Report No.2(2005.7.27 ON AIR)
FMラジオ生出演,
番組は「静岡情報館
レスト・ラ・トゥール」


5月、6月に続き7月も出演!
今日はたまごの話、
たまご講座
最近は身近に鶏を飼っている所ががなくなってきているので正しい情報が伝わらず、間違った知識が伝わっていたりしています。今日はその中からぜひ知ってもらいこと取り上げてみました。
1.新鮮なたまごはどうして見分けたらいいか? 透かしてみる、塩水に浸ける、などの回答がありましたが、賞味期限を見て判断するのが一番早いです。一般的に賞味期限は15日くらいで付けていますので目安にして下さい。
2.新鮮なたまごは表面がざらざらしている? たまごの表面にはクチクラという膜に覆われています。昔はこの膜がざらざらしているという感覚でしたが今はほとんどのたまごが洗卵されているのでこのクチクラは付いていません。物理的な凹凸は日にちが経過してもそのままで取れてつるつるになることはありません。若い鶏のたまごはしっかり作るのでつるつるしています。従って表面では鮮度は判断できません。
DJ  北澤ちづる さんと

3.初たまごとはどんなたまごか? 鶏のたまごは産み初めたときはウズラのように小さく、日を追うごとに大きくなりMS、M、L、LLと大きくなっていきます。
4.にわとりはオス、メス、いっしょに飼わないとたまごをまない?
メスだけでも無精卵として産みます。有精卵にするにはメス10羽に対してオス1羽を入れて飼います。鶏は家畜として改良してきたので毎日のようにたまごを産みます。
5.たまごを買ってきたら新しいうちは冷蔵庫に入れない方が良い?昔は冷蔵庫に入れると臭いが付いたり、扉に入れて揺れるとか、生きているので常温におくべきとか言われましたが、たまごは生ものですので必ず冷蔵庫に入れて保存して下さい。(10℃以下で保存。)保存温度が上がればそれだけ鮮度が落ちてしまいます。
6.たまごは1個(Mサイズ)生産原価(農家がたまごを産ませるためにかかるお金)いくらでできると思いますか?
スーパーでは1パック100円を切って売る特売がありますがあれはあくまでも客寄せのためにスーパーが原価を切って売っているのです。農家の生産原価は1個10円〜15円はかかりますはかかります。これに流通経費を加えれば1パック200円前後で売られているのが正規の価格です。これは一般の場合で、付加価値の付いたたまごは別です。
暑い夏、鶏はどうなってしまうのか?
平飼いの場合、地面に穴を掘ってしゃがみ込み土の冷たさで体を冷ます。ケージ飼いでは翼を体から離らかし、冷却効果を高める仕草をします。なぜか? 鶏は汗腺がないため汗をかかないので、犬のように呼吸によって体温を下げるか何らかの方法で体温を下げよう
ディレクター杉山視喜男さんと
とします。鶏の体温は高く41.Cくらい。気温が38度くらいから熱射病で死んでしまう鶏が出てしまいます 気温が高くなると自分の体温の上昇を抑えるため、 エサを食べなくなってしまいます。 そのため栄養が不足気味となり産卵率の低下や、 卵重が小さくなったりします。人間も猛暑では食欲がなくなるのと同じです。
私の所では自家配合によって少ないエサでも栄養が取れるように夏には夏用の栄養価の高いえさを与え夏を乗り越えます。また、気化熱を利用した細霧冷房(鶏舎に霧を吹く)を利用して鶏の環境を改善しています。
(トリさんのいる所もどんどん進んでいるんですね。)