2000.12.2(土)
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朝日にまぶしい銀鱗34cm。 |
今週は、前回の予告通り、清水港に釣行しました。清水港は雑誌「ちぬ倶楽部」でも度々登場しますし、
清水市自体、「ちびまるこちゃん」「清水エスパルス」「清水の次郎長」等で有名ですので、ご存知の方も多々
いらっしゃるかと思います。こと、黒鯛に関してはおから団子を使用したカセ釣りで、全国にその名を轟かせて
います。そんな場所ですので、初めてとはいえ、気合が入りました。
釣り場に到着すると、先客1名。何分初めての場所なので、どこで竿を出したら良いのか分かりません。
事前に静岡の釣り雑誌にて調査しておいたポイント、カセ釣り船店の釣果情報を元に、後は、自分の勘を信じて
釣り場を選択しました。
糠 9杯(1L容器)
砂 4杯(1L容器)
細引きさなぎ 900g
おしむぎ 300g
アミエビ 水気を絞らず1角
アミエビは汁を絞らずブロック1角。海水は一切加えません。アミエビの汁が多量に出るので当然といえば
当然ですが、今回の1角はちょっと調整が難しいです。出来あがった団子を握るとあろう事か軽く握るだけで、
成形できてしまいます。やばい!久々の失敗団子。こりゃ、手直しに時間が掛かりそうと思い、砂をバンバン
追加します。上記の4杯は最初の調整時の量ですので、最終的には6杯くらいは追加していると思います。
糠も最終的には11杯くらいにはなっていると思います。いつものバサバサにはちょっと及ばないものの、
まあまあ、許せる範囲に仕上がったので、そいつで始める事にしました。
いざ釣り始めると、全く餌取りがいません。沼津では、表層、中層、底層で餌取りのアタックに慣れているので、
ちょっと拍子抜けしてしまいました。さて、どうしたものか?餌取りが少なく団子が割れないので、砂をもっと
追加します。何とか、いい感じに割れるようになりました。と、そこにボラが大量発生。私よりも先に入っていた
隣りの方は、ボラを2〜3本釣り上げます。その時点では、まだ私には被害がありません。でも、団子の投入時
にウキがざわつきます。「やべ、ボラが来ちゃったよ。」と思い、次の打ち返しは、更に糠を両手に2杯追加後、
団子をこれでもかというくらいカチカチに握り、投入しました。「トップーン」という着水時の硬い音、ボラに遊ばれる
団子、そして追従するウキ。着底後、しばらくウキがざわついた後、シーンと静まり返りました。それから90カウント
(大体黒鯛が食ってくる時間を想定して自分で数えています。)程度した時、ウキが僅かにシモリました。
次の瞬間トップが半分程度沈みます。瞬間的に合わせて上がってきたのは34cmの綺麗な銀鱗でした。
活性の低さを考え、食いこみやすいサシアミに変えた数投目に食ってきました。
とにかく、久々の黒鯛の手応えに感動します。時刻はまだ、AM8:00。早々にボーズを回避したので本日の
展開により一層の期待が掛かります。「5枚は楽勝だな」あろう事か、そんな事を考えてしまいました。
AM10:00を過ぎると、続々と団子師が集まってきました。細い堤防の上に並んだ団子師は私も含め
ずらり6名。当然のことながら、配合餌団子師もいます。それぞれが皆さん、異常な程遠投しています。
足元から水深が有り、落としこみまで出来るようなこのポイントでは、かえってポイントが遠くなるだけです。
それぞれが、団子を投げ始めてから、突然私のポイントから、ボラも含めた餌取りが消えました。
配合餌コテコテの団子にはどうしても魚を寄せ負けます。しかし、本日の私の団子はアミエビを一角も
混ぜているかなり集魚がきつい団子です。これ以上手を加えると、魚の食いに影響が出ると思い、あえて
そのままで使用し続けました。そのうち、餌取りも少しずつ回復し良い状態になったのですが、どうしても
ボラと黒鯛のアタリが見分けられません。たまに、空針に本命の口の周りのうろこがついてくるので、
いることは間違いないのですが、食いが非常に渋くアタリも1〜2cmの押さえ込みという状態です。
ウキが1cm刻みでゆっくり上下した後の若干の押さえ込みを合わせればボラ。しばらく待つと餌が取られている、
こんな状態を延々と繰り返しました。
その後も食い渋り対策に、オキアミの剥き身、頭取り、サシアミをローテーションしながら、PM16:00まで
粘りましたが、堤防にならんだ団子師のうち、黒鯛を上げたのは私と右隣りに入った方の2人だけでした。
結局、先の1枚のみの釣果で終了し、「5枚は楽勝」の夢ははかなく消えて無くなりました。残念。でも、
皆さん釣れてない中での釣果なので、まあ贅沢は禁物ですね。(笑)
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