[ 革の傷みについて ]
革はなぜ傷むのでしょうか?革についての基本的な性質を知ると日常の革のケアーやダメージの軽減に役立ちます。
原因
・擦れによるダメージ
・皮脂汚れ、化粧品など
・太陽光の紫外線や熱のよる劣化
これらの要因によって革はダメージを受けて時間の経過と共に傷んで行きます。
汚れの基本的原因を理解して日々革の手入れを行うことによって革の傷みは軽減できます。
[ 革について ]
革はどのように作られているのでしょうか。
動物の皮は、なめすことによって皮を柔らかくし耐久性や可塑性を加え、
皮革として利用するために必要な作業を行うことで単に動物の皮膚だった”皮”から、製品に使われる”革”へと変化します。
革は作業用手袋(革手)のように強度が必要な物から、しなやかさや質感を重視した鞄や靴などの革製品に至るまで用途はさまざまです。
例えば、自動車のシートはどんな革が使われているでしょうか。
自動車のシートには強度と質感(体が常に触れ擦れや紫外線に日々さらされてる。)が求められます。
自動車シートには銀付き革(表革)が主に使用されています。
一般には表面の模様を型で押して付けた物ですが、高級車などには型押しでないものが使用されスムース革と呼び高級品とされています。
革は製品化の過程で着色がなされますが、自動車シートの場合は顔料によって銀面(表皮)の強度を持たせる為の処理がなされています。
なめしには、元来植物由来のタンニンなどが用いられた(タンニンなめし)が、
現在では化学薬品で処理されることが多いクロムなめし剤(塩基性硫酸クロム)が使用されています。
しかし、昨今の環境問題からタンニンなめしが見直されています。
[ タンニンなめし ]
切り口(コバ)が茶褐色、型崩れしにくく丈夫、染色しやすい(染料の吸収がよい)、
吸湿性に富む、使い込むほど艶や馴染みがでる、などがあります。
皮革製品で「飴色になる」と表現されますが、それはこのタンニンなめしによるもので、
手縫いを用いるような鞄や小物製品にはタンニンなめしの材料が用いられています。
[ クロムなめし ]
切り口が青白色、伸縮性が良い、柔軟でソフト感がある、吸水性が低く水をはじきやすい、
耐久力がある、比較的熱に強い、などがある。衣料用にはクロムなめしが用いられる事がほとんどです。
タンニンなめしに比べて工程の省力化からコストを抑えられる反面、
なめし工程上で使うクロムが焼却により化学反応(酸化)を起こし、
人体に有害な6価クロムに変化するので処分の際は注意が必要で。