師走議会でありますので、今年最後の質問を務めさせて頂き、大変光栄でございます。
私は、通告にしたがいまして、質問をいたします。
初めに、新最終処分場計画についてお伺いいたします。
我が国は、世界に類を見ない発展を遂げ、物質的にも、 経済的にも大変豊かになった反面経済性や、効率性を追求する余り、私たちの生活が、環境に対して、大きな、負荷を与えるものとなり、とりわけ、ごみの処分には、大きな代償を負う、はめになっている、状況にあります。
ごみ問題は、人間が生活を営み続ける限り必ず、克服していかなければ、ならない問題の一つでもありますが、一人一人が努力しても、解決に至るには、大きな困難や、また、幾多の問題をかかえていかなければなりません。
やはり市民が共通の認識をもって、ごみの減量に取り組み、リサイクルを進め、究極の目標であります、エネルギー資源の、循環型社会の、新たなシステムの構築に、取り組む必要があります。
本市の新最終処分場計画につきましては、過去に大勢の議員から質問がありました。平成七年三月に現議長の、村上議員の質問から、一年九か月経過いたしまたので、その後の状況について、お尋ねしたかったものですが、先日の佐藤美音議員の、代表質問の中でも質疑があり、重複するかもしれませんがお尋ねいたします。
この時の質疑では、御石が沢は、平成9年から埋め立てを開始しても、十年で満杯になってしまうので、新最終処分場は必要で、小川沢予定地に反対している住民と、話し合いをかさねている。
また溶融固化することにより、焼却灰の容積が半分になるので、御石が沢は倍に延命できる答弁がありました。
倍の延命になったとしても、いずれは満杯になりますことは明らかであります。新最終処分場の、小川沢が反対されている中、溶融固化を含め、十年後の新最終処分場計画はどのように推進していく予定なのか、お伺いいたします。
次に、伊東国際観光温泉文化都市の、観光振興について、5点お伺いいたします。
本市は、西に天城連山を仰ぎ、東に黒潮おどる相模湾を望み、美しい山、川、海岸線は断崖・入江・砂浜など変化に富み、独特の美しい景観を形勢し、温暖な気候や、富士火山帯の恩恵を受けた、豊富な温泉など極めて豊かな自然環境に恵まれております。
こうした豊富な観光資源を持ちながら、我が国を取り巻く、社会経済環境の変化と観光客のニーズの多様化は国内、及び本市の観光の停滞を招いております。
平成七年、本市をおとづれた来遊客は、七六八万人にとどまり、前年に比べ、五%の減少となっております。一方では、外国旅行は、記録的な伸びを示しております。
今や本市の観光は、国内の観光地域との、競争のみならず、大きく言えば、世界の国々を相手とした、国際競争に入ってきているように思います。以上の点から多様化、あるいは、個性化するニーズにこたえ、自然や文化など、地域資源を活用し国際性豊かな、観光地に飛躍することを、
願いつつ、質問が一助になればと思い、以下五点についてお尋ねいたします。
まず、一点目としまして、国際的観点からインターネットに、伊東をPRをした、ホームページコンテストを、実施する考えはないかお伺いいたします。
インターネットは、政府機関や科学者が、コミュニケーションするために、七十年代に始まり、長年ゆっくり成長してきましたが、ここ4年位、想像を絶するスピードで、成長を遂げております。
インターネットの利用方法は、コミニュニケーションの道具だったり、観光案内、あるいは高度医療、さらには公共サービスなど、さまざまで、今では、その重要性を、誰でも、認識しているのではないかと、思います。
現在、全国のほとんどの都道府県が、ホームページを開設するようになり、急速に普及し、マルチメディア時代を見据えた支援拠点施設の整備も急速に進んでいます。
私も、今年3月議会で、ホームページを、作成する考え方について、質問したところ、理解が示されず、テレビに組み込まれた、パソコンが広く普及した時点で、検討するような答弁だったと、記憶しております。
