平成18年度 先進経営研修受け入れ
静岡県立農林大学校からの研修生を受け入れました。
研修生あいさつ  
みなさんこんにちは!研修生のS・由香利です。
研修日記(研修での感想、出来事を掲載します)
平成18年5月25日
清水養鶏場の事務所にて受け入れ式を行いました中部地区での研修生は一人です。
中部農林事務所、中神様より毎日目標を持ち、反省をして研修をしてくださいとお言葉を頂きました。
今日から7月21日までの約2ヶ月の研修です。
平成18年5月27日
今日から本格的に研修のスタート。(26日はお休みをもらいました。)
出勤は午前8時30分から、パートさんと集卵作業を行いました。
今日の感動 鶏舎内に居て臭くない!もっと養鶏場って臭いと思っていた。鶏舎も清掃されていてきれい!
平成18年5月30日
午前中集卵作業の後、鶏舎内の点検の仕方を学びました。14000羽鶏がいると何らかの事故で死んでしまう鶏が出ます。死んでいる鶏を取り除くことが新鮮な卵を出荷することにつながる大事なことと教えていただきました。 鶏を飼う基本 鶏をよく見ること、餌と水の確認、単純なことだけど毎日することで事故を防ぐことが出来ます。
平成18年5月31日
液卵の製造では殻が入らないように素早く割ることは難しかったです。
今日の感動 パック詰めが手作業で1つ1つ詰められていることに感動。1日平均3000から4000個の卵を手で詰められています。機械が簡単に詰めていると思っていました。
平成18年6月1日
集卵作業をやり、たくさんの卵をさわっているうちに割れているのや割れそうな卵が少しずつ分ってきました。
※一人前になると卵を置いたときの卵と卵のぶつかった音で割れているのが分るようになります。
平成18年6月2日
ニューカッスルIBワクチン点眼作業 生後14日令のヒヨコに病気の予防のためにワクチンを目薬の形で差す作業です。生き物なのでじっとしていないし、小さくて力を入れるとつぶしてしまいそうで、また、一人で約1000羽もやらなければならないのでなかなか大変な作業で苦戦しました。
平成18年6月5日
初めてショベルローダーを動かし、使い方やコツを教えてもらいました。大きいため1つ1つの動作も大きくなってしまい、うまく調整することが出来なく。見た目よりすごく大変なことを知りました。
平成18年6月7日
今日の感動 初めて直売店内に入りました。一人でお客様の相手や電話、卵詰めなどやらなければならないことがたくさんあることを知りました。しかし、たくさんの常連さんのお客様と話して楽しそうな面もありました。
午後からの集卵作業中、洗卵選別機から卵が割れて来たため他の卵もぬれてパニックになってしまい流れを止めてしまいました。スイマセンでした。
平成18年6月8日
集卵作業の流れが少しずつつかめてきて、自分から仕事を探せるようになってきました。
平成18年6月9日
今日の感動! ヒナと成鶏の羽を実際に見比べて、成長する段階で抜け替わる様子、仕組みを教えてもらいました。ヒナの時にストレスがあると羽に傷が付く様子を教えてもらい驚きました。また、つくづくと家畜もしっかり一つの命で生き物なんだと感じました。
平成18年6月13日
採血見学!中部家畜保健所から鳥インフルエンザ対策としての採血検査を見学しました。採血をされている鶏が案外おとなしくしていることに感心しました。養鶏をすることでこんな検査もあることを知りました。
静岡県では、本年度から鶏を1000羽以上飼養する農家において年2回検査を実施することになりました。
平成18年6月16日
スプレーワクチン体験!病気予防のためワクチンをスプレーにてヒナに向けて散布します。ヒナは呼吸と一緒にワクチンを吸い込み抗体を作ります。平均的にスプレーするには歩く速さを一定に保つこと、一列100mlスプレーするコツのいる作業でした。
平成18年6月17日
鶏糞醗酵機械の部品が壊れたのでJA静岡市農機具センター付いて行きました。初めて行き、農機具が所狭しと置いてあり、こんなことも農協はやっているのかと驚きました。センターのおかげで部品が直り助かりました。
平成18年6月19日
飼料配合作業!飼料配合工場にて成鶏飼料を作りました。
たくさんの種類の飼料があり、入れる順番、量がさまざまで、月によって量を変えている事も知りました。
飼料に袋のごみなどの異物が入らないようにすることなど細かいところに気を使い飼料配合の大切さを感じました。

気温の変化により鶏の必要なカロリーやアミノ酸等が違ってきますので月の平均気温を基準にして栄養計算しています。
