口紗弥加さんの弾けた演技は悪くなかったし、演出のテンポもよかった。だけど、脚本があまりにもキャラクターを極端に描きすぎていて、男女の関係性をコミカルに描くにしても、話をくだけさせすぎている。この振り回されていることを後に台詞で、「仕事にも真摯」という言葉によりフォローしているけど、このドラマはこうしたフォローの台詞がまるで説得力がなく、後付け感がするんだよな。

 このドラマは、ここのところ、ハジメと陶子(石田ゆり子)が何かをしようという1つのテーマを描きたいがために、そこまで延々と話を引き伸ばしているね。今回は、直接面と向かって話をするというだけのことを、ナンダカンダと引き伸ばしているわけだわ。それで、ようやくしっかりと話ができたかと思って、陶子の言い分にもなるほどな、と思っていたら、ハジメの大失言。というか、あの失言だったら、離婚されてもある程度は仕方がないようにも思えてきた。

 このドラマは、妻の浮気に際して、男にも女にも双方、いたらなかった点があるということを描きたいのだろうけど、表現が極端なんだよな。それに、キャラクターが場面に応じて、変わっている気もするんだよな。少しは反省していたはずのハジメが果たして、ああいったことを言うものかな、と。脚本自体もかなり粗のある仕上がりだけど、この題材で11話となればこうならざるを得ない気もする。やはり、連続ドラマの企画としては無理があった気がする。「世にも奇妙な物語」の1つのエピソードくらいがちょうどよかったのかもしれないな。

 それでも、あと4話だし、どんな結末の付け方をするのかが気になるので、続けて見るつもりではいますが。

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第六話 2/20放送 視聴率9.6% 演出:村上正典

評価★★★☆☆☆☆☆☆☆ 3

 つなぎの話にもほどがあるな。あまりに露骨な引き伸ばし戦法だな。今回の話がなくても、十分に話は通じる。

 陶子(石田ゆり子)から別居を切り出され、慌てるハジメ(ユースケ・サンタマリア)に河野(鈴木浩介)から、結婚の仲人になってほしいと持ちかけられる。ハジメはそんな悠長なことをしている余裕などないはずなのに、その件を断りきれず、引き受けてしまうのだが…。

 前回は大塚寧々さん、今回はMEGUMIさん、そして、次回は山口紗弥加さんと、ここのところ毎回、ゲスト出演者がいるな。ほとんど単発での出演者を入れて、話を転がしていかないと、話が持たせられないということなのだろう。結局、そういうことになるのであれば、全11話という形態にこだわることはないと思うのだけど。最初に編成の都合があって、話をつなげるのに精一杯じゃ、本末転倒でしょうが。でもまあ、結構、そういうドラマは多いのだけどね。

 そもそも、ここに仲人のエピソードを挟んでくる必要性を感じない。まあ、自分だけでなく、互いのことを思いやって、ハジメに自分にも非があったと見つめなおすきっかけにしたいという意図はあったのだろうと思う。でも、それはQ&Aサイトの問答、特に、プリンさん、つまりは、玉子(ともさかりえ)の言葉があれば、事足りることなのではないか。仲人になってくれ、というエピソードも、河野の奥さん(MEGUMI)が元AV出演者だったというのも全て付け加え程度のエピソードに過ぎないと思う。ハジメが自分を見つめ直して、なくした指輪を編集部の人たちみんなで探すというシーンも悪くないけど、こういったドラマの定石の画なわけで、真新しさは感じないし。

 さらに、陶子の感情の描き方にしても、腑に落ちない点が多い。ハジメのお母さんからの言葉はよくて、それで陶子が考え直して、少しは反省したハジメと直接、対話するのかと思ったら、ラストでは離婚届に判を押す陶子でしょ。あのお母さんの言葉はどこへ行っちゃったのよ。それにしても、石田ゆり子さんは前クールも離婚がらみの役立ったけど、またそうだね。

 その他にも、春木夫妻(藤井フミヤ、大塚寧々)のエピソードも、堂々夫妻との対比を際立てようとしすぎで、あまりに優等生過ぎる感じがして、人間らしくない。河野のご両親の前で、奥さんのAVの過去がバレるくだりにしても、そのネタフリの仕方にしても、先が読めすぎて、コメディとして成立していないと思う。

