いざ焼山寺へ (2004年12月30日) (晴れ、曇り、雪のち晴れ)

■第十一番札所藤井寺へ

朝6:00に起き出発の準備をした。今回は、1月3日まで歩く予定なので、荷物はかなり吟味して持ってきたつもりだ。ホテルをチャックアウトし、徳島駅に着くも列車が行ってしまった後だったので、7:24徳島駅発の列車を待って、鴨島駅へ向かうことに。とりあえず駅で待っている間にキヨスクで買ったおにぎりとパンを食べた。
鴨島駅に着いた時は、戻ってきたなぁ〜っていう実感が湧いてきた。また、駅から外に出ると、歩き遍路をしている感じのお遍路さんが2人。これだよ、この雰囲気だよって妙に納得してしまった。
藤井寺へは、前回藤井寺から駅まで来た道の逆を歩いて行き、問題なく藤井寺へ到着。嬉しい気持ちで一杯だった。

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■第十一番札所藤井寺にて

藤井寺に着くと、藤井寺の駐車場に車遍路をしている家族連れが何組かいた。その家族に挨拶をして、とりあえず本堂へ。本堂へ行くも経本を家に忘れてきたのに気づき、納経所へ経本を買いに。経本を購入後、早速本堂と大師堂で、今回の歩き遍路が最後まで歩き通すことが出来るよう祈願。
すぐに第十二番札所焼山寺を目指したかというとそうでもなかった。
実は前回、お寺に着くたびに、線香、ロウソク、納経帳等々をバックパックからいちいち取り出すのが、かなり煩わしく感じていたので、今回は、さんや袋を購入し、参拝道具一式をその中に入れていく予定でいた。納経所には、まさに購入しようとしていたさんや袋が置いてあったので購入、荷物を移し変えた。
ようやく出発の準備が整ったので、御大師様の横にある焼山寺への登山口から今回のお遍路を開始した。

■長戸庵から柳水庵

登山口からの最初の坂がなかなかきつく、歩き始めて直ぐに汗が吹き出てきたが、そのお陰で体が温まったのか、しばらくすると体も楽になり、眺めの良い景色を見ることも出来、出だしから上機嫌で歩くことが出来た。途中、自分と同じように歩き遍路をしている人が追いついて来たが、自分のペースを守って歩こうと今回は決めていたので、挨拶だけして先に行ってもらうことにした。
また、前回お遍路を打ち止めした後に鴨の湯へ行った時、地元の人達が、お遍路をしている人達は、お寺では一生懸命参拝しているけど、道端にあるお地蔵さんには手を合わせても行かない、と話していたのを聞いていたので、今回は気づかないお地蔵さんはしょうがないとして、気づいた場合は通り過ぎる時、必ず手を合わせて行こうと決めていた。いちいち立ち止まっていると確かに時間は掛かってしまうけど、途中からは、そうしていると気持ちにゆとりを持って歩くことが出来ることに気がついた。そして長戸庵に着く頃には、歩くペースもつかめてきて、なかなか快適な歩きだったように思う。
長戸庵で少し休憩。給水し、カロリーメイトを1個食べた。
長戸庵から柳水庵までの道のりでは、前日の雪がまだ残っていて、寒いながらも趣のある景色を見ながら山道を歩くことが出来た。
また、柳水庵ではおいしい水を飲むことが出来、ついでに自分が持っていたペットボトルに水を補給することが出来た。

