ぬか漬け



【ぬか床作り】
@鍋に水800ミリリットルを入れて煮立て、粗塩130gを溶かし、冷ます。
Aこの塩水と米ぬか(油をひかないフライパンで煎ったもの:いりぬかとして市販されているものもある)1kgを、容器に3〜4回に分けて入れていく。その都度、底の方からよくかき混ぜる。
Bぬかがしっとりしたら、赤唐辛子2本を入れる。(好みでだし昆布10cmを2つ入れてもよい。)そして、よくかき混ぜる。
Cカブの芽や大根の葉などの捨て漬け用の野菜を底の方に押し込み、ぬか床の表面をならす。
D固く絞ったキッチンペーパーで容器の内側についたぬかをふき取り、ふたをして台所などの冷所に置く。
E翌日から1日2回、ぬかをよくかき混ぜる。
F3日後に野菜を絞り、水分だけ水分だけぬか床に戻す。(野菜のエキスをもどすため。)野菜は捨てる。
G新しい漬け捨て用野菜をぬか床に押し込む。
H野菜を仕込んでは捨てる作業を1〜2週間くり返す。ぬかがしっとりしたら捨て漬け用の野菜を取り出す。これでぬか床が完成。


【漬ける】
@ぬか床ができたら、野菜を漬ける。なす、キュウリのほか、生のオクラ、プチトマト、アスパラガスなどもよい。材料はよく洗い、よく水気を切って。
A漬けたら冷蔵庫に保管する方法もある。


【手入れ】
@夏場は1日2回かき混ぜる。(冷蔵庫に保管する場合は、1日1回〜2日に1回ぐらいでよい。)乳酸菌は常に新鮮な空気に触れていないと繁殖しないため、ぬか床に空気を送り込むようにかき混ぜる。(ぬか床の悪臭となる酪農菌の繁殖を抑え、乳酸菌を増やす。)
A旅行などで2〜3日、留守にする場合は、漬かりすぎたぬか漬けを水で洗って酸味をとる。刻んで、お茶漬けやチャーハンに使う。
B酸っぱくなった時は、卵の殻を砕いて入れ、「いったぬか」を足してよくかき混ぜる。水っぽくなった時も「いったぬか」を足す。(ぬか漬けが酸っぱくなるのは腐ったのではなく、乳酸菌が活発になっているため。また、漬かりすぎても酸っぱくなる。)


【手入れ】
@つける時間は冷蔵庫の場合は、通常の2倍ほどかかる。
Aキュウリ:半日、ナスやニンジン、カブ:1日
B常温の場合:秋春期 10〜12時間、夏期 5〜6時間、冬期 20〜24時間


【クレゾール臭】
@まれにぬか床にシンナー臭のような刺激臭がすることがあるが、これはシンナー臭を発生させる酵母が大量に増えたため。(化学物質が混入したわけではない)
A臭いをとるためには、ぬか床に多量の水を加えることにより、臭いの成分が分解され、酢に変化し、臭いは徐々に取れていく。
B塩分が薄くなるため、塩を加える。
C臭いがすぐに取れない時は、これを何回かくり返す。




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