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第五話 2/13放送 視聴率8.1% 演出:佐藤祐市

評価★★★★☆☆☆☆☆☆ 4

 やはり、このドラマは、全11話にするには無理があるように思えてきた。今回は、浮気相手・春木(藤井フミヤ)との対決を見せる回だったのだけど、そこに行き着くまでが無理矢理、話を引き伸ばしている感じがして、あまりいい気がしない。

 ハジメ(ユースケ・サンタマリア)はいろいろと悩んだ結果、春木と直接対決をし、さらにはその怒りを発散させるため、春木の妻・薫(大塚寧々)に事の真相をすべてバラすという行動に出ることにした。しかし、この行動で陶子(石田ゆり子)の態度はさらに硬化していく…。

 まあ、シーンごとにはいいものもあった。浮気相手にフミヤ氏をキャスティングしたのも驚いたが、その妻役に大塚寧々さんが出てきたのには驚いた。さらには次週にはMEGUMIさんが出るらしい。あとは、広田レオナさんの強烈な演技は笑えた。この人も2度ほど離婚した方なので、離婚すると女優さんは吹っ切れるのか、世にも恐ろしい束縛妻を演じていらっしゃった。浮気関連の2人を演じているユースケさんと西村さんの掛け合いもテンポがよく面白かった。

 それでも、あんな怖い奥様を前に、よくも至宝さん(西村雅彦)が浮気をしようと思う気持ちがよく分からない。至宝夫婦のキャラ付けがイメージ優先になりすぎていて、その結果、矛盾が生じている気がする。ユースケさんと西村さんの掛け合いもまた面白かったのだけど、そこが面白くてもやはり、シーンの面白みに留まっているのが、このドラマの弱みだな。

 直接対決を演出するまでに、やはり、無理に話を伸ばしている感はスゴくした。その話を伸ばす要素として、このドラマは仕事を絡めてくるのだけど、その絡め方がわざとらしすぎるんだな。家庭の事情も大事だけど、そんな家庭的な事情のために、ハジメが、責任者にもかかわらず、雑誌の記事を差し替えようと半ば実行に移しかけるというのも理解しかねるし、会議をすっぽかして直接対決に向かうというのもねぇ。仕事上の分かりやすいものと天秤にかけることによって、ハジメの憤りを描こうとしている意図は分かるけども、例えが極端すぎるでしょう。

 コミカル優先にして、見やすいものにしようという狙いがあるのは分かるけど、もう少しうまいこと調節できなかったのかな。前回のシリアス展開は悪くなかったから、無理にコミカルにするのではなく、シリアスな家族ドラマとして見せたほうが、意外と見やすいドラマになったような気がする。

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第四話 2/6放送 視聴率11.3% 演出:佐藤祐市

評価★★★★★★★☆☆☆ 7

 今回は珍しくシリアスメインの内容だったので、ある程度、見やすかったんじゃないかと思う。

 陶子(石田ゆり子)が浮気しているのかどうか曖昧なタッチで進めてきたけど、陶子の浮気は間違いなかったということらしい。そして、浮気相手の春木(藤井フミヤ)も含め、今回は三者で話し合いという段階からスタートとなった。

 ハジメは陶子の前では、男やダンナという体面もあり、高圧的な態度をとり、離婚を言い放ってしまう。しかし、陶子のいないときにはアタフタしちゃって、どうしていいのか分からないでいる。ハジメが、春木は人間としてもしっかりとしていて、男としても紳士的で、仕事もできそうだし、顔も二枚目で、自分は春木にかなわない、と素直に認めつつも、妻を思う気持ちは春木には負けない、と陶子に未練タラタラの裏腹な感じはよかったと思う。気持ちとは裏腹に、この体面とかプライドとかばかりを気にしてしまう男の情けなさをユースケさんはうまく演じていたと思う。

