外来種の驚異!!   

なぜ、在来種は外来種より弱いのか?
生態系を破壊する生物として、ブラックバス、アメリカザリガニ、セイヨウタンポポ、
セイタカアワダチソウなどの外来種が話題になります。
在来種を駆逐してしまうというその生命力は、いったいどこにあるのだろうか?

国際経済と同じで競争力の問題のようです。
日本は島国なので、そこに棲む生き物は外敵の驚異というものにさらされずにいた。
一方大陸系の生物は、日本などよりはるかに多くの種の中で競合し、天敵と闘い、
生き残ってきのです。
概して適応力も繁殖力も強いこんな百戦錬磨の強者たちが、日本に侵入してくれば、
日本の在来種はひとたまりもないのでしょう。
昆虫や植物に限らず、日本人も、いや、日本の文化さえも外からの攻撃には極端に
弱い様な気がしているのは、私だけでしょうか?



輸入昆虫、進む交雑  
(以下らいなす氏に見せて頂いた、朝日新聞(
H14.5.22)より)

自然観察の指導などをしているプロ・ナチュラリストの佐々木洋さんは昨夏、
神奈川県内の公園での観察会で、大きなツノが3本ある大型のカブトムシを見つけた。
アトラスオオカブトムシだった。
インドネシアやマレーシア原産で日本にはいない種だ。
どんどん輸入されているから、いつか野外で見るだろうとは思っていたが、
「こんなに早く見つけるとは」と驚いた。
子供たちは大喜びし、カナブンやコガネムシなど身近な虫の説明には、見向きもしなく
なってしまった。
小学校低学年の子供が「これはいくら」「これとこれではどっちの値段が高い?」と
聞いてくることを、佐々木さんは嘆く。
「昔の子は、名前や種類を知りたがったのに。生態を観察しようとせず、派手なもの、
珍しいものを集めることばかりに関心が向いてしまっています。」
外国産のクワガタやカブトムシがブームになっている、ここ5,6年、
この傾向を強く感じるという。

国立環境研究所の五箇公一・主任研究員に今年4月、静岡県内の愛好家から
奇妙なクワガタが送られてきた。
外見は日本で普通に見られるヒラタクワガタのようだが、静岡近辺なら5センチ程度の
はずの体調が7センチもあった。
DNAを調べたところ、日本産と外国産の雑種であることが分かった。
この虫の親は5センチの雄と3.5センチの雌。いずれもこの愛好家が99年に
静岡県内で捕まえた。
クワガタの雌は形や大きさから外国産と日本産の区別がつきにくい。
この場合、母親が外国産のDNAを持っていた。

五箇さんは、スマトラ産と日本産のヒラタクワガタを掛け合わす実験をした。
スマトラ産の雄は日本産の雌が逃げるのを後尾しようと追い回し、
とうとうはさみ殺してしまった。
しかし、スマトラ産の雌と、日本産の雄とでは、子供が生まれた。
種が違う動物の間に生まれた子は一般に生殖能力がないとされている。
しかし、外国産と日本産のクワガタは同じ種に属するものも多く、繁殖する。

東京都内に住む会社員で、クワガタの飼育方法などを研究している小島啓史さんは、
日本産と台湾産のクワガタの雑種を3世代育てた。
小島さんは「大きなクワガタがほしいと、外国産と国産を交雑させる愛好家もいる。
日本の種を守る為には、交雑の危険について知識を持ってもらい、
外国産は絶対に外にださないようにしなくては」と力をこめて語る。