茶漬けウナギ


【材料】
ウナギ白焼き           2〜3匹
実サンショウ           適宜(多めに)
しょうゆ             1/4カップ
酒                1/4カップ
みりん              1/4カップ


【作り方】
@白焼きの皮を、直火で香ばしく焼く。
A白焼きを一口大に切り、分量の調味料をあわせたタレに、数時間つけておく。
B鍋に皮を下にしてウナギを並べ、実サンショウを入れる。
Cタレと、その8分目〜同量の水を加え、弱火でコトコト煮る。少なくとも1時間半、煮汁をかけながら煮詰める。
D途中で煮汁がなくなりそうだったら、酒か水を適宜足す。最初はタレ8分目。仕上がりで整える。
E煮あがったら、冷めるまで動かさないこと。温かいうちは崩れやすい。冷蔵庫に数日おいてなじませると、味わいまろやかに。
Fご飯にのせて、熱いお茶をかける。好みで山葵と三つ葉をのせる。


 万葉集に「石麻呂に 吾もの申す夏痩せに よしと云ふものぞ鰻(むなぎ)取り食(め)せ」(巻16 3853)
 石麻呂よ、夏やせにウナギがよいというから、とって食べたらいかが。と天平の歌人、大伴家持の作。歌に読まれた石麻呂老人は、やせの大食いだったらしい。
 ウナギはビタミンをバランスよく含む栄養食。暑い盛りの土用の丑の日に食すのは、江戸庶民の夏バテ対策の知恵だった。
 夏に大もてのウナギだが、おいしくなるのは秋風の吹くころ。暑い時は、ウナギも泥の中に潜っている。エサをとりに出ないから脂が乗っていない。
 古くはウナギを、ムナギと呼んでいる。天然ウナギは、胸が黄色いからだ。



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