番外編2:台湾出張旅行(2005.3.21-24)

昨年のアメリカに引き続き、2005年は台湾で仕事してきました。目的は「デジタル屋台」での新機種生産。日本では順調な「デジタル屋台」ですが、台湾ではちょっとだけうまく行かないらしく、組立てのプロフェッショナルの女性二人を連れての出張と相成りました。

2005/3/21 出発:
 中部国際空港、愛称セントレアで搭乗を待つ3人。実は他に男2人も一緒です^^) セントレアには浜松西インターチェンジ近くから直通の高速バスが出ていて、85分ほどで到着。とっても便利です。ただ、事故などで渋滞したときのことを考えると、行きに使うのはリスキーですね。え?私の顔が赤いって?実はセントレアにはゴールドカードと搭乗券を見せると入れる休憩室があって、そこではなんと飲み物(アルコール類含む)とおつまみがフリーなんです。このとき既にビールを1リッター飲んでます^^)

 
定刻の15:00に無事離陸したキャセイ航空のボーイング747-400からの眺めです。左は雲の合間から覗いた太陽にきらめく三河湾。右は見事な雲海です。私は高所恐怖症気味ですが、ここまで高いと諦めがついて全然怖くない^^)

 台北空港には現地時間19:15着。時差が1時間あるのでフライト時間は約3時間。エアポケットもなく快適でしたが、機内食は・・・。空港には現地スタッフが迎えに来てくれて、そのままホテルへ。このホテルなかなかユニークで、裏通りに面した入り口から入ると「豪城ホテル」、表通りの入り口には「二人世界」の看板が・・・。「二人世界」 そう、いわゆるラヴホなのです。勿論エレベーターも別なのですが、部屋はどうなんだろ?大きなベッドに二つのドレッサー、引き出しの片隅に小さな四角い袋を見つけたので、やっぱり部屋は共用??
 このホテルから歩いてすぐのところで「松山の夜市」が毎夜開かれます。上の写真はその入り口にある松山のお宮。夜市はいろいろな物を売っていて面白いのですが、時々香ってくるとてつもない異臭・・・。そうかの有名な臭豆腐の匂いなんです。マジで気持ち悪くなりました。夜市で行列が出来ていた店で中華饅頭を5つ買い、ファミリーマート(こちらでは「全家」)でビール(日本のビールが日本の約半額!)を買って23時頃まで私の部屋で明日からの仕事の打ち合わせをしたのでした(ホントか??^^)

2005/3/22 仕事初日:
 今回の訪問先です。私達の送迎に使用した社用車は現地生産のニッサンQRV。日本で言うセレナです。面白いのがルームミラー、GPSレーダー探知機を内蔵しているんです。自動速度取り締まり機に近づくと、ミラーの内部から"Speed Limit"の文字が浮き出る。多分有機ELを使ってますね。理解に苦しむのが時々表示されるバスケットボールと家の絵。それぞれ「”運動場” ”寺院”がそばにあるよ」ということを知らせているとのこと。なんで???

そうそう、台湾の西側の高速道路は見事に整備されています。最大で片側5車線。制限速度は90-100km/h。速度取締りは結構厳しく、反則金も高いようです。運転者ではなく、所有者に請求が来るとのこと。驚くべきはその通行料金、なんと40元(約140円)。日本道路公団よ、見習いなさい!

 
「2人の日本人女性頑張る」の図。作業も早いし、たくさんの改善を提案してくれます。

 台湾の女性も負けていません。とってもいいライバル心です。日本人女性からは「そこはこうした方が楽ですよ」などのアドバイスが飛び交います。台湾に来た甲斐があったなぁと思った瞬間です。

夕食は世界一高いビル「101」に隣接したショッピングビルへ。この写真はBVLGALIのショップの前で行われていたテレビ中継。かなり有名な女優さんらしい。残念ながら正面からの写真はなし^^)

 日本5人、台湾4人の楽しい食事。上海料理美味しかったな♪特に海老しゅうまいが絶品!台湾ビールもライトテイストで呑み飽きない良いビールです。

食後は一時間のフリータイム。私を含む日本人男性3人と訪問先の副社長の4人とで夜のダウンタウンを散歩。青色LEDによる街路樹のライトアップにうっとり・・・。なんで男4人なの???? 右の写真はブゥちゃんをペットとして連れていた台湾美女です^^)
  

2005/3/23 仕事最終日:

初日の仕事がスムースに行き過ぎたため、今日はサプライヤー(部品供給先)を三社訪問することにしました。
まずはプリント基板の設計、実装、検査を行っている会社へ。

 高速道路から見える、「なんとか大飯店」。巨大。

 ちょっと判りにくいけど、通勤時間帯の交差点。停止線にたくさんのスクーターが並び、青信号になると同時にスタートダッシュ!完璧にスクーターレース状態^^) LEAD100を持ち込んで参戦したいな。絶対負けないぞ!^^)

 左のピンクの紙・・・。「あ、俺と同じ名前の人がいるのかな?」と思ったらウェルカムボードでした^^)「関」って言う字は略字らしい。ちなみに日本の「様」は「先生」になるらしい。右の写真の右奥がこの会社の社長さん。ISO9001を1995年に取得(審査機関はBSI)しているし、鉛フリーも導入済みだし、日本の基板屋さん、負けてるかもよ?

 次に向かったのは切削加工メーカー。ここは社長さんはとってもいい人なんだけど、管理状態は昭和30年代の日本って感じかな。頑張れ社長さん!この会社は港のすぐそばで、雰囲気は「大衆食堂」だけど、最高の海の幸が楽しめるお店がいくつかありました。刺身が最高だったし、魚の名前はわからないけど、蒸した白身の魚の上に香味野菜を乗せ、あんかけスープがかかっている料理が最高でした。あまりにおなかが一杯だったので全部食べれずに、残念!

  


 最後に訪問したのはプラスチック射出成形メーカー。台湾製のインジェクションマシンを使っているけど、成形条件管理や5Sなど、きちんとしていて安心して見ていられる工場でした。社長さん(左)は仕事で世界数十カ国を訪れていて、いろいろな話をしてくれました。

さて、夜です。ジャッキーチェンが来台すると必ず寄るというお店に行きました。このお店もとても美味しかった。メニューにない料理を頼んでも出てくるところが面白かったです。


私が明日帰国するということで、みんなでカラオケに行くことになりました。日本のカラオケルームより豪華で、部屋によってはトイレ付きだったりする。アルコールは有料ですが、ソフトドリンクや食べ物はバイキング形式で食べ放題、呑み放題。台湾勢と日本勢のカラオケ対決は延々と続くのでした・・・。
 

 台湾はとっても親日的でいい国です。中国、韓国でも最近半日運動が起きたりしていますが、確かに昔の日本やドイツは酷かった。でももう50年以上平和主義を貫いているでしょう?確かに教科書問題や靖国神社問題など「何やってんの?君たち!」ってこともあるけど、ニュースで流れていた台湾の青年のインタビュー 「いつまでも昔のことを根に持っていても何にもならないよね」 その通り!

今回の出張では本当に多くの台湾の方々にお世話になりました。シェイシェイ、サイチェン!