平成18年6月20日
鶏卵配達1!保冷車にて市内の取引先に鶏卵の配達に行きました。
出勤が早朝5:45だったため本当に大変でした。車の中で寝てしまいました・・・・・・実際に卵を卸しているところや、どのように消費者の目に触れているかを知ることができました。また、たくさんのお店に行き、いろんな人に会い挨拶の大切さを知りました。
平成18年6月21日
堆肥配達! JA静岡の配送センターに配達に行きました。
畜産はどうしても糞尿の処理が大変で、堆肥にした後でもすべて消費させなければならないということが大きな問題だと思った。
平成18年6月24日
直売所店舗内作業! 接客では声をかけて入ってきてくれるお客さんが多く、最初は緊張しましたが、お客さんと話すのが少しずつ楽しくなりました。
工島養鶏訪問! 工島のお宅を見学させてもらい養鶏の大変さを知りました。清水さんちでは何気なくやっている鶏糞の堆肥製品化も他の家ではとても苦労していることを知りました。
平成18年6月27日
中小家畜試験場部会会議参加!
試験場で行われている研究、これからの研究課題について報告があり、多数の参加で討議されました。
しかし、私には専門的な話が多く、難しくてなかなか理解できませんでした。
平成18年6月28日
鶏卵配達2! 取引先のお店に行き卵を納品しました。賞味期限を確認して卵の置く向きや並べ方を学びました。お店により売り方がいろいろなこと、売れるお店は売る人によることも教えてもらいました。
※よく売れているお店は賞味期限の新しい卵が並べてあり売れていることがわかります。
※どんなに良い商品でも売る人によって売れたり売れなかったりします。売れるためには商品の品質50%、売る人の能力50%が必要、そのくらいがんばらないとだめです。
神谷養鶏場見学! 鶏舎は夏に近い暑さで鶏糞が軟便になってしまい鶏糞処理の大変さを感じました。また、水をあげるにもまだニップルが付いていなくその必要性も感じました。
セク・カフェで昼食! 配達の最後に取引先のレストランで昼食をいただきました。清水さんちの美黄卵を使った料理を実際に食べ、ゆで卵や温泉卵を見た時うれしい気持ちになりました。
※ランチのセットメニューが美味しかったです。
平成18年6月29日
集卵作業! 毎日仕事をしているうちに卵の変化に気付けるようになってきました。卵の多い少ないや、大きい小さいなど、また、さわった時にサイズがわかるようになっていきました。
平成18年6月30日
農家研修1ヶ月! 今週で研修が始まって1ヶ月たちました。長いようで短くて、たくさんの事を学びました。
平成18年7月6日

大石精肉店に配達
鶏卵配達3!曜日ごとに配達コースが分かれていて今日は木曜のコースを配達しました。スーパーマーケットでは、卵の担当者と商談し、特売の販売量を決めてくる場面があり卸価格と販売量の決め方が勉強になりました。
※車の中でスーパーマーケットで絶対あってはならないことの話をしました。商売ならどこでも同じですが、それは欠品をしてはならないと言うことです。売り切れたから良いのではなく、売り切れたので買えないお客様がいると言うことを考えて仕入れをしなさい。と言う話です。
お昼は取引先のお店「オーガニックレストランLife」で食べました。私はベジタブルカレーを食べました美味しかったです。
※左の写真は地元の美和中学生の体験学習で二人の体験を受け入れたときの記念です。二人とも思ったより大変だったけど楽しかったと感想を言っていました
平成18年7月7日
入雛作業!(にゅうすうさぎょう)1つのケージに15羽ずつ入れていく作業です。とても小さくて柔らかい雛はつかむとつぶれそうでしたが業者の後藤ヒヨコさんは投げるように入れていて驚きました。
※雛は卵からかえって2日目に届けられます。どの雛もみんなピヨピヨ鳴いていますが落ち着いてくると静かになります。雛がピヨピヨ鳴く時はなにかにストレスを感じているときなので気をつけて観察をします。
平成18年7月9日
来客90万人フェア出店!取引先のファーマーズマーケットJAあさはたじまん市の来客90万人フェアの出店をお手伝いし、卵を販売してきました。途中雨が降ってきましたがたくさんのお客さんが来てくれました。「いつも買ってるよ」と言う言葉をいただいたり、福引きで卵が当たったりしたうれしそうな顔が見られて楽しかったです。
※研修生のお母さんと小学生の弟が応援に来てくれました。おかげであまり良くない天気でしたが持って行った卵を全部売ることが出来ました。ありがとうございました!