 シリアスメインで、無理矢理、仕事上でのトラブルを起こして、コメディの要素を入れ込もうとしていなかった点もよかった。やはり、家族を男と女の目線で見るドラマをメインにしていけば、このドラマは見れないことはないと思う。それだけでは、時間が持たないし、重くなりすぎないようにということで、コメディタッチを入れ込んできてしまうと、「う〜ん」という感じになってしまう。これからはここの均衡点をどうやって見つけていくが鍵になると思う。

 陶子の浮気が判明したことで、夫婦の仲は崩壊しつつある。浮気をした陶子にも問題はあるのだろうが、ハジメに責任がゼロだとは言い切れないというのが実情のようだ。今回の感じでは、男と女、それぞれの立場を描きつつ、それぞれが理解をしていくことによって、再び家族が再生していくという話になるのではないか。…と、今回の中では思っていたけど、次回の予告を見る限りではそうではないのかもしれない。

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第三話 1/30放送 視聴率9.1% 演出:村上正典

評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5

 何だろうな、引っ張りすぎだろうという気持ちと、そこまでやってよかったのかという気持ちが混然としている感じで、釈然としない内容だったかな。

 とうとう陶子(石田ゆり子)の浮気Xデーとなり、ハジメ(ユースケ・サンタマリア)はどういった決断をするのか…、といったあたりが今回の内容。

 ユースケさんの追い詰められた演技はさすがにうまくて、演技自体は悪くはなかったと思う。ただ、やはり、ハジメの決断の瞬間を最後の見せ場に持っていきたいという作り手側の意図で、その瞬間になるまで、結構な時間を引っ張る。その引っ張り方がやや苦しい印象が残った。

 毎回、このドラマは仕事上のミスによるトラブルを要素として挿入させているけど、今回は現代公論主催の試写会の招待状の日にちに誤植があったという致命的なミス。急いで正しい日にちの招待状を再発送し、各所に謝罪をしなければならないのだけど、ハジメはそんな場合ではなく、何らかの事情があると察した小町さん(江波杏子)の計らいでハジメは自分の大事な用事に向かうことになった。さすがに、このレベルのミスだったら、編集長がその場にいないというのは問題ではないかなあ。毎回、ミスのレベルが初歩的すぎて、ハジメの仕事に対する姿勢がうまく示すことができていないと思う。家庭のトラブルと仕事上のトラブルを、このドラマのような形で篩にかける構成は適していないように感じる。ホテルでのハジメは明らかに挙動不審だったしな。あれじゃ、絶対、通報されるって。

 ただ、最後の数分でかなりの大展開で、何とハジメが浮気相手と思しき男(藤井フミヤ)と、陶子のいる前で対面というかなりの修羅場に突入。ここまでやってしまっていいのか、とこれからの展開が心配になるくらいの急な展開だった。次の回はまだ分かるにしても、今回でここまでを描いてしまって、あとの残りの7話はどうやって話を持たせるんだ?今後の展望がまるで見えないドラマだなあ。

 ハジメ決断の瞬間までは引っ張りすぎ、そこからは展開を急ぎすぎた、といった印象で、イビツな印象の残る回だった。

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第二話 1/23放送 視聴率10.8% 演出:村上正典

評価★★★★★☆☆☆☆☆ 5

 う〜ん、さすがにこれは笑えないわ。編集マンとして、大事な作家さんからいただいた原稿を座ったベンチに置き忘れてきてしまうって、どんな神経しているんだ、と思う。ハジメ(ユースケ・サンタマリア)がそれだけ追い詰められているということなのだろうけど、このミスは限度を超えたものだろう。その後の、腹を下して、男子トイレに入ったら使用中だったから、女子トイレに入って用を足したら、たまたま女の子たちが入ってきて、これもたまたま所持していたビデオカメラによって、盗撮犯と疑われて警察に連行。これもさすがに笑えないな。

 前回は別の観点の見せ方がなかなかうまかったので、そこまで気にならなかったけど、今回はハジメに巻き起こる災難だけを立て続けに描いていたので、そうなると粗が見えてくるというもの。そうした致命的なミスの後のフォローもよくない。あれだけのミスをしたのに、何のお咎めのないとは、どこまでオチャラケているわけよ。原稿が戻ってホッとして、飲みに行こうとか言う前に、印刷所に回せと思うんだけど。ピンチの雑誌とは思えない緊張感のなさだな。