先の9月議会では、鈴木議員の質問に対しインターネットについては理解され、ホームページの開設も、検討していく答弁に進歩しておりました。
インターネットの一年は普通の七年にあたると言われています。誤解を恐れず、言わせてもらえば、日々、洪水のように押し寄せる、情報化の進展、メディアの発達についていけず、せっかくのチャンスに、乗り遅れている世代、職種が、存在することを考ええるとき、インターネットを中心とした、マルチメディアの活用を、積極的に導入する機会を、作っていくべきと考えておりますが、いかがでしょうか。
動きの早い、観光情報が氾濫する中で、新たな発想をし、いかに伊東をPRしていくことが必要となるでしょう。
インターネット人口は、全世界で六千万人全国でも五百万人とも言われています。
本市でも、ホームページを作成している、会社があります。旧市内の旅館が三軒、ペンション八軒、不動産業、酒店、美術館があり、伊豆全体ですと、百件近くになります。
伊豆高原のペンション経営者が作った、ホームページには、伊東の観光情報があり、おさるランドもPRしてあります。ここのアクセスは月に二百から三百あるそうです。
私は、新たな宣伝媒体として、ホームページコンテストを提案します。
コンテストを実施することにより、作成するため、伊東をおとずれるでしょうし、応募した人は、他の応募者のホームページをみて新しい伊東を知り、再度訪れてくれるのではないでしょうか。
インターネットに伊東のホームページコンテストを実施する考えはないかお伺いいたします。
次の、二点目は、観光的観点から、新たなニーズにこたえる、シルバースター旅館・ナイスイン旅館の、本市の現状と、普及策についてお伺いします。
シルバースター旅館は、サービス・料理面で、 高齢者が利用しやすく、また施設面につきましても、一定の基準を満たし、従業員等も、高齢者の接遇についての、教育研修を受けて認定登録している、旅館のことであります。
平成五年に発足した制度で、全国で現在、二五〇軒が登録されております。一方、ナイスイン旅館は、国民が利用しやすい、低額料金で、また、宿泊料金と、食事料金が区分され、サービスが適正で、必要施設も完備しているなど、基準に合致する旅館であります。
円高による、海外旅行の低廉化や、新興観光地の出現などにより、観光客の好みが、多様化するとともに、不況のなか、旅行費用に対する感覚も、敏感になっており、安くて安心、かつ、快適、親切な、宿泊施設を求めている傾向が、一段と高まってきております。
以上の状況から、本市の、新たな観光客のニーズにこたえられる、シルバースター旅館、ナイスイン旅館の、現状と普及策についてお伺いいたします。
次に、三点目としまして、観光的観点から、松川湖の観光宣伝と、遊歩道の改良について、お伺いいたします。
本議会でも、天野議員が周辺の施設整備について質問しており、重複するところがあろうかと思いますが、お尋ねします。昭和六三年奥野ダムが完成し、松川湖が人造湖として誕生しました。
本市では、昭和六二年度から本年度まで、奥野ダム・松川湖畔観光施設整備事業として周遊道路整備・駐車場整備・噴水施設・公園施設・広場整備・周辺修景・トイレ建設等七億五千万円かけ、素晴らしい観光スポットになりました。
県では、最近になって、国道135号線バイパス、白石付近の交通案内標識を利用し、奥野ダムを、写真入りで紹介、道行く人の関心を引くよう働きかけています。
しかし、七億五千万かけた、観光スポットでありながら、本市では、観光課で一年に一度開催する、一日ダム教室が、主な行事として実施しているのみで、主要な宣伝をしていないように思われます。
このダム教室には、一日で五千人もの参加者があると聞いております。これも修景・整備された施設が、周辺の自然環境に、調和された松川湖に、生まれ変わったからだと、思うところです。
松川湖のPRを一考されたいと思います。
ダムを一周する周遊道路は、約五キロあり道路に沿って、きれいに修景された公園や、自然林を見ながらのウオーキングは、家族連れはもとより、散策コースとして、多くの方がおとづれております。
