宇佐美駅に西口は無理なのか?

宇佐美駅に西口を開設することを取り上げ運動をしている。経過を記述する。
平成8年3月議会 一般質問
宇佐美駅西口の開設についてお伺いします。
 昭和34年2月に伊東線複線化が叫ばれ、伊東線複線化期成同盟会が発足され、現在も引き続き陳情しているところです。

 宇佐美駅については、西口開設を申し入れたところ国鉄でも同意している。という経過があります。ところが、昭和62年4月、東日本旅客鉄道が発足し、方向性が変わり伊東線は、通勤路線でなく、観光路線で、現在の国内旅行の空洞化や定期旅客の伸び悩み等で、複線化・改築等は難しい考え方であると、伺っています。

宇佐美の場合、西側人口は急増しております。

 現在西側の人達は、駅を利用する時、仲川のガードあるいは阿原田踏切をとおり、のぼりを利用する場合は、西側から来た場合、360度まわる状態になります。通勤する人は毎日一周廻る状態で利用させられています。西口の開設は西側に居住している多くの人が望んでいます。

 
伊東線複線化が難しい状況になってきた今、市民の利便性を考え、宇佐美駅西口の開設についてJRに要望する考えがあるのかお伺いします。
宇佐美駅

市長答弁 国鉄からJRに民営化をされたことによりまして、以前にも増して収益重視の経営が強いられ、伊東線の複線化を初めとして採算性の低い事業については先送りされているのが実情です。西口開設については、駅の人員配置等非常に難しい面も見受けられますが努力していきたい。
平成9年11月5日伊東線複線化特別委員会
8番(稲葉知章君)私は平成8年3月に宇佐美駅の西口の設置、開設を要望。これについて検討していく答弁もあった。設置された利便性向上研究会の中で、宇佐美駅の西口の開設について、要望あるいは議題はなかったのか。

助役(堀野晋平君)宇佐美駅西口改札の開設ということについても、ぜひとも具体的な形での検討をしてもらいたい旨をJRに申し入れしてある。
JR側にすれば、人の問題、イニシャルコストの問題、なかなか現実に今の時点でお答えはできないが、私どもの姿勢はきちんと訴えて、研究、検討していただきたいということは申し入れてございます。
平成9年12月議会一般質問

宇佐美駅は平成9年2月19日、JRから伊東線4駅は機械化を3月中に施行し、4月1日から日勤化を実施する計画であることを伝えられ、宇佐美区では7,573人の反対署名を集め、3月8日、市長がJR横浜支所に出向き、提出し、意見を述べましたが、予定どおり4月1日から実施されました。

さらに、4月23日には宇佐美区では日勤化が実施されて以来の要望として、
1、日勤化の早急の改善、
2、宇佐美駅西口の開設、
3、西側の整地を含めた環境整備をJRに要望しました。

市長は,宇佐美区からの要望の西口の開設、またはJRの提案の複合施設はどのようなお考えか。

市長 東日本旅客鉄道株式会社は、それまでの国鉄時代にも増して採算性が重視され、伊東線が通勤、通学等を中心とした生活路線でなく、観光中心の観光路線として位置づけられておりますことから、JR東日本では平成3年度以降、来遊客の減少が見られるようになり、乗降客数が減っている現状の中で西口を開設することは無理であり、開設するには地元の出資による施設建設が求められております。

5番(稲葉知章君
)私の言いたいのは、日勤化になって状況が全然違ってきているわけなんです。

夜の6時半から朝の8時まで、駅員がいないときには乗車駅発行機というんですか、それで証明書をもらって乗車するようなシステムになっています。、今、駅員がいないような状態になっているわけなんです。だから西口通路さえ造れば、乗車駅発行証明書の機械を置くことで西口からの乗降が可能となります。
私の言いたいのは、何千万かかるとか、何億かかるとか、そういうような施設でなくて、今もう無人化になっているわけですので、それを踏まえてお願いしたい。