「旭」さんで夕食! お礼に夕食を取引先の「旭」さんにご招待されました。店内はおしゃれな造りで雰囲気が良く、美味しい料理で楽しく過ごすことが出来ました。私は、共水の白焼きウナギが美味しかったです。母も美味しい日本酒がいただけて喜んでいました。
※右の上の写真は今人気の卵料理「伝法焼き」具の入ったプリンのような茶碗蒸しです。下は美黄卵の温泉卵です。
どれも大変美味しかったです
平成18年7月14日
長野県養鶏研究会静岡研修に参加!
長野県の養鶏農家が鶏卵の直売について静岡に研修に来ました。13,14日の二日間のうち14日の研修に参加しました。
御殿場のさくらたまご杉山養鶏場さんを見学しました。すべての卵を直売店で販売し、加工品や野菜などのたくさんのものを扱っていてお客様が見ていて楽しいお店と感じました。また、愛情いっぱいという言葉のおもてなしで本当にお客様を大切にしているのが伝わってきました。
富士の青木養鶏さんのチキンハウスを見学しました。とても広い土地で、とてもたくさんの羽数をを飼育しているのに驚きました。直売店ではブロイラーですが、卵や生肉、加工品などさまざまな工夫をしてあり、肉もこんな使い方があるのかと感心しました。とてもこだわりを持ち、自信を持って売っているような気持ちがしました。
平成18年7月17日
オーガニックレストラン「Life」一周年記念出店!
若いお客様が多く卵はたくさん売れませんでしたが、広い範囲の人に美黄卵のことを知ってもらうことができたと思います。また、出店者の中に安東米店や興津さんなど最近はこだわりを持った農産物を考えてくれる人が増えていてうれしく思いました。
平成18年7月18日
廃鶏出し!
早朝6時30分からの廃鶏出しでは鶏の暴れる中、出して、移して、入れたりと、力仕事で本当に大変でした。また、周りの人の仕事の流れを注意しながらやらなきゃならなかったりと、とても苦労しました。今日、出したのは1200羽です。
事務作業!日報の打ち込み作業を教えてもらいました。すべての店に付けられたコード番号を覚えていて本当にすごいと驚きました。
藤元ブロイラー見学!駿河若軍鶏を飼育している現場を見学してきました羽数を減らしているということで親鳥は少ししかいませんでしたが雛を見せてもらうことができました。
花村養鶏見学! 
通りがかりだけでしたが養鶏の大変さを感じました。
平成18年7月20日
成鶏移動作業!育成舎から鶏を捕まえて移動ケージに入れ成鶏舎に運びケージに入れます。すべて手作業です。鶏は出すのも入れるのも素直でなく暴れるので大変でした。手は傷だらけのほこりまみれになりましたが全部の移動が終わったときはうれしい気持ちでした。@からDが移動のルールです@.成鶏舎中、下段手前10ケージを開けておく。小さい鶏がいたらここに入れる。A.二人が組になり遅くなった方を手伝いに行く。B.成鶏の鶏は基本は上の段が大きく、下を小さい鶏揃えて入れる。C.最後に鶏の数、ケージの戸締まりを確認。D.育雛舎に雛が残っていないかを最後に確認。
今日で作業は終了です。本当に2ヶ月間お世話になりました。楽しい毎日で、清水さんちで本当に良かったと思います。ありがとうございました。
※研修ご苦労様でした。この研修が社会に出て役に立てればうれしく思います。