 今回はXデーまであと12時間というあたりまでで終わって、次回が浮気本番という展開になるらしい。次回は最大の災難ということでいいのだろうけど、それ以降はどうやって話を持たせるのだろう?今回、ハジメに起こったことだって結構な災難だった。これを超えるような災難を設定しなければならないとしたら、ハジメのクビが何度飛ぶか分からないような気がするけど…。

 それでも、ラストの陶子(石田ゆり子)に結婚記念日を忘れられて、憤りを覚えるハジメの画は切なくてよかった。このドラマは前回もそうだったけど、ラストの画はいいな。あと、クレイジーケンバンドの「助けて〜」もいい。

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第一話 1/16放送 視聴率12.5% 演出:村上正典

評価★★★★★★★☆☆☆ 7

 個人的には、なかなか面白かったと思う。キャスティングがまず、うまく行っている。ユースケさんは普通の男を、普通なんだけど、普通ではない程よいバランスをもって演じることができるので、適役だったと思う。石田ゆり子さんも納得のキャスティングだった。家庭的な印象をありながらも、湿っぽくなりすぎない健康的な妖艶さも併せ持っている。浮気してんのか、してないのか、どっちなんだ、と幻惑させるような存在感を持っていらっしゃると感じた。そして、周囲のキャラクターを演じるともさかりえさん、西村雅彦さんあたりも個性的な演技でよかったと思う。

 いろいろな方法で浮気のフラグをちらつかせて、ハジメ(ユースケ・サンタマリア)を悩ませるという見せ方も悪くなかった。そして、ハジメ、玉子(ともさかりえ)、至宝(西村雅彦)あたりに台詞を割り振ることによって、男の立場、女の立場というものを対立させた辺りもよかったと思う。ラストの結婚式のビデオをハジメが切なそうな顔で眺めて、そこからQ&Aサイトの掲示板に質問を書き込むという流れもよかった。

 まあ、ハジメの仕事に対する態度の描き方はややデフォルメがすぎた感もあるけど、とりあえず、このドラマは家庭における男の立場と女の立場という面を重点的に描くべきものなので、仕事の描き方にそこまで文句をつけなくてもいいように感じた。このドラマはこんな感じの人いるかもな、という部分とデフォルメされた部分をある程度、釣り合いのとれたキャラ設定になっていると思う。同じネット発の実話という体のお話であるドラマ「電車男」はキャラがデフォルメされすぎて、私はドン引きだったけど、このドラマは実話であることをそれなりに意識して、ふざけすぎないようにしているあたりが好感が持てた。

 これは余談だったけど、「いいとも」でもユースケさんイジリ、面白かったわ。「九州で、熊が積木します」等の天どんの連続は傑作でした。ここまでイジラレキャラが定着するというのは強みだし、タモさん、さすが。本当に余談でした。

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放送前の感想
 ネット掲示板の「OK Wave」に書き込まれた、"今週、妻が浮気します"という書き出しから始まる相談のやり取りを書籍化したものを原作にしたネット書き込みもののドラマ。小説やコミックのネタが尽きてきたのか、ここ最近は「電車男」「鬼嫁日記」と、ネット発信のドラマが多くなっている。主演はどこかにいそうな普通の男を普通なのだけど、普通っぽくないという微妙なニュアンスで演じ分けるユースケ・サンタマリアさん。ユースケさんは「ホームドラマ!」以来のゴールデン枠連続ドラマ出演、単独主演は「アルジャーノンに花束を」以来、約4年ぶり。ここ最近は、映画での活動が多かったユースケさんだから、久々の連続ドラマの大きい仕事となる。ユースケさんはこういった役柄はうまい人だから、演技の心配はご無用だと思うけど、心配な点はユースケさんはドラマの数字を持っている人ではない、ということかな。演出は映画「電車男」「7月24日通りのクリスマス」の村上正典氏、映画「シムソンズ」、ドラマ「アテンションプリーズ」の佐藤祐市氏。脚本は「Ns'あおい」の吉田智子氏スタッフは決しては下手ではないのだけど、これといって抜群の個性を持っている人でもないので、こちらもやや不安が残る

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