2005.5.20(金)
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昨年の忙しさから少し開放されて、大分釣行時間が取れだした最近。
今回は、雑誌の取材釣行との事で、まけさんの助っ人としての参加である。
場所は沼津。今年の状況は決して良くない(と、言うより悪い感じ。海況は例年より1ヶ月くらい遅れている)中の
取材なので、かなりのプレッシャーである。
朝4時過ぎ、釣具屋武士前で、かじさんと落ち合う。なんと、かじさんはこの日の為に房総の釣具店から
ボケを200匹(4人で分配。一人当たり約50匹相当)を調達してくれた。なんでそんなに沢山のボケが必要なの?って
思う方が居るかも知れ無いが、とにかくボケは一撃必殺のエサなのだ。その他、エサを仕入れていざ目的の場所に
向かった。
まけさんは、記者を迎えに行くとの事で、後から落ち合う予定。先行して釣り場に到着し、支度をしていると、
まけさんとフィッシングブレーンの記者も到着。この時点では、釣り人はまけさんと自分だけだった・・・。
ちなみに、今回の団子配合は、紀州マッハ(青い袋のノーマルタイプ)1袋+細引きさなぎ600cc+アミエビ200cc+海水
なんて事はない、シンプルな団子である。ちなみに1日を通して2回団子を作っているが、1度目は上記配合、
2度目は更にさなぎを100cc多くし、押し麦も追加している。
釣りを開始すると、一投目からオキアミが無い。二投目、三投目も同じ。団子が割れてからエサを横に動かすと
エサトリの鋭いアタリがウキにでる。正体はフグ。まけさんの話では前日の試し釣りの時には、底に魚が居なかったとの事。
但し、自分が釣り座を構えた場所では、フカセ師が短時間ではあるが、竿を出していたらしい。
もしかしたら、フグが多いのはそのせいかも知れない。ここ数週間の沼津は、底潮が冷えて上潮が暖かい状態らしく、
自分も5日前に竿を出した時に、底では全く反応が無かった。が、今回はこの活性。気分が乗る。
しかし、何時間経過しても、フグ、フグ、フグ。アタリ無くエサを取られたり、向こうアワセだったり。
そんな時、全くエサが取られなくなった。もしかして、大型の魚が寄って来たのか・・・少し期待していると、
ウキがスポッと入る。反射的にあわせてやり取りすると、感じたことの無い引きで、ぬおーと上がってきたのは
27cm〜28cmのマコガレイ。こりゃあ美味そうとキープ。(なんか本来の仕事を忘れてるなぁ)
で、そいつが釣れてから、またエサトリが復活。チヌの気配なんか全く無い。あまりの退屈さに、寝不足が重なって
思わずウトウト。ハッと気付いて海を見たらウキが無い。あれ?あれ?ウキはどこ?ってとりあえず回収してみたら、
ヘダイが釣れていた。(笑)そんな事をしているうちに時間は14時。時間的にも、進展しない状況にもさすがに焦り始めた。
そんな折、ふと自分の左側約50m程離れた場所に釣り座を取っていたまけさんに目をやると、なんと竿が曲がっている。
結構重量感のありそうなやり取り。「もしかしたら・・・」と思っていると、「やったー」本命のチヌである。
正直、凄く嬉しかった。取材のアポは直接はまけさんに来た訳だし、その主賓が本来の仕事をしているのだから
これには素直に喜んだ。時間は14時30分頃だっただろうか。
まけさんは前日に試し釣りをしていた。場所も同じである。その時の状況はメールで連絡をもらっていた。
前日にも一尾釣ったそうだが、時間的にはほぼ一緒。パターンが同じなのだろうか。
ならば、ちゃんと組み立てて釣っていれば、同じ並びの人なら釣れるんじゃないか?と思ったが、
自分の方には雰囲気すらない。相変わらずサシエサを動かせばフグが反応するだけ。
完全にお手上げ状態である。あと、唯一残されたチャンスと言ったら、夕方の時合いしかない。
もう、釣り始めてから12時間近くが経過しようとしていた16時過ぎくらいだっただろうか。
エサが残ってくる状態が2〜3投続いた。でも、それまでの経緯からチヌっぽい雰囲気なんて毛頭無い。
そんななーんにも雰囲気が無い状態の中、ウキがかなりゆっくりとした速度で沈んでいった。
反射的に合わせたら、ずっしりとした重量感。上がって来たのはジャスト40cmのチヌ。
(実は、既にまけさんに釣れていたので、もう自分はボーズでもいいやって思っていた(笑))
まけさんも釣って、自分も釣って・・・取材は大成功だ。
で、次を狙って手返しをしていると、今度は、チヌアタリとは違う感じでウキがスコッと入った。
多分、エサトリだろうと思っていたので、なるべくアワセの音が聞こえない様に・・・皆に気付かれない様に
竿を立てる感じに軽く合わせた。そしたら、なんだかデカイ魚。やたら走るので糸を出さないと竿の角度が保てない。
やり取りに時間が掛かっていたので、魚を掛けた事を皆に見つかった。(この時点ではまだボラだと思っていたので・・・)
魚が見えたら、なんとグレだった。めちゃデッカイ。43cm、1.6kgの良型だった。
まあ、デッカイのが釣れるのは良い事だけど、グレが釣れるってのは、エサが動いてる。
本来の当日目指していた設定とは違うわけで、それはそれで反省材料ではある。
その後もバタバタと連釣して、終わってみれば夕方に連発する最高の結果。42cmを筆頭に5枚。
沼津で連発する事は滅多に無いのに、まるで海況が取材に合わせてくれた様な出来。
沼津の海、この日の為に下見・試し釣りなど尽力されたまけさん、そして、情報提供の釣具屋武士さんに感謝である。
最後に釣り場の事を書くと、この場所、当日団子師が平日にも関わらず、我々を含めて6人も並んだ。
最終的に釣果を得たのは、私とまけさんの2人だけ。別に、釣れた事を自慢をするわけじゃない。
実際、自分が入った釣り座は、1)ポイントにちゃんと投げる事が出来る。2)団子をしっかり握れる。
3)時間を掛けて場を作る。4)集魚は強すぎない事。これだけ注意すれば、誰でも釣れるだろうと自分は感じた。
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