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2010,8,11 歴史回顧
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2010,4,11箱根古道ハイキング
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New:2009,12,30実朝暗殺
New 2009,12,12実朝の和歌と鎌倉古道
New 2010ハイキングクラブ計画書
鎌倉古道を歩く(Plan)
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New 11月奈良の旅
New雨飾山登山
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2009,8,30 尾張藩主 徳川慶勝

2009,6,19天城ツツジ調査登山
2009,6,15,ノルウェイの森
2009,2,19正岡子規と近代日本
愛宕山、坂本記録
織田信長とキリスト教
2008,11,28宿坊体験

歴史エッセイ 鳥羽伏見の戦い
2008,10,10火打妙高登山
2008,9,25山旅クラブ過去の記録
映画「おくりびと」を見て2008,9,17
平常心是道
天城山心中
2010,3,25ハイク、登山旅行写真公開
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我が子よ、2008,5,29
四川大地震に思う

2008,4,19 チベツト問題と仏教
2008,3,28 ガンダーラ美術展
  • 奈良を歩く
  • 2007,11月末大好きな奈良を歩き歴史の片鱗に
  • 触れる。長谷寺、談山神社、石舞台、岡寺、稲淵
  • 棚田の風景などなど。
  • 桜と紅葉風景を見ると日本人に生まれて良かっ
  • たと心から思う。
  • 奈良は紅葉風景が似合う。吉城園、春日大社の巨木の楓が特に素晴らしい。
  • 歴史を直線に経過する事実と捉えるか砂時計のように断片化され集積した事実と捉えるかによってその思いは違ったものとなる。「日出る国」の国書を携え難波津に向かう小野妹子を見送ったであろう多くの人と同じ場所に立ち断片化された記憶を紡ぐ事により自身もその時代にタイムスリップする。

    538年百済経由で仏教伝来。仏教受容派の蘇我氏と反対派の物部氏が対立し戦争となり厩戸皇子と連合した蘇我氏が勝利。蘇我馬子が推す女帝、推古天皇が即位し厩戸皇子(聖徳太子)が摂政となる。聖徳太子が後年政治の世界から距離を置き力を注いだのが維摩経義疏などのテキスト作成である。

    維摩経は大乗経典の中でも重要な経典であり在家の維摩居士が伝統仏教の修行僧や菩薩の在り方
    を批判し、観念的な空観思想でなく現実世界の中で極める道を説く経典である。存在する一切の多は 一に他ならず差別を離れ平等智を得、他を思いやる慈悲に立つ事が真の仏の法、即ち「不二の法門」に入ることと説く。日本古来の神道を奉ずる土着の勢力と仏教を国の柱とし新国家建設を目指す渡来系の勢力との和合を願う聖徳太子の意志がそこに読み取れる


    歴史は直線に経過する事実の流れ歴史は砂時計の砂のように細分化 され断片化された記憶の集積 矛盾する時の流れそれが歴史

西行と桜
上吉野山西行庵
左 吉野山山桜
2月も終わり3月の声が聞こえ始めると桜の開花
が心待ちになる。本来農耕民族である日本人はこ
の季節になると豊饒の神、農耕の神が山桜の花片
に乗って里に下りてくると信じていた。

現在でもそれに関した神事が継承されており自然
との一体、共生を望む日本人のこの様な心持は単
に迷信を信ずる非科学的なものとして排斥する事
は出来ない。

西行法師は「願わくは はなのもとにて 春死な
ん その如月の望月のころ」と詠う。桜を愛した
漂泊の詩人西行は吉野山に庵を結び桜と生き桜と
死ぬのを願う自身の気持ちを詩で表現しながらも
世俗を捨てた出家者として旧暦の2月15日釈迦
入滅のその日にと決意のようなものをその中に込
めるのである。

古来桜が美しいのはそれが人の精気を吸い取るか
らともいわれてきた。故に人の住む庭園に植える
ものではなく、聖なる地、神社仏閣に植えるもの
とされた。これも理性的に考えれば桜のように枝
を四方に伸ばし庭の空間を占領してしまう木では
狭い個人住宅には適さないだろうしおまけに夥し
い毛虫が付く事から敬遠されたのだろう。

桜は咲き誇る美しさのみならず散るその刹那に真
の美しさがある。自らその最後を美しく飾る気配
に人は滅びの美学を感ずるのであり、西行の詩心
も其処にあると思われる。
ガンダーラ仏教美術展

静岡市日本平の丘陵地に広がる一帯に県立の
大学、図書館、美術館がある。
折りしも2008,3,31までガンダーラ仏教美術展が開かれており出かけてみた。
深い緑の木立に包まれた美術館周辺は、桜、レンギョ、雪柳等の春の花々が咲き始め遠来の仏達を歓迎する様な華やいだ雰囲気に包まれていた。
下写真は美術館発行のポスターであるが会場正面
を飾る仏頭である。

ギリシャ、ローマの像を彷彿させるその端正な顔と豊かに結い上げた写実的な頭頂部そして失われた体の構造線は限りない想像力をかきたててくれる。切れ長の伏目は微かな笑を湛え首筋からの曲線が少し捻った肩から腰部へ繋がっていたであろうその様は国宝薬師寺金堂三尊仏日光、月光菩薩と同じ様式美であろう。また法隆寺の壁画に描かれた菩薩像の原型とも言える。

釈迦滅後紀元前後になると新しい仏教運動が興り始め信仰対象としての仏像製作が始まる。
東西交易路の要衝としてギリシャ文明の影響が色濃いこの時代の印度周辺国の仏教文化の内、仏像の歴史的流れを勉強するのが来館の目的であった。

釈迦の唱えた「縁起の理法」は余りに分析的理論過ぎ
一般大衆にとってはその理解は難しい。そこでより直感的理解即ち、「般若や空」の理法へ変化を遂げてゆく。

宗教には信仰的側面と理法があり、そこから大乗仏教
の「慈悲と智慧」が展開されて行くが、前者の象徴が菩薩信仰であり、弥勒菩薩から繋がる観音信仰への変遷が菩薩像と言う具象的造形を通して理解出来たのは当に「百聞は一見に如かず」である。

仏教は本来的には対極を離れ平等に至る人格完成への道を示すもの故、その具象化である仏像は見るものをして人格完成へ誘う美が無ければならない。

そこで人を超えた仏陀では無く、人と同列なもの、菩薩という概念を生み出しより人間的、写実的表現を加えることにより大衆化に向かったのであろう。その意味においてガンダーラに於ける初期の仏像製作が肉体を構造線として捉え写実的美こそが真理の表現としたギリシャ系の人々により始められたのはその後の東アジアの仏教美術への影響を見れば意義深いものがある。

紀元前後交易で栄えたガンダーラの市民にはその当時興った仏教の革新思想「大乗」は広く支持されていた。旧来の上座部系の仏教は諸行無常「全てが変化するから無我」とするが大乗の空は「変化の主体が空」と説く。

空は変化して止まない世界の「根本主体」として「如来や仏」に転化イメージ化しその具象として仏像を生み出してゆく。

豊かな経済力を背景に深い精神性を表現するガンダーラの仏像群は、それ自体見るものをして救いや信仰の対象として成り得るもの。
そこから世界宗教へと展開してゆく本となった

奈良写真集






薬師寺薬師如来脇侍 日光、月光菩薩