しかし、ランニングには一部階段や、狭隘な歩道になっているため、走りにくい箇所があります。
過去、中学校でもマラソンコースとして、使用しておりましたが、一周ではなく、広くなっている道路を使った、折り返してのコースをとらざるを得ませんでした。
周遊道路の、改良を加えることにより、湖、一周のマラソン大会、あるいは、ミニ駅伝大会も、検討できるかも知れません新らたな誘客にもなるでしょう。
このようなことから、松川湖の観光宣伝と遊歩道の改良について、市長はどのように考えているのかお伺いいたします。
次に、四点目としまして、温泉博覧会開催に向け、本市の取り組みについて、お伺いいた
します。この質問につきましては、今年六月議会で戸塚議員から質問しておりますが、本市の具
体性が見えてこないところから、再度質問いたします。
ご承知のとおり、この博覧会は、伊豆半島そのものを会場としており、大きな会場の中で、各地域の温泉の魅力と多彩な産業の連携により、より魅力的な伊豆、観光客がおとづれたくなるような伊豆、をつくることを、理念としています。
市長さんも、この温泉博については、二一世紀の、観光伊豆を位置づける、大変重要な、大きなイベントであるという、認識をもって取り組む姿勢でおりますことは理解しております。
また、計画づくりの体制としては、二三市町村で提案したものを、県で調整のうえ、実施していく方針と、うかがっております。他市町村の取り組み方については、新聞で具体的な内容を報道されていましたが、本市は、具体的な姿勢が、発表されていないもので、本市の取り組み方について、お伺いします。
次に、五点目としまして、文化的観点から伊豆陶芸祭を、開催する考えはないかお伺いします。
日本人は、料理は目で楽しむとか言われ、また、料理は器でいただく、ということも、言われております。
最近では、食事がファッション化して、料理を盛りつける器も、こだわりを持つようになってきました。最近は、陶芸ブーム友いわれております。
今年も全国で数多くの焼き物市が開催され趣味のある方は、それぞれの開催地に、出向いております。有名な催しは、多治見陶器祭で二十万人、瀬戸焼き・瀬戸物市で五十万人、備前焼き祭で十五万人、の見物人で、賑わったそうです。
陶芸祭は集客力のあるイベントの一つではないでしょうか。私が、どうして、伊東で陶芸祭かといいますと、伊東には陶芸に携わる作家が、十六人も居住し、この中には、大変有名な方もいらっしゃるとのことです。
この方たちの作陶展も、昨年一月に、ふれあいセンターで、第1回目が開かれ、千三百人の興味のある人が来場し、非常に好評で、第二回目を来年、一月十一日から開催することが決定しております。
また、伊豆全体では百人近くの陶芸家が、在住し、作陶活動を行っております。普通ですと、焼き物の産地で、活動するの当たり前となっておりますが、伊豆に在住している作家は、伊豆が好きで住居をかまえた人が多いと聞いております。
地元の人と親しくしながら、また作品と触れ合ってもらいながら、作陶していきたいと話しておりました。こういう、新進の作家を、育てる意味においても陶芸祭は、意義があるものと思います。
今から準備し、実施することにより伊東の陶芸祭を定着させ、温泉博までには美術祭とともに、陶芸祭も全国に知られるお祭として育てて行くことが、出来るのではないでしょうか。
伊豆陶芸祭を開催することを、検討する考えはないか、お伺いいたします。
今年は、住専問題、薬害エイズ、そして厚生省汚職と、官僚の責任とモラルが問われる事件が相次ぎました。
これらの事件のなかで、いずれも「責任は私にあると」いう言葉を聞かなかったような気がします。
市長さんにおかれましては、責任をもった明快な、ご答弁をお願い申しあげまして、私の壇上からの質問をおわります。
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