金谷ホテルといえば泣く子も黙る格式あるホテルです
野良犬の私はそんなありがたいところにもサンダル履きでお風呂セットかかえてフラフラと入って行きました。
うやうやしくボウイさんに迎え入れられ、今しばらくお湯の調整をいたしておりますからお待ち下さいと言われてロビーのふかふかイスでふんぞり返って待ちました。
VIPみたいでそれはそれで良い気分ですが、こうしている間に他の客が来てしまわないか、それが気にかかって落ち着きません
たったひとりで温泉を占領して写真を撮ったり遊んだり、好き放題する事ほど贅沢な湯浴みはありません
「お待たせしました、準備が出来ましてございます」
そのことばとともに私は駆け出しました
一目散に浴舎に飛び込み、トレーナーとシャツと下着を重ねたまま脱ぎ捨てました
浴室にはいると、先ずはその内湯の美しい色合いに魅了されました
同じ日光湯元を源泉とするといっても、先刻訪ねた日光湯元の温泉寺の湯は灰色に近い白濁湯でした。
対してここはやや黄色みを帯びたミルク色です。
湯の表面にはうっすらと結晶が浮いて、素晴らしい状態です
かぐわしい硫黄臭とやはらかな湯に大満足
露天風呂に出ると冬枯れの林の向こうに中禅寺湖が見えます
こちらにお湯はどういうわけか無色透明です
しかしながら湯口付近は硫黄成分で真っ黄色に染まりほのかに硫黄臭もします
はて、これはいったいどういうことなのでしょう
たぶん寒い時期の露天風呂は源泉だけでは湯温が下がりすぎるゆえを以て、オープン時は沸かした白湯で露点浴槽を満たし、その後は源泉を投入してゆくという策を用いているのではないかと推察しましたが真偽は判りません
いずれにしても特A級の温泉体験が出来て大満足です
金谷ホテルさん、自由人さん、ありがとうございました