宇佐美の場合は通勤客が多いですので、日勤化の夜から朝まで、せめてその時間帯だけでも西側の住民は非常に助かるわけです。まだ私には理解できない。
上り線ホームの西側の状況
平成10年3月議会伊東線複線化特別委員会報告
平成9年11月20日、市長JR東日本横浜支社へ陳情
内容
 1 宇佐美駅の夜間無人化の改善について要望した。
 その後、夜間駅員無人化改善については、駅の施設を複合施設を建設することで問題解決が図られるのではとJRから逆提案があった
平成10年8月24日伊東線複線化特別委員会
観光課長(與那原信一君)
 宇佐美駅西口に改札口設置が可能か、また、設置した場合の経費について積算したことがあるかとの件につきましては、企画室協議副課長は個人的な見解として、現在のJR東日本は、増収につながる事業の推進を積極的に進めている状況であり、経費増につながる事業については、将来期待できる事業を除き検討していない。

宇佐美駅の場合、改札口を1か所設置することは、駅を新たに建設することと同じ経費がかかるものと解釈しているとの回答でした。

 次に、地元が負担して西口に改札口を設置し、午後6時30分以後、無人化となってから使用することは可能か。新たな質問に対しては、

 JR敷地内に地元が設置した場合、その施設の所有権や修繕等、検討しなければならない事項が数多く想定される。また、宇佐美駅に地元負担の改札口の設置を認めることにより、伊東線を初め、横浜支社管内の他の無人駅にも同様の広がりが想定されるので、それらに対する対策も検討していかなければならないとの回答でした。

8番(稲葉知章君)
以前、JRの方で複合施設ならどうですかという提案をされたと思いますけれども、複合施設ならよくて費用が全くかからないことができないというのは、私は何か納得ができないわけです。

ここで市長に質問しますが、いずれにしても、JRで複合施設をつくってもよいですよという提案をされたと思います。
 基本計画の中には宇佐美駅の改修とか、全く入ってないが、そういった中で、宇佐美区の要望として西口の開設、無人化の改善、そして西口の環境整備という要望があるましたが、長は、今後、どのように考えていくつもりなのか、お考えをお伺いします。

市長(鈴木藤一郎君)
 新しい改札口をつくるということは、それだけほかのところにも影響してくるというようなことも言われているわけでありまして、なかなか難しい、すぐにはできない問題だろうということはこの間も言われたわけであります。

地元の要望ということで、さらに今後もJR側とも話を煮詰めていきたいというふうには考えておるわけでありますが、今申し上げましたように、経費増につながる事業はやっていないけれども、将来的に期待のできる事業については検討していきたいという答弁もいただいてございますものですから、これらのところを突破口にしながら、ひとつ頑張って努力してまいりたいと考えております。

8番(稲葉知章君)私の言いたいのは、複合施設ということは当然財政的にもお金がかかりますが、基本計画の中にも入ってないようですので、市長の政策として、今後、やる気があるのかということです。今の答弁ですと、市としての市長の考え方が全くないように思いますので、市長の考え方を聞かせてください。

市長(鈴木藤一郎君)先ほどもちょっと申し上げたわけでありますけれども、地元要望でありますものですから、これはかなり強い要望というふうに受けとめております。

このことについてはさらに努力をしていくということでご答弁を申し上げたわけでありますけれども、市といたしましても、今申し上げましたように、この事業につきまして、さらに努力をしてまいりたいと思っております。
平成10年11月9日伊東線複線化特別委員会
観光課長(與那原信一君)宇佐美駅西口開設については、西口を作って、将来に無人化が解消した場合、専門職員を配置しなければならなくなり、人員増となるため難しい。国鉄からJRになって1回も運賃改正を行っていないのは、人員削減等により対応しているので理解していただきたい。
経過のまとめ
1 JR東日本は、経費増につながる事業については、将来期待できる事業を除き検討していない。
2 複合施設の建設は認めるが、地元負担である。市長は財政面から無理との考えである。
結論は、現在のJRと市長の考え方はでは実現は不可能である
ちあきの新たな方策
現在の宇佐美駅は「車いす」の乗降はできない状況にあるので、国・県とも公共施設のバリアフリーを進めているので、上りホームに「車いす用の入り口」を作らせることにより、出入り口が確保できるのでさらに努力をしていきます。

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