日本国某所
素晴らしいロケーションにこの露天風呂はありました。
利用する人もいないのに変わらず湧き出す源泉を集めてひっそりと高台にある秘密スポット。
どうです。
すばらしい場所でしょう
この写真を見て入りたくないと言う人がいるでしょうか。
しかし、4月中旬のここの湯は体温よりも低い感じで浸かるにはそれなりの蛮勇を有します。
周囲からは丸見え。とはいえ山の中ですから人が来ることはまずありません
わたくしは躊躇することなく衣類を脱ぎ捨て、やや濁った良質の湯に身体を沈めたのです。
肩まで湯に浸かり景色を眺めているとここが超一級の露天風呂だという事が認識できます
冬枯れの山と谷間に広がる街。
こんな佳い湯を独占できるなんて旅の幸せを感じます
しかし、季節柄、いささか寒いゆえを持って早めに湯から上がりました。
とたんに寒風が肌を刺激します。
「うー、さ、さむい」
私は大急ぎで身体を拭き服を着ました。
泥だらけになった足を閉口顔でタオルでふいてサンダルを履いて、
「やれやれ」
また独り言を言って、それでも私の心は晴れやかに澄みきって、顔はバカみたいににやついているのでした。
この湯に案内してくれたY子さんに感謝します。