川治温泉はデラックスなホテルが建ち並ぶなかなか立派な温泉地です
私みたいな風来坊にはあまり縁がないような気もします
しかし鬼怒川の流れや豊富な湯はやはり有名温泉地となる素養として充分だと理解もできます
この日たずねた薬師の湯露天風呂は町営?のような形態で運営しており、思っていた以上に川治の名所として宣伝しているようです
人がひっきりなしに来ます
混浴風呂と女性専用風呂があります
露天風呂のすぐうえの橋をアベックが次々に通っては風呂をのぞき込んでゆきます
まあしかしそれはともかく、このお風呂がなかなか気持ちのいいお風呂だということは認めないわけには行きません
お湯に特徴は感じませんがぬるめで優しくて気持ちが良くて、開放感が大変よろしいとおもいました
源泉温度が36℃のため加温のみしているようですが、湯はじゃんじゃん川へとたれ流しです。
夕刻の川風に吹かれてのんびりと浸かる湯のなんと気持ちの良いことか…
満足して湯から上がりぶらぶら歩いていると
「すいませーん、お風呂ってここですよね」
ジーンズ姿の35歳の美人お姉さんが橋の下の丸見え露天風呂を指さしました
「そうです。ここは混浴なのですが、あっちには女性用もあるですよ」
私がいうとお姉さんの顔がぱっと輝きました
「ねえ、せっかくだもの、はいっていこうよ」
振り返ってニヒルに決めた革ジャンひげ男の腕を取りました。
革ジャンひげは私の視線を気にしてか恥ずかしそうに
「ど、どっちだっていいけどな」
ぶっきらぼうにつぶやきました
腕を組んで歩く二人をぼんやりと私はみました。
お姉さんの持つパラソルがくるくるとまわっていました
私はこの人たちの恋愛を応援したいと思いました