2001.7.22(日)

時間 AM5:30〜PM17:30
天気 晴れ
潮回り 大潮
水温
釣法 紀州釣り
刺し餌 オキアミ、コーン、練り餌、さなぎ、ボケ
同行者 永易さん、沖さん、まけさん、かじさん

 1日目は、全員が行き来できる場所にて並んで竿を出したのですが、2日目は私とまけさんの2人、永易さん
と沖さん、かじさんの3人の2グループに分かれ、それぞれ違う磯に乗ることになりました。
釣り座が狭くやっと2人程度しか竿を出せない磯に乗ったのは私とまけさんだけ。まけさんと2人で竿を並べるのは
実に久しぶりです。アドバイザーは居ませんので、本日の釣りは一から自分で組み立てていかなければ
なりません。でも、逆にその様な配慮をしてくださった名手に感謝もしています。しかしこの後、前回の遠征時と
同じく、湯浅の洗礼を受ける事になろうとは・・・。

 まずは、いつもの如く団子を作ります。前日と同じく、糠が多め、砂少なめ、さなぎ少なめ、押し麦少々の
餌取り対策パサパサ団子に仕上げます。アミエビは入れません。ですが、用意はしてあります。湯浅の様な
餌取りの多い場所でアミエビを入れたらどうなるのかは後述する事にします。
 さて、団子を作り終えたら早速投入開始です。ここの磯のポイントは約20m〜25mとかなり遠目です。
波止ならば、20m程度投げる自身はありますが、何しろここは磯。切り立った岩のてっぺんに立って非常に
悪い足場で投げるのだから全く距離が伸びません。良いとこ12mくらい。しかも、上手く狙いが定まらず
投入毎にバラバラの位置に着水します。なんだか情けなくなってきます。大体、棚取りに四苦八苦しているくらい
ですから。それでも、なんとか棚を取り、サシエを付けて投入を開始しました。そしたら、今度は潮が速い!
しかも、手前から沖に向かっての流れなので、手前に置いたウキがあっという間に沖に流され良く見えない程
になります。最初からいきなりの難関にぶち当たり頭を抱えます。ですが、それも長くは続かず直ぐに潮が
弛んできました。今度は、左斜め前からゆっくり右斜め後ろに抜ける潮。大分釣りやすくなった所で、団子を
握る手にも力が入ります。釣りにリズムが出来初めてからふと磯際に目をやると・・・スズメダイ(オセン)の大群が
居ます。湯浅は餌取りが多いと前々から聞いていた為、試しに団子材の中の麦を3〜4粒撒いてみます。
2〜3匹集まったかと思ったら、四方八方からうじゃうじゃ集まってきて海の中は真っ黒。凄い数でした。しばらく
経ってから団子も餌取りの猛攻にあう事になります。その前に、チヌが寄ってきている雰囲気がムンムンと
感じられる様になりました。まけさんと言葉を交わすと「来てるねぇ、結構な数だよ。」まけさんも、同様の雰囲気を
感じとって居た様です。大きな群れの感じではないですが、5尾程度でしょうか?2桁程の威圧感は感じません。
ここで釣りにかからなければ駄目。気合が入ります。まけさんは一尾掛けました。私もそれ続け!とばかりに
団子を投入しますが、こんな時に限ってポイントを外れます。(元々ポイントまで届かないと言う噂もある。(笑))
それと、ポイントに何とか届かせようという焦った気持ちが力みすぎて明後日の方向に団子が飛びます。
もしここが波止で、隣り合った団子師がいたら間違い無く文句を言われるでしょう。(笑)そのくらい雑になって
しまいました。結果、時合いを逃しその雰囲気は消え去って餌取りの猛攻へと突入するのでした。
 その餌取りたるや半端な数じゃない!団子が着水してから沈むその周りに真っ黒い煙突の様に上から下まで
びっしりスズメダイの大群が襲いかかります。まけさんと話ながら「まけさん、何あれ?」「まるで竜巻みたい(笑)」
笑いながら話すものの、本人は笑い事じゃありません。糠主体の団子を思い切り握っても、30秒程度で割れて
しまいます。後から聞いた話では、時期が来ると、これにチャリコの大群が海面が真っ赤になる程混ざると
言う事ですから、恐ろしい話です。それでも、何とか底までもつだけましでしょうか?そうこうしている内に今度は
かなり強い風が吹き始めました。運が悪い事に、真正面から吹いています。ただでさえポイントが遠くて届かない
のに、向かい風のお陰で余計飛ばなくなりました。この風は夕方4時半頃まで猛威を振るうわけですが、その間も
厳しい釣りが続きます。まけさんは、更に一尾追加して、合計二尾。私は相変わらず0。釣れない事の苛立ちよりも
居るのに釣り切れない自分自信に腹が立ってきます。と、その時ウキが良い感じで沈みました。ビシッ、アワセ!
グングンと軽快な引き!ヨッシャ、乗った!竿を叩く引きも出ているし、周りで見ていたら、本命と疑わないでしょう。
やり取りの途中から、何か変だな?まったく浮いてこないぞ?疑問に思った矢先に魚体が水面に浮きました。
目寸60cmはありそうな巨ボラ。あぁ〜、力が抜けます。その後も、根ウキに変更してみたり、大きくハワセたり、
詰めたり。色々な手を尽くしますが、状況は変わりませんでした。今回はここまで。ギブアップ!
前回同様、2日目に湯浅の洗礼を受けてしまいました。腕が未熟な事が第一ですが、大変に難しい磯に渡礁
した事により、湯浅への気持ちがますます大きくなってしまいました。次回伺うときは、間違い無くこの磯に挑戦
する事でしょう。今に見ていろよ、湯浅!絶対攻略してやるぞ!


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