長戸庵

遍路道

■柳水庵から一本杉庵(浄蓮庵)、そして焼山寺へ

柳水庵から一本杉庵(浄蓮庵)までの道のりも、その前までの道のり同様雪が残っていて、場所によっては雪が結構積もっている所もあったりした。寒い上に山道もなかなかきつかったけど、一本杉庵の階段下に着き、御大師様の像を見た時は、少し感動した。うまく説明出来ないけど、何か神々しささえ感じた気がした。
ここで少し休憩をしたかったのだが、ベンチには雪が積もり、下もぐしゃぐしゃだったので、そのまま山を下ることにした。
一本杉庵から下りの道の途中で休憩できる所があったので、そこで休憩しながら、今日2個目のカロリーメイトを食べる。休憩しながら焼山寺のある山の方を見ていると、最初は霞かなぁ〜と思って見ていたのが、雪であることに気づき、急いで出発の準備。内心ヤバイなぁ〜って思って歩いていると、自分の歩いている所にも雪が・・・(泣)
焼山寺までの最後の登り3km程は、雪が吹雪いていて、開けた場所に出たりすると横殴りの凄い吹雪にさらされたりもした。さすがに最後の登りはきついので、途中で休憩をしたりすると、歩いている時はそれ程感じなかった寒さが強烈で、直ぐに体が冷え、荷物の上には雪が積もっていた。
いつまで続くか分からない雪の中、休憩しているとかなりやばそうだったので、また焼山寺に向けて出発。しばらく歩くと焼山寺の階段が・・・(笑)念願の焼山寺に着くことが出来た。
そして着いた時は、本当に嬉しかった。藤井寺から焼山寺まで時間にして約5時間。自分が思っていたよりも早く着くことが出来、少し驚いたりもした。
本堂、大師堂で参拝を済ませ、納経をしていただいている間、少しお寺の人と話をすると、今日は歩いて焼山寺まで来た人が結構いましたよと言っていた。確かに歩いている時、足跡が結構あったけど・・・おいらが見かけたのは2人だけだったなぁ〜。多分、午前中に登ってきた人が多かったんだろう。

一本杉庵の大師像

鴨島駅前

第十一番札所藤井寺

焼山寺への登山口

吹雪かれていた時

第十二番札所焼山寺山門

第十二番札所焼山寺境内

山道からの景色

雪の残る遍路道
柳水庵
雪の残る遍路道

■焼山寺から杖杉庵、そして宿へ

それから山を下り、杖杉庵へ。ここは、四国遍路の祖ともいわれている「衛門三郎」の終焉の地であると言われている。聞いてはいたけど、杖杉庵前の大杉は確かにでかかった。
その後も順調に歩いて下りてきたが、黒口の集落を通り抜けようとすると、店番をしていたおばあちゃんが休憩していきなさいとお茶とお菓子のお接待をしてくれた。そのおばあちゃんとは色々な話をし、おばあちゃんが小さかった頃の山間部に住んでいた子供達の遊びや生活について話して聞かせてくれた。おばあちゃんが、もう年だから遠くへ行くことは出来ないねぇ〜と話していたので、少し元気を出してもらおうと、自分の携帯電話に入っていた富士山の写真を何枚か見せてあげるとおばあちゃんは喜んでくれた。おいらもおばあちゃんが少し休んでいきなさいと声を掛けてくれるまで、結構へばっていたので、おばあちゃんのお接待には元気づけられていた。そのお礼みたいな感じで見せた富士山の写真を喜んでくれたことが、自分も非常に嬉しかった。
お礼に納札を渡し、おばあちゃんのお店で売っていたタオルを買い、再度出発。その後は一人歩きが続き、今日泊まることになっていた宿に着くことが出来た。着いた時には既に外は真っ暗だった。
宿に着くとおかみさんが直ぐにお風呂に入って温まるように言ってくれ、荷物を部屋に置いてお風呂場へ直行。お風呂自体は狭かったけど、冷え切った体を温めることが出来、本当にありがたかった。
風呂から上がると、夕食の準備が既に出来ていて、他に歩き遍路をしている人と相席で食事に。夕食は、これでもかと言わんばかりのご馳走で、とてもおいしく食べることが出来ました。感謝、感謝です。本当にお遍路は、教えられること、感謝することが多く、人の温かさ、やさしさを体験できる素晴らしい場所だと思う。もちろん遍路道沿いに暮らす人達の理解があってのものだと改めて思った。

衛門三郎と弘法大師像

杖杉庵前の大杉

山から下りてくる途中で