2003.11.2(日)
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以前から気になっていた場所。延々と続くテトラ帯で釣り人は殆どがフカセ師。
私も以前数時間だけフカセ釣りで竿をだした事がある釣り場。偶然にも、先週くろさんが釣行し、
クロダイをはじめ、メジナや良型アジを沢山釣ったとの事。
紀州釣りのシーズンが終わってしまう前に何とか一度竿を出さなければ・・・と思っていました。
ここの所通っていた清水も、まだまだ数が釣れており、色々試して見たいこともあるのですが、
それよりも、この未知の場所で竿を出すことに魅力を感じていました。
現地到着は5時20分頃。まだ辺りは真っ暗。薄暗いなか、目的の釣り座に向かいます。
釣り場自体にあまり詳しくないので、以前下見をした時によさげだった場所に入ることにしました。
ポイントの構成自体は見た感じでは悪くはなさそう。テトラ帯なので、ミソは沈みテトラの構成です。
まだ薄暗い中でしたが、ポイントと思わしき沈みテトラから7m〜8m程離れた位置で開始する事に
しました。
6時30分頃釣り開始。一投げ目から針が無い・・・。フグ???2投目、オキアミの頭が齧られる。
3投目、オキアミ無傷。4投目、綺麗にオキアミが無い。5投目、オキアミ無傷・・・。良く分かりませんが、
餌が取られたり取られなかったり。一投目の針が無い状況からして、多分フグの仕業だとは思いますが、
毎回餌が取られる状況ではありません。それも、オキアミが無傷で残ってくる事がしばしばあります。
「まあ、釣り始めだから様子を見ながら色々試してみよう。」そんな軽い気持ちでいたのですが、それが
まさか辛抱の釣りになるとは、この時点では予想もしていませんでした。
始めてから1時間程経過した7時30分頃大阪から富士山までキャンプに訪れていたてつさんから電話。
縁とは不思議なもので、今回の釣り場の選択と、釣行日が既に決定していた私のところに、てつさんから
連絡があり、様子を見にいらっしゃるとの事になったのです。いつものホームグランドである沼津を釣り場に
選択していたのであれば、今回の話はなかったでしょう。
てつさんは流石関西人だけあって、餌が取られずにキリキリしていた釣り場が弾む会話によって、一気に
和やかなムードになりました。私もひとまず竿を置いて釣り談義(雑談か???)。楽しい会話、そしててつさんは
我々の様子を少し見ていただいた後、家族が待つ宿泊場所に戻っていかれました。いやはや、てつさん、
本当にお疲れ様でした。
変わって釣り場の状況。この時点では最悪に近い形に変化していました。サシエが99%取られずに
残ってきます。オキアミも通常の刺し方の他、剥き身に変更してみたり、サシエをサシアミにしてみたり。
全部状況には変化ありません。ダンゴの大きさ、バラケ具合、投入ポイント、はたまた仕掛けを軽くしたり、
重くしたり、ハワセ幅を詰めたり、ハワセを大きくしたり・・・。でも駄目。完全に手詰まりです。
お昼頃になり、潮がかなり複雑になり、たびたび川の様な激流になる事が多くなった為、休憩しながら
体力を温存して夕方に備える事にしました。それと休憩をしたのは、理由がもう一つ。日中急激に潮が澄み、
底の沈みテトラが丸見えの状態となっていたので、高い位置まで移動して再度釣り場の構成を確認しました。
テトラ帯のポイントって大抵沈みテトラがキーになっている事が多いので、その確認です。
その結果、現在の釣り座よりも、5mほどずれた方が良さそうだということが分かりました。
そういえば、途中くろさんからメールがありました。1度目のメール「状況はどうですか?」
当然ながら私は、「全然駄目。餌が取られないですよぉ。大体フカセの人が餌が取られて無いです。」
くろさん「えぇ〜!先週はメジナが入れ食いだったのに。」う〜ん、なんでこんなに状況が違うんでしょうか?
潮加減?水温?分かりません。
2度目のメールを頂いた14時頃には、「お手上げです。」と返事しました。(笑)
多分15時までに魚の反応が無かったら、今日はもう駄目だろうな・・・そんな風に考えていました。
ところが、状況が突然好転しました。15時前頃にウキが勢い良く沈むアタリで33cm位のアイゴがヒット。
そのやり取りの最中になんとくろさん登場。わざわざ様子を見にいらっしゃって下さいました。
実は、このアイゴがヒットする前にはボラが良く反応する様になっていました。それまでにも数回ボラが寄った
タイミングはあったのですが、ここのボラの性格がかなり淡白なのか?、それとも群れが小さいのか?
理由は分かりませんが、ボラを足止めするイメージで釣っていたにも関わらず、ダンゴの投入時(落下時)に
「ワッ」と一気に寄りますが、着底したダンゴはいじらない。そんな感じのボラでした。でも、ボラでもなんでも
とにかく魚が集まってくれた事は渡りに船。このチャンスは逃せません。
先ほどのアイゴから2〜3投後、今度は本虫をサシエにした団子で、角度が付いた大胆なアタリ。
元気良く走り回った魚は32cmの本命。それまでの余りの状況の悪さからの好転に、思わず「やったー」と
叫んでしまいました。2尾目はそれから数投後。今度はサシエに生さなぎを使用して、これまた大胆なアタリ。
今度は、一気に左側の沈みテトラに走ります。物凄いパワフル。クロダイ独特の底を切れない重量感では
ありませんが、とにかく竿を絞り込む力が強く、沈みテトラを考えたら下手にやり取りできません。
何とかこらえていると、すっと浮いてきました。久々の良型45cm。長寸の割りに風格のある面持ちと体高、厚み。
この魚は針が確認できない程奥まで針を飲み込んでいました。
その後も、紛らわしいアタリでアイゴやボラが釣れましたが、結局このチャンスタイムは1時間も無く終了。
また、餌が全く取られない状況に変化してしまい16時30分頃終了。
異常に疲れる状況でしたが、最後の最後に粘ったお陰でなんとか2尾釣れてくれて良かったです。
≪追伸≫
今回の様子は、釣友まけさんのホームページ「糠と砂のラプソディー」内のコンテンツである、「糠砂ネットTV」にて
リアルな映像にてご覧いただけます。
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