卵の知識 Q&A

Q1

ゆで卵でカラがむきにくい卵があるのはどうしてか?

A1

新鮮な卵はゆで卵にするとカラがむけにくくカラに卵白がくっついてきてしまいます。
夏なら5日以上、冬では7日以上保存してからゆでるとカラがむけやすくなります。
またその方が卵白が締まり歯ごたえがあり美味しくなります。
これは卵白に炭酸ガスが含まれているためです。炭酸ガスが含まれたままゆでると急激に炭酸ガスが外に抜けようとしてカラに卵殻膜が押しつけられカラがむけにくくなったためです。

Q2

新鮮な卵は本当にカラがザラザラしているのか?

A2

昔からカラがザラザラしているのは新鮮な卵と言われていましたがそれは、カラの表面にクチクラと呼ばれる膜があるからでした。現在流通している卵は洗卵している卵がほとんどでこのクチクラは取れてしまっています。したがって、カラをさわって鮮度を見ることはできません。カラのでこぼこのザラザラは古くなっても取れません。カラがザラザラしている卵は比較的老鶏に多く、若い鶏の卵は卵をしっかり作るのでカラがつるつるしています。

Q3

赤い卵は白い卵よりおいしいか?

A3

卵のカラの色は鶏の種類によって変わります。同じ餌を食べていれば卵も同じです。
どんな飼い方、どんな餌を食べているかによって美味しさが決まります。
特殊卵は飼い方やエサを強化して作ります。白い卵の鶏にヨード卵のエサを与えれば白いヨード卵ができます。エサによって卵のカラの色は変わりません。黄身の色はエサによって変わります。

Q4

賞味期限はどうしてつけているのか?

A4

食品衛生法により表示が義務づけられサルモネラ中毒にならないよう生で安心して食べられる期間を付けるようにしています。賞味期限が過ぎても加熱調理をすれば食べられます。食べられない基準は、変色、においがある場合です。
期限の基準については夏の平均気温28℃で保存し、家庭での保存7日間を見越してサルモネラ中毒にならない期間を計算して16日を当社では基準にしています。

Q5

卵を毎日食べるとコレステロール値は高くなるのか?

A5

卵がコレステロールの元になったのは約90年前にロシアでウサギに動物油脂を投与した実験。草食動物のウサギの実験結果を人間に当てはめることは無理があるとして最近科学者の間でも見直され始めています。毎日2コ以上食べてもコレステロールは上がらない実験結果もあります。またコレステロールの低い人より高めの人の方が長生きするデータもあります。

たまごに含まれる卵黄レシチンは善玉コレステロール増やし血液の流れをサラサラにします。

Q6

卵黄に含まれているコリンの働きは?

A6

コリンは、脳を活性化する脂質で、老人痴呆症(ボケ)の予防改善に、既往能力や学習能力のアップにと注目されています。そのうえ、卵のコリンの含有率が高く、吸収しやすさでも群を抜いています。脳の若さを保つには毎日卵を欠かさずに。