SUBARU LEGACY B4 2.0R

国産最高の(?)スポーツセダン

とても気に入っていたBMW328iカブリオーレ、でもすでに9年落ち、雨漏りはひどくなるし、足回りもふにゃふにゃし始め、それをすべて直して更に車検を取ると約70万円かかることが判明、乗り換えを決意しました。予算は328iカブリオーレ+250万円。328iは最低でも100万円で売れることは判っていました。
 候補に上がったのは
○BMW320i(E46) 新車or中古
○マツダ RX-8
○トヨタ プリウス
○スバル レガシィ B4 3.0R
でした。E46は最有力候補で、新車の見積りや、認定中古車を一生懸命探しましたが、やはり新車だと500万円を超えてしまうし、予算の約350万円だと4年落ちの中古がやっとです。
 最有力候補のRX-8。足回り、ブレーキはBMWを超えているし、オンリーワンの存在のロータリーエンジンの感触もGOODです。問題は家族の反応・・・。予想通り、セールスマンに家に来てもらって、家族で試乗したところ、後席に乗ったカミサンから「こんな穴蔵みたいな車ダメ!」
 二代目プリウスは初代の欠点をほとんどクリアしていて、とても良かったのですが、あの少しニヤついたようなフロントマスクが生理的に合わない・・・。プリウスに乗った自分の姿を想像できないんです。

 そしてレガシィ。ディーラーにはB4の試乗車は無く、ツーリングワゴンだけ。まぁそんなに変わらないだろうと試乗したところ、3.0Rのフラット6エンジンは、高回転のパワーがが凄い!!!でもそれに比較して低回転時のトルクが細いのです。カタログの出力特性カーブを見ると、見事に二次関数的。私はフラットトルクエンジンが好み(だからBMWが好き)なので、3.0Rのフラット6はエンジンレイアウト的には大好きなのですが、特性が合いませんでした。また、スバル内製らしい5速ATもマニュアルモードでのシフトダウンのタイムラグが一秒近くに感じられ、これもダメ。結局B4のカタログだけもらって帰ってきました。

 家でカタログを眺めていると、BOXER4の2.0Rのエンジン特性が、見事なフラットトルクカーブを描いていました。2,000rpmからはほとんど最大トルクを発生し、パワーカーブはまさに一次直線。「これ、良いエンジンだろうな〜」と思ったときにはディーラーに「2.0Rの試乗車用意できますか?」と電話していました。

 さて2.0Rの試乗はやっぱりツーリングワゴン。B4の占有率ははレガシィの15%に過ぎないんですって。まぁだからこそB4を選ぶ理由があるんですけどね^^) ワゴンじゃ親父臭い、不良中年はスポーツセダンじゃなくっちゃね♪
  
 試乗してみたら、思ったとおりのエンジン特性。リニアで気持ちイイ!。スロットルはバイワイヤなんだけど、このチューニングも文句なし。そして4速ATの出来もGOOD。3.0Rの5ATで感じたタイムラグが全くなし。ハンドリングはほとんどFRだし、ボディ剛性も文句なし、ただブレーキタッチはBMWの勝ちかな?

 家族も「4ドアセダンならいいよ」とのことなので、328iカブリオーレは買い取りセンターに引き取ってもらい、追金約200万円でデビュー一年後の年改(年次改良)でB型になったLEGACY B4 2.0Rを発注したのでした。実はこのB型への年改もLEGACYに決めた大きな理由でもあるのです。その理由は

○ボディカラーにアーバングレーメタリック(いわゆるガンメタ)が追加された
○3.0Rにしか選べなかった「アイボリーレザーインテリア(アイボリー色の本革シート+電動アジャスタで10万円のメーカーオプション)が2.0Rや2.0iにもセレクト可能になった。

このアーバングレーメタリックの外装色とアイボリーレザーの内装の組み合わせは、イギリス車を髣髴させるような「日常と違う世界」に連れて行ってくれて、本当に気に入っています。

約一ヶ月の納車待ちの間、買い取りセンターの貸してくれた古いスズキセルボに二週間、スバルディーラーの貸してくれたプレオに二週間乗りました。それまでBMWに乗っていた訳ですから、この一ヶ月は長く感じたなぁ^^)。そして2004年7月の初旬、待ちに待ったB4が納車されました。びっくりしたのはブレーキタッチ。試乗したのは年改前のA型、B型では見事にブレーキタッチもBMWに勝るとも劣らないレベルになっていたのでした。もともと3.0Rを買うつもりだったので、その差額でPanasonicのDVD-NAVI、サンルーフ、アイボリーレザーインテリア、ETCなどなどフルオプションを装備することができました。

運転があまりに面白く、納車後半年で10,000kmを走破。その間のインプレッションとしては

○高速安定性は大型車を抜く時以外はBMWを超えている。安定性はAWDのアドバンテージ、大型車を抜く時に若干ステアリングを取られるのは、やはり空力デザインがBMWに一日の長があるのでしょうか。
○ハンドリングはBMW並み。極低速時の大舵角時以外はとてもAWDとは思えないリニアなもの。ワインディングでの回頭性も気持ち良い!
○215/45-R17の扁平タイヤを見事に履きこなすサスペンション。BMWのM-Sportはこの点がウィークポイント。BMW買うならノーマルサスペンションですね。ただ、ワインディングをハイペースで飛ばすとロールスピードが高く、ちょっと不安。縮み側のダンピングレートもう少し高めてもいいんじゃないかな?
○アイボリーレザーシートは、電動で微調整できることもあり、ほぼ満足。でもやはりBMWのシートには全然適わないですね。国産車の一番の改善テーマはシートの出来ですね。
○燃費は平均で8.4km/l 最低6.5km/l 最高11.3km/l。2LNAで180PSを搾り出しているDOHCエンジンとしては不満はありません。折角のいいエンジンですから、燃費を気にせず回してあげたいですね♪

 五年ぶりの国産車。今はかなり気に入っています。マツダとスバルの車はヨーロッパ車と充分勝負できますね。トヨタの車は色々な意味で「まさに国産車」。日産も最近いいけど、私にはデザインがピンと来ません。このB4には5年乗るつもりです。え?次の車ですか?なぜ今回水平対向エンジンを選んだと思います?次はドイツ製の水平対向6気筒に乗るんですよ^^)


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