2001.8.5(日)

時間 AM5:00〜PM17:00
上28cm、下29cmの銀鱗。
天気 曇り時々雨
潮回り 大潮
水温
釣法 紀州釣り
刺し餌 オキアミ、コーン、練り餌、さなぎ、磯エビ
同行者

 今回は、7月の湯浅遠征後、初の釣行となりました。場所は沼津。ホームグランウンドです。今回は湯浅での
いくつかの教訓の中より、「手返しを早くする事」に照準を絞り練習に励む事にしました。

 手返しを早くする事ですが、団子投入から仕掛け回収のサイクルを早くするわけではありません。
仕掛けを回収してから団子を握って投入するまでの”間”を極力短くするという事です。要するに一つ一つの動作を
機敏にするのではなく、例えば、団子を投入後、割れるまでの時間を把握しておいて、その間に次にしなければ
いけない事の準備をしておくというようなイメージです。文章にすると、なかなか表現が難しいのですが、
お分かりいただけましたでしょうか。

 さて、現地到着はAM4時過ぎ。本命ポイントは2人程度しか入れない為、まだ真っ暗な内に現地に入ります。
到着と同時にクーラーを持ち出し、駐車場から少し離れた釣り座に急いで場所を押さえます。幸い堤防には
まだ誰も来ていなかったので、一番良い場所が取れました。
 その他の荷物も用意し、団子を作成していると雨がぱらついてきました。その雨は急に激しさを増し、
カッパを着て再開となります。本日の団子師は私の他に2名。私を挟む形で、左右に釣り座を構えています。
片方の方はチヌ○ワー主体の団子でした。空中分解が多い様で、さらにボラが沢山寄っていた様子で、
毎投アワセていました。もう片方の方は、配合餌の銘柄こそ確認できませんでしたが、おから○子を
ワサワサいれている事を確認できましたので大体の配合は予想できます。団子が底まで届いていない様子で
パッシャンという軽い音と共に表層がモウモウと濁ります。その瞬間に、ボラが池の鯉状態になり、水面下で
バシャバシャ泳いでいる様子が見てとれます。

 さて、私はどうしたものか。他にも釣り師がいるのですから、それを考慮した組み立てをしなければいけません。
でも、集魚を強める事だけは避けました。この場所で、集魚を強くして良い結果を得た事が無いからです。
団子は、糠:砂が5:1位、細引きさなぎ特用1/5袋くらい、押し麦は片手に3杯位の極薄集魚団子としました。
でも、こんな団子でも餌取りがワンサカ寄ってきますから、私が良く使用するアミエビでさえ、入れる事自体
恐ろしいものです。案の定、餌取りは活発でした。メインはチャリコの様です。チャリコはオキアミはもちろんの事、
コーンも大好きなので厄介な奴です。ならばと、団子を割られない様に思い切り握って応戦します。朝7時頃だと
思うのですが、アタリの出方に変化が見られる様になりました。内心「きた!」と思い、それまで使用していた
オキアミを止め、コーンに切り替えました。やはり思い切り握って団子を投入します。着底してから、かなりの時間
が経過し、来るならそろそろのタイミングかな?と思った瞬間ウキがスーと沈んでいきました。あまりにも、
イメージピッタリの展開だったので、思わず焦ってしまい早アワセになってしまった様で、素針を引いてしまい
ました。しまった!直ぐに次の団子を用意します。餌はもちろんコーン。団子を小さく握って同じポイントに投入。
さっきよりも、若干早いタイミングで団子が割れて(魚に割られて)勢いよくウキが沈みました。ビシッとアワセて
ちょっとしたやり取りの末上がってきたのは小さいながらも本命でした。さぁ〜て、ここから連発だ!と気合を
入れます。が・・・後が続かない。でも気配はあるんです。食い込まないのではなくて、餌を食わない様子です。
何時もなら、気配のある状態が1時間程度は続くのですが、この日に限って20分程度で終わってしまいました。
その代わりにやってきたのがボラの大群。先にも書きましたが、最初は隣りの方の団子に寄っていたので
良かったのですが、10時過ぎに私以外の方が帰ってからが大変でした。沢山寄せてくれたボラの面倒を全て
私が見る羽目になったのです。団子を投入すると、まだ、着水前で空中を飛んでいる団子に反応して、それ!って
感じで寄ってきます。こうなると、大事なのはボラに負けない団子とスレ掛かりでしょうか。もちろん手返しを
早くすると余計ボラが集まりますから、その辺りも考慮します。実は、本日は初めて使用する餌「磯エビ」を持参
していました。雰囲気がある時に効果的に使いたかったからですが、これが逆効果。どうやらボラが大好きな様子
で、3本掛かってしまったボラ全てが磯エビでした。しかもしっかり口に掛かってますから、食べたのでしょう。
その後も、あまり変化の無い状態がずっと続きます。2枚目を掛けたのは、お昼に近い頃でした。ただし、これは
釣った魚ではなく、釣れた魚でした。コーンでしっかりと針を飲み込んでいたにも関わらず、居食いで仕掛けを
回収する時にググッと来た一枚でした。たった一回の居食いですが、サシエ、仕掛けの設定、前日の様子など、
随分考えさせられています。今だに結論はでていませんが・・・。

 今回は、それっきり気配が無く、夕方まで隣りの常連氏が35cmクラスを上げたに留まりました。波止全体の
枚数は3枚。残念ながら、配合団子の方々には釣果がありませんでした。もっと上手に攻めれば、数が伸びる
はずですが、そこはこれからの課題でしょう。そうそう、夕方、沼津の別の場所で竿を出していたたーちさんが
様子を見に来てくださいました。そちらでは、なんと6枚上げたそうで他の団子師は1枚程度との事ですから
流石です。同じ沼津でも、その日の状況がまるで違う。こういった比較も面白いですね。

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