減圧症?
この話は私が最近経験したことです。
2001年6月30日
大瀬で3本(湾内・岬・柵下) 潜ってシャワー室でウエットを脱いでいた時からそれは始まりました。突然右肩が重く、熱ぼったくなりました。 そのうち気分が悪くなってきて立っているのもやっとの状態になりました。やっとの思いでウエット を脱いで着替え、椅子に腰掛けてしばらく休んでいました。肩の張りはいっこうに収まる気配がないので吉原さん(マンボウのオナー) に症状を告げ、「これってベンズですか?」と聞いた。吉原さんは「ベンズだったら痛くて肩が上がらないよ。その症状だったら違うかも」 と言いいながらも、「とりあえず酸素吸入してみたら。ベンズには酸素が良いよ」ということで2時間程度酸素吸入を行いました。 お客さん達は奇異な目で酸素を吸っている私を見ていました。 2時間後、「気分はどう」と言われて「気分はずいぶん楽になりました。でも肩は・・・」 というと「やっぱりベンズかもね」とのこと。「**さんは家が標高の高いところにあるからもうしばらくここで休んでいけば」 と言われてタンク室の脇でその後さらに2時間酸素を吸いました。沼津市内で適当に時間を潰した後、家に戻って家内に肩を見てもらうと 「肩甲骨の辺りを中心にかなり腫れているよ」とのこと。でもベンズでよく言われるような”関節の痛み”や”しびれ”などはほとんど ありませんでした。本当にベンズなのか????肩は熱を持っていたので濡れタオルでずっと冷やしました。
2〜3日で肩の腫れはかなりひきましたが、肩の筋にそって”コリ” が残り、肩こりのひどい状態が残りました。シップをはって治療して、この状態も1週間程度で楽になりました。
2001年7月3日
会社の仕事で東京出張。時間があまっていたので、 いつも利用している銀座にある水中撮影機材店”アポゴン”に時間つぶしに行ったとき、減圧症の話になり、 ベンズになったお客さんが新橋の”何とか成子クリニック”に行って診察を受け、高圧酸素療法を受ける病院を紹介してもらっている情報を得た。 しかも半日程度で終わるということ。一度診察を受けてみることにした。しかし、正確な病院名が分からなかったので、 インターネットで減圧症・再圧チャンバーなどのキーワードで検索して見つけた。吉村成子クリニックだった。 このころから指の痺れがあるようなないような。気にし過ぎかもしれないのだが・・・。
2001年7月12日
再び会社の仕事で東京出張。5時に仕事が終わり、とりあえず電話を入れた後に新橋へ。 吉村成子クリニックへ着くと2時間程度かかりますので、1時間半後にまた来てくださいとのこと。結構混んでいるのだ。 待合室なんて呼べるものではなく狭い。5人もいればもう動けない程度。一応ダイビング雑誌がおいてある。 (小さなちょっと怪しげな医院という印象)。外は無茶苦茶熱かったので喫茶店で読書をして時間を潰す。 6時45分ごろに再び行く。ここでもかなり待たされ、診察が始まったのは8時だった。「今日はどうしたの」と言われて 「ベンズかもしれないのですが」と答える。症状を説明すると「何本潜っているの」「800本くらいです」「職業?」「違います」 「どこでどれくらい潜ったの」「大瀬で*5m」「どこの団体」「NAUIですが・・・」「NAUIではそんなに深く潜っていいの」 「コンピュータは?」「使ってますが、警告などはありませんでした」などなどのやり取りがあった後、 「恐らく減圧症ではないですね。いろいろな人を見ているが、減圧症はほっておいても直りません。 あなたの場合は時間とともに直っていっていますから。また、手足の痺れはチャンバーに入っても直りません」とのこと。 「次回潜るときは5mくらいで様子を見てね。いきなり深く行かないように」と言われて診療が終了。 なんとなく釈然としないが、とりあえず減圧症でなかったことは一安心。
今では肩のこりも全くなくなり完治しました。 しばらくダイビングは休憩にしようと思っていたのですが、この熱さで潜りたくなってきました。 皆さんも気をつけて潜ってきださいね。