2003.7.25(金)

時間 11:00〜19:00
昨年実績がある波止で竿を出すかじさん。(左写真)私の釣り座はかじさんより7〜8m奥。初日とは違う方向で
竿を出されている永易さん。(中央写真)同じ様にフグに苦しめられた様です。一人違う場所で竿を出した
優海さん。(右写真)厳しい状況に変わりは無かったそうです。
天気 晴れ
潮回り 中潮
水温
釣法 紀州釣り
刺し餌 オキアミ、ボケ、コーン、生ミック、丸えび
同行者 かじさん

 今回は、南紀への遠征。コレで都合三年目となります。
南紀は決して簡単な場所とも言えず、沼津に劣らず難しい場所だと感じています。
じゃあ、なんでわざわざそんなに遠くまで・・・と思われる方も多いかと思います。でも、何故か行って
しまうんですねぇ。釣りだけではなく、それだけ魅力のある土地なんだと思います。海、山、そしてその土地に
住まわれている方々。それぞれが絶妙なバランスで絡み合って、我々はそれが魅力的に見える・・・
言葉で表現するのはなかなか難しいですが、その様な部分があるからこそだと思います。

 沼津を出発したのは19時30分頃。今回は、東京から参加のかじさんの車に同乗させていただく事にしました。
夜を徹して南紀まで走り抜く・・・その目的は釣り。釣りをされない方からみたら、なんとも馬鹿げている話ですが、
当の本人達は道中ウキウキして落ち着きません。車内では、ずっと釣りの話。途中のSAで食事休憩の間も
釣りの話。「仮眠しましょう。」と立ち寄った三重の安濃SAで、仮眠しようにも釣りの話ばかりしてしまい、
一向に寝付けません。(笑)僅か1時間程の仮眠後、眠い目を擦りながら南紀を目指しました。

 辛い国道42号線を南下(かじさん、運転お疲れ様でした)、南紀に到着したのは午前6時前。
沼津の釣りでは既に出遅れの時間ですが、先発隊の永易さん、優海さん共にまだ起床していないようです。
先にsomeさん宅に伺ってご挨拶。その後、2人の宿泊場所に移動しました。

 支度を終え、早速釣り場に移動します。とにかく、どこで竿を出すのか釣り場選定からです。
最初に向かったのは森浦湾。永易さん、優海さんが良さそうだと言って見た場所は、足場が高く、
徹夜で移動してきた2人にとっては危険だろうと、配慮?して頂き、別の場所に移動。古座まで見に行くも
足がすくんでしまう程高い波止(推定8m)に、こりゃ無理だろうととんぼ返り。じゃあ、一体どこで竿を出そうかと
なって、結局新宮まで戻りました。大本命場所は入れそうも無かったので、広い護岸で釣り開始。
4人が横一列に並びます。水深もかなり深く、潮色も悪くない状態。しかし、餌取りがいません。
オキアミでさえ無傷の状態。しかし、1時間程経過すると、オキアミも頭が取られる様になってきました。
最初は異常に早かった潮も大分弛んで、しかも雰囲気も良くなって、さあこれからだ!って時に、
バイクに乗った作業員のおっさん「でっかい船を横付けするから、全部片付けて!」だってさ。
ふざけんな!って思ったけど、相手は仕事、コッチは趣味。逆らえませんな。

 しばらく皆で行き先を思案。協議の結果、程近い波止に決定しました。この場所は、昨年の南紀遠征時にも
竿を出しており、その時は小型ながら数が出ています。実績はありますが、一昨日に竿を出された永易さん、
優海さんに状況を確認すると、ボラ・フグが酷く、チヌの気配が無いとの事。しかし、昨年は沢山チヌが
釣れている実績場だけに、何故そんな状況なのか理解出来ません。
とりあえず、私とかじさんは昨年竿を出した方向に釣り座を構えました。永易さんと優海さんは、一昨日とは違う
方向に竿をだして見るとの事でした。

 いざ竿を出してみると・・・なるほど。確かに酷いフグです。ボラは居たりいなかったりといった状況でした。
しかし、とにかくフグが凄い。ボケをサシエにするとひとたまりもありません。どんなに団子を締めても
相手が歯のあるフグだけに全く持ちません。サシエもアタリ無く取られる状況。こうなるともうお手上げです。
私が釣行する場所でも、冬場の蒲原などはフカセで着水5秒でサシエが無くなる程フグの群れがいますが、
チヌが寄ってくると散るパターンが殆どです。しかし、今回ばかりはチヌの気配も全く感じる事が出来ませんでした。
昨年同じ場所で竿を出した時に感じた事ですが、大型の作業船が入港し、スクリューで海底をかき回した時に
良い感じがあったのを覚えています。someさんの話ですと、その作業船は今は入港していないそうです。
因果関係があるのかどうかは分かりませんが、良い状況では無い事は確かでした。ウキが見えなくなる
19時30分(南紀は沼津に比べて日が落ちるのが遅〜い)まで粘りましたが、ギブアップ。
厳しい初日を終えました。


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