2001.9.1(土)

時間 AM5:00〜PM17:00
35cmの銀鱗。良く引きました
天気 晴れ
潮回り 大潮
水温
釣法 紀州釣り
刺し餌 オキアミ、コーン、練り餌3種類、ボケ
同行者 現地でなぼさんに会いました

 さて、今回も沼津です。先週、Freedom永易氏、沖氏を御案内した時は、随分と厳しい状況だった為、今週も
不安が募ります。ゲンを担ぎ、竿は鱗海を用意しました。実はこの竿、まだ一度もボーズがありません。
それどころか、連発まで経験している縁起の良い竿です。ただ、一つ問題があります。私は、0.6号5.3mを
購入したのですが、かなり腰が弱い為に、根が張り出している様な場所や、障害物が近くにある所では取り込みが
困難となります。同じ0.6号でも、ダイコーの強豪チヌは相当な腰の強さを持っています。やはり竿による特徴が
ある為、一概に同じ号数であっても同一の使用感が得られるとは限りません。ちなみに、鱗海EVは1号の5.0m
が、良い感触の様です。

 現地到着は、午前4時前。現在の日の出は5時過ぎですから、大体4時30分頃に薄明るくなってきます。
到着して直ぐにクーラーを取りだし、場所取りに向かいます。「また今日も一番だろうな」なんて考えながら釣り座に
向かうと・・・何と既に団子を投げている人が2名程いました。真っ暗な中で、ヘッドランプを灯しながら団子を
握り、ウキにはケミホタル・・・。これには私も呆気に取られました。別段、非難する訳ではないですけど、
夜の団子はあんまり意味が無いと思いますけど。どうなんでしょ。とりあえずは、私が入りたかったポイントが
空いていたので、クーラーを置き場所を確保、その他の荷物を取りに戻り、日の出に備えて準備を始めました。

 今回の団子は紀州マッハ。ここのところ暫く使用していなかった為、餌取りに耐えられるかが気になります。
その為、糠を多めに配合して思い切り締めます。団子を作成し終えた頃、丁度明るくなって来たので、仕掛けも
作成し釣りを開始しました。
 開始2〜3投は水深チェックの為、空針を団子に包みタナ取りをし、オキアミを付けて第1投目。団子が割れて
暫く経ってもウキに反応がありません。仕掛けを回収すると、オキアミが無傷で残ってきます。2投目、3投目も
同様です。今の時期、この場所での状況からこんな事は考えられません。チヌの大きな群れが入っているか
隣りの方の集魚団子に寄せられているのでしょう。私は、少し考えた末、集魚で負けている可能性が高いと判断し
バッカンの上の団子にアミエビを2つかみ程混ぜ込みました。投入数にして10投分程度でしょうか?ところが、
この団子に変更した途端に餌取りが異常に寄ります。団子が30秒持ちません。ですが、不思議な事にいつもなら
大抵釣れる外道のベラが全く針に掛かりません。オキアミなら団子が割れた直後に一瞬にして取られます。
サシエをローテーションしていくと、オキアミ、練り餌は全く駄目(餌が一瞬で無い)で、コーンであれば、かろうじて
釣りになりそうです。そのコーンも、団子が割れて2秒程で、ボロボロに砕かれていて皮だけが残っている
状態です。コーンに残っている歯型から、カワハギとサンバソウでしょう。特に今年はサンバソウが沸いている
そうで、サビキ釣りでも大量に釣れている様です。また、カワハギは小型ですが波止近くを泳いでいるのが沢山
見えます。どちらにしても厄介な代物です。
 しばらくの間、餌取りの猛攻が続きましたが、我慢の釣りが続いていた10時頃、急に雰囲気が出てきました。
コーンで続けていたその時、ウキのトップまできれいに沈むアタリがでました。ワンテンポ置いてビシッと合わせると
かなりの勢いで走ります。思わず、竿をのされそうになりながらも体制を整えると、スーと素直に浮いて来ました。
浮いた魚は本命。35cmの元気の良いチヌでした。大きなアタリが出たにも関わらず食い込みは浅く、針が
掛かっていた所は歯の裏側でした。よし!と思いながら2枚目を狙いましたが、雰囲気が30分程度で消滅して
しまいました。最近では、雰囲気が出てもすぐに消滅してしまう事が多く、なかなか連発がない所が難しい所です。

 さて、周りの状況はどうでしょうか?お隣さん方はボラを何本も掛けて餌取りに四苦八苦している様子です。
集魚の強い団子。着水後、表層からもうもうと濁る握り。更に輪を掛ける様に、餌取りが沢山いる・・・。
これでは、一日の釣りを組み立てる事は困難だと私は思いますけど、皆さんはどうでしょうか?
なぼさんは、そちらの被害を被っている様子で、ボラが掛かってしまっていました。午前中で、その方々は
帰っていかれ、なぼさんはその後の15時頃に本命を掛けられたそうです。(なぼさん、すいません自分の釣りに
没頭してしまい、気付きませんでした)やはり、あの状況で本命を掛ける腕は流石ですね。
私の方も、かなり頑張ったのですが、16時頃からまた雰囲気がよくなってきて「さあ!これからだ!」という17時頃
家からの電話で帰らざるをえなくなり、17時30分頃、無く泣く納竿しました。(笑)

 しかし、今現在の沼津は釣れる事は釣れますが、かなり高度な技術が必要に感じます。チヌを釣るという以前に
餌取りをかわさなければ、釣りになりません。また、かわし方もいくつかのパターンがある様です。こういった
状況は、毎回頭を抱える事が多いですけど、それ以上に自分の釣りにプラスになる場合が多い事も事実で、
今の沼津が楽しくて仕方ありません。

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