平成15年1月13日
森のボランティア(沖 秀夫代表)では城が崎の松を「松枯れ」から守るための活動を行ってます。
今日はいよいよ現地での第1段階の松枯れの実態調査を行いました。
今後は松枯れに効果のある樹幹注入を実施していきます。
今回はフイザー製薬社のご厚意で松枯れ防止用樹幹注入剤、グリンガード・エイトの提供があり
注入時期がきましたので作業の実施となりました。
本日の参加人員は22名です。
富戸の区長さんや共有財産区の役員4名の参加もありました。
3グループに分け、ぼら納屋から砲台跡までで、229本の調査を行いました。
樹木医 梅原欣二氏による今日の作業内容の説明 |
つり橋です。 |
どの松に注入していったら効果があるのか、松の選定・ 薬剤の数量のための調査方法の講義を受ける。 |
こんなに素晴らしい松は枯らしたくないですね。 |
海岸での昼食です。 |
健康診断、胸高直径の測定、適正な使用量の決定調査 |
3グループでぼら納屋から砲台あとまで一本一本の松の状況を調査しています。 |
樹木の勢いを調査しております。 |
誰でも参加できます 次回の調査 1月22日 午前10時から午後3時まで 集合場所 ぼら納屋 問い合わせ 金子さん 電090-4165-1878 |
樹幹注入について マツノマダラカミキリ成虫によって伝播されるマツノザイセンチュウの侵入増殖防止をが目的です。 1月から翌年3月までに樹幹注入剤を注入します。 幹の下部に木工用ドリルで斜めに穴を開けて注入しますが、薬液が樹皮下の形成層へ滲み出さないよう 注入口を深く、堅く穴に差し込みます。 木の大きさによって薬量と穴の数を変えますが、その量・数は使用する薬剤の種類によって異なります。 薬液を注入後アンプルやノズルを抜き取り、あけた穴には殺菌剤のトップジンMペースト (チオファネートメチル塗布剤)を塗布し、雨水などが入らないようにコルク栓などで軽くふたをしておきます。 |
マツ枯れの原因は? | |
マツ材線虫病(松くい虫被害)が、大部分のマツ枯れの原因と考えられます。 | |
(1) | 成虫になったマツノマダラカミキリは健全なマツの若枝を食べます。 そのとき、カミキリにとりついていた マツノザイセンチュウはマツに移り、樹体内に侵入します。(6〜7月頃) |
(2) | 樹体内でマツノザイセンチュウが増殖するとマツは衰弱し、それにマツノマダラカミキリが産卵します。 (7〜9月頃) |
(3) | 成長した幼虫は、マツの材の中で越冬します。(12〜3月頃) |
(4) | 春、幼虫が材の中でさなぎになると、多数のマツノザイセンチュウがさなぎの周囲に集まってきます。 (5〜6月頃) |
(5) | 成虫が羽化してマツから翔び出すとき、マツノザイセンチュウはカミキリにとりついて他のマツへ運ばれます。 (6〜